泉ゆたかのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
棚差しで合った初読の作家さん。
わりと人生に疲れた女性がコインランドリーとの出会いで前向きになっていく…、と、いうなんともいえな展開に興味がひかれた。
コインランドリーとの出会い、と、いうより、そこで出会う人たちとの関係、ってことやけど(それはそう)、茜ちゃんの生真面目さからくるしんどさが
「わかる…」
って感じやったので、真奈さんと一緒にすごすうちに回復していくさまに
「がんばれ…」
と、ほっこり応援しつつ読んでいたら真奈さんのバックグラウンドのほうが重かった、と、いう、すごい一冊やった(笑)。
でも、文章も好みやし、茜ちゃんと真奈さんの他のコインランドリー利用者もおもしろいし、で、こ -
Posted by ブクログ
可愛らしい表紙とタイトルに魅かれて手に取った。
こてこての「大阪のおばちゃん」が主人公。
早口でまくしたてられるツッコミは、
グイグイ相手の心に入り込み、
振り回されつつ、やがて、引き込まれてしまう。
すごいパワー!
お嬢様学校を卒業していながら、
数ある困難を乗り越え、へこたれることなく、
ここまできたのは、タレント事務所の社長の力も大きい。
おばちゃん同士の結束と助け合いが、おせっかいの源だ。
どうなることやら、と、ハラハラしつつ、
何だかあったかい気持ちにされた。
岸和田のだんじり祭り、
その地に根付く祭りの意味、
その地で生きる人々の思い、
胸が熱くなって、思わず涙が出た。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ今回は下総の大店の若旦那が江戸へ店を出すためにやってきて、店を出す場所を探すことから始まります。
それに関わっていろんなところで普請を受けることになるお峰。
夫婦になって、ややこもお腹にいるのに旦那にかみついたりする女房のために住んでいる長屋の普請。
子供の声がうるさいと言われてしまうため、雨戸を閉めて息を殺して住んでいる一家のための普請。
ゴミ屋敷のような部屋を大店のお嬢様の部屋の普請。
そして、最後に日本橋のそばにある店を手に入れるために動くお峰たち。
家って安心できる場所でなければならないから大工の仕事って大変だなぁとしみじみ。
今回も楽しませていた