市川憂人のレビュー一覧

  • グラスバードは還らない

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    ネタバレ

    グラスバードの正体からまさかの展開に、死体を入れ替えるトリックを壊された予想外の殺人。これによって事件は複雑になっていった。最後までトリックが分からず騙された

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    2024年01月10日
  • ブルーローズは眠らない

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    マリア&漣シリーズの第2弾。実現不可能と言われた青いバラをめぐる殺人。マリアと蓮の会話は前作ほどの面白さはないがシリアスな話にもユーモアが入っていて良い。のめり込んでしまうストーリー。良かった。

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    2023年12月30日
  • グラスバードは還らない

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    マリア&漣シリーズの第3弾!
    いつも通り場面を切り替えながら、話を進め罠に嵌められている、と気付いたときには遅かった。
    グラスバードとは……
    スリル満載で読み応えあり!

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    2023年10月31日
  • 神とさざなみの密室(新潮文庫)

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    〈マリア&蓮シリーズ〉でもおなじみの著者の、ノンシリーズ・ミステリ。
    政治というものが深く関わってくるけれど、もちろん何らかの思想を強く主張するものではないので、安心して手に取ってほしい(笑)。

    民主主義と多数決の論理の話がとても興味深く、勉強になった。
    ミステリ的なところでは、なるほどなという仕掛け。目新しくはないのだけれど、「ミステリ好き」な人にはきっと好ましく感じられるトリックだと思う。
    たぶんTwitterだろうなと思われるSNSの仕組みをこう使うか、という部分もとてもスリリングだった。
    何段構えにもなっているので、絶対に最後まで読んで欲しい作品。

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    2023年06月06日
  • グラスバードは還らない

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    マリア&蓮シリーズ三作目

    今作もSFミステリー
    前作、前々作と同様の面白さがあり過去作に登場したジェリーフィッシュやブルーローズも登場
    またあの人物までもが重要な立ち位置として再登場

    という過去作を読んでいる人からするとワクワクする内容だが、作品内容自体は過去作と比べるとかなり重め&バッドエンド

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    2023年05月25日
  • グラスバードは還らない

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    これまでの作品の集大成のような。
    ジェリーフィッシュ、ブルーローズを読んだのが大分前だったので、ジョンはともかく、アイ…リーン…? となってしまったのが少し残念で。再度ジェリーフィッシュから読み返そうと思う。

    トリックについて、ブルーローズもそうだったが、良くもまぁそんな長いこと根性続きますね、というか。
    その執念に惚れ惚れする。

    オチの寂寥感も良かった。

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    2023年05月24日
  • 断罪のネバーモア

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    最初の謎の手紙文から始まり、ちょこちょこ過去のお話が入り、現在につながっていきます。
    主人公が成長していく物語なのですが、最後の方は本当にできる子になっていました。
    IT強いのやっぱりこのご時世大事。
    周りのキャラクターたちも最初はモブキャラなのかなぁと思いつつ、最終段階ではがっつり活躍。前半がキャラ薄かったため後半の活躍がキラキラ。
    めっちゃいい職場やん。と思いました。
    何事も言葉にすることが大事ですね!隠し事は隠されていることがばれると壁にしかなりませんからね!

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    2023年05月19日
  • グラスバードは還らない

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    ネタバレ

    硝子鳥についてはなんとなくそうかなと思うこともあったけど、犯人については全く見当もつかなかった。
    本当にあとこのページ数だけで纏まるのか疑問に思いながら読むくらい最後の方で一気に解決に向かって話が進んだので、最後まで没頭して読むことができた。

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    2023年05月06日
  • 断罪のネバーモア

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    短編集と思いきや最後にモヤモヤしてたのを回収する感じは爽快。無理矢理感がどうとかは置いといて。

    市川憂人氏の書く主人公ってまだそんなに読んでる訳じゃないけど、今まで読んできた中では女性が多くて、どの作品でも同じ様なキャラなんだけど、単純にそういう性癖が強過ぎるのかな。
    影を匂わせて従順で芯があってみたいな

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    2023年02月09日
  • 断罪のネバーモア

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    ネタバレ

    警察の民営化というのが新しくて惹かれた。

    解決してきた事件が関係なさそうで関係する。違う視点から真相が暴かれる。

    キャラ設定も良くて、みんなで上層部を叩きのめすのが清々しかった。

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    2022年12月30日
  • 断罪のネバーモア

