霜月記
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霜月記

1,672円 (税込)
1,170円 (税込) 12月29日まで

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『高瀬庄左衛門御留書』『黛家の兄弟』に続く、「神山藩シリーズ」最新作。
名判官だった祖父・失踪した父・重責に戸惑う息子――町奉行を家職とする三代それぞれの葛藤を描く。

18歳の草壁総次郎は、何の前触れもなく致仕して失踪した父・藤右衛門に代わり、町奉行となる。名判官と謳われた祖父・左太夫は、毎日暇を持て余す隠居後の屈託を抱えつつ、若さにあふれた総次郎を眩しく思って過ごしている。ある日、遊里・柳町で殺人が起こる。総次郎は遺体のそばに、父のものと似た根付が落ちているのを見つけ、また、遺体の傷跡の太刀筋が草壁家が代々通う道場の流派のものではないかと疑いを持つ。
さまざまな曲折を経て、総次郎と左太夫はともにこの殺人を負うことになるが、果たして事件の真相と藤右衛門失踪の理由とは。

~「神山藩シリーズ」とは~
架空の藩「神山藩」を舞台とした砂原浩太朗の時代小説シリーズ。それぞれ主人公も年代も違うので続き物ではないが、統一された世界観で物語が紡がれる。

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霜月記 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    砂原浩太郎の神山藩3作目になる親子3代町奉行の物語は一家の主人たる男たちの生きる姿を描く。清々しさを感じられる姿もあれば、様々な問題に挟まれての葛藤、事件を解決すべく考えを巡らす奉行のその周りの人達。ミステリータッチの物語進行も早すぎず、のんびりしているわけでもなく、数日で読み切った。いつもながら食

    0
    2024年10月01日

    Posted by ブクログ

    神山藩で代々奉行職を務める父子三代を描く長編時代小説

    解りあいたいのに上手くいかない…親子の永遠のテーマが、名奉行だった隠居と孫の視点で丁寧に綴られます。
    突然、家督を子(孫)に譲り行方不明になった二代目、絡む殺人事件、藩内の不穏な空気、殺伐とした中にも得難い友や幼馴染み、美味しい居酒屋…ミステリ

    0
    2024年09月15日

    Posted by ブクログ

    「霜月記」(砂原浩太朗)を読んだ。
神山藩シリーズ三作目。
    
シリーズとはいえ主人公も時代もみんな違っているのだけれど、神山藩の自然の美しさと厳しさとそうして武士として人としての矜持を貫く生き様を静謐さの中に描ききる傑作だと思うぞ。
    
もうね、言うことないよ。
    
『左太夫は吐息をつき、瞼を開く。いつ

    0
    2024年06月23日

    Posted by ブクログ

    砂原さんの作品はどれも一気読みをさせてくれる。凛とした静けさの中に、季節折々の鳥や虫の声、植物、酒の肴の魚などが丁寧に描かれている。日本酒が呑みたくなったわ。そしてミステリー仕立てに物語が進んでいくのだ。奉行の父は何故家族に黙ったまま職を降り、そして失踪したのか?18歳で突然、奉行とならざるを得なか

    0
    2024年06月04日

    Posted by ブクログ

    これまでの神山藩ものは、設定が違って登場人物も重なることがなかったようだけど、この作品は続きが読みたい気がする。総次郎の奉行ぶりもだけど、武四郎のその後が知りたい。

    0
    2023年11月08日

    Posted by ブクログ

    鳥と花の描写、綺麗ですね。そして、今回は料理の描写もまた涎出てきそうです。今回は前2作の神山藩シリーズと比べると少し軽量級ではありましたが、間違いなく面白かったです。やっぱり良い!清々しい読後感。最後の方の、宇津木っ?鏑木っ?、えーっそういうことなのぉ!というファンサービスもありましたね。このシリー

    0
    2023年11月01日

    Posted by ブクログ

    緊迫した雰囲気の中、四季折々の美しさが填め込まれ、心穏やかに。筆致流麗、減り張りの利いた文章に呑まれる。三代揃って悪を成敗し、父と息子の絆に感動。武四郎の活躍も見逃せない。神山藩、続編希望。

    0
    2023年10月04日

    Posted by ブクログ

    ストーリーとは別に季節感あふれる色と光に鳥の囀り描写、砂原さんの文章癒される。「零れるような夕映に照らされてる」こんな表現思いつかない…「望むままに生きられる者などおらぬ」「すまぬ思いの百や二百抱えたままあの世へ行くのが大人というものであるわえ」「誰しもさまざまな枷に搦め取られて日々を過ごしている。

    0
    2023年09月07日

    Posted by ブクログ

    一気読みした後に2回ほど全編読み直した。
    主人公総次郎の友人武四郎が良い味を出している。
    祖父の左太夫と小宮山喜兵衛のコンビと総次郎と武四郎のバディ感が良い。
    「黛家の兄弟」の次男黛壮十郎の孫がやっている「壮」の料理が美味しそうでたまらない。
    鳥の鳴き声や花、美味しそうな料理が季節を感じさせ物語を彩

    0
    2024年04月15日

    Posted by ブクログ

    「神山藩シリーズ」
    季節の移ろいやそれに伴う旬の花や食べ物の描写がとても良かった。祖父、父、子の三代のそれぞれの生き方。あの後『壮』で三人はどんな話をするのでしょうか…。

    0
    2024年03月26日

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