砂原浩太朗のレビュー一覧

  • 武家女人記

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     読者をほのぼのとさせる暖かな話の連作を期待していたが、案に相違して、人の醜悪さが曝け出された「汚い話」がいくつか混じっており、作品集としての統一した印象がなかなか抱けない。

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    2026年03月03日
  • 烈風を斬れ

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    ネタバレ

    関白・豊臣秀次の遺児・孫七郎が、「大坂の陣」前夜、大坂方の密使として、全国に散らばる牢人たちを仲間に引き入れるため奔走する姿を描く。

    そんなこともあったかもしれないと思わせる。
    孫七郎の「父」探しとも、自我の確立ともいえる物語は、それでいいのかというラストに至る。
    いいのかもしれない。
    なんとなく、すっきりしないのだけれども。

    負け戦とわかっていてするしかない人たちがいるのはわかるけれど、巻き込まれる庶民はたまらない。

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    2026年01月06日
  • 武家女人記

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    武家に生まれし者は…
    馬廻りの娘、勘定方下役頭の妻、中老の妻、藩主の正室、番頭の娘、足軽の妻、筆頭家老の母(妻)、それぞれの立場で生きる武家の女人たちを描いた7つの短編。

    ひと口に武家といっても大名家から足軽まで、その立場はかなり違っているのだなぁと。

    好きなのは学問を希求する娘を描いた「深雪花」。一心に求めた先にこそ道が開けるという展開に希望が。
    「家とはなんだろう」と問いかける「あねおとうと」もしみじみいい。家とは単なる名ではなく、人の集まり。だからこそ身を投げ出しても守ろうと思えるというくだりは心に響いた。

    短編もいいけど、やはり神山藩シリーズの新作を期待しています。

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    2026年01月05日
  • 烈風を斬れ

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     これまで読んだ砂原作品に比べ、物足りなさが否めない。「梟」が異母兄であることが判明してから、土壇場で水木兄妹が主人公を弑しようとするまでの展開に「取ってつけた」感がある。

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    2025年11月18日
  • 夜露がたり

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    時代小説の短編集。時代物は馴染みがなかったが、言葉選びが現代風で、読みづらさを感じさせなかった。
    昔は親が決めた結婚なのか、不倫は死罪なのか、極刑は決まってなかったのか、と、昔を知ることもできて、小説➕歴史を学べた気分だった。昔はどこもかしこも臭いそうだ。

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    2025年11月05日
  • 烈風を斬れ

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    なんとも勇ましいタイトルだけど、作者の作風である爽やかさが際立つ。豊臣秀吉から関白を譲られたものの、実子秀頼が産まれた後、自害に追い込まれた甥の豊臣秀次。その生き残った遺児が主人公の孫七郎で、その名を見込まれて、関ヶ原後に軟禁状態となったり、放逐された戦国武将達を、豊臣家に味方するよう説得に行く役目を受ける。
    というわけで、説得に行く旅の過程で諸々あったりでロードムービー的な要素もあり、謎の刺客がいたり、一筋縄でいかなそうな武将との交渉など、様々な要素が詰まっていて、決して派手な展開ではないが、じっくり楽しむことができた。

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    2025年10月29日
  • 夜露がたり

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    著者の作品では初めて読む「市井物」であり、やはり藤沢周平を彷彿とさせる。藤沢作品に比べると、若干ユーモアと朴訥さが足りない印象。

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    2025年10月22日
  • 雫峠

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    神山藩を舞台にした短編集。
    標題作の「雫峠」などは、もう少し膨らませて長編にした方が良かったのではないか。全体に、あっさりし過ぎの印象。

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    2025年10月06日
  • 烈風を斬れ

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    豊臣秀次の遺児、孫七郎。

    秀次の妻妾子女は残らず斬殺。
    そこからこぼれ落ちた、ということか。
    生き残った子がいることは知らなかった。

    大阪方の味方となる牢人たちとつなぎを取る。
    それが孫七郎に課せられた役目。
    源蔵、水木左門との道中の掛け合いは
    読んでいて楽しかった。

    真田幸村など、すでに知れ渡っている武将などは
    イメージが付きすぎているためか、どうも違和感がある。

    秀次の遺児を描く発想は面白く、新たな発見があり
    楽しく読むことができた。

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    2025年09月26日
  • どうした、家康

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    色々なエピソードを基に作られた家康の話。13人の作家さんの家康なのに違和感なく同じ家康。それが家康
    明智光秀の謀反を事前に知っていた!?ありえるかも

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    2025年09月18日
  • 雫峠

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    砂原浩太朗氏の神山藩シリーズ。
    本作は、これまでの長編作品とは異なり短編〜中編集。いずれ、ここで書かれたプロットが長編に取り込まれるのだろうか。
    物語の舞台をより鮮明にしたいファンには、魅力がある作品だろう。
    これまでの作品は、私には清々しい文体と世界観が魅力に思われただが、本作は普通の小説であるように思われた。
    長編にあったような多層的で推理小説的なストーリーの展開、難しさもなく、あっさりと読める作品群。

