佐藤究のレビュー一覧

  • Ank : a mirroring ape

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    パニックホラー×サイエンスミステリー
    読み進める手を止められなかった。ライオットの原因はなんなのか。チンパンジー「アンク」のアラームコール引き金となっていることは序盤から示されるが、そのメカニズムは謎である。この謎を研究者鈴木望がライオットの混乱の最中で徐々に解き明かしていくところに興味が惹かれて仕方がない。専門家でない読者にも分かりやすい描写でありながら、ヒトとはなんなのかというサイエンスの深みを覗かせてくれるところが素晴らしい。

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    2025年04月29日
  • トライロバレット

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    テスカトリポカの時にも思いましたが、この圧倒的な取材力とリアリティー、描写や展開もそうですが文体ももちろんオマージュしてるものへの筆致が凄まじい。それがオリジナルで、この人にしか描けない世界だった。これからも風呂敷広げまくって、マジ?全部やるの?と思わせて、本当に全部やる気持ちよさを楽しみにしています。

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    2025年04月11日
  • Ank : a mirroring ape

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    佐藤究さん、凄い凄すぎる。
    ザワザワと踊る気持ち、グロくもあるが次から次へと攻めてくる感じ! 
    堪りません!テスカトリポカも衝撃的でしたが
    Ank:も衝撃的でした。
    うわぁ〜お‼️

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    2025年03月31日
  • Ank : a mirroring ape

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    ネタバレ

    2026年に京都で発生した原因不明の暴動。

    新種のウィルス?ゾンビ?テロ?化学物質?
    暴動の始まりの場所は京都にある霊長類研究所。

    暴動前、暴動直前、暴動後の状況が主要キャラクター視点でドキュメンタリー風に記述されています。

    主人公は霊長類研究者の鈴木望。
    彼だけが気付いた真実。協力者とともに責任を果たすべく鈴木が動きます。

    2001年宇宙の旅、猿の惑星を知っているとより楽しめますが、知らなくても全く問題なく楽しめます。

    人類の進化がなぜ起きたのか?
    なぜホモ・サピエンスのみが人類に?
    鏡に写る自分に何を思うのか?



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    2025年03月26日
  • トライロバレット

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    ネタバレ

    「テスカトリポカ」で佐藤究さんを知り、本作も手に取りました。
    人の心の中にあるクソみたいな感情の猛りを描くのが本当に上手いと思います。
    戦争が人を壊す、スクールカースト上位のいじめっ子が対象を壊す様はわかりやすくてのめり込めました。
    ラスト、バーナムはどうなったんだろう。 タキオが逃げるルートは教えてくれたんだろうけど、母も死んで…
    地下のシェルターで死ぬまで過ごして化石になるのかなぁ。

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    2025年02月25日
  • トライロバレット

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    ネタバレ

    三葉虫って何?本作におけるモチーフとか意味合いとか。
    なんか難しくないか?

    退役軍人の話は読んでてただただ辛かった。
    ヘリ飛ばすのやめてやれよ!(読解力皆無かな?)
    アメリカ社会ってヤバいな…。

    家庭環境ヤバいのも辛かったな。疲弊してる父親辛すぎる。
    やっぱアメリカって銃社会だから元服的なノリで父親が息子に銃の扱いとか教えたりするのか?それを母親は当然嫌がる、というのもあるあるなのだろうか。
    バーナムはガンダム主人公ならよくある境遇だよな。本作ではガンダムに乗らずに変身する…ていうかこれカミーユに見えて仕方ない。カミーユみたいに怒りを細切れに爆発させられるといいんだけど。

    そういや昔アメ

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    2025年02月15日
  • Ank : a mirroring ape

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    『テスカトリポカ』の時も思ったけど、暴力描写が最高!そしてあれだけ残虐な描写に溢れているのに、なんか神々しくて神聖な空気があって、不思議な作家さんだなーと思う。
    平凡な人生を生きている私にも悲しいことや酷い災難は多く降りかかるけど、そんな中でも不思議な巡り合わせや、本の中でしか見たことが無い出来事に遭遇することがある。この人の小説は、そういった命の理不尽さと美しさを抱えて表現されているからここまで引き込まれるのかも。
    人が大勢死んでも、大事な人が居なくなっても人生は続いていくっていう、過不足ない現実で締めくくるのが堪らない。あんなにドラマチックに展開したのに、現実に帰ってくるのが良い!

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    2025年01月27日
  • Ank : a mirroring ape

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    時系列があっち行ったりこっち行ったりでわかりにくかったけど面白かった。とてつもない天才が買いた本だと思った。

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    2025年01月26日
  • QJKJQ

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    THE エンタメ小説
    最初はちょっとラノベみたいな設定に読み進めるのを躊躇ったが……。佐藤究を信じて読め。

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    2025年01月19日
  • Ank : a mirroring ape

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    ネタバレ

    佐藤究さんの懐の深さに感銘を受けた。
    遺伝学的な部分から人類学的な部分まで、明快に描かれていて、さらにはミッシングリンクへの独自の解釈を主題にされるとはこの本を手に取った時には想像もしていなかった。
    それでいて鏡という主題から一切逸脱しないストーリー展開にも脱帽だ。
    また読みたいと思う数少ない作品の一つ。

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    2025年01月04日
  • 幽玄F

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    本棚登録忘れてたやつ
    主人公が一貫して空を飛ぶことが好きなところがよかった
    最後はバッドエンドかもしれないけど主人公的には救われた感じもあって個人的には好き

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    2024年12月05日
  • Ank : a mirroring ape

    購入済み

    またまたこれは。。。

    すごい作家と出会ってしまった。今野氏が言うように、陰惨にならない筆力には驚きでしかない。
    もっと読みたい!

