あらすじ
眠ってる…場合じゃない!?
長崎帰りの兄に追っ手が?
ぐっすり庵、大ピンチ!
現代人にも効く〈眠活〉の知恵満載!
居眠り、おうち入院、眠れる本…
眠りの悩みは時代を超える?
京のお茶修業から戻った藍。神田明神下で営む茶屋の千寿園は〈かくし茶〉で繁盛しているものの赤字寸前。次の一手で思いついた土産物は茶の器。
江戸で一番人気の瀬戸物屋・丸梅屋に依頼するが、店主の太郎左衛門にはある問題が……。
一方、兄の松次郎が身を隠す〈ぐっすり庵〉の周辺に怪しげな人物が現れて――最大のピンチ、切り抜けられるのか!?
目次
第一章 居眠り男
第二章 人の心
第三章 眠りの本
第四章 隠しごと
ぐっすり庵覚え帖
・寝つきノ良さにはご用心?
・おススメ、おうち入院!
・誤字でも読めるタイポグリセミア現象!?
・ダイエットのために、しっかり眠ろう
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
幸四郎から離れて江戸に戻ってきた藍。
あいかわらずの兄松次郎とねう、そして周囲の人たち。
ぐっすり庵改め福もみ屋を訪れる人たちの抱えるものは、現代にも通じるものばかりで、時ほぐしていく様子が暖かい。
最後の依頼がとても大きな転機になる。
おじさんたちに秘密を抱えた後ろめたさも、そこにつけこむ悪人への対処も、1人ではないからやっていける。
松次郎もしっかり覚悟を決めたみたい。
藍も、いつか、きっと。
そんな日がくるのを信じられる。