泉ゆたかのレビュー一覧
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ネタバレたくさんの人々と洗濯物と出会ってクリーニング師の資格を取ることにした茜。
そんな茜がアルバイトしている『ヨコハマコインランドリー』の様子がSNSで発信されたことから、洗濯以外の目的で店に来る人が大勢やってきて店にやってきて困ったことに(;^_^A
それでもいつものように困ったお客さんもたくさんやってきて……。
今回は育ちざかりのお子さんを抱えて、泥だらけの洗濯ものを持ち込んできた働く父親の大変さ。
かわいい恰好でおしゃれな女の子・琴美。彼女はインスタで店を紹介してしまった人物なのですが、職業はトラックドライバー。仕事のできる人物の作業着は汚れないという言葉にそんな一人前のドライバ -
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ネタバレ読んでいたとっても楽しかったです♪
横浜市民であることもあった勝手にお店の場所を想像したりするのって、私にはとっても楽しい
洗濯は嫌いではないので、ところどころで出てくるうんちくになるほどと思ったりもし
そして、何よりも洗濯を通して悩み事を解決していく真奈さんがいい♪
家で洗濯できる人ばかりではないってことを考えるって大事ですよね。生乾き臭を振りまく洗濯物を持ち込む男性。大事にしまいこんだためにカビだらけになってしまったTシャツ。
乾燥機に一つ残って、縮んでしまった幼児の靴下。いつまでも洗い終わった洗濯物を取りに来ない客。
なんて常識のない、と言ってしまえ -
Posted by ブクログ
「横浜コインランドリー」第二弾。
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喜びも悲しみも映し出す、
シリーズ第二弾!
洗濯の数だけ物語がある。
妻を亡くした夫、
同居する姑に悩む嫁、
認知症の母と暮らす息子……
人々が抱える事情やお悩みも
洗い流し、心をときほぐす。
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こちらも三連休前ご褒美爆買いの1冊。
カフェとかレストランとか
飲食店系が舞台の本はたくさんあるけれど、
コインランドリーというテーマが素敵で。
私自身はそこまで利用しないのですが、
こんな場所があったら素敵だなと思います。
転職して思いますが、
自分に余裕 -
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どないしたん、えらいつらそうな顔してるで。おばちゃんに言うてみ? 言うたら気持ちが楽になるかも知れへんで。
大阪は岸和田のおばちゃんが、悩める人たちの心を元気にするヒューマンドラマ。
◇
スマホを見ていた正岡沙由美は、急に話しかけられて驚いた。ヨガウェア姿の沙由美を下着姿の高齢の女が見つめている。
ここは岸和田駅前にある貸しスタジオの更衣室。着替え終わった沙由美は蛍光オレンジのトップスとダークグリーンのスパッツを身に着けている。
件の女はそのウェアを指差して「ニンジンみたいでええなあ。スタイルがええもんな」
と言うが、沙由美は褒められている気がしない。
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初読みの作家さん。
「おばちゃんに言うてみ?」って~
この装丁からして
「ちょっと笑かしてくれるん?」
軽~いノリで読み始めたら
不意打ちを食らってしまった。。。
5編の連作短編集。
3編までは悩みを抱える3人に
持ち前の大阪のおばちゃんパワーで体当たり。
関西人ではない3人は
最初は大阪のおばちゃんに恐れおののくのだが
とし子のおかげで見失っていた自分に気付いていく。
そして後半でとし子は
大阪人の私に体当たりしてきた~
「笑わしてくれるんちゃうの?」
「あかん、泣いてしまうやん~」
なあ、そこのあんた。
何か辛いことあったん?
そんなしょぼくれた顔せんと、
大阪のおばちゃんに言うてみ -
Posted by ブクログ
ペットとの、残り少ないお別れまでの日々を描いた短編集ですが装丁通りの雰囲気。
猫、ミニブタ、犬。共に過ごしたこれまでの暮らしを思い出しながらのお別れの日々は、切ないけどとても温かさに満ちていました。
つぶらな瞳、ちょっとした仕草や表情、他愛ない毎日の1分1秒までもが愛おしい大切な時間。
これはもう悲しみと愛情、動物への感謝にあふれて涙なしでは読めない。
誰もがきっと後悔だったり、過去と未来の「もし」を考えてしまう。
そこにいるだけで家の中を明るく照らし、家族に笑顔と元気、癒しや安らぎをくれる家族の一員である動物。
人間より短い「命」を預かる責任を、改めて感じました。
最期の時までをどう