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メキシコのカルテルに君臨した麻薬密売人のバルミロ・カサソラは、対立組織との抗争の果てにメキシコから逃走し、潜伏先のジャカルタで日本人の臓器ブローカーと出会った。二人は新たな臓器ビジネスを実現させるため日本へと向かう。川崎に生まれ育った天涯孤独の少年・土方コシモはバルミロと出会い、その才能を見出され、知らぬ間に彼らの犯罪に巻きこまれていく――。海を越えて交錯する運命の背後に、滅亡した王国〈アステカ〉の恐るべき神の影がちらつく。人間は暴力から逃れられるのか。心臓密売人の恐怖がやってくる。誰も見たことのない、圧倒的な悪夢と祝祭が、幕を開ける。
...続きを読むPosted by ブクログ 2024年02月26日
佐藤究さん著「テスカトリポカ」自分にとって初読みの作家さん。
直木賞と山本周五郎賞のW受賞作品。
濃厚で重厚な作品だった。
そして読み進めにくかったが凄く面白い作品だった。
メキシコのアステカとコンキスタドール(征服者)との関係等の史学的な要素を軸に「血と信仰」の赤さと深さと濃さが伝わってくる。...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月23日
とても面白かった。初見はあまりの分厚さに気後れしてしまったが、文章がとても読みやすく、展開もスピーディーで、楽しくてどんどん読み進めてしまった。
何よりすごいのが情報量。巻末の参考資料の多さからも膨大な下調べや取材を重ねて書かれた物語なのだなとわかったし、だからそこ各場面の描写も説得力が凄まじく、リ...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月20日
メキシコと日本を舞台にした壮大な映画を見た気分。
人身売買、臓器売買、殺人、麻薬、マフィア。全てのページが犯罪で埋め尽くされており、拷問の描写が生々しい。
それなのにベースにアステカの信仰があるので、拷問のグロさがアステカの儀式が執り行われてるかのような荘厳さに置き換わり、無表情で殺人を繰り返すサイ...続きを読む
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