市川憂人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
隔離された無菌病棟にいた少年少女二人のうち、少女が死んでいた事件のお話
以下、公式のあらすじ
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孤立した無菌病棟に、少年と少女。
翌朝、一人だけになった。
☆☆☆
『ジェリーフィッシュは凍らない』の著者による
甘く切ない青春の痛みをまとった
本格ミステリ
☆☆☆
無菌病棟、通称《クレイドル》。
タケルと、コノハ、二人だけが入院する施設が、大嵐で貯水槽に通路を寸断され、外界から隔絶される。
不安と焦燥を抱え、日付を越えた深夜──。
コノハは胸をメスで刺され、死んでいた。
二人きりのはずの無菌病棟で、外気にすら触れられない彼女を誰が殺したのか?
震える結末!
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これはミステリではなくヒューマンドラマですねぇ
ボーイミーツガールもの
結末は美しい
そして、救いがあるけど、ない……
が、設定に色々と無理というかご都合主義的なものを感じてしまった
「アディポクル」は作中の造語ではなく、実際に存在する言葉
アレとアレのミステリで知っていたけど、英語だとこの単語になるのね
だからといって、まさかそんな物語に都合の良い状態になるかねぇという疑問
人間の代謝ってそんな単純なものじゃないですけどね
一応伏線はあるんだけど、それを前提にしても設定にツッコみたい点がいくつか
病気もそうだし、病棟の構造のアンバランスさ、そしてこんな状態に至った理由とか
病棟を出るときのアレは気づいた
医療関係者でなくとも、危険物を取り扱う施設の知識があると違和感を感じるでしょうねぇ
と、色々とツッコミどころはあるんだけど
最期の種明かしのところは涙を誘う
彼女にとって何が救いだったのか
そして、何故そんな事をしたのか
救われないけど、救われてたという、何とも不思議な読後感ですねぇ -
Posted by ブクログ
ネタバレシリーズ第3弾
〈タワー〉と〈グラスバード〉の章が交互に書かれている。一つは爆弾によるビルの爆破事件。もう一つはグラスバードや不思議なガラスの部屋での殺人事件。
どのように話が交わってくるのだろうと思っていたら、マリアが爆破の炎と煙に追われ、非常階段から最上階に逃れるために重く閉ざされた扉を叩くと反対側から誰かの声と扉の隙間から徐々に血溜まりが広がり、、、あっ繋がった!!扉を挟んでどちらも大変!!
ただし、真相はそんなもんじゃないほど、二転三転するのだけど。
ラストは少し切なく感じました。
それと、マリアの危機にあらわれたジョンに、おぉーー!ってなった。 -
Posted by ブクログ
ジェリーフィッシュ、ブルーローズに続く3作目で、本作でもマリアと蓮が登場する。これまでもガラスに纏わる内容だったので、今回はそのまんまの題名だろう。でも「還らない」というのは題名からは予想できないが・・・。ブルーローズのアイリーン、軍人のジョンも登場するので、それも読む楽しみである。したがって、順に読むべきである。
10年前に遡り爆破事件が起こる場面から始まる。
おそらくこれが重要な意味を持つのだろう。
インタールードも重要である。
マリアと漣は、希少動植物密売ルートの捜査で浮かんできた不動産王ヒューを調べ始める。ヒューの住まいはサンドフォードタワー最上階の邸宅で、秘蔵のグラスバードや希少動物を飼っているという噂があった。そして、そこに閉じ込められた者たちが次々と殺害される。
さて、犯人は誰か?その動機は?方法や機会は?と推理していくが・・・。私の推理はいつもながら、ことごとく外れる。それがこの作品の良い点でもある。後半から終盤はスリリングでそれも読みどころである。マリアを寝起きのモデルと表現しているのは、イメージ通りで適切な表現だと微笑んだ。
グラスバードとは何なのか?も最後にわかる。そして、最後は・・・、切ない。
市川憂人さんらしくパラレルで物語は進んでいくのも構成とマッチしていた。更に過去の作品で立体的に描かれているので、4次元ミステリーと言っても良さそうだ。無理のある設定もあるが、新機軸という側面で楽しめた。