砂原浩太朗のレビュー一覧
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タイトルの示す通り、武家の女性~藩主正室から下級武士の妻まで身分も年齢も様々~を描いた短編集です。短編「深雪花」は木内昇さんの『雪夢往来』にも出てくる江戸時代のベストセラー『北越雪譜』やその中に描かれた雪の結晶図にまつわる話です。
読み始めてすぐに、山本周五郎/藤沢周平の遺沢を継ぐという言葉が頭に浮かびます。それくらい良い。しかし、読み進めるにつれ。。。。
悪い訳では無いのです。でも、どこか抜けきれておらず、「型に嵌った」とか「技巧的」といった言葉が思い浮かびます。うまいな~と思う一面「らしさ」はどこにあるのだ?という感覚です。
まあ、周五郎の若い頃や周平のデビュー数年後の多作期の作品なんかも -
Posted by ブクログ
18歳の草壁総次郎は、失踪した父に代わり町奉行を務めることになる
草壁家には代々、神山藩の町奉行を任されており、祖父は名判官だった
ある日、神山藩屈指の大店・信濃屋の奉公人が殺害される
そしてその死体のそばに、失踪した父のものに似た根付があるのに気がついた総次郎は名判官だった祖父に打ち明ける…
果たしてその真相とは…
初読み作家さんのミステリー時代劇!
どうやらシリーズものだったようだが、違和感なく読めた
ページが進みだしたのは殺害された死体が信濃屋の奉公人と判明した辺りから…
町奉行としての総次郎が殺人事件を追う過程で、父の失踪の謎がみえてくるのだが、これがまさかの展開…(笑)
しかしこの -
Posted by ブクログ
架空である神山藩のシリーズもの。間違って3作目を飛ばして読んじゃった。まあ続きものではないからいいか。
田舎藩である神山藩を舞台とした短編集。しかし自分としてはこの方の作品は長編でじっくりと読めるもの方が好きだな。
特に最後の表題作の雫峠は長編として欲しかった。
ちょっと展開が駆け足過ぎたかな。
雫峠
この十年誰も幸せでなかった。
身分と金と恋心、どれも噛み合っていなかった。相手の事もよく分からずに連れ添うとこうなるか。
でもようやく求められる相手に気付いたのも束の間、友人にも裏切られた栄次郎、ゆうとの逃避行の見通しは良くないだろう。しかし二人の気持ちは晴れやかに感じた。
二人の間に通じる感