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    2025年09月07日
  • 冬と瓦礫

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    阪神淡路大震災から1週間のお話。
    地元を離れていたからこそできることやできないことがあって、そこでしか生きられない人に対する想いや家族への想いがリアルに描かれていた。
    当時の自分を思い出しながら読んだ。

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    2025年08月19日
  • 烈風を斬れ

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    砂原浩太朗氏の本は出る度に読んでる
    これは珍しくエンタメ系の作品
    主役の三好孫七郎が殺生関白の遺児でってあんまし馴染みがないとこを持ってきたなあ と
    旅の風景描写とかはさすがに上手いなあ
    剣戟描写もありその辺エンタメに徹していてなかなか 孫七郎を付け狙う謎の存在とかもあって面白かった
    ただ種明かしがなんともはや
    色々矛盾やアラが目立ち その説明じゃ納得できないよ
    特に片桐且元と梟の正体 一応理屈は通るけどでもねえ
    タイトルも内容と合ってない気がする
    もしかしたらワシなんかじゃわからない深い意味があるのかもだけど

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    2025年08月13日
  • 高瀬庄左衛門御留書

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    郷村廻りという役についている主人公の
    2年間の出来事を描いた連作短編。

    息子に跡目の大部分を譲って
    自分は好きな絵を嗜みつつ
    静かに暮らそうとしていた庄左衛門。
    しかし、任地で息子は事故死し
    嫁の志穂と悲しみを乗り越えていく。
    やがて、任地を巻き込んだ
    藩の政争の火種がくすぶりはじめ…。

    死んだ息子の影が背景につきまとっていて
    死の間際のいつもと違う行動の謎が
    あとあとの話で明らかになっていく
    ちょっとミステリな要素もありました。

    息子の地位を奪ったとも言える弦之助や
    屋台の店主から助け手になる半次なんかも
    いいキャラクターで、おもしろかった。

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    2025年08月12日
  • 烈風を斬れ

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    「烈風を切れ」という表題の意味がよく分からなかったが、内容もしっくりこなかった。
    ここの所、迷いがあるのか作品の質が落ちているように思う。
    偉そうに言える立場ではないが、迷った時には原点に帰れと言われるように神山藩シリーズに立ち返って欲しい。

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    2025年08月10日
  • 烈風を斬れ

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    豊臣秀次の遺児(孫七郎)が、家臣と共に全国行脚し、牢人たちを口説き、闘う物語。彼が旅をしながら成長してゆく様は伝わったが、焦点が分散していて今一高揚感が得られなかった。

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    2025年08月06日
  • 雫峠

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    神山藩シリーズの短編集
    シリーズとはいえ年代、人物も様々
    この短編集も覚えのある場所や店なんかがちょっと出てくるくらいです
    「半夏生」「江戸紫」が良かったかな?

    でもやっぱり砂原さんは長編の方が良いなぁ
    ただ作品全てに流れる静謐で凛とした空気感は
    やっぱり神山藩シリーズの良いところ

    またまたこの美しい装丁をみてください♡
    スピンも白でなんともいえず惚れ惚れ:.゚٩(๑˘ω˘๑)۶:.。♡︎


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    2025年07月28日
  • 浅草寺子屋よろず暦

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    旗本の次男坊である主人公
    身分を隠して浅草寺の一角で寺子屋を開いている
    長屋の子供達の家庭に起こる問題に浅草界隈のヤクザが絡んで……

    この砂原浩太朗作品はなんだか物足りない
    たぶん主人公が強いんだか弱いんだか
    優しいんだか鈍いんだかよくわからない

    作中で本人が「わたしは侍でも町人でもない、ただの半端な生きものなんだ」と言うのだけれど、主人公だけでなく物語自体が半端な印象



    めちゃくちゃ偉そうなこと言ってしまいました
    申し訳ございません…

    だって帯が感動作って煽りすぎなんだもの(~_~;)



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    2025年07月22日
  • 烈風を斬れ

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    出生の秘密を持つ孫七郎の物語だ。それも豊臣の一系と。しかし時代背景はとてもよい設定だったが描写がいまいちだった。もっとドキドキする活劇とかがあったら良かったと思う!巻末で男女の関係を思わせて終わるなんて。もっと硬派の作品を期待していた。

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    2025年07月17日
  • 烈風を斬れ

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    豊臣秀次の遺児という設定が大いなるフィクションなので、もっと大掛かりなフィクションに終始してもいいかと思うが、全体的にこじんまりとしている上に、生まれる前に切腹させられた父を想い、生きていくというところがどうも小説として弱いし面白くない。流麗な文章は変わらずだが、神山藩シリーズのような抜群のストーリテリングが影を潜めてしまったような印象で、とても寂しい。

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    2025年07月09日