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    現実から少しだけずれ、警察が民営化された世界。新米刑事がいくつかの事件を解決しながら、最終章に繋がっていく構成。

    最終章は面白かった! でも犯人が…なんか、とてもエンタメチックで現実味が薄いキャラ設定で…最終章が一番面白いのに、そこだけ冷めてしまった。

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    2022年10月12日
  • 断罪のネバーモア

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    ネタバレ

    で、結局チヒロは何者?
    表紙絵の人物を勝手に烏丸変換してたのでここでも齟齬が。
    章と章の間の挿話が今回もスパイス効いていていい。この間のやりとりが今後にどう繋がるんだろうかと、一番ワクワクしながら読んだ。

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    2022年07月28日
  • 神とさざなみの密室(新潮文庫)

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    市川憂人氏の作品は、いつも謎を仕掛ける展開が素晴らしく、次へ次へとページを捲らせます。今回は、密室殺人の謎と、左右の政治的対立の絡み。政治的・思想的な活動と密室での殺人の謎とが、徐々にきっちりはまっていく展開は素晴らしい。
    事件解決に向けて重要な役割を果たすあの人が・・・!そんな仕掛けにもやられました。

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    2022年04月15日
  • 断罪のネバーモア

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    民営化された警察が舞台のミステリー。警察小説とミステリー、面白くない訳ない。特に後半はぐんぐん引き込まれて、前半の伏線回収が気持ちよかった。ぜひシリーズ化して欲しい。

    勝手に妄想実写化キャスト
    籔内唯歩→清野菜名
    仲城流次→井浦新
    烏丸真珠巳→松坂桃李
    千尋→栗山千明
    堤拓馬→浅野忠信
    大森麗→水川あさみ

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    2022年04月13日
  • ブルーローズは眠らない

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    またもや展開が読めないストーリー オーディブルにて聴了

    複数の話の軸が交差しながら密室殺人の謎な解き明かされていく

    今作も面白いので毎日聴き進めるのが楽しみだった

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    2025年12月12日
  • ジェリーフィッシュは凍らない

    購入済み

    ミステリをそんなに読まないので、大体トリックを見破ることはできなくて、謎解き部分で「なるほどねえ」と思う事が多いのです。本作もそんな感じで読みました。
    犯人の犯行動機というか、犯行に至った思いには、ちょっと胸をつかまれる思いがしました。

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    2021年08月29日
  • ブルーローズは眠らない

