佐藤究のレビュー一覧

  • Ank : a mirroring ape

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    ネタバレ

    すごい本だとはわかる。
    最初は時系列を把握できなくて、わけもわからず読んでた。とりあえず暴動にはチンパンジーが関わってるんだなと。
    難しい話だったけど、何故かロマンを感じずにはいられなかった。誰も知り得ない8分19秒。ロマンやん!科学は不可欠だな、科学者は考えることを止めない。すごい。ただ、最後は悲しい終わり方だな。希望としてはAnkは無事保護されて……みたいなんを想像してた。
    難しい話だけど、面白かった。テスカポリトカも鏡出てこなかったっけ?たしかアステカの話で。あれが面白かったのでAnkも買った。

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    2026年01月17日
  • 公式トリビュートブック 『チ。 -地球の運動について-』 第Q集

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    トリビュートの中には哲学的で難しい話もありましたが、宇宙飛行士の野口聡一さんとの対談が、実際に宇宙空間を経験した人にしかわからない孤独や常に死と隣り合わせだったということが感じられてとても興味深かったです。

    朝井リョウさんの小説は読み始め、なんのことを言ってるのか頭の中が「?」でしたが読み進めていくうちに『チ。』の世界観の現代・未来版のようで着眼点が素晴らしいと思いました

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    2026年01月15日
  • 爆発物処理班の遭遇したスピン

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    ある意味興味をひいたが難しい側面もあった。
    結末がどうなるか?は気に入ったところ。
    そこまで裏は無かったが…

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    2026年01月10日
  • 公式トリビュートブック 『チ。 -地球の運動について-』 第Q集

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    色気ってのは腹が据わった覚悟の有る人間が醸し出すもんだ 知る事の、大切さも無意味さも素晴らしさも恐ろしさも全てこの作品が描いています。 娘ヨレンタがノヴァクの感情の部分に触れる唯一の存在であるのにも関わらず 以降は信念というよりは最早執着 それこそ「アポリア」(相反する二つの見解が等しく成立する場合、解決の糸口を見出せない難問)だと思うんですけど。 ある意味、完全オリジナルを作るという欲望は幻想だったり。もう流石にこの世界には蓄積が有り過ぎるから、どういう組み合わせで更に新しい事があるかなって事を皆探求していると思います。 文化は大きな川の流れであるという事を良く言っているんですけど、文章、文

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    2026年01月03日
  • 爆発物処理班の遭遇したスピン

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    なかなか手が出なかった作家さんを初読み

    各篇とも独特な世界観で引き込まれる
    今度は長編に挑戦してみたい

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    2025年12月23日
  • QJKJQ

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    「殺人」とは何なのか。その本質は何か。
    ミステリーとしては絶対的ともいえる要素についての本質を解きながらも、殺人一家という異常な設定を使った物語。
    最初は猟奇殺人一家の中で起きた殺人事件という面白そうな設定で、全員容疑者の中犯人を探す話かと思って楽しんでいました。
    ところがどっこい笑
    現実的に「殺人」を起こす人間とは何なのか、その本質について語られ始めて。
    空想上の設定や物語がなぜか現実に足を踏み込んできた感覚でした。そしてこのタイトルが何なのか。
    あらゆる所にテーマが散りばめられて、伏線回収をしているのに全てが自分で回収というより、登場人物の言動によって思わぬところから引っ張ってこられる感覚

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    2025年12月21日
  • 爆発物処理班の遭遇したスピン

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    著者の知的探究心と発想力を凝縮したような珠玉の短編集。量子力学や生物科学から暴力や狂気が持つ昏い魅力まで、幅広いモチーフをエンタメとして昇華。白眉は「量子の相補性を利用した爆弾」処理の顛末を描く表題作。爆発物処理を巡る硬質な“お仕事ミステリ”と量子エンタングルメントを巡る知の巨人たちによる“哲学的思索”が絡み合う見事な一作。大好物です。

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    2025年12月17日
  • QJKJQ

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    佐藤究ネームでの再デビュー作にして、乱歩賞受賞作。

    主人公の妹、父、母、兄の全員が猟奇殺人鬼という市野家。ある日、兄が殺害され、翌朝には母が失踪。ここから怒涛の展開を見せ、全く予想のつかない結末を迎えます。

    この一冊で、著者の大ファンになってしまいました。

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    2025年11月30日
  • トライロバレット

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    ネタバレ

    三葉虫好きの男子高校生と退役軍人を主人公で進んでいくスリラー

    正直三葉虫好きの要素は必要をあまり感じなかった。
    いじめられてる高校生が父の死により狂気に呑み込まれるのと退役軍人のPTSDを対峙させていたアイディアはいいが乱射事件をもっとダイナミックに描いて欲しかった。
    後半は迫力あって読むスピードが上がった!
    文章力は高いと感じたので同作者の別作品を読んでみようか

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    2025年11月27日
  • トライロバレット

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    文学的だなぁと読み進めてラストで捲られる。退役軍人さんのトラウマとスクールカーストにおける鬱屈が物語を灰色に染めていた。

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    2025年11月19日
  • トライロバレット

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    なぜ、作者はここで三葉虫を選んだのだろうか。
    カバーの白い部分は三葉虫の形状。
    カフカ『変身』の先“あの虫”の形状を思い描いたとき、作者のイメージに近いものが三葉虫だったのではないか?そんな想像をしてしまう。
    カフカ『変身』は、お好きなようで作中でも
    語られています。

    舞台は、アメリカのハイスクール。依然としてカースト制度が根強く残っているという。私はその種の物語をあまり読まないため詳しくはないが、本作ではカースト下位に置かれた生徒が、日々、上位の生徒からの嫌がらせに耐える姿が描かれる。
    そしてある日、彼は自ら“三葉虫的な形状”を具現化し、いわばカフカ的な「変身」を遂げる。

