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Posted by ブクログ 2024年03月28日
市井を描く八篇からなる短編集。
砂原浩太朗さん、そう来たか!
長屋に住む人々の物語。
どういう展開になるのか楽しみにしていた。
腰高障子を引けば全てが見渡せるほどの狭さ。
井戸端でのかしましい声。
全編を通して伝わる、長屋のじとっとした空気が重苦しい。
「幼なじみ」
P183
〈いちど裏長屋に生...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月17日
江戸下町の長屋に生きる訳ありの人々の姿を通して、人の心のうちにある昏い部分を描き出す8つの短編。
夫婦、幼馴染、親子、友達、好いた女、昔の男。共に長い時間を過ごしても互いに明かせない思いがある。好きな相手だからこそ言えない思い。相手を思うが故に苦しむ主人公たちのやるせない思いが伝わってくる。
どうに...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月11日
市井物の時代短編集。8編「帰ってきた」「向こうがわ」「死んでくれ」「さざなみ」「錆び刀」「幼なじみ」「半分」「妾の子」
初期のどうしようもなく暗かった頃の藤沢周平を思い出します。
まあ、砂原さんご自身が「デビュー直後から藤沢周平への私淑を公言していた。」とおっしゃっているので影響を受けているのは間違...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月24日
江戸の市井の
決して裕福ではない人々の営みを
ありのまま描きながら
奇をてらうでもなく
誰にでもあるような気持ちの裏側を
さらっと見せるのがうまい。
情景や人物たちの様子が
淀みない言葉によって
ありありと浮かび上がってくるから
その中へ入り込んでいるような気になる。
いつまでも過去を引きずってしま...続きを読む
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