佐藤究のレビュー一覧
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色気ってのは腹が据わった覚悟の有る人間が醸し出すもんだ 知る事の、大切さも無意味さも素晴らしさも恐ろしさも全てこの作品が描いています。 娘ヨレンタがノヴァクの感情の部分に触れる唯一の存在であるのにも関わらず 以降は信念というよりは最早執着 それこそ「アポリア」(相反する二つの見解が等しく成立する場合、解決の糸口を見出せない難問)だと思うんですけど。 ある意味、完全オリジナルを作るという欲望は幻想だったり。もう流石にこの世界には蓄積が有り過ぎるから、どういう組み合わせで更に新しい事があるかなって事を皆探求していると思います。 文化は大きな川の流れであるという事を良く言っているんですけど、文章、文
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「殺人」とは何なのか。その本質は何か。
ミステリーとしては絶対的ともいえる要素についての本質を解きながらも、殺人一家という異常な設定を使った物語。
最初は猟奇殺人一家の中で起きた殺人事件という面白そうな設定で、全員容疑者の中犯人を探す話かと思って楽しんでいました。
ところがどっこい笑
現実的に「殺人」を起こす人間とは何なのか、その本質について語られ始めて。
空想上の設定や物語がなぜか現実に足を踏み込んできた感覚でした。そしてこのタイトルが何なのか。
あらゆる所にテーマが散りばめられて、伏線回収をしているのに全てが自分で回収というより、登場人物の言動によって思わぬところから引っ張ってこられる感覚 -
Posted by ブクログ
なぜ、作者はここで三葉虫を選んだのだろうか。
カバーの白い部分は三葉虫の形状。
カフカ『変身』の先“あの虫”の形状を思い描いたとき、作者のイメージに近いものが三葉虫だったのではないか?そんな想像をしてしまう。
カフカ『変身』は、お好きなようで作中でも
語られています。
舞台は、アメリカのハイスクール。依然としてカースト制度が根強く残っているという。私はその種の物語をあまり読まないため詳しくはないが、本作ではカースト下位に置かれた生徒が、日々、上位の生徒からの嫌がらせに耐える姿が描かれる。
そしてある日、彼は自ら“三葉虫的な形状”を具現化し、いわばカフカ的な「変身」を遂げる。
だが興味深いの -
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純文学で勝負した『サージウスの死神』にはなかったエンタメ性・ミステリ要素が付与されて、それでもミエミエな展開なのはハナから織り込み済みか、最後はやはり純文学に終わる。どうもこの作者の作品には薬物中毒者のような世界観が広がっていて、読んでいると誇張抜きで頭痛や眩暈に襲われているような感覚になる。いや、たまたま体調不良だっただけか?ともかく、楽しい読書ではない…が…今まで読んできた優等生の権化のような江戸川乱歩賞作品とは一線を画す。ミステリの賞を与えるべきかどうかはともかく、この作者が新人離れした(当然か)とんでもない作家であることは間違いなさそう。
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2004年第47回群像新人文学賞優秀作
佐藤憲胤名義での受賞作です。
純文学の登竜門とされる賞を経て、しかし その後しばらく沈黙、エンタメ作家として『QJKJQ』『Ank』で再デビューします。こちらの作品は、いわば“最初のデビュー作”15年を経て文庫化されたものだそうです。
解説には「文が短くて速い」とあるけれど、私はさらに「太い」と感じました。速い文脈の中に、印象的なフレーズが鋭く光る。
ある事故の目撃をきっかけに、主人公はギャンブルの世界に足を踏み入れる。ギャンブルに溺れるのではなく、人生そのものを賭けるような感覚―むしろ「人生=ギャンブル」か。
『Ank』に通じる神話的な原像のような -
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Posted by ブクログ
ネタバレ普通。まあまあ。好きなところはあるけど、総じてあまり楽しめなかった。
アメコミヒーローのような超能力持ち!?という煽るようなコピーが付いてたけど、聴力が過敏で、元軍人との共鳴さがそれかな。
タキオの話は面白かった。お前も考えてたんかい。
俯瞰して考えれば、何かの電波やらなんやらで銃撃戦を起こすような何かがあって、三人はそれに誘導された、みたいな。リチウムイオン電池の発火みたいな。
カフカの変身と掛けてるのはまあまあ面白い。
でもやっぱ好みはスティーブン・キングの『ゴールデン・ボーイ』なんだよなあ。
結局、バーナムは逃亡しタキオが手助けする、裏のヒーローに変身、ってことか?
続編読みたい -
Posted by ブクログ
2016年第62回江戸川乱歩賞
最近、佐藤究さんの「幽玄F」を読んで、感動したんだけどレビューはまだまとめられそうになく
他の作品も読んでみようかなっと
まずは再デビュー作
冒頭導入が激しい
殺人鬼一家の女子高生の語り
早々に街に男狩り
マウスピースで噛み殺すタイプの兄は惨殺死体となって見つかるのだけど 何処かへー
ここまでなら時折お見かけする猟奇殺人系ミステリーと思いきや、ここからあっという間に捻じ曲げられた記憶と妄想の中に引きずり込まれる
小説の中にIQが高いという表現が出てくるが
著者もかなりでは?と思う
妄想の入り組み方に加えて殺人心理、偏狭な国家保安論等知識が深くてなかなか全て