佐藤究のレビュー一覧

  • Ank : a mirroring ape

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    膨大なページ数と圧倒的な情報量。そして説得力。安定の佐藤究。もう一つの猿の惑星。

    容赦無いバイオレンス描写の解像度にゾッとさせられ、鏡像を鏡像と認識する当たり前な事象から解き明かされていく、ヒトとチンパンジーの謎と繋がりに膝を打つ。

    難易度は高めであるが為に、全ては理解出来ないが確かに面白いし、達成感と学びがある。秀作。

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    2025年08月23日
  • Ank : a mirroring ape

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    2018年第20回大藪春彦賞
    2018年第39回吉川英治文学賞

    先日「幽玄F」を読んで、佐藤究ってもしかしてすごいのでは…?と、過去作品を読み始めました。
    その中の一作、「Ank」
    いやもう、やっぱりすごい。
    すごいんだけど―凄すぎて、理解の範疇を超えてくる。

    舞台は2026年、京・都・暴・動。
    その原因を、社会構造や思想だけでなく、遺伝子レベルにまで掘り下げていくという、超重量級のSFです。
    ライトノベル風味の語り口もありつつ、テーマは重く深く、問いかけは容赦は容赦なく。

    「Ank」という名前を持つチンパンジーは、ただの動物ではありません。
    彼は「ape(類人猿)」でありながら、鏡を見

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    2025年08月11日
  • Ank : a mirroring ape

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    正直少し難しくて最終的になんでこうなったんだっけ?と辻褄が理解できない部分もあった。

    同作者のテスカトリポカが驚異的で、その作者の意図や性質的にかなりの情報を調べた上での緻密なストーリーだったんだろうから、単純に自分の理解が及んでないだけかもしれない。
    けど、光の速度と暴動が収まる8分19秒の関係値や、鏡を見たホモサピエンスの暴走が、なぜ進化後の人間に適用されたのか、進化の上で特異点を超えてるから暴動にならないんじゃないのか?という納得感がなかった。

    ただ、作品自体はとてもよく作り込まれていて、最後までどうなるのか読み進めるのが楽しみな作品だった。

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    2025年08月07日
  • Ank : a mirroring ape

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    この世界でもしかしたら起こりうるのかもしれない。

    いまだに人類にはわかっていない空白を明らかになっている事実で固めていく。
    進化の過程で失われたもの、作られてきたもの。

    2026年をまだ迎えていないことにも怯えてしまう。
    Ankの中では自分と鏡の中の自分の見分けがつかなくなるように、現実とフィクションの境目が歪むようだった。

    佐藤究がこの作品よりもずっと深くAIに踏み込んだ作品も読んでみたい。

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    2025年08月07日
  • 公式トリビュートブック 『チ。 -地球の運動について-』 第Q集

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    本編の『チ。』も大変面白かったが、この本ほど、芸術作品の感想を他人と共有する面白さを感じた本はない。

    私自身はこの物語を、基本的には「物理学史の中で大きな出来事のひとつの地動説」として捉えており、それに付加される形で、想いを託す生き方、学問の暴力的な性格、倫理と迷いといったサブテーマを学んでいた。

    しかしながらこの本を読んで、とても哲学的な思考、それも大変深い洞察を与えてくれる漫画なのだと再実感した。

    この本を読んだ後にもう一度読むと、見方が大きく変わりました。

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    2025年06月16日
  • 幽玄F

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    易永透が最終的にバングラデシュで墜落したSTOVL機 F-35Bを修理して再度飛行する話だが、航空自衛隊での技術習得、バングラデシュで出会った様々な人物との交流のなかで、透のバイタリティーが素晴らしいと感じた.当初透の資金調達力を疑問視していたが、F-35Bに搭載してあったミサイルを売却したとあり、彼の目の付け所に感心した.ショフィクルとの出会い、ニューランズの技術力への信頼など、様々なエピソードをうまく配置して読者を引き付ける手法に感心した.面白かった.

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    2025年06月16日
  • トライロバレット

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    舞台は銃社会アメリカ。学校でいじめられている2人の少年と、戦争の後遺症に苦しむ元軍人。佐藤究作品にしては前半暴力要素は少ないけど登場人物全員どこか頭がイってて読んでいてハラハラする。狂人の思考をあまりにも滑らかに文章化されるので、途中から狂人の定義がわからなくなる錯覚が読んでいて心地良い。

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    2025年06月14日
  • Ank : a mirroring ape

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    2017年刊行?にして2026年の出来事を近未来として描いていることはAIの利用がかなり一般的になってきている2025年現在に読むと何かすごい。
    テスカトリポカ同様、入念な下調べと読者を置き去りにするレベルの専門的な会話、スピード感のあるハードな文体に一貫性と強いこだわりを感じた。シブい。
    ゾンビものでは実際ないがゾンビ感のある人間がたくさん出てくるのは事実で、そういう本は読んだことがなかったので新鮮だった。
    物語自体は正直なところテスカトリポカの方が引き込まれたなとは思いつつミーハーでわかりやすいものを好んでしまう自分の好みの問題かもしれない。
    エイプとモンキーの違いだったり霊長類に関する学

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    2025年06月08日
  • トライロバレット

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    佐藤究さんに絶賛ハマり中。
    描写の迫力がすごい。適宜差し込まれる英語読みのふりがなが臨場感を増しててとても良い。

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    2025年05月30日
  • QJKJQ

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    ネタバレ

    家族全員が殺し屋設定という時点で中二病溢れるラノベ的な感じかと思ったら全くそんなことはなく、パン切り包丁を境にどんどん不思議な世界に迷い込んで救いがなくなっていくのが非常によかった

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    2025年05月22日
  • 公式トリビュートブック 『チ。 -地球の運動について-』 第Q集

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    原作の解像度がすごい上がります。ファンなら必読必須です!山口一郎さんやn-bunaさん、野口総一さん等とのインタビューは新しいことも知れてとても読んでて楽しかったです。この世界は最低と言うには魅力的すぎるッ!!

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    2025年05月09日
  • QJKJQ

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    殺人鬼一家のお話、かと思ったら。
    描写が細かく場面や状態を想像しながら読み進めることができ比較的読みやすいが、それ故にグロさが際立つ。哲学や語学の知識があるともっと楽しめそう。
    中盤でアカデミー云々の話が始まり、種明かし早くない?と思いつつも伏線回収はわかりやすかったかも。

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    2025年05月08日
  • トライロバレット

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    ネタバレ

    ただいじめられているだけではない、バーナムの秘められたエネルギー、小さなヒーローとして少しずつ成長していく様子が気になり読み進めた。

    タキオがバーナムを認めるラストがとても良かった。全男子が好きな展開ではないか。

    三葉虫といった日常とかけ離れたモチーフと出会える点も小説の魅力を再認識させてくれる。

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    2025年05月02日
  • Ank : a mirroring ape

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    2026年京都、人々が目の前の人と殺し合う未曾有の大暴動が起こる。発端は「Ank (鏡)」という名のチンパンジーだった。
    壮大すぎるスケールだけど、科学的な見地が緻密にかつ分かりやすく描かれており、納得できてしまう。

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    2025年04月24日
  • トライロバレット

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    ハイスクールカーストをふんだんに感じるいじめられっこギークの視点とPTSDに悩まされる退役軍人視点が交錯して銃乱射事件へ繋がる最高にアメリカを感じるストーリーに何故三葉虫が介入できるのか。何故こんなに格好良く神秘的に感じてしまうのか。佐藤究にかかると古代の虫も最高にクールなスーツと銃弾に変貌してしまう

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    2025年04月17日
  • トライロバレット

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    三葉虫オタクのアメリカの男子高校生と銃乱射事件の話。
    日常パートと事件パートに大きく分われており、とても読みやすく面白かった。

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    2025年03月29日
  • QJKJQ

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    怒涛の展開で気づいたら読み切っていたという印象。
    現実と虚構の区別がつきづらくなってて、独特の読み味だった。

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    2025年03月28日
  • QJKJQ

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    トライロバレットを読み、そこから気になり手に取った

    小説を模した哲学書のようだった

    ミステリーでは殺人が起こり、トリックを暴く
    本書はなぜ殺人が起こるのか、殺人とは何かという点を脳科学的ところまで掘り下げていく

    今まで見た本と視点が違い新鮮だった

    人間はやはり虚構を生きる

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    2025年03月28日
  • QJKJQ

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    殺人一家の末娘が、父親を疑いながら兄の惨殺と母の失踪に関わる犯人を探すストーリー。設定や話の展開が突飛ではあるが、登場人物や雰囲気も魅力的で読み進めやすかった。特に終盤はどのような最後になるか想像がつかず、一気に読みきりたくなった。作者の他の作品にも興味が湧く一作だった。

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    2025年03月22日
  • 幽玄F

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    佐藤究さんの作品はいつも興味深い。
    今回は飛行機に関する話で、それが真言宗や三島由紀夫の話と結びついたりして面白かった。
    洋書を読むような感覚で、純文学のようにも感じられた。

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    2025年03月17日