佐藤究のレビュー一覧

  • 幽玄F

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    感想を書くのが難しいのだけれど、良かったなあ。
    小川洋子さんとか、村田沙耶香さんに出会ったときの感覚に近い。
    他の著作も読んでみたいな。

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    2025年04月13日
  • トライロバレット

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    ネタバレ

    三葉虫オタクの冴えない高校生と日本人の血が混じったコンピューターオタクの男子高校生2人は、学校ヒエラルキーの頂点にいるコール・アボットに毎日の様に嫌がらせを受ける。
    合間合間に入る退役軍人の過去に苦しむ描写。
    この話の行き着く先は一体どこなのだろう……
    と思っていたらまさかのそんな展開!?
    と言う終わりだった。
    毎度思うけど究さんの話は何処か神話的な雰囲気を感じる。

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    2025年04月11日
  • QJKJQ

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    江戸川乱歩賞受賞作だし、佐藤究だし、80円で売ってるし、とりあえず読む。

    思っていたよりは楽しめたが、ネタバラシまでが意味深だしちょっとばかり大袈裟な気がする。実は、〇〇でした的な展開はあまり好きではない。というものの、それなりに退屈せず読めたことは間違いない。

    設定が突飛な割にちゃんとミステリーになっているのは、作者の力だと思う。

    退屈はしないが、オススメするほどでもない。
    星は3つ。3.4とかかな。

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    2025年04月10日
  • サージウスの死神

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    冒頭の独特な雰囲気と主人公がどんどん壊れていく展開を楽しめた。
    中盤以降話概念的な話が多くなるにつれて置いてけぼりにされている感覚が強くなってしまった。
    積読していたのを二日酔い気味の日に一気読みしたけれど、ある意味良いタイミングで読めたと思う。

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    2025年03月20日
  • サージウスの死神

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    主人公がギャンブルの世界にはまっていく話?
    一つ一つの文章のスピード感がすごくて一気に読んでしまった。
    どれが現実でどれが虚構で過去なのか未来なのか現実なのかすべてわからなかった。

    正直話の内容は理解できなかった。ただ、本を読み進めることを辞めたいとは最後まで思わなかった。

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    2025年02月24日
  • QJKJQ

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    中盤までは比較的よくある設定なのにそこからどこまでが虚構で真実なのか境界が曖昧になってフワフワと読み切ってしまう
    読ませる力が段違い。

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    2025年02月13日
  • QJKJQ

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    途中から飽きてきた。最初はテンポ良く読み進んできたけれど後辻褄合わせみたいで、正直エンタメから離れて行きつかれました。

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    2025年01月20日
  • QJKJQ

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    冒頭のやや中二病っぽい女子高校生の独白から、どんどん真実に迫っていく様が圧巻。
    父の謎かけパートも面白い。ラテン語の教養があればもう少し面白かったのか…?
    自分はミステリジャンルの中でも結構自分の位置が揺らいでいく系のものが好きかも。主人公が錯乱している状態で、彼女の主観で物事に対峙できるのが楽しい。
    彼女の父が話した、国家とは団体として暴力を発揮する軍事力と、民間の暴力を制御する警察力によって成る暴力装置である、みたいな視点が面白かった。確かに民間の暴力は法規制されている代わりに徴兵はされるのだし、暴力衝動を制御しつつ戦争においてはそれを発揮せよ、というのはダブルバインドに思える。

    これは

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    2025年01月08日
  • テスカトリポカ

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    以前、古代メキシコ展に行きました。
    古代メキシコの宗教や世俗などが展示されていて、生贄の儀式の様子なんかも書いてありました。
    すごく惨いなあとその時は思っていたのですが、この小説を読んで、結局は現代社会もあまり変わりないのかもしれないな、と思いました。

    「テスカトリポカ」はクライムサスペンスです。
    麻薬や臓器売買、一生関わりたくない恐ろしい人たちしか出てきません。
    とてもボリュームのある小説でスペイン語も多いのですが、勢いがあって不思議とずんずん読めます。ただ内容はかなり重厚感があってしんどい(というか怖い)ですね…

    血の資本主義。弱いものを犠牲にする。
    それは程度は違えど、資本主義社会に

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    2025年10月27日
  • QJKJQ

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    話しがすごく難しく感じられ、頭の中の整理が追いつきませんでした。再読すれば、もっと深い世界観が入ってくるかもしれませんが。ん〜、難しいのは登場人物が現存しているのか、していないのかが非常に曖昧だからなのだろうか。

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    2024年12月24日
  • 幽玄F

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    飛行機、特に音速を超える戦闘機に取り憑かれた男の話。前半は透の幼少期から、航空自衛隊のパイロットになる話。後半からは、自衛隊を辞めて、タイ、バングラデシュでの生活を描く。

    一度は諦めた音速の世界を、透はやはり諦めきれず、取り憑かれたのか引き寄せられたのか、戦闘機へと導かれ、幽玄の空へと飛び立つ。

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    2024年09月20日
  • QJKJQ

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    佐藤究『QJKJQ』。江戸川乱歩賞受賞作。
    直木賞『テスカトリポカ』、『Ank』の佐藤究。