    だが興味深いの

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    2025年11月16日
  • 公式トリビュートブック 『チ。 -地球の運動について-』 第Q集

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    チ。の世界観、込められた思いなどを魚豊さんの対談や数々の執筆陣を通してさらに知ることが出来た。そんな風に言語化するのか…と驚き物語への解像度がさらに上がった。これを読んだ後に原作を読むとまた違った味わいがあると思う。

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    2025年11月12日
  • QJKJQ

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    著者の哲学全開という感じでそこは好きでした。
    後半はほとんどネタ明かしに終止しておりなかなか読み進まなかったが、読後感はスッキリしていて良い。

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    2025年11月02日
  • QJKJQ

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    純文学で勝負した『サージウスの死神』にはなかったエンタメ性・ミステリ要素が付与されて、それでもミエミエな展開なのはハナから織り込み済みか、最後はやはり純文学に終わる。どうもこの作者の作品には薬物中毒者のような世界観が広がっていて、読んでいると誇張抜きで頭痛や眩暈に襲われているような感覚になる。いや、たまたま体調不良だっただけか?ともかく、楽しい読書ではない…が…今まで読んできた優等生の権化のような江戸川乱歩賞作品とは一線を画す。ミステリの賞を与えるべきかどうかはともかく、この作者が新人離れした(当然か)とんでもない作家であることは間違いなさそう。

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    2025年10月15日
  • サージウスの死神

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    2004年第47回群像新人文学賞優秀作
    佐藤憲胤名義での受賞作です。
    純文学の登竜門とされる賞を経て、しかし その後しばらく沈黙、エンタメ作家として『QJKJQ』『Ank』で再デビューします。こちらの作品は、いわば“最初のデビュー作”15年を経て文庫化されたものだそうです。

    解説には「文が短くて速い」とあるけれど、私はさらに「太い」と感じました。速い文脈の中に、印象的なフレーズが鋭く光る。
    ある事故の目撃をきっかけに、主人公はギャンブルの世界に足を踏み入れる。ギャンブルに溺れるのではなく、人生そのものを賭けるような感覚―むしろ「人生=ギャンブル」か。

    『Ank』に通じる神話的な原像のような

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    2025年09月27日
  • 公式トリビュートブック 『チ。 -地球の運動について-』 第Q集

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    チ。のファンとして読んでおかなくては、と読み始めた。魚豊さんと色んな方との対談がいい。こんなすごいマンガをどんな思考で描いているのだろうと興味深かった。対談の中からそんな魚豊さんの思考が覗けてさらに感服。アニメの主題歌もとてもいいので、サカナクション山口さんとの対談、又吉さんとの対談も読み応えがあった。

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    2025年09月27日
  • トライロバレット

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    ネタバレ

    普通。まあまあ。好きなところはあるけど、総じてあまり楽しめなかった。

    アメコミヒーローのような超能力持ち!?という煽るようなコピーが付いてたけど、聴力が過敏で、元軍人との共鳴さがそれかな。

    タキオの話は面白かった。お前も考えてたんかい。
    俯瞰して考えれば、何かの電波やらなんやらで銃撃戦を起こすような何かがあって、三人はそれに誘導された、みたいな。リチウムイオン電池の発火みたいな。

    カフカの変身と掛けてるのはまあまあ面白い。
    でもやっぱ好みはスティーブン・キングの『ゴールデン・ボーイ』なんだよなあ。

    結局、バーナムは逃亡しタキオが手助けする、裏のヒーローに変身、ってことか?
    続編読みたい

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    2025年09月15日
  • QJKJQ

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    最初はアダムスファミリーのノリかなって思って読んでたけど、全然違くて、最後の方はどうなるんだろうっていうハラハラ感があった。

    解説に書いてあった、佐藤究は哲学者だ、っていうのにすごく納得した。人間について佐藤究が考えたことを小説として消化してるように思う。

    とりあえず刊行されてる長編は全部読めたのかな?次回作も楽しみ。

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    2025年09月15日
  • トライロバレット

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    所はアメリカユタ州ニューオグデン。戦場におけるPTSDを抱えた元少尉、虐めを受けている三葉虫オタクの高校生とコンピューターオタクの高校生。それぞれの魂の必然に従ってとある計画(偶然に同じ)を立てる。たんたんと遠くから語っていく佐藤究の文体。前半なかなか何がどうなるのか分からずもどかしいが、二部の事件の顛末は面白い。三者三様結末は違った立場になるのも面白い。しかし、今回も『テスカポリトカ』ほどの興奮は感じられなかった。やはりあの傑作を超えるのは難しいのか。それとも当方の読みの力が足りないのか。

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    2025年08月02日
  • QJKJQ

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    2016年第62回江戸川乱歩賞

    最近、佐藤究さんの「幽玄F」を読んで、感動したんだけどレビューはまだまとめられそうになく
    他の作品も読んでみようかなっと

    まずは再デビュー作
    冒頭導入が激しい
    殺人鬼一家の女子高生の語り
    早々に街に男狩り
    マウスピースで噛み殺すタイプの兄は惨殺死体となって見つかるのだけど 何処かへー
    ここまでなら時折お見かけする猟奇殺人系ミステリーと思いきや、ここからあっという間に捻じ曲げられた記憶と妄想の中に引きずり込まれる

    小説の中にIQが高いという表現が出てくるが
    著者もかなりでは?と思う
    妄想の入り組み方に加えて殺人心理、偏狭な国家保安論等知識が深くてなかなか全て

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    2025年07月15日