佐藤究のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ学校ではジョックにいじめられ、家庭環境はボロボロの化石オタク(というか三葉虫オタク)・バーナムが、ジョックに復讐する話ー。
と書くと、典型的なストーリーに見えるけど、当のバーナムは淡々としている。この小説、セリフも地の文として扱っているから、感情が伝わりづらいというか、すべて客体的に見える。なのに、精神の異常さがありありと伝わってくる。
それから、バーナムとは別に、PTSD(?)に悩まされる退役軍人がその根源として学校を襲撃するのと結節して、銃乱射事件に発展していくのだが、そちらもそちらで、だいぶ異常をきたしているのだ。
話の筋はわかりやすいし、ある意味でアメリカ社会が抱えるいくつかの問題 -
Posted by ブクログ
エピソード1はちょっと退屈だったけど、エピソード2からは一気読み!
バーナムが手作りの三葉虫スキンを着て出てくるシーンを想像すると笑いが込み上げてくる。状況は全く笑えないけど笑
バーナムには冷めてる印象を持っていたけれど、三葉虫がアノマロカリスに撃ち勝つシーンは自分の中で盛り上がった。やってることは駄目だけど、冷静に淡々とこなしていくフィンチさんの銃撃戦のシーンもかっこいい。
文庫本表紙の三葉虫は何かの紋章みたいでかっこいいなと思うけど、実際の三葉虫を調べたら「おぉ…」
虫嫌いな人は調べない方がいい。
アノマロカリスはなんか可愛いと思ってしまった。 -
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Posted by ブクログ
色気ってのは腹が据わった覚悟の有る人間が醸し出すもんだ 知る事の、大切さも無意味さも素晴らしさも恐ろしさも全てこの作品が描いています。 娘ヨレンタがノヴァクの感情の部分に触れる唯一の存在であるのにも関わらず 以降は信念というよりは最早執着 それこそ「アポリア」(相反する二つの見解が等しく成立する場合、解決の糸口を見出せない難問)だと思うんですけど。 ある意味、完全オリジナルを作るという欲望は幻想だったり。もう流石にこの世界には蓄積が有り過ぎるから、どういう組み合わせで更に新しい事があるかなって事を皆探求していると思います。 文化は大きな川の流れであるという事を良く言っているんですけど、文章、文
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Posted by ブクログ
「殺人」とは何なのか。その本質は何か。
ミステリーとしては絶対的ともいえる要素についての本質を解きながらも、殺人一家という異常な設定を使った物語。
最初は猟奇殺人一家の中で起きた殺人事件という面白そうな設定で、全員容疑者の中犯人を探す話かと思って楽しんでいました。
ところがどっこい笑
現実的に「殺人」を起こす人間とは何なのか、その本質について語られ始めて。
空想上の設定や物語がなぜか現実に足を踏み込んできた感覚でした。そしてこのタイトルが何なのか。
あらゆる所にテーマが散りばめられて、伏線回収をしているのに全てが自分で回収というより、登場人物の言動によって思わぬところから引っ張ってこられる感覚 -
Posted by ブクログ
なぜ、作者はここで三葉虫を選んだのだろうか。
カバーの白い部分は三葉虫の形状。
カフカ『変身』の先“あの虫”の形状を思い描いたとき、作者のイメージに近いものが三葉虫だったのではないか?そんな想像をしてしまう。
カフカ『変身』は、お好きなようで作中でも
語られています。
舞台は、アメリカのハイスクール。依然としてカースト制度が根強く残っているという。私はその種の物語をあまり読まないため詳しくはないが、本作ではカースト下位に置かれた生徒が、日々、上位の生徒からの嫌がらせに耐える姿が描かれる。
そしてある日、彼は自ら“三葉虫的な形状”を具現化し、いわばカフカ的な「変身」を遂げる。
だが興味深いの -