    市野亜李亜、女子高生でありながら、殺人鬼。しかも彼女だけでなく、父も母も兄も、家族全員が殺人鬼。

    ある日、兄・浄武が殺害される、が、兄の死体は消えてしまう…そして、母・杞夕花も行方不明に…父・桐清の関与を疑う亜李亜だったが…

    ただの殺人鬼一家の話かと思いきや…とんでもなく、奥が深かった…
    段々と真実に近づいていくが…
    現実と幻想。
    甦る過去の記憶…
    そうだったのか…

    結局、アカデミーって、何だったんだろうか…
    鳩ポンがねー…鳩ポンはあのままがよかったかな⁇やっぱり。

    何かすっきりしないものが残

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    2024年08月22日
  • 幽玄F

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    ネタバレ

    近未来の戦闘機乗りの物語。

    物語自体は難しくないのだが、登場人物の心情を読み解くのが難しかったです。
    文学的には仏教や護国思想が単純に戦闘機で空を飛びたいという主人公の心理と絡まっているように描かれています。
    重要なアイテムとなる蛇は仏教や護国といった思想で、戦闘機(F-35B)は思想からの開放アイテムではないかと感じました。
    三島由紀夫の「豊饒の海」がモチーフとのことですが、読んでいないのでわかりませんでした。

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    2024年06月16日
  • サージウスの死神

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    ネタバレ

    アンク以来の、1年越しに佐藤究さんの作品を読んでみた。
    この作品がデビュー作とのこと以外はほとんど何も知らない状態で読みました。
    深夜3時でも新たに仕事が舞い込んでくるような、ブラックな職場で働いている主人公。
    ひょんなことで同僚から裏カジノに誘われ、そこで行われている「ルーレット」に心を奪われる。
    頭の中に数字が浮かび上がる能力がわかった時点では、これはギャンブルで勝負していく展開の話なのかな?!と思いきや、全然違いました。
    まあひたすらに荒れ狂った世界が淡々と描かれていました。
    主人公が”ギャンブル”を通じてどんどん破滅へと向かっていく姿が終わりまでひたすら続きます。
    怒涛の展開!みたいな

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    2024年04月30日
  • 幽玄F

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    飛ぶことに取り憑かれた天才パイロットの数奇な人生を描く。それだけ言えば、大空を駆け巡る浪漫あふれる激熱ストーリーを想像するだろうが、本作はちょっと違う。確かに急上昇、急展開はあるものの、そこは佐藤究さん得意のアンダーグラウンドな世界に飲み込まれるようなパートも有り、らしさが感じられて良かった。
    総評として、主人公の性格が掴みにくいのか、そもそも読み込みが浅いからか、作品が伝えたいことがなかなか汲み取れず、感想をうまくまとめることができないまま、書いては消してを繰り返している。
    積読作品が、それなりに溜まってきたので、落ち着いたら頃にもう一度読み、改めることにする。 ★3.0

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    2024年09月07日
  • 幽玄F

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    ストーリーとしてはスペクタクルで面白いと言えば面白いけど、オマージュされている三島由紀夫のいくつかの本を読んだことがある(かつ記憶している)かどうかで、楽しみ方が全然違ってくる類いだと思いました。

    そして私は、、読んでない。ぜめて、主人公易永透のモデルである安永透が出てくる「豊饒の海」くらいは読んでからの方がいいかも。

    展開される世界観や思想、込められた想いみたいなものをちゃんと理解・解釈するには相当な”読む力”が要りそう。いわゆる読み手を選ぶ作品、ですね。

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    2024年05月12日
  • サージウスの死神

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    ネタバレ

    いずれ文庫化する「テスカトリポカ」のために過去作をぼちぼち読んでいるが、これは2005年の群像新人文学賞の優秀作らしい。
    純文学の章にしてはソリッド……当時の流行りだったのか。中原昌也とか。
    しかしのちの「QJKJQ」「Ank: a mirroring ape」につながる衒学はたっぷり。
    そして鏡のモチーフ。
    思弁的作風も、デビュー当時から。

    が、どうしても「ホムンクルス」(2003~2011)を思い出してしまい、ノイズに。
    安易にいえばドストエフスキー「賭博者」だが、本作のハセガワという独特の人物は一歩抜けている。
    が、そうはいってもさらに村上龍を連想したりして、既視感の糸にこんがらがって

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    2023年08月02日
  • サージウスの死神

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    直木賞作の『テスカトリポカ』と同じ作者の群像新人文学賞優秀作ということもあって読んでみる。
    死とギャンブルとカネの狂気というか、難解という内容とも感じないが、分からないというのが正直な感想。
    21-32

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    2021年09月18日
  • サージウスの死神

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    ミステリを期待して買ったけど、純文学の方でした…
    話のスピード感がすごい。そして難解。目の前で飛び降り自殺を見てからギャンブルにハマっていく男の話だけど、全体的に煙がかった世界な上に眩暈のする気分。

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    2021年08月19日
  • サージウスの死神

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    目の前で飛び降り自殺を目撃した男のお話
    男はDTPデザイナーだが、それからギャンブルをするようになり、うんたらかんたら
    その内容はよくはわかりませんでした
    残念

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    2021年04月04日