櫻いいよのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
言われてみれば、たしかに我が伴侶も共犯者かもしれない!
そしてこれはたとえ著者名が伏せられていてもわたしは彼女が書いたものだとわかる自信があるぞ。
登場人物が、彼や彼女の言動が、その葛藤が、まさに『櫻いいよ』だなと理屈ではなくわかる。
愛してるから結婚するなんて単純明快な関係こそ簡単に破綻することもあるし、そもそも愛の定義も形も多種多様すぎて明確な正解すらわからない。
結婚が尊いものだなんてだれが決めたのか。
結婚はゴールでもなければ通過儀礼でもないしまして一人前を証明するものでもない。
結婚はただの選択肢のひとつだとおもう(私的な意見です)
個人的には結婚式が嫌いだけど、結婚式と -
Posted by ブクログ
そうか、こういう結末なのか。
いったいどうやって終わらせるのだろうとワクワクしていた世界が、想像とは違う終わりを迎えていた。
でもとても「らしい」唯一無二のエンディングだった。
ネタバレになるから言えないけれど、
そうね、君はそう選択するよね。
でもやっぱり君はそっちを選ぶよね。
うんうん、で、君は……あ、そういうこと!
となりまして(落ち着け
冥と涅が選んだ答えは厳しいものではあったけれど綺麗で美しいものじゃないからこそ我が友人が書いた最高の結末だな、としみじみ思うなど。
傷を自慢に思える「メイ」ならば、きっと明日も明後日もいい日にできるだろうし、彼女はひとりじゃないから、彼も -
匿名
ネタバレ 購入済み映画を先に観たのですが、
すてきな映画だったので、
漫画も気になり、読ませていただきました。
交換日記は、今の時代としてはちょっと異質なのかもしれないけれど、
私は人が書く文字がとても好きなので、
すてきなやり取りだと思いますし、
世代的にも馴染みがあり、入り込みやすかったです。
最初は、勘違いやウソから始まってしまうけれど、
始まりはどうであれ、
2人はどこかで通じ合っているのかもしれないなと感じました。
瀬戸山くんの口調がちょっと強めかなと感じましたが、
好きな人に想いを伝えようと行動がまっすぐだし、
心根はやさしい男の子なんだろうなと思いながら読んでいました。
黒田さんもかわいくて -
Posted by ブクログ
序章と終章以外の五章は、5人の人間の恋物語が語られている。各章の物語が始まる前に、必ず猫を一人称にするシーンがある。猫たちは公園に集まって、世間話をするや、これから登場する人類のことを言及するや、前章でどのように「お節介を焼いた」のかをつぶやくなど。読みながら、世の中にツンデレでもかわいくてたまらない存在は、猫ちゃんしかないだろうと思う。
恋物語と言っても、単に恋を語るだけではない。恋の形や葛藤、悩みがそれぞれ異なり、繊細に描かれている。そしてミステリアスな部分もある。五つの短編は独自の話でありながら、実は共通の事件でつながっており、感動をもたらす作品である。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ過去の私が書いた感想。
『顔をぐしゃぐしゃにしながら泣いた。本当にいいお話。自分は希美ちゃんと似ている性格で、ずっと好きな人に好きって気持ちを隠してた。それが次に会うときに気持ちを伝えようと決心した時期に、何気なく読む本を探していてこの本に出会った。本当にたまたま。読み終わって決心がかためられた。もう嘘をつかなくてもいい、気持ちを伝えてその気持ちが伝わるのを感じたとき、どんな結果であってもそれってすごく心が楽になるだろうな。希美ちゃんと瀬戸山くんが結ばれて本当に良かった。また決心が揺らぐようなことがあればこの本を読みます。』
このときの恋は実らず終わってしまった。
もう今は別の人と結婚して -