    #怖い #ドキドキハラハラ

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    2024年11月23日
  • Ank : a mirroring ape

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    再読。やはり最高の小説。
    土台にあるのは奇抜な発想で、一見とんでもないように見えるが、少し読み進めると想像以上の科学的見地が現れる。練り上げられたロジックに惚れ惚れとさせられる。
    加えて最高の暴力描写。人が凶器も使わずただ殴りあって蹴りあって肉を引き裂き骨を砕き内蔵を破裂させる。狂ったような描写だが、きちんとそうなるに至るロジックが用意されている。
    詩的なセンスも溢れている。こんなに苛烈で刺激的な作品なのにひとつまみのノスタルジックと優しさが残る。
    血が見たいなら、強烈な快感に襲われたいのならこんなレビューを見てないで今すぐ本作を読むべき。

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    2024年11月22日
  • Ank : a mirroring ape

    ネタバレ 購入済み

    凄い!

    凄い小説です。とてつもないロマンを感じます。
    眼を覆いたくなるような残虐なシーンの一つ一つにも、意味がありました。
    途中の暗号のようなやりとりや、実験の本当の目的。ロスト・エイプが絶滅してしまった理由。等々、最後まで読めば分かります。いや、ちゃんとは理解できていないのかもしれませんが、分かった気分になって興奮します。それくらい、丁寧に説明してくれるので、置いてきぼりにならずについていくことができました。
    壮絶な展開、悲しい最後ですが、エピローグまで丁寧に書かれているので読後感がとても良いです。そして、類人猿に前よりずっと興味が沸きました。

    #怖い #タメになる #深い

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    2024年10月11日
  • QJKJQ

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    ネタバレ

    ああああああ
    油断してました。

    ただの殺人一家のミステリーだと思って読んだら、膨大な殺人描写と知識、入り交じる現実と幻想、圧倒的描写力、それでいて伏線とネタばらし(?)までもが完璧に行われるという最強の小説だった。
    特に擬音を使った不穏感の演出がすごい。
    いい読書体験だった。

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    2024年10月02日
  • QJKJQ

    購入済み

    凄い・・・。

    とにかく夢中で読んでしまいました。読み始めたら、続きが読みたくて止まらず、あっという間でした。
    グロはあります。が、グロが好きな人にというよりグロが大丈夫な人にぜひ勧めたい!いや、誰にでもは勧められないかな?
    でも、グロいけどグロいだけじゃないのです。
    別作品「テスカトリポカ」を読んだ時も思ったのですが、とにかく表現が凄く上手です!物語に入り込んで、登場人物達と一緒にクラクラ出来ます!

    #怖い #ドキドキハラハラ #深い

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    2024年09月06日
  • テスカトリポカ

    購入済み

    おもしろい

    クライムアクションなのかな。久々に一気読みした。ゾゾっとする描写あるけど、これはしょうがない。この人の作品を読みたくなった。

    #ドキドキハラハラ

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    2024年08月06日
  • 幽玄F

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    最初は飛行機が好きでパイロットに憧れる主人公の青春物語かと思った
    だから半分もいかないうちの怒涛の展開であまりのスピード感に
    主人公の透のマッハな生き方を感じた。

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    2024年07月28日
  • QJKJQ

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    猟奇殺人を犯す家族のお話。
    だがしかし、実はそんな簡単に纏められるお話ではなく、記憶と幻想と現実とが幾重にも折り重なって、実に緻密に形成された父娘のお話でした。
    自分が今まで家族だと思って共に生活してきた人達が実は虚像だったら?
    目の前にあった殺人の現場が跡形もなく異次元のように何もなかったら?
    読み進めれば進むほどに、今まで読んできた物語の世界が闇になり、お話の先を示す文脈に霧がかかって想像すら出来なくさせるような不安感を煽ります。
    色んなものを覆されて大いに驚愕させられましたが、ラストの娘に諭す父の愛情が唯一本物であったことが悲哀を感じました。

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    2024年04月29日
  • Ank : a mirroring ape

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    ネタバレ

    めちゃくちゃ面白かった。
    結構難しい内容も書かれてるけど何故かスラスラ読めた。

    書いてあることがどこまで真実なのか分からないけど説得力はあった。
    鏡像認識について考えたことはなかったけど動物が水に映る自分を見たときにそうなる可能性は0じゃないよなと。

    なんとなくこの世の事象はほとんど解明されてる。って思いがちだけど世の中にはいろんな未知が溢れてる事を再認識した。
    遺伝子とか宇宙とか活きてる間に色々明らかになるといいな。なんて思った読後でした。

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    2025年07月14日