櫻いいよのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
余命ものを読みながら、ニヤニヤ笑ってしまうことなんてきっとこの一冊だけだろうな。
なんて不謹慎なやつだと思われてしまいそうな感想だけれど、そこは著者の友人であることを免罪符にお許しいただきたい。
これはわたしのよく知る友人が書いた、果し状とも道場破りにも思えるし、真摯な意見申立書のようにも感じる。
世が世なら、屋上で叫ぶ主張とも言えるかもしれない。(あの番組も元ネタのドラマも好きだったな。世代ばれまくりですけども。わたしもいいよさんもグランドでケタケタ笑いながら揶揄する側だっただろうけども)
作家には筆という剣にも勝る武器があるってこういうことだと思うんですよね。
後悔しないように生きる -
-
Posted by ブクログ
読み終わって、思い浮かんだ言葉は「フレッシュ」。中学生って、こんなにも愛おしいかなって思う。いろいろなことに影響されて、泣いたり笑ったり。心の中はもっと忙しくて、じっと悩んだり、諦めて自暴自棄になったり。未来のことは、約束できないけど、今は今で本気で生きてる!みたいな、全力がいいなぁと思う。私はもう大人だから、こんな若者に出会ったら、温かく見守りたい。いいんじゃない、キラキラの笑顔で笑うのも、この世の終わりくらい傷つくのも、素敵だよ。でも、ちゃんとご飯食べて、寝なさいねって言いたい。無理して自分に嘘つかなくてもいい。そのままぶつけていいよって言いたい。私はできた人間ではないから、本当にぶつかっ
-
-
Posted by ブクログ
ほうほう、こうきたか!
最終頁までいって、再度冒頭に戻る。
ほうほう、なるほどね!
そしてあとがきまでが物語の一部であるような、そんな一冊です。
櫻井いいよの青春物語が大好物の人も、そうじゃない人も、もうお腹いっぱいと思ってるかもしれない人も、ぜひ読んでみてほしい。
彼女はいつも自分自身を更新している。
これが書き続けるってことなんだなーとしみじみ。
夏の日は儚くてだからこそ思い出になりやすくて、でもあえて「覚えていない夏の日」を描く彼女のセンスがだいすきです。
千鶴も律も華美も危うくて拗らせまくっているけれど、自分なりに噛み砕いて答えを出す姿は頼もしくいとおしかったです。
痛みを -
Posted by ブクログ
ネタバレ好きだから付き合っていたはずなのに
気が付いたらすれ違っている2人。
修弥が事故に遭った日を境に
目を覚ましたら同じ日を繰り返していて
実結は修弥が事故に遭わないように
どうにかしようと
目的地を変えようとしてみたり
放課後デートを断ってみたり
修弥がデート途中で帰る理由を探ったり
いろいろやってみる。
でもどれも上手く行かなくて
修弥の気持ちが分からなくなって
修弥の隣にいて良いのか自信を失くす実結。
彼氏の事故を目の前で何度も見たら
怖くて目を背けたくなりそうなのに
実結は事故を防ごうと必死になれるの
本当に凄いなぁと思う。
同じ日を繰り返すうちに
修弥の本心を知っていく実結だけど -
Posted by ブクログ
これこそ王道!
青春もの、恋愛ものの小説を探してるならこれ以外ありえなく無い?!って思います!!
人気者の男の子×平凡だけど可愛い女の子!
王道中の王道!
だからといって物語は単純な訳じゃないのがさらに引き込まれる!
色んな意味でずっとドキドキしっぱなしの小説でした!
最初からドキドキでしたが、胸きゅんシーンが沢山あるのと同時に、ハラハラするようなシーンもたくさんで、小中学生が楽しめるのはもちろんですが、大人も絶対ドキドキハラハラしちゃって最後にはニヤニヤしながら読んじゃうような小説だと思います。
特に最後のシーンはもうニヤニヤするのと同時に、涙まで出ちゃいました!
恋愛ものの小説を探してる