砂原浩太朗のレビュー一覧

  • いのちがけ 加賀百万石の礎

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    前田利家の家臣の目線からの本。時代が駆け足で進み、読み始めは物足りなさを感じたが、気づくとそれぞれの岐路での決断に心動かされていた。武士の生き様。命がけ。に感動。

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    2024年01月30日
  • 高瀬庄左衛門御留書

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    慎ましく己の信念に従って生きること。
    日々の変化の中に幸せはあること。
    わかっていても小さな喜びだけを燃料に生きていくことは自分にはできない。憧れつつも自分の業の深さを再認識した。
    武士の矜持、日本人が忘れている日本の心を見た気がした。

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    2024年01月28日
  • 黛家の兄弟

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    未熟であるが故に大切なものを守れない。
    聞いた時は理解出来ていない言葉も、自身が経験することで腑に落ちる。そして、人へと引き継ぐことができる。人を理解するには時間がかかるが思いは伝わる。そんなことを感じ一冊。家族、親から子へ、人から人へ、といった人の繋がりを感じ、読後が心地よい。

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    2024年01月19日
  • 黛家の兄弟

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    この作品にも、いわゆる「悪人」は登場しない。誰もが、自分にとっての「正義」のために行動している。結果的に、勝利したものが正しいことになってしまうのは、「歴史」ってのは、そういうものだからなのかな?

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    2024年01月07日
  • 高瀬庄左衛門御留書

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    終始穏やかな物語
    それなりに山あり谷ありの人生だが
    主人公の人柄のせいか
    あまり物語の波を感じない
    でも退屈せず読めてホッとした心持ちになれる作品

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    2023年09月12日
  • 高瀬庄左衛門御留書

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    主人公が初老のオジサンで、剣が強いわけではなく、頭脳明晰というわけでもない。歳の割には、意外ともてるけど、どっちかというと小心者というところが、親近感が持てる。最終的に、大きなことを成し遂げたわけではないのに、なんか、凄い人物のように思えるのは、作者の筆力だろう。

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    2023年08月01日
  • 高瀬庄左衛門御留書

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    ネタバレ

    受け入れざるを得ない息子の死、それは家の存続ができなくなるということ。一人になってしまっても自暴自棄にならず淡々と生きていくが、生来の優しい性分は自然と表に出てくるもので人とつながり騒動に巻き込まれていく。
    人生は悪いことばかりではないと思える。

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    2023年07月22日
  • いのちがけ 加賀百万石の礎

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    ネタバレ

    前田利家とその家来、村井長頼。信長の怒りをかって尾張を放逐されていた時期から物語は始まる。砂原浩太郎の作品を神山藩シリーズから読んだので、実在した人物を描く作品を初めて読んだ。信長から疎んじられていた時期から百万石の大大名になるまで利家に従った長頼の目を通して、主君たる寿栄のほか、信長、秀吉、家康という天下人の「ある日ある時」の様子を描いている。英雄たる利家そのものではなく、豪傑でもなく、知将でもない、忠義の家臣の長頼を描いたところが砂原浩太郎ののちの作品を思わせる。

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    2023年07月14日
  • 高瀬庄左衛門御留書

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    描かれる一つ一つのエピソードが、長短さまざまな起伏を持って収斂していくような、複雑な設計図に基づく小説という感じがする。構成の技巧というべきか。
    登場人物も数多く、それぞれに背景とキャラクターを明確に与えらえてもいる。こういう人物が出てくるだろう、と予想しながら読むと、予想に違わず、出てくるし。

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    2023年07月01日
  • どうした、家康

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    バラエティー豊かて楽しい一冊。
    新しい視点が良いと思うのは、「長久手の瓢」山本巧次である。
    上田秀人の「親なりし」はさすがの安定感。

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    2023年02月19日
  • 決戦!桶狭間

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    『どうする家康』桶狭間の戦い!面白さを増幅するストーリー揃い。オススメのアンソロジー。決戦!シリーズの第5弾。桶狭間の限定された時空に凝縮された義元の首を巡る七つの物語。どれも傑作です。七つ目の物語が首になった義元の語りになっていますが、こちらの読む気力が無く、評価できませんでした。
     六つの物語を評価すると5点満点中、平均は4.8点になりました。
    ①覇舞謡 幸若舞の敦盛をバックミュージックに信長公記を素直に解釈した作品。斬新性は有りませんが、冒頭にあることで、桶狭間の戦いのガイドストーリーになっています。 4点
    ②いのちがけ 信長の勘気を被っていた前田利家の主従の物語。ネタバレ出来ない傑作。

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    2023年01月09日
  • いのちがけ 加賀百万石の礎

