泉ゆたかのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
貸本屋を営んでいた父が亡くなり、母と妹を養うために蔦屋重三郎が営む書店・耕書堂で奉公することになった勇助。
だがその初日、いきなり蔦屋から『この耕書堂の跡を継ぐ、蔦屋の息子だ』と宣言され戸惑う。
そこから始まる、勇助の目まぐるしい日々を描く。
非常に分かりやすい内容。
ここで描かれる蔦屋重三郎もイメージ通りの豪快で、こうと決めたら突き進む敏腕プロデューサーという感じ。
勇助はそんな蔦屋のそばで時に学び、時に自分で考えて曲者作家たちに作品を書かせるために奔走する。
一方で、『蔦屋の息子だ』と宣言されてしまったゆえの負の部分も描かれる。手代頭の正蔵から酷く妬まれ嫌がらせを受ける。
勇助は何故蔦屋 -
Posted by ブクログ
わかりやすくてやさしい本が読みたいときにおすすめ。
ブラック企業で心をすり減らした茜が、洗濯相談も受け付けているコインランドリーの店長真奈の人柄に引かれてアルバイトとして働き始めます。
真奈さんは淡々としていて、それでも人を思いやる気持ちに長けていて、あたたかくていつでも背筋を伸ばしている、洗いたての洗濯物のような人です。
こんな人がいるコインランドリー、さぞ居心地がいいでしょう。
洗濯を通してお客様の問題や悩みを解決していく様はまさに心の洗濯です。
すごく嫌な人が出てこないのもいい。
真奈の師匠で穏やかで親切で働き者で職人技が光る大人の男充先生。彼のデートの行き先が身内のレストラン