泉ゆたかのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
どないしたん、えらいつらそうな顔してるで。おばちゃんに言うてみ? 言うたら気持ちが楽になるかも知れへんで。
大阪は岸和田のおばちゃんが、悩める人たちの心を元気にするヒューマンドラマ。
◇
スマホを見ていた正岡沙由美は、急に話しかけられて驚いた。ヨガウェア姿の沙由美を下着姿の高齢の女が見つめている。
ここは岸和田駅前にある貸しスタジオの更衣室。着替え終わった沙由美は蛍光オレンジのトップスとダークグリーンのスパッツを身に着けている。
件の女はそのウェアを指差して「ニンジンみたいでええなあ。スタイルがええもんな」
と言うが、沙由美は褒められている気がしない。
-
Posted by ブクログ
初読みの作家さん。
「おばちゃんに言うてみ?」って~
この装丁からして
「ちょっと笑かしてくれるん?」
軽~いノリで読み始めたら
不意打ちを食らってしまった。。。
5編の連作短編集。
3編までは悩みを抱える3人に
持ち前の大阪のおばちゃんパワーで体当たり。
関西人ではない3人は
最初は大阪のおばちゃんに恐れおののくのだが
とし子のおかげで見失っていた自分に気付いていく。
そして後半でとし子は
大阪人の私に体当たりしてきた~
「笑わしてくれるんちゃうの?」
「あかん、泣いてしまうやん~」
なあ、そこのあんた。
何か辛いことあったん?
そんなしょぼくれた顔せんと、
大阪のおばちゃんに言うてみ -
Posted by ブクログ
ペットとの、残り少ないお別れまでの日々を描いた短編集ですが装丁通りの雰囲気。
猫、ミニブタ、犬。共に過ごしたこれまでの暮らしを思い出しながらのお別れの日々は、切ないけどとても温かさに満ちていました。
つぶらな瞳、ちょっとした仕草や表情、他愛ない毎日の1分1秒までもが愛おしい大切な時間。
これはもう悲しみと愛情、動物への感謝にあふれて涙なしでは読めない。
誰もがきっと後悔だったり、過去と未来の「もし」を考えてしまう。
そこにいるだけで家の中を明るく照らし、家族に笑顔と元気、癒しや安らぎをくれる家族の一員である動物。
人間より短い「命」を預かる責任を、改めて感じました。
最期の時までをどう