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    まだまだ未熟な村井長頼は、加賀百万石の前田利家に仕える。
    ある乱戦の中、逃げ惑う長頼。
    その姿を利家に見られていた。
    「生きたい死にたいなど二の次」
    「目の前の敵を斃せーそれだけを考えよっ」
    利家の叱責が頭を離れない。

    前田利家をより詳しく知ることができた。
    時代小説が好きで何冊も読んでいるが
    重厚なだけがいいわけではなく
    砂原さんの作品のようにその時代を身近に感じ取ることができる
    時代小説も必要だと思う。
    作風が変わってしまわない様、そう願うのはわがままだろうか。

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    2022年09月30日
  • 読んで旅する鎌倉時代

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    NHK大河ドラマ、鎌倉殿と13人、を見ているので、それぞれの物語を読むたびに、役者の顔が浮かび、楽しんだ。

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    2022年07月16日
  • いのちがけ 加賀百万石の礎

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    ネタバレ

    前田利家の家臣・村井長頼が主人公。その視点で語られる、信長、秀吉、家康、そして主君・利家の姿。
    当事者ではなく、一歩引いた視点で描かれているのがいい。決して聡くもなければ要領もよくない長頼の武骨な誠実さも好もしい。
    誰かを悪役にするのではなく、歴史の大きな流れを描いているところもいい。

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    2022年06月03日
  • いのちがけ 加賀百万石の礎

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    「高瀬庄左衛門御留書」が殊の外面白かったので、処女作を拝読。村井長頼が主人公という渋い設定時点で石川県生まれの私には垂涎。「高瀬~」ほどの小説としての醍醐味はなかったが、端正で流麗な文章は本当に読んでいてウキウキする。著者の優れている点は章の始まりの意表を突く見事さにもある。前章からの連続性を微妙にずらしながら入っていくところが新たな物語の進展をうかがわせ、とても興味をひく。本当に次回作が楽しみ。

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    2022年01月29日
  • 決戦!桶狭間

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    決戦!シリーズ

    木下昌輝さんの岡部元信の本当の忠義、宮本昌孝さんの今川氏真は、特に、面白かった。
    氏真に関しては、最近色々な作家さんが書き始めていて、評価も様々出されるようになり、興味深い。

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    2019年08月25日
  • 決戦!桶狭間

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    桶狭間の戦いをテーマにしたアンソロジー。前回読んだ関ヶ原に比べて戦の経緯が複雑で理解に苦しむ部分もあったが、一方で各話のバラエティも豊富で、それぞれの物語のレベルが高い。

    砂原浩太郎『いのちがけ』、富樫倫太郎『わが気をつがんや』、宮本昌孝『非足の人』がお気に入り。特に『非足の人』は桶狭間での今川氏真をピックアップするという非常に珍しいテーマの中、放蕩息子を無能の人と描きながらも彼の内面の覚悟の一片を光らせる演出が面白いと感じた。

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    2019年08月03日
  • 決戦!桶狭間

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    好きな「決戦 ! 」シリーズである。
    桶狭間については織田信長が奇襲戦で今川義元を討ち取ったと言う事は知っているが細かい事には知識が無かった。
    多少は作られている部分はあるとしても、細部を知りこの歴史を転換させる戦に思いを馳せる事が出来た。
    特に「いのちがけ」、「わが気をつがんや」、「義元の首」は秀作だと思う。

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    2019年05月07日
  • 決戦!設楽原 武田軍vs.織田・徳川軍

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    一つの戦いを多方面からの目線で描く短編集で読み易い決戦シリーズ、今回は武田勝頼vs徳川家康&織田信長連合軍との設楽原の戦いで世に言われる長篠の戦いを描く。長篠の戦いで戦国一の武田軍が敗れ滅亡する事は知れているがその詳細はこの小説で良く理解出来面白く読めた。信玄亡き後親方として跡を継いだ諏訪家の血を引く四男勝頼、名だたる武将の上に立ち実績を積み上げたい葛藤で徳川攻めに活路を見出そうとする。長篠城を囲み戦略上有利な持久戦で徳川勢を待ち受ける戦略を説く重鎮の武将に対し、徳川&織田連合軍が陣を張る設楽原への交戦に出ると決めた勝頼。対し織田は設楽原で3,000丁の鉄砲を手に入れ待ち受ける

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    2019年02月27日
  • 決戦!設楽原 武田軍vs.織田・徳川軍

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    佐藤巖太郎さんの勝頼が良かった。文章もスッキリとしていて、読みやすい。

    赤神諒さんの、真田昌輝の「表裏比興」っぷりも良い。二度読むと、伏線の張り方が秀逸なのもより分かる。

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    2019年02月03日