雫峠

雫峠

1,881円 (税込)

9pt

神山藩が舞台の『高瀬庄左衛門御留書』『黛家の兄弟』『霜月記』に連なる最新作。

国を棄てるかもしれぬ。
だが俺が知らぬ顔したら、義妹は死ぬ。

武士の理にあらがった二人の逃避行を描く表題作を含む、
四季薫る神山の原風景と、そこに生きる人々の気品が漂う作品集。

山本周五郎賞作家が織りなす、色とりどりの神山のすがた。
「半夏生」
国の堤を支える父と弟。彼らの背中は清く大きかった。
「江戸紫」
藩主の病が招く騒擾を防ぐ妙案はいかに。
「華の面」
能を通じて思い知る、同い年の藩主の覚悟。
「白い檻」
神山の厳冬。流刑先での斬り合いに漂う哀愁。
「柳しぐれ」
町を駆ける盗人の、一世一代の大仕事。
「雫峠」
神山を出ると決めた、二人の間に芽生えた思い。

~「神山藩シリーズ」とは~
架空の藩「神山藩」を舞台とした砂原浩太朗の時代小説シリーズ。それぞれ主人公も年代も違うので続き物ではないが、統一された世界観で物語が紡がれる。

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

雫峠 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    凛とした品格のある静謐な文章と表現力。
    登場する人物もおなじだ。
    きっと作者、砂原さんも同じ雰囲気を纏った人なんだろうと想像される。

    0
    2025年08月27日

    Posted by ブクログ

    半夏生、たまたま読んでいた日とラジオで言っていた花言葉と重なり忘れられない花の名前となる。やはりこの作家の文章の雰囲気は好きだなぁ。前回の震災の話はあんまりよくなかったけど時代小説はしんみりと心に響く、

    0
    2025年07月04日

    Posted by ブクログ

    神山藩シリーズ第4作。今回は短編集。藩内の諍いをうまく丸め込む無能と言われた家老の話、若き藩主の振る舞い、士道に背きながら幼馴染との思いを遂げようとする下級武士、堤の造成に関わり命を落とす父子など、心に刺さる物語。神山の自然や土地柄が目に浮かぶようで、訪れてみたくなるほど。作者砂原浩太朗の力を感じる

    0
    2025年05月06日

    Posted by ブクログ

    神山藩シリーズということで少しおまけで5☆
    いずれも幸せうすい人間模様といったところか。
    とりわけ表題作『雫峠』の「この十年、だれも幸せにならなかった…」のセリフは非常に重く受け止めた。

    0
    2025年04月20日

    Posted by ブクログ

    ほほう…そうきましたか。
    6編とも素敵な人間関係が描かれている。特に「華の面」の若き藩主と能のシテ方を修行する若者、そして「白い檻」の僻村に流された武士と百姓の関係がよかった。そこへ最後の「雫峠」。読む順番も最高だった。

    0
    2025年03月24日

    Posted by ブクログ

    やはり砂原さんは、上手いなあと。毎日一編づつ程楽しみながら読み進めたい短編集でした。女ばかりの直木賞選考委員ではなかな選ばれないかもねえ。その前の候補になれないのは、文藝春秋がアホかな?

    0
    2025年03月10日

    Posted by ブクログ

    神山藩を舞台にしたシリーズの短編集。
    自分の思いがままならない時代に生きる人々。作品全体に流れる雰囲気が好きです。表題の雫峠が一番印象に残りました。

    0
    2025年05月03日

    Posted by ブクログ

    架空である神山藩のシリーズもの。間違って3作目を飛ばして読んじゃった。まあ続きものではないからいいか。
    田舎藩である神山藩を舞台とした短編集。しかし自分としてはこの方の作品は長編でじっくりと読めるもの方が好きだな。
    特に最後の表題作の雫峠は長編として欲しかった。
    ちょっと展開が駆け足過ぎたかな。

    0
    2025年04月27日

    Posted by ブクログ

    こんな時代があったのよね、とそれぞれの立場の葛藤や思考に思いを馳せる短編集。
    なぜこうなるのか、と。今の時代ももちろん考えるけど、昔はより人の心や背景を慮って思考し、生きていたのかもしれない。

    0
    2025年04月20日

    Posted by ブクログ

    2025.04.13
    砂原浩太朗らしい一冊。
    どんなときも人間の持つ「心根の美しさ」に焦点を当てて人間を描こうと努めているのではないかと感じる。だから、どの作品も読後がさわやかである。
    これをワンパターンと皮肉に評価する読者もいるとは思うが私はそのワンパターンを極めていこうとする著者を描写したい。

    0
    2025年04月13日

雫峠 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

無料で読める 歴史・時代

歴史・時代 ランキング

砂原浩太朗 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す