夜露がたり
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夜露がたり

1,925円 (税込)
1,347円 (税込) 12月25日まで

6pt

「どいつもこいつも、こけにしやがって」「難儀だね、身内って奴から逃れられないものさ」、追い詰められ女と男は危うい橋を渡ろうとする。「あの場所の生まれでなければ」と呪い、「死んどくれよ」と言葉の礫をぶつけながら、その願いが叶いそうになると惑う。ここに江戸八景の本物がある。「傑作」と呼ぶしかない短篇集。

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夜露がたり のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    安定の砂原浩太朗。読み終わった後もやっとするような、やれやれと開き直るようなそんなお話が多く人間臭い感じがよかった。

    0
    2024年07月05日

    Posted by ブクログ

    江戸市井物の短編集
    氏の長編が大好きなのだがこれはこれでたいそう面白かった
    通り一遍の人情物と思わせて一捻りがあったりなかったり
    短編集としてのバランスが実に良い

    0
    2024年03月30日

    Posted by ブクログ

    市井の人を題材とする時代小説で、これまでの架空の神山藩の侍とは違っているのですが、砂原さんの文章のファンの方には楽しめると思います。短編集なのですが、8編通して「夜露がたり」ですね。

    0
    2024年03月04日

    Posted by ブクログ

    時代物小説ながら勧善懲悪ではなく、人間の業を肯定する結末に満足できた。人の心の理不尽さを描くことで、登場人物への感情移入を容易にしてくれた。
    8編の中でも「死んでくれ」「さざなみ」「錆び刀」「妾の子」が好みだ。
    砂原浩太朗作品は追いかけていきたい。

    0
    2024年02月23日

    Posted by ブクログ

    町人ものの8つの短編集。神山藩シリーズ?で清涼な風のような物語を紡ぐ作者ですが、この短編はなかなか一筋縄ではいかない、心苦しくなるけど自業自得だよな、とかハッピーじゃないけど最悪ではないよな、とか微妙な感情にさせられる物語が続きます。ここらへんさすがの仕掛けだな、と思いつつ読み進めると、最後の最後で

    0
    2024年07月04日

    Posted by ブクログ

    短編集8篇
    江戸の貧乏長屋の風景、人情が生きにくさの中できらりと光る。短編なのに最後まで分からない捻りの効いた落ちが面白い。「妾の子」が幸せなラストで良かった。

    0
    2024年06月10日

    Posted by ブクログ

    砂原さんを追って、6冊目。一時、だれた感無きにしもという作品、箇所もあるにはあったが。

    これはよかった。若い頃、時代物にはまった後、定型的人情噺に厭いて、離れた(特に女流作家ものは)
    近年の雑誌連載物をまとめているが概ね、江戸期に底辺の男女愛と行方を綴っている。

    士農工商ががっつり社会の骨に組ま

    0
    2024年06月07日

    Posted by ブクログ

    江戸の長屋で慎ましく暮らす人々を描いた八篇の短編集。行間に漂う、しめやかな冥さと心の機微が秀逸。恨みつらみに気が鬱ぎつつも、彼らの生への執着や人情に微かな希望が見えた。

    0
    2024年04月03日

    Posted by ブクログ

    市井を描く八篇からなる短編集。
    砂原浩太朗さん、そう来たか!
    長屋に住む人々の物語。
    どういう展開になるのか楽しみにしていた。

    腰高障子を引けば全てが見渡せるほどの狭さ。
    井戸端でのかしましい声。
    全編を通して伝わる、長屋のじとっとした空気が重苦しい。

    「幼なじみ」
    P183
    〈いちど裏長屋に生

    0
    2024年03月28日

    Posted by ブクログ

    江戸下町の長屋に生きる訳ありの人々の姿を通して、人の心のうちにある昏い部分を描き出す8つの短編。
    夫婦、幼馴染、親子、友達、好いた女、昔の男。共に長い時間を過ごしても互いに明かせない思いがある。好きな相手だからこそ言えない思い。相手を思うが故に苦しむ主人公たちのやるせない思いが伝わってくる。
    どうに

    0
    2024年03月17日

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