サージウスの死神

サージウスの死神

小説・文芸
704円 (税込)

3pt

徹夜明けの仕事帰り、俺はビルの屋上から飛び降りてきた男となぜか目が