佐藤究のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ作者の脳内どうなってるのほんまに
テスカトリポカに続き本作もおもろすぎました、圧倒的な知識量と理知的な文章!もしかしたら本当に鏡への興味、理解からわれわれは進化したのかも知れないし、われわれが文明を築く前に同じように文明を築き栄え滅んで言ったホモ族がいるのかもしれないと思った。われわれも膨大な地球史のうち、ループの中にいる一種の動物にすぎないのかもしれないみたいな、絶対に知ることのできない神秘みたいなの、怖いけどどきどきする。
自然は無意味なデッサンを残さないっていう望の発言は真理で、最後の秒数の光の話につながっていてうまいなとおもった -
ネタバレ 購入済み
凄い!
凄い小説です。とてつもないロマンを感じます。
眼を覆いたくなるような残虐なシーンの一つ一つにも、意味がありました。
途中の暗号のようなやりとりや、実験の本当の目的。ロスト・エイプが絶滅してしまった理由。等々、最後まで読めば分かります。いや、ちゃんとは理解できていないのかもしれませんが、分かった気分になって興奮します。それくらい、丁寧に説明してくれるので、置いてきぼりにならずについていくことができました。
壮絶な展開、悲しい最後ですが、エピローグまで丁寧に書かれているので読後感がとても良いです。そして、類人猿に前よりずっと興味が沸きました。 -
Posted by ブクログ
よかった!!!
最初は和製アダムスファミリー、和製ウェンズデーっぽいな、と。ただのちょっとスカしてる殺人一家ミステリかと思いきやもちろんそんなことはない。
この作者の作品、最初読んだのはトライロバレットだった。あのラストまでじわじわ静かで、何か起きそうで起きない感じが眠たかったのだが(失礼)(でもその退屈さをラストでぐっちやぐちゃに掻き回された爽快感が病みつき)
今回は最初から重厚、重厚
面白くて一気読みだった
現実と虚構と、入り混じってどんどん説得感が増してくる
すべて妄想の中かと思いきや、真実の愛情めいたものがあり、人間とは、殺人とは、なにか、そう問うまなざしが力強い作品だった -
Posted by ブクログ
ネタバレまずstsat配列の話が現実のものであるという事実に驚いた。現実とフィクションとの境界線を曖昧にすることで作品の深さが大いに異なってくると思う。そういった意味で著者の作品はそれが抜きん出て得意であるように感じる。これはフィクション作品での定石かもしれないが、境界線が分かりきってしまうとどうしても影がつきまとい話への没入感が薄れてしまう。それが全く感じられずスムーズに最後までページを捲ることができた。フィクション作品における評価点を軽々と突破している点で(上からで申し訳ないが他に形容しうる言葉を知らない)感動を覚えた本であった。ただひとつあるなら、中盤の、起承転結の転にあたる物語の展開の大きな転