佐藤究のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
まず三島由紀夫を読むべきだったと後悔。
読み落としてしまっている箇所が多数あるだろうなぁと感じつつ、考えさせられたのは「護国」について。
透と同じく私は「護国」という感覚がよくわからない。
今の世の中は、まさに「護国を成り立たせるために敵が必要だ」みたいに見える。国を守るためにハイテク戦闘機の開発に躍起になり、国を守るために巨額の防衛費が積まれる。
ってか何から国を守るの?敵って誰のこと?戦争するの?誰が戦わされるの?犠牲になるのは?何のため?という永遠の?ループに陥る。
戦後生まれで日本という平和な環境で育った世代にとって、護国だの戦闘機だのに意義を持たせることは難しく、現実味を帯びていない。お国のために戦った神風特攻隊よりも、爆速航空機に魅了され、自己の欲求を実現するために生き抜いた姿の方がよっぽど納得がいく。
私たちはお国のために生きてるんじゃない。誰一人として犠牲にしたくない。お偉いさんたちはそれをわかっているのかな。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ学校ではジョックにいじめられ、家庭環境はボロボロの化石オタク(というか三葉虫オタク)・バーナムが、ジョックに復讐する話ー。
と書くと、典型的なストーリーに見えるけど、当のバーナムは淡々としている。この小説、セリフも地の文として扱っているから、感情が伝わりづらいというか、すべて客体的に見える。なのに、精神の異常さがありありと伝わってくる。
それから、バーナムとは別に、PTSD(?)に悩まされる退役軍人がその根源として学校を襲撃するのと結節して、銃乱射事件に発展していくのだが、そちらもそちらで、だいぶ異常をきたしているのだ。
話の筋はわかりやすいし、ある意味でアメリカ社会が抱えるいくつかの問題の帰結として銃乱射事件に発展する、みたいな見方もできるんだろうが、特異なのは、「三葉虫」やその捕食者であるアノマロカリスの描き方。これは何らかのメタファーなのだろうか。捕食される弱き存在。滅びてしまった存在。
そういった弱き存在からの一撃、という正当性や神聖性なのだろうか。うーむ。 -
Posted by ブクログ
エピソード1はちょっと退屈だったけど、エピソード2からは一気読み!
バーナムが手作りの三葉虫スキンを着て出てくるシーンを想像すると笑いが込み上げてくる。状況は全く笑えないけど笑
バーナムには冷めてる印象を持っていたけれど、三葉虫がアノマロカリスに撃ち勝つシーンは自分の中で盛り上がった。やってることは駄目だけど、冷静に淡々とこなしていくフィンチさんの銃撃戦のシーンもかっこいい。
文庫本表紙の三葉虫は何かの紋章みたいでかっこいいなと思うけど、実際の三葉虫を調べたら「おぉ…」
虫嫌いな人は調べない方がいい。
アノマロカリスはなんか可愛いと思ってしまった。