市川憂人のレビュー一覧
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ネタバレネタバレの線引きが難しい!
本作はいわゆる特殊設定ミステリで、物語の真相にDウイルスによる症状が重要な要素として絡んできます
とは言え、この作品を最初から特殊設定ミステリとして紹介してしまうと、それはそれで違うのではないか……というような作りになっています
解説を書かれた若林踏さんが言うところの
『スリラー的な展開が進むにつれて、謎解きを複雑化させていく点(P.524)』
も、お話のキモなんですよね
(そして実際に、解説の若林さんもネタバレ無しの解説なので吸血鬼化には触れていません)
犯人が犯行時に「裏の伝手」を使ったという説明は、読んでいて、いやいやいやそれは雑すぎやしないか?、なんて思ってしまったのですが、そこがラストであんな風に使われるとは……
上手いなとズルいなが半々くらいの気持ちです(笑 -
Posted by ブクログ
小型飛行船“ジェリーフィッシュ“が緊急着陸し、乗ってた開発メンバー6人が全員死体で見つかるクローズドサスペンス。
80年代アメリカが舞台だから登場人物の名前とか世界観についていけるか心配だったけど、日本人作家が書いてるのもあって凄い読みやすかったし、単純に事件がおもしろかつた!
最後まで事件の真相に気づけなかったし、犯人の動機が今までにないタイプで、ある一文読んだ時はちょっとゾワっとした。
(ちなみに私は自分の予想にめちゃくちゃ自信持ってて、伏線も気づけた気でいたけど全然関係なかったし犯人違った)
ただ、男性の登場人物と比べ女性の登場人物の容姿がやたら細かく、女性刑事マリアの動作にもよく触れてて、読んでて結構ノイズだった。なんならキモい。フェミニストなつもりないけど、男性作家にこういう書き方する人多い気がする‥
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Posted by ブクログ
シリーズ第4弾。
本作は全4編からなる短編集で、空の旅のお供に尺の長さとか、お手軽感とかちょうどいい感じかな?ということで連れて行ったw
結果的にちょうど良くて、移動の間とか、待ち時間で世界観を満喫することができた。
収録作は、お馴染みのキャラたちによるスピンオフ的なエピソードばかり。マリア、漣、ジョンがそれぞれの道を歩む前の前日譚や、マリアと漣でコンビ初の事件に向き合う様子などが描かれている。これまでシリーズを読み通してきた者としては、思わずニヤリとしてしまうシーンが満載だった。
ただ短編集だけに、一つ一つのストーリーはそこまでの重厚感や読み応えといったものは薄い印象だったか。隙間時間にサクッと読む分には個人的にはマッチして楽しめたけど。
そんなこんなで、次作のシリーズ第5弾『ヴァンプドッグは叫ばない』を早く読みたい!という助走みたいなのにはなったかな。積読本めっちゃあるけど…
旅自体はとても充実していたので、本棚に収まっているこの本の背表紙を見るたびに、あぁ、あの旅は良かったな、と思い出す不思議な存在の本になった。 -
Posted by ブクログ
大好きな“マリアと漣”シリーズの最新作。
文庫になるのを楽しみにずっと待っていて、発売されてすぐ本屋へ。
手にとって、その分厚さに驚愕。
裏返して、その価格に驚愕。
、、文庫は、、、1,000円以下で、、買えるのではなかったのですか、、分厚いからですか、、、あ、ご時世ってやつですか、、そうですか、、、
まあ、想像以上の長編であることは大変喜ばしいので、気を取り直してホクホク読み始めました。
20年前の連続殺人犯の脱走と、現金輸送車襲撃犯。
市内で起きる連続殺人と、襲撃犯の隠れ家で起こる殺人。
殺人の様相は似ているのに、一向に交わらないニつの事件。
あまりにも交わらなくて実は時間軸が違うのかと疑ったけど、どうもそうではないらしい。
どういうこと?関係ないの?そんなわけないよね?
と、全く見当もつかないまま読み進めた。
この謎が深まる感じはとても良かった。
そこからの解決編なのですが、、うーん、、
ちょっと戸惑ってしまったというか、正直思ってたんと違うと感じてしまった。
論理的に成立しているし、まあ納得はできるのだけど、ちょっと突飛すぎてリアリティが薄い感じがした。過去のシリーズに比べて複雑さが増していることも相まって、最後に向かうにつれてどんどん読みづらくなってしまった。
期待値が高かった分、ガッカリ度も高かったです。ちょっと残念でした。
でも、過去作に登場した人たちが出てきて活躍している姿はとても良かったです。出てくるたびにニヤニヤしてしまいました。
絶対過去作を読んだ方が楽しめるし、また過去作も全部再読しようと思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ折角なので、名探偵の気持ちで挑んだ。以下メモ程度の感想。
『赤鉛筆は要らない』
・犯人当て成功、トリックも大体当てられた。
・静かな感じがして文体が好み。
・個人的には納得いかない部分は無かった。
・タイトルの回収が好き。
『伯林あげぱんの謎』
・既に読んでいたため、サラッと復習。
・日常の謎なので、人が死なず安心して読める。
・小鳩くんの鼻につく感じが嫌いではない。
『アリバイのある容疑者たち』
・犯人当て成功、トリックは見破れず。
・会話文が多くてサクサク進む。
・トリックはあまり好みでは無いが、そういうこともあるんだろうなの気持ち。
・作品の言葉を借りるなら、自分は2.5流探偵であろう。
『紅葉の錦』
・何も分からず。
・とりあえず人の名前が覚えられなかった。
・被害者当てからやるのは面白いと思った。
・最後の海野はよく分からなかったし、犯人の動悸などが気になるので教えてほしい。
『心理的瑕疵あり』
・何も当てられず。
・情報がどんどん出てくるので整理されてて読みやすい。
・納得いかない部分はないが、少々物足りなさを感じた。長編になると面白いだろうか。
『尻の青い死体』
・何も当てられず。
・初日にセックスした人当てになったのはちょっと笑ってしまった。
・動機やトリックはあまり好みでは無かった。
・終わり方はさっぱりしていて話に入り込む前に終わってしまった。
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Posted by ブクログ
ネタバレ『そして誰もいなくなった』『十角館の殺人』への挑戦と聞いて読み始めた。
私がど文系なので新素材の物理的説明はちょっと難解だったが、章立てが短いのと会話が多いため、するする読めた。
プロローグを読むと犯人は「当時何も知らなかった」とあるので、エドワードでは…と思いつつ、途中まではネヴィルや教授が犯人説も捨てきれなかった(「毒殺されて早々に退場、と見せかけて実は犯人だった」パターンは結構あるので)。真相には「なるほど」と納得。でもマリアがトリックを見破る過程は思いつき感が強く、やや肩すかし。
意外だったのはジェリーフィッシュの台数よりもチーム編成の話。叙述トリック的な部分もあり完全に騙された。これがデビュー作とは確かにすごい。