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    ネタバレ

    【感想】
     一言でいうと「優等生」。よくできた本格ミステリである。プロトタイプと称される章と、ブルーローズと称される章が交互に描かれる。プロトタイプの章の主人公はエリックという少年。虐待を受けて育った少年は両親を殺害し、逃走。その逃走の最中、テニエル一家と出会う。テニエル一家は、青いバラを作り出したテニエル博士とその妻ケイト、そして娘のアイリスの三人家族。地下には「実験体72号」という謎の存在がいる。エリック少年はつかの間の幸福を得るが、エリックを追い、警察官がテニエル一家に来る。これが引き金となり、テニエル一家で殺人事件が起きる。
     ブルーローズの章では、ロビン・クリーヴランドという牧師と、フランキー・テニエル教授が、それぞれ青いバラを作り出す。マリア・ソールズベリーと九条漣は、「ジェリーフィッシュは凍らない」で出会ったドミニク・バロウズから捜査の依頼を受ける。ドミニクは、上司であるジャスパー・ゲイルと折り合いが悪い。
     事件は3つ起こる。1つ目はフランキー・テニエル博士の殺人事件。2つ目は、フランキー・テニエル教授とロビン・クリーヴランド牧師の2人を訪れて日本から来た槙野茜という研究者の殺人事件。そして3つ目は、ロビン・クリーヴランド牧師の殺人未遂
     3つの事件のうち、フランキー・テニエル博士の殺人事件が、まさに本格ミステリという謎だらけの事件である。出入口の扉、窓、天窓とも全て内側から施錠されていた密室の温室で、フランキー・テニエル博士の首と、アイリーンという学生が閉じ込められている。アイリーンは明らかに第三者の手で拘束されており、犯行は不可能。窓の隙間等に系統を通せば外から施錠できそうではあるが、バラの蔦がそれを阻止する状況。そして室内には、「実験体72号がお前を見ている」という謎の文字が内側から描かれている。まさに本格といった密室殺人である。
     槙野茜殺しはいたってシンプル。泊まっているホテルの部屋のお風呂の中で絞殺されていた。槙野茜を殺害できるのは、彼女の宿泊先を知っていて、彼女と争うことなく部屋に入ることができ、かつ、彼女が「天界」という青いバラのサンプルを持っていることを知っている人物である。
     最後のロビン・クリーヴランドの殺人未遂はもっとシンプル。自殺に見せかけてクリーヴランドの右手に銃を持たせたが、クリーヴランドは左利きだった。これが決め手となる。
     全ての事件の犯人が同一ではないタイプの事件である。まず、フランキー・テニエル博士殺人事件は、既に余命1年足らずだったフランキー・テニエル博士による偽装他殺事件。実行犯はロビン・クリーヴランドだったが、フランキー・テニエル博士が全面的に協力していた。トリックの肝は、死体を移動させる方法によるアリバイトリック。犯行現場がテニエル博士の温室だと、ロビンにはアリバイがあり、犯行は不可能。しかし、ロビンの温室であれば可能。犯行現場をテニエル博士の温室だと誤診させるというトリック。そのためにアイリーンが温室に入れられ、目撃者とされた。テニエル博士の首が切られていたのは、車で死体を運んだ際の死斑を隠すため。そして、このトリックの最大の仕掛けが夜には色が変わるという眠る青バラを使ったトリックだった。青いバラ、タイトルにもなっているブルーローズがアリバイトリックに使われているのが心憎い。他にも、プロトタイプの章が29年前の事件であることや、フランキー・テニエル博士(女性)を男性と誤信させる叙述トリックも駆使されている。テニエル博士とロビンの偽装他殺は、29年前にテニエル博士=アイリスの両親を殺害した警察官をおびき出すため。その警察官が、モブと思われていたジャスパー・ゲイルだった。そう、モブキャラと思わせていたジャスパー・ゲイルが、29年前の事件の犯人で、槙野茜殺人とロビン・クリーヴランド殺人未遂の犯人だった。意外な犯人ではある。プロローグから登場しているし、自分も昔は実績を重ねるために必死だったという伏線もある。そもそも、性別誤信の叙述トリックも、時世を誤信させる叙述トリックも、この意外な犯人から目を逸らさせるためのものとも考えられる。上手いと感じさせる作品だ。
     もっとも、槙野茜とロビン・クリーヴランドの事件は、ミスディレクションとなるような人物がいないのが残念。29年前の事件の真相と絡めても、残念ながら消去法でジャスパーしか残らない。意外な犯人なのは間違いないのだが、驚愕というより、やっぱりという程度になってしまったのは減点材料か。
     感想としては、ソツがない、よくできた本格ミステリだと思う。探偵役のマリアと九条蓮も、十分なキャラクターである。脇を固めるドミニクもいい味を出している。無駄に登場人物が多いわけでもなく、読みやすいミステリである。
     ただ、その分突き抜けた魅力がない。よく出来たミステリだし、突き抜けたものを求めるのはどうかと思うのだが、あと一歩、突き抜けたものがあれば本当の傑作になり得ると思う。
    〇 メモ
    【トリック】
    〇 眠る青いバラを利用したアリバイトリック。殺害現場を誤らせ、アリバイを作った。
    〇 胴体を切断したのは、車で死体を運んだために発生する死斑を隠すためだった(首の切断の意図)。
    ○ 胴体を埋めた場所に青いバラを置いたのは、早く死体を発見させて死亡推定時刻を絞り込ませ、アリバイを完全なものにするため。
    ○ 密室のトリックは長い時間を掛けて隙間ができる形でバラを育成するというもの。
    ○ 「実験体72号がお前を見ている」という文字はジャスパーをおびき出すために書いた罠
    ○ 槙野茜殺しとロビン殺人未遂は、ジャスパーが犯人だと絞り込ませるための消去法として使われる。
    〇 プロローグ
     謎の独白の後に、ジャスパー・ゲイルとドミニク・バロウズという2人の刑事による焼け跡の捜査が描かれる。この捜査で、日記のような遺留品が見つかり…
    〇 第1章 プロトタイプ(Ⅰ)
     家を飛び出した少年が、テニエル一家に救われる。
    〇 第2章 ブルーローズ(Ⅰ)
     ジェリーフィッシュ事件で下手を打って、今は冷や飯を食わされているというマリア・ソールズベリーと九条漣が、旧知のドミニク・バロウズの依頼を受け、青バラ騒動の一人、フランキー・テニエル教授に探りを入れに行く。マリアと蓮がテニエル教授のもとに行くと、そこにはU国空軍少佐、ジョン・ニッセンがいた。
    〇 第3章 プロトタイプ(Ⅱ)
     フランキー一家に拾われた少年はエリックという名前をもらい、テニエル一家で過ごす。エリック少年が過ごす幸福な日々が描かれる。
    〇 第4章 ブルーローズ(Ⅱ)
     フランキー・テニエル博士への訪問を済ませた後、マリアと蓮は、ドミニクの依頼を受け、もう一人の青いバラを作り出したというロビン・クリーヴランド医師に会う。この章の最後で、フランキー・テニエル博士が殺害されたという報告を受ける。
    〇 第5章 プロトタイプ(Ⅲ)
     エリックがテニエル家の一員となってから1か月半が過ぎる。テニエル家に警察官がやってきて、エリックが両親を殺害して逃走していたことを告げる。二人目の来訪者、クリーヴランドという牧師が訪れる。エリックは地下室で謎の生き物を見る。
    〇 インタールード
     誰かの独白。「あの人の本当の気持ちを私は知らない。」
    〇 第6章 ブルーローズ(Ⅲ)
     テニエル博士は青バラ「深海」を育てている温室の中で、首だけが発見される。その温室には、アイリーンという学生が倒れていた。出入口には「実験体72号がお前を見ている」という殴り書きがある。ドミニクとジャスパーがやってくる。ドミニクはマリアにある書類を見せる。
    〇 第7章 プロトタイプ(Ⅳ)
     エリックは怪物=実験体72号を見たショックで鍵を掛け忘れる。実験体72号がいなくなり、警察官が焼かれて死亡する。テニエル一家はエリックを逃がそうとするが土砂崩れで失敗。温室でテニエル博士が死亡する。
    〇 第8章 ブルーローズ(Ⅳ)
     マリアは、ドミニクから渡された謎の日記を見る。1年半前にあった火災の現場で見つかったものだった。マリアによるテニエル博士殺人事件の捜査。ロビン・クリーヴランドの尋問、テニエル博士とクリーヴランドのもとを訪れていた槙野茜という日本人女性の尋問。アイリーンへの尋問。マリアはアイリーンからテニエル博士の研究について聴く。翌日、槙野茜が宿泊先のホテルで遺体となって発見される。
    〇 第9章 プロトタイプ(Ⅴ)
     テニエル博士に続いて、博士の妻であるケイトも死ぬ。エリックはアイリスを連れて逃走
    〇 第10章 ブルーローズ(Ⅴ)
     槙野茜殺人事件の捜査。マリアと蓮、そしてジョンによるテニエル博士殺人事件の推理。ロビン・クリーヴランド牧師が襲撃される。これは自作・自演なのか。土砂崩れ現場から遺体が発見される。そのうち一人は長い白髪女性。手記に書かれていたことは事実なのか。テニエル博士が腫瘍だらけで、あと1年も持たない体であったことが分かる。
    〇 第11章 ブルーローズ(Ⅵ)
     謎解き。テニエル博士殺しの真相は、殺害現場がテニエル博士の別宅ではなく、クリーヴランド牧師の温室だったというもの。クリーヴランドにはアリバイがあったが、殺害現場がクリーヴランド牧師の温室であれば、アリバイはなくなる。アイリーンがテニエル博士の死体を見たのは、クリーヴランド牧師の温室だったのだ。このアリバイトリックの最大の仕掛けは天界という青いバラ。このバラは、光が弱まるとpHが減少し、アントシアンが青から別の色に転化する。クリーヴランド牧師の青いバラ、「天界」は光の強弱により色が変わる青バラ、いってみれば眠る青バラだったのだ。
     胴体を切って埋めたのは、車で死体を運んだために発生する死斑を隠すため。
     青いバラ「深海」を胴を埋めた場所に置いていたのは、マリアの推理どおり、死体を速やかに発見させ、死亡推定時刻を絞り込ませるため。アリバイトリックのためである。
     テニエル博士の温室からの脱出は、人を通れる程度の空間を設けて蔦を栽培していた。隙間ができるように一から育てるという時間を掛けたトリック
     テニエル博士の温室にあった血だまりは、テニエル博士の血を事前に注射で吸い取り、散布した。テニエル博士の腕に注射痕があったことは、伏線として示されていた。
     そもそも、この事件は、病に侵され、余命1年というテニエル博士の協力のもとに成り立っていた事件だった。クリーヴランド牧師は飽くまで実行役。テニエル博士の事件は、博士自身が企てた偽装他殺のようなものだった。
     クリーヴランド牧師が育てていた「天界」はプロトタイプのものだった。テニエル博士から譲り受け、クリーヴランド牧師が育てていたと思われる。クリーヴランド牧師が育てていた天界はプロトタイプ。さらに天界の完成形があり、その発展型として、より青みを深めた品種、深海が誕生した。
     クリーヴランド牧師は、エリックだった。ドミニクが発見した日記は、日付が約30年ごまかされていた。1954年のものだった。日記の最後に、アイリスが新しい日記を付け加えたのだ。フランキー・テニエル博士がアイリスだったのだ(性別誤信の叙述トリック)。
     29年前、アイリスの父母を殺害したのは、エリックを追っていた警官だったのだ。そして、その警官がジャスパー。エリックとアイリスは、ジャスパーをおびき出すために、この青バラ騒動と偽装殺人を計画したのだ。エリックが怪物だと思っていたのは、アイリスの祖父。アイリスの祖父はある種の皮膚病に侵されており、認知症を発症していた。エリックが怪物だと思っていたこの祖父が警官に殺害され、燃やされていたのだ。そして警官は、エリックとアイリスの父母を殺害した。
     アイリスとエリックは生き残り、クリーヴランド牧師の教会を訪れた。クリーヴランド牧師の弟がいて、アイリスとエリックはフランキーとロビンという名を与えられ、育てられる。
     アイリスとエリックは分かれて育てられる。そして、再会。アイリスは、1954年当時、屋敷を含む地域を管轄する警察署に在籍していた、20歳代前半の長身の警官。素行はあまり良いとはいえない。そのような人物をあぶりだし、復讐しようとした。そして、ヤツの正体を突き止める。ジャスパー・ゲイル
     アイリスとエリックの計画は、自分たちを青バラの関係者に仕立て上げること。容易にもみ消されることのない重大事件の当事者になること、そして、即座に逮捕されないこと。これを成立させるために行われたのが、テニエル博士―アイリスの偽装他殺だった。
     アイリーンは、アイリスとエリックの娘だった。ジャスパーは病気に弱い青いバラを枯らし、一攫千金を逃した。槙野茜を殺害したのはジャスパーだった。エリックの殺人未遂もジャスパーの仕業。
    ジャスパーは、深海を掴んで、その毒で死亡した。
     エピローグはアイリーンへの、アイリス=テニエル博士の遺言。アイリーンの涙で終わる。

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    2025年06月12日
  • ジェリーフィッシュは凍らない

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    ネタバレ

    Rと彼の物語としては凄く良かったし、警部と刑事のコンビも良かった、ただ緊迫感も無いから淡々と事件が進んでく感じが強かったからそこが残念。
    個人的に視点の移り変わりが多くて、特に警部のコンビのパートが長く雪山組が霞んでみえたどっちかに絞って欲しかったなと言う気持ち。
    まぁ構造上仕方無いかもしれないがノイズが多く感じた。

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    2026年10月07日
  • ヴァンプドッグは叫ばない

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    ネタバレ

    マアマア
    強盗5人、吸血鬼、狂犬病ウイルス変性、研究者不特定多数人体実験、兄妹罹患、感染者老化鈍化、死者復活、妹が研究者助手、飼犬もキャリア、赤髪級友確執持越

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    2026年10月06日
  • ジェリーフィッシュは凍らない

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    小型飛行船“ジェリーフィッシュ“が緊急着陸し、乗ってた開発メンバー6人が全員死体で見つかるクローズドサスペンス。
    80年代アメリカが舞台だから登場人物の名前とか世界観についていけるか心配だったけど、日本人作家が書いてるのもあって凄い読みやすかったし、単純に事件がおもしろかつた!
    最後まで事件の真相に気づけなかったし、犯人の動機が今までにないタイプで、ある一文読んだ時はちょっとゾワっとした。
    (ちなみに私は自分の予想にめちゃくちゃ自信持ってて、伏線も気づけた気でいたけど全然関係なかったし犯人違った)

    ただ、男性の登場人物と比べ女性の登場人物の容姿がやたら細かく、女性刑事マリアの動作にもよく触れてて、読んでて結構ノイズだった。なんならキモい。フェミニストなつもりないけど、男性作家にこういう書き方する人多い気がする‥

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    2026年09月30日