泉ゆたかのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
貸本屋を営んでいた父が亡くなり、母と妹を養うために蔦屋重三郎が営む書店・耕書堂で奉公することになった勇助。
だがその初日、いきなり蔦屋から『この耕書堂の跡を継ぐ、蔦屋の息子だ』と宣言され戸惑う。
そこから始まる、勇助の目まぐるしい日々を描く。
非常に分かりやすい内容。
ここで描かれる蔦屋重三郎もイメージ通りの豪快で、こうと決めたら突き進む敏腕プロデューサーという感じ。
勇助はそんな蔦屋のそばで時に学び、時に自分で考えて曲者作家たちに作品を書かせるために奔走する。
一方で、『蔦屋の息子だ』と宣言されてしまったゆえの負の部分も描かれる。手代頭の正蔵から酷く妬まれ嫌がらせを受ける。
勇助は何故蔦屋が自分を息子にするなどと言ったのかが分からず、理不尽な嫌がらせをする正蔵にも激しい反感を抱く。当たり前だ。
後半は亡くなった父親の想い出、そして家族を顧みない父親の本に対する傾倒ぶりが自分にも受け継がれていることを感じ、また彼なりの作家操縦術貸本屋を営んでいた父が亡くなり、母と妹を養うために蔦屋重三郎が営む書店・耕書堂で奉公することになった勇助。
だがその初日、いきなり蔦屋から『この耕書堂の跡を継ぐ、蔦屋の息子だ』と宣言され戸惑う。
そこから始まる、勇助の目まぐるしい日々を描く。
非常に分かりやすい内容。
ここで描かれる蔦屋重三郎もイメージ通りの豪快で、こうと決めたら突き進む敏腕プロデューサーという感じ。
勇助はそんな蔦屋のそばで時に学び、時に自分で考えて曲者作家たちに作品を書かせるために奔走する。
一方で、『蔦屋の息子だ』と宣言されてしまったゆえの負の部分も描かれる。手代頭の正蔵から酷く妬まれ嫌がらせを受ける。
勇助は何故蔦屋が自分を『息子』にするなどと言ったのかが分からず、理不尽な嫌がらせをする正蔵にも激しい反感を抱く。当たり前だ。
後半は亡くなった父親の想い出、そして家族を顧みない父親の本に対する傾倒ぶりが自分にも受け継がれていることを感じ、また彼なりのディレクション法も出てきて面白くなっていく。
そして最大の謎、何故蔦屋が勇助を『息子』にするなどと言ったのか、そこも明かされる。
この辺りは型破りで豪快なイメージの蔦屋とは一味違うものがあった。
山東京伝や團十郎も登場する。最後には名前だけだが歌麿も。
〈耕書堂商売日誌〉と付いているからにはシリーズ化するのか。
読み終えて調べてみたら、蔦屋の二代目は番頭・勇助とあった。まだ青い少年の勇助がどのように成長していくのか、見てみたい気はする。 -
Posted by ブクログ
知里幸恵は、言語学者・金田一京介の依頼により
ユーカラの筆録・翻訳の手伝いをするため東京へ来た。
北海道にいる時はアイヌということだけで差別を受ける。
P123
〈常に和人の下で、貧しく愚かに希望なく生き続けることを望まれているのだ〉
東京見物も出来ないほど忙しく本の翻訳をする日々。
体も弱く、無理をすると寝込んでしまう。
アイヌ民族のために捧げたい人生だったが
幸恵は19歳で命を落としてしまう。
あまりにも短い。
幸恵の目を通してその時代の女性たちの苦しみも伝わってくる。
(和人、アイヌ問わず)
アイヌの華やかな部分だけを目にしがちだが
『ユーカラおとめ』を読んだことで
知里幸恵さんのこと、アイヌの歴史を
もっと知りたいと思った。
巻末に書かれている参考文献を何冊か読むつもりだ。