佐藤究のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ作者の脳内どうなってるのほんまに
テスカトリポカに続き本作もおもろすぎました、圧倒的な知識量と理知的な文章!もしかしたら本当に鏡への興味、理解からわれわれは進化したのかも知れないし、われわれが文明を築く前に同じように文明を築き栄え滅んで言ったホモ族がいるのかもしれないと思った。われわれも膨大な地球史のうち、ループの中にいる一種の動物にすぎないのかもしれないみたいな、絶対に知ることのできない神秘みたいなの、怖いけどどきどきする。
自然は無意味なデッサンを残さないっていう望の発言は真理で、最後の秒数の光の話につながっていてうまいなとおもった -
ネタバレ 購入済み
凄い!
凄い小説です。とてつもないロマンを感じます。
眼を覆いたくなるような残虐なシーンの一つ一つにも、意味がありました。
途中の暗号のようなやりとりや、実験の本当の目的。ロスト・エイプが絶滅してしまった理由。等々、最後まで読めば分かります。いや、ちゃんとは理解できていないのかもしれませんが、分かった気分になって興奮します。それくらい、丁寧に説明してくれるので、置いてきぼりにならずについていくことができました。
壮絶な展開、悲しい最後ですが、エピローグまで丁寧に書かれているので読後感がとても良いです。そして、類人猿に前よりずっと興味が沸きました。 -
Posted by ブクログ
『テスカトリポカ』を読み終えてまず感じたのは、これは単なるクライム小説ではないということだった。メキシコの麻薬カルテル、日本の臓器売買、少年兵、宗教、移民問題といった現代的なテーマを扱いながら、その奥ではずっと「神話」が流れている。
タイトルにもなっている“テスカトリポカ”は、アステカ神話における破壊と運命の神だ。つまり本作は、現代犯罪を描きながら、同時に“生贄の歴史”を描いている。
この視点が非常に異様だった。
カルテルの暴力も、臓器売買も、人間を消費するシステムも、単なる現代社会の歪みとして描かれているわけではない。むしろ、「人類が昔から繰り返してきた構造」として描かれている。
昔 -
Posted by ブクログ
地球上に我々しか現生しない人類。人類がいかにして人類になったのか、その鍵を握るのは鏡。本書の終わりには多数の科学論文等の参考文献が掲載されており、主人公鈴木望の立てる仮説がどこまで真実味があって、どこまでが完全なフィクションなのかが分かりません。いや、読み終わった後も彼の仮説を信じて疑わない自分がいます。自分の姿を知ったのはいつか、鏡や水面に映る自分はなぜ自分と言えるのか。毎日当たり前に見ている鏡を見るたびに、太古の祖先に思いを馳せるようになってしまいました。進化論について全く明るくありませんが、私の起源を学んでみたいと思わされます。動物園のあの柵の向こうからホモ・サピエンスを見つめるチンパン