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Posted by ブクログ
冒頭まではありきたりな警察ミステリーだと思っていた。登場人物も癖がありそうだが、これまでの筆者の作品よりは薄味かなと感じており、一章、ニ章とトリックや事件自体は興味深いものだったが、僕自身の脳細胞を刺激する様子ではなかったんだ。気になっていたのは、モノローグや章の合間の挿話が特殊で、どの様に本筋と絡んでくるのかという事だった。
しかし、市川憂人は単純な警察ミステリーではおわらなかった。
ミステリー好きだと、少なからず物語の行く先を邪推してしまい、結末を知ったときがっかりしてしまう事も多いが、今作では僕が邪推した流れをいとも簡単に、嘲笑うかの様に超えていき、全く予想だにしていない結末へと物語を展開していった。
主人公の藪内唯歩のキャラクター設定はここ最近読んだ小説の中でもずば抜けて魅力があり、ある意味でネガティブな(エピローグで語られる先輩達とのやり取りは思わず微笑んでしまった。)それでいて芯のところで強さを感じさせる人物像は、主人公然とする設定にピッタリだった。
その他、他の組織メンバーは、序盤、人物像が捉え難く余り心に残らなかったが、終盤一気に魅力が溢れて、僕を惹きつけていった。
密室シリーズから少しづつ離れながら、途方もないストーリーを生み出して進化を続けている筆者から今後も目が離せないだろう。
Posted by ブクログ
前半の退屈は罠だった?ラストで叩き込まれる、怒涛の連続デンプシーロール。
2015年に起きた未解決の連続殺人事件と、2022年に相次ぐ各種事件。交わることのない2つの時間軸が並行して進んでいくサスペンスミステリです。
序盤から中盤にかけては、事件解決のテンポやノリがどこかイマイチで「あれ、ちょっと期待外れかな…?」と首を傾げたくなる展開が続きます。しかし、終盤に入った瞬間に一変。これまでまったく交わる気配のなかった2つの軸が強烈に噛み合い、怒涛の「デンプシーロール」のごとき怒涛の畳みかけが押し寄せてきます。前半からの反動がすごいっ
ただし、冷めやらぬ興奮の裏でどうしても頭をよぎるのが、「それにしても犯人の動機、弱くないか…!?」。わざわざ自分からしゃしゃり出てこなければいいのにww
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小説・文芸
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