市川憂人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレガラスの透過の話が出たところで迷彩布のトリックは察した。でもそれだけで終わらないのが「らないシリーズ」の凄いところ。グラスバードは本当に鳥なのか?一回は頭を過ったとは思う。でもそれだけでまんまと騙されてしまった。口惜しいなぁ。犯行現場とビルが別の場所では?という問いも立てられた。でも死体の数の問題が出てくる。色々推察できながらもグラスバードの正体に辿り着かなければ解明できない、ここがこの話の凄いところ。「らないシリーズ」はトリックに「ズレ」を用いる。ここまで大胆にネタバレしつおいて尚面白いのは市川さんの凄さだろうと思う。「らないシリーズ」はバッドエンドが多い。次に待つ謎は一体何だろう。
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Posted by ブクログ
冒頭まではありきたりな警察ミステリーだと思っていた。登場人物も癖がありそうだが、これまでの筆者の作品よりは薄味かなと感じており、一章、ニ章とトリックや事件自体は興味深いものだったが、僕自身の脳細胞を刺激する様子ではなかったんだ。気になっていたのは、モノローグや章の合間の挿話が特殊で、どの様に本筋と絡んでくるのかという事だった。
しかし、市川憂人は単純な警察ミステリーではおわらなかった。
ミステリー好きだと、少なからず物語の行く先を邪推してしまい、結末を知ったときがっかりしてしまう事も多いが、今作では僕が邪推した流れをいとも簡単に、嘲笑うかの様に超えていき、全く予想だにしていない結末へと物 -
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ネタバレいつもの特殊設定ではない立派な"SF"ミステリー
毒舌AIと中小企業エンジニアのコンビはマリア&蓮から年齢いじりを取り払った程度の既視感のある造形(笑) 亜光速航行、量子テレポーテーション、もつれ粒子対、惑星探索等々…ノーランが映画化したらさぞ面白そうなガジェットを下敷きに五十光年離れた惑星で銃殺遺体が見つかるというもの。基礎的な量子力学の内容はイチからレクチャーしてくれるのでかなり親切です。
こういうのを読むたびに、宇宙空間や宇宙船などのディティールをどうやって調べ上げるのだろうと感心するばかりです。
ドラえもんのコミックス17巻に登場する「バイバイン」みたい -
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史上最大のクローズド・サークル!その舞台は“惑星”。
2100年代、惑星の宇宙開発コンペに参加した零司とAI。
誰もいないはずの惑星で、コンペ参加者の銃殺遺体を発見するところから物語は始まる。
雪山の山荘や孤島などでおなじみのクローズド・サークルものだが、本作はスケールが桁違い。
舞台は惑星そのもの。史上最大のクローズド・サークルである。
なお、宇宙人やエイリアンは出てこないのでご安心を。
傑作『ジェリーフィッシュは凍らない』が架空世界寄りだったのに対し、本作は今の世界と地続きの未来。
AIや量子コンピュータなど、リアルに想像できる技術が物語に説得力を与えている。
SFゆえ理論部分は少 -
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読みやすさと物語の設定はめちゃ良かった!
作家さんがめちゃ読みやすいように文章を書かれている感があって、難しい事を書いているようで、全くその気にさせず苦になく楽しく読めた。
そしてここがめちゃ良いんだよ!
独自の技術的進化を遂げた、もう一つの並行世界にある80年代のアメリカでステルス機能を装備した小型飛行船ジェリーフィッシュ内で起こるクローズドサークル殺人事件。最高っす!
そんな難事件を解決するマリア&蓮の刑事コンビ
マジでこのコンビめちゃ好きだわ〜
しかーし!!
分かりやすい犯人と最終的なオチがあまり自分好みではなかったから、最後にむーん…となってしまった感は否めない…(´・_ -
Posted by ブクログ
『ジェリーフィッシュは凍らない』で有名な、
市川さん。
今回の本書が初読みでした!
最初から最後まで展開が読めなくて、置いてかれそうになったけどラストまで楽しく読めました!
孤立した無菌病棟に取り残された2人の少年少女。
しかし、少女が殺されているのが見つかる。
その部屋に残されたのは少年ただ1人。誰が少女を手に掛けたのか、最後のオチがどんな感じで終わるのかが気になって夢中で読んでました!
あまり書きすぎるとネタバレになるので書きませんが、中盤からラストにかけては予想がつかない展開に驚かされました。
次は『ジェリーフィッシュは凍らない』シリーズも読んでみたいと思います! -
Posted by ブクログ
人間って思い込みとか固定観念にとらわれて生きているんだなぁ。
それを実感出来る話でした。
マリア&漣シリーズ2作目。
今回は2人の人物が同時期に発表した「青い薔薇」から始まるミステリー。
テーマは「遺伝子」ですね。
前回より分かりやすかったけど、やっぱり難しいテーマだなと思います……いや完全に理解できなくてもトリックは分かるし事件も解決できるんだけどね。書いてあるなら理解したい!って思うじゃないですか。
……え、私だけか?
このシリーズは過去と現在が交互に進んでいくパターンの展開をするんですが(この作者さんのパターンなのかもしれない?)、まぁこの挟み込み方が上手なんですよね。
マリ -
Posted by ブクログ
ネタバレ各パートで語られるミステリ、面白いなぁ〜〜〜
段々とピースが繋がっていく展開は
加速して誰が犯人なのか混乱させられる…
とはいえ、最後は綺麗な幕引きだった。
探偵役のエドワードが冷静で格好良い!!
と思っていたらまさかの犯人で偽名だった!
正体が明かされた後も好青年だったし、
犯人達の恐ろしい真実が積み重なりすぎ&
研究メンバーが同情できない人ばかりなのもあり、
彼が本懐を遂げられて良かった…と感じちゃった……
とはいえ、まさかのどんでん返しで
大好きなクローズドサークルで
警部刑事も興味をそそるキャラで
探偵役も格好良くて
とてもミステリ好きにはワクワクする作品だった!
続編?と