市川憂人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
こんな極上なミステリがあるなんて。
まさに21世紀の『そして誰もいなくなった』です。
舞台は1983年のU国A州。
架空の技術開発により小型飛行船「ジェリーフィッシュ」が発展を遂げているある種パラレルの世界。
本書は飛行船内というクローズドサークルを舞台に連続殺人が描かれる過去のパート、刑事が捜査を進めていく現在パート及び犯人の独白という3つのパートにより構成されています。
物語のテンポ、刑事コンビの小気味の良い会話、登場人物の意外性、奇想天外なトリック、魅力がいっぱい。
読後の余韻も爽やかで、登場人物の想いが感じられるタイトルもgoodです。 -
Posted by ブクログ
「神のサイコロ遊びにイカサマを仕込む」
地球から十光年離れた未開の星で起こる殺人事件。
広い広い宇宙が舞台の壮大な物語なのに、逃げ場のない閉鎖感と緊張感がある。
この妙な閉塞感をうまく言い表しているのが、帯の「宇宙(広すぎるクローズドサークル)が舞台の本格ミステリ」という言葉。なるほど、と思った。
AIとのバディものは最近多い気がするが、どれを読んでもAIが魅力的なキャラクターだったり、AIならではの特性を生かしたプロットだったりして、全く飽きない。
本作も例に漏れず、AIディセンバーは好きにならずにはいられないキャラクターだった。
主人公の零司にいつも一言多いディセンバー。
皮肉っぽく -
Posted by ブクログ
ネタバレマリア・漣シリーズの第5弾。
今回は「ヴァンプドッグ」と呼ばれる殺人鬼が逃げたとされる街で起きる連続殺人事件と現金輸送車を襲った犯人たちが逃げた邸宅の中で起きる連続殺人の両面で進んでいく。
今まで以上に事件の複雑さと凶悪さが増した内容と謎が謎を呼ぶストーリーに読む手が止まりませんでした。街中で立て続けに起きる連続殺人、被害者の共通点は全く見いだせないまま、捜査は難航していく。それと並行に邸宅の中で起きる、姿なき殺人者による連続殺人。すべての伏線が回収されていくのがとても気持ちよく、真相がわかったと思いきやページが残っているので何があるのかと思っていたら、更にひっくり返してきたのがとても良かった -
Posted by ブクログ
マリアと漣シリーズ第二弾。
不可能と言われた青いバラを同時期に作出したテニエル博士とクリーブランド牧師。
両者と面談した直後、密室状態の温室で切断された首が見つかり、事件の捜査が始まるが、解けない密室の謎、怪しい容疑者、そして起こる第二の事件が謎をさらに複雑にしていく。
2人の青いバラを巡る長く哀しい事件だった。
ジェリーフィッシュと同じく被害者の独白と断片的に挿入される事件や証言や視点。
複雑な構成と絡み合う時間と証言と事件から、途中でなんとなく真相が見えて来たけど、犯人でない事を祈っていたけど、さらに切ない結末だった。
先が気になってページを捲る手を止められなかった。
最後まで読むと、タ -
Posted by ブクログ
いやー、最初から最後まで面白かった!!
事件章と推理章の二部構成で、ストーリーが進んでいく。じわじわ交わっていく感じが堪らなく興奮した。
これがデビュー作か。
さすが鮎川哲也賞受賞作ですね。
架空の飛行艇ジェリーフィッシュという乗り物1つで、こうも話が広げられるのかと感動すら覚えました。
個人的に科学要素は苦手な部分もあるけれど、主人公のマリア&漣という警察コンビが上手い具合にストーリーに絡ませて説明してくれるので苦になりませんでした。
犯人もトリックもミステリ読んでればそんなに難しくないです。でもそれ以上にストーリーが面白いので、全然無問題!!
早くも続編が気になって、読み始めま -
Posted by ブクログ
<マリア&漣>シリーズで知られる作者によるSFミステリ。量子テレポーテーション通信の開発によって、遠く離れた星でも同時通信が可能になった時代。ただし、超光速航法は実現していない時代が舞台となる。
5名の参加者による宇宙開発コンペに参加するため、地球から十光年離れた星に降り立ったエンジニアの夜河零司と相棒のAI・ディセンバーは、別の区域にいるはずの競争相手のピエールが何者かに殺されているのを発見する。他のコンペ参加者に事態打開のため協力を求めるが拒否されてしまう。そしてコンペの運営本部との通信も途絶してしまい、零司とディセンバーは孤立状態になる。そこにまた他のコンペ参加者の殺人事件起こる。