市川憂人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレSFミステリ。
エンジニア・夜河零司(ヤガワレイジ)と宇宙船制御AI「ディセンバー」は、コンペに参加させられ、地球から十光年離れた星に降り立つ。そこにはいるはずのないコンペ参加者の他殺体があった。困惑する彼らの前に、参加者ではないシャルロットが現れ、零司の宇宙船の制御権を渡せという。
実は「ディセンバー」にはある特性があり、彼女はその開発者である零司と「ディセンバー」を確保する使命を帯びていた。
時間的にも空間的にも壮大にもほどがある物語。技術系の話にはまったくついていけず、ぽかーん。ミステリ部分だけなんとか理解したが…… 途中で明らかになる母星の事実が辛い。ディストピアものだ。
いろ -
Posted by ブクログ
プロローグが何処に繋がるか不明なまま展開して行く。とつぜん現れた亡き恋人と同じ名前と姿の女性。主人公の千真だけでは無く、こちらも混乱する。インタールードとして挟み込まれる内容も唐突に不思議な状況の説明。
これに殺人事件が発生するが、殺されたのは恩師の死んだ妻のよう。犯人と思われた恩師も殺される。ここで千真と恋人似の女性と犯人捜しへ。
複雑な設定で、驚くような災害後の世界だった。思い返すと、途中にヒントは一杯あったのだが、気付けなかった。
恩師達の殺人事件の真相もそうだが、恋人似の女性の真相も二転三転して驚くような、そうでも無いような、複雑怪奇。分かりづらく、スッキリ感が無い。
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Posted by ブクログ
宇宙×AIというSF要素に連続殺人というミステリ要素を掛け合わせた小説。
宇宙を舞台にしたミステリはちょっと前に読んだけど、最早太陽系も飛び出すし、そこにAIも加わるとは。時代と共に進化するミステリの奥深さを実感です。
連続殺人が起こる中盤は非常にハラハラドキドキでとても面白く夢中で読んでいました。テンポも良いし、舞台が舞台だけに先も読めない。
終盤の種明かしと決着は新事実が多くて、少し手間取っちゃいました。また、中盤が大変面白かったのでハードルが上がりに上がっていたのもあり、想像は超えてこなかった印象です。量子力学が理解できていないこともあったので、わかる人はより楽しめるかも。
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Posted by ブクログ
本格的SFミステリー、と言ったらいいのだろうか。舞台は今から百年ほど先、地球以外の太陽系惑星に進出し、他の恒星系へ人を送り込んで探索を開始したあたりの時代。別恒星系への惑星開拓コンペティションに参加した各企業の参加者が次々謎の死を遂げ。。という展開。
舞台のバックグラウンドを説明するために、量子もつれ、亜光速航行、そしてAIについての解説はわかりやすく、まるで科学雑誌Newtonを読んでいるかのようだったが、正直前半は説明の分量が多く、且つ登場人物も多いため、肝心のストーリーがなかなか展開せずに、読むのをやめようかと想う瞬間さえあった。
が、物語が動き始めた中盤からは、主人公と主人公が作った“ -
Posted by ブクログ
ネタバレ装画の美しさに惹かれて手に取った一冊。
平野美穂さんによる油彩が、すでに物語の余韻となります。
魅力的なプロローグで、ミステリアスで淡くロマンティックな世界に引き込む世界観。
そこから、どうもわかりにくさを感じる——叙情性の叙述。
もしや、あのトリックなのだろうか? 今回は流されずに読もうと、慎重に。
市川さんは、きっと頭の良い方なのだと思う。
それぞれの記憶を辿るように、時間が少しずつ遡っていく。
そして、あそこまで大きな仕掛けを用意しているとは思わなかった。
灰をかぶっていたのは夕海だけではなく、
物語そのものが灰をかぶる不安と静けさの中でラストになる。
一方で、女性たちの会話には