佐藤究のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ作者の脳内どうなってるのほんまに
テスカトリポカに続き本作もおもろすぎました、圧倒的な知識量と理知的な文章!もしかしたら本当に鏡への興味、理解からわれわれは進化したのかも知れないし、われわれが文明を築く前に同じように文明を築き栄え滅んで言ったホモ族がいるのかもしれないと思った。われわれも膨大な地球史のうち、ループの中にいる一種の動物にすぎないのかもしれないみたいな、絶対に知ることのできない神秘みたいなの、怖いけどどきどきする。
自然は無意味なデッサンを残さないっていう望の発言は真理で、最後の秒数の光の話につながっていてうまいなとおもった -
Posted by ブクログ
ネタバレ想像のはるか斜め上をいく悪が集い、日本で臓器売買の新たなビジネスを始める。社会問題・犯罪・暴力、そして南米の神話。そのどれも馴染みのない世界のはずなのに、現実との境界が揺らぐような緊迫感をもって一気に読まされた。
元メキシコの麻薬カルテル幹部・バルミロは、祖母の影響でアステカの精神文化を深く信仰するようになり、「生贄なくして神々は活動できない」という教えに心酔していく。彼の父親はその思想を気味悪がって否定していたが、父の死をきっかけにバルミロの信仰は決定的なものになる。南米の古代文明に触れたことがなかった私にとって、彼の幼少期を通して描かれる神話や、未知の価値観の形成過程はとても興味深かった -
Posted by ブクログ
『テスカトリポカ』の時も思ったけど、暴力描写が最高!そしてあれだけ残虐な描写に溢れているのに、なんか神々しくて神聖な空気があって、不思議な作家さんだなーと思う。
平凡な人生を生きている私にも悲しいことや酷い災難は多く降りかかるけど、そんな中でも不思議な巡り合わせや、本の中でしか見たことが無い出来事に遭遇することがある。この人の小説は、そういった命の理不尽さと美しさを抱えて表現されているからここまで引き込まれるのかも。
人が大勢死んでも、大事な人が居なくなっても人生は続いていくっていう、過不足ない現実で締めくくるのが堪らない。あんなにドラマチックに展開したのに、現実に帰ってくるのが良い! -
ネタバレ 購入済み
凄い!
凄い小説です。とてつもないロマンを感じます。
眼を覆いたくなるような残虐なシーンの一つ一つにも、意味がありました。
途中の暗号のようなやりとりや、実験の本当の目的。ロスト・エイプが絶滅してしまった理由。等々、最後まで読めば分かります。いや、ちゃんとは理解できていないのかもしれませんが、分かった気分になって興奮します。それくらい、丁寧に説明してくれるので、置いてきぼりにならずについていくことができました。
壮絶な展開、悲しい最後ですが、エピローグまで丁寧に書かれているので読後感がとても良いです。そして、類人猿に前よりずっと興味が沸きました。