櫻いいよのレビュー一覧
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購入済み
ソク読み
気づいたら一気に読んでました。
王道の恋愛小説ですが、ずっと読んでて飽きないし、キュンキュンするし、悲しくもなる!
キュンキュンを求めてる人には間違いなし! -
Posted by ブクログ
※作中のセリフへの言及があります
世の中にはこんな言葉が溢れている。
「人の言うことなんて気にしなくていい」「自分らしく生きよう」「あなたはあなたのままでいい」
とても素晴らしくポジティブな言葉だし、私もそうあれればどれだけ楽に生きられるだろうと思っている。
だけど現実はそうはいかないことは多い。
TPOに合わせた振る舞いが求められることが多いし、人とは違う意見を言ったり、奇抜な格好をしていればチラチラと視線を送られたりする。
だから多くの人は自分を「普通」の枠にあてはめ、日々を懸命に生きているのだと思う。
ある意味「普通」とは人々が思い描く「理想」の集合体なのかもしれない。
この物語に登場する人々も、各々が思い描く普通(理想)の人であろうと奮闘している。
そうすることにより抱え込んでしまっている、自身の痛みには目を背けながら。
そんな彼•彼女たちは道端で出会った黒猫に導かれるようにして夜だけ開店しているパティスリーを訪れる。そこで出会ったケーキは登場人物の心をほどき、痛みと向き合う勇気を与えてくれる。
なぜこの店のケーキは感情の一瞬に寄り添えるのか。それはケーキの作り手も痛みを知っているから。そう私は解釈した。
この物語に登場する人物は、みんな何かを遠慮している。人にどう評価されるかを常に気にしている。そんな彼•彼女たちにパティシエがかけた言葉で、私の心にも深く刺さったものがある。
「私が素敵だと思っていなくても、あなたは、自分のしたいことを堂々としていいんですから。他人の言葉は、あなたになにも、影響を与えません」
これは冒頭で書いたポジティブワードと言っている内容は同じだ。だけどこのセリフは素直に受け取れる気がした。
なぜだろうと考えて気づく。パティシエのセリフには押しつけがましさがないのだ。アドバイスではなく、初対面の第三者が自分の意見として伝えてくれた言葉。だからこそ素直に飲み込むことができたのだと思う。
私を含め、社会に溶け込む人間として生きることに少しの疲労を覚えてしまっている人に、この本は肩の力を抜く時間を与えてくれる。そして読後はケーキが食べたいという気持ちも連れてきてくれる。
読み終わったので、私もケーキを買いに行こうと思う。自分の痛みと向き合い、自分を労うひとときを過ごすために。 -
Posted by ブクログ
ラブコメ!って感じのお話久しぶりに読みました!
必死になって彼氏を作ろうとする主人公のその背景には深い意味があったり、
好きが急に興味がなくなり虚無になる感覚、色んな原因あるけど、色んな事への好きって自分でも思っていない所で変わっていったりしますよね。
あと、ぐるぐるして結局変わってないように感じても、自分では気づいてないけど、一歩踏み出してたりするし、そんな色んな感情の意味を少しずつ理解して、変わっていく姿がとても良かったです。
わたしたちの体の中には、恋っていう名前の寄生虫がいると思う
この言葉がとても印象的でした。
恋というものに、捕らわれて、惑わされて矛盾の中にある気持ちとか足掻くそんな主人公の分かりやすい表現だなと思いました。
とても面白かったので他の作品も読んでみたいと思いました! -
Posted by ブクログ
人の「ウワサ」と人間関係を巡るYA
狭い環境では、人のウワサはあっという間に知れ渡り、時に真実を覆い隠す。
過去に暴力沙汰を起こしたとウワサされ、孤立している悠真。彼と幼馴染の由加は、それが事実でないことを理解するが、周囲の人間はそうではない。悠真と距離を置こうとしたり、悠真と親しくする由加を心配したりする。
そしてウワサは由加自身にも及ぶ。親友の嘘と裏切りがきっかけで、由加が親友を利用して恋愛の手伝いを強要したというウワサが広まり、友人関係が崩壊していく。
本作では、ウワサ、誤解、許しといった、悩ましい人間関係が描かれる。そういった物事への折り合いのつけ方を身につけていく物語だ。八方美人なハッピーエンドではなく、由加が人間関係に現実的な落としどころを見出す様子がよい。徐々に問題を処理していき、成長する姿は微笑ましい。そして、明るい未来を予感させるラストが好きです。 -
Posted by ブクログ
原作『小説の神様』の世界を8人の作家が描く、豪華なアンソロジー。作家、編集者、読者など、様々な視点から紡がれる「小説の神様」の物語は、どれも個性的で一気に引き込まれた。
特に心に響いたのは、相沢沙呼さんの『神様の探索』だ。帆舞こまにの誕生秘話、シリーズでは語られなかった余白の部分をスピンオフならではの面白さがある。
一也と詩凪を見守る編集者・河埜が、若い才能の居場所を守るために戦う姿が最高に格好いい。神崎部長を熱い思いで説き伏せる場面や、「帆舞こまに」の傑作が誕生した瞬間の喜びは、読んでいるこちらまで胸が熱くなった。
一方、紅玉いづきさんの作品は、まるで私小説のような『小説の神様』誕生秘話として楽しめた。「神様って何?」「自分で考えなよ、小説家でしょ」という作家二人の淡々としたやり取りが面白い。特に「売れなければ心細いし、売れたら売れたで嫉妬に狂う」という言葉には、作家同士の本音が詰まっている。良き友であり、同時に負けたくないライバルでもある——そんな二人の関係性がとてもリアルで、深く心に残った。
一冊を通して、物語の裏側にある作り手たちの情熱を存分に味わえる、贅沢な作品集だった。
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Posted by ブクログ
ネタバレ「いつだって誰だって簡単にひとりになる」
やさしい家族、友達に囲まれていたはずが、親友の嘘ひとつでわたしの世界は壊れて一人きりに。
女子中学生の本当はわからないけど、あまりにリアルな展開になって、悲しいというか…「知ってる…」という既視感でつらくなる。
そう、「その痛み、通り過ぎてきたことがある」という感じ。
でも、主人公の由加は幼馴染の悠真と交流するうちにいろんな考え方を知る。そして、自分から離れてしまった友達や悠真、家族とも対話をする。
こういう対話が、のちのち自分が押し殺して見ないふりをしてきた気持ちが「毒」になるのを防ぐんだろう。
おそらく中学生向けだと思う。文章もわかりやすいし、そこまで酷いことも起こらないから安心して読める。由加や悠真は人生の中で通過しとかないといけない人間関係をしっかり教えてくれて、とてもいい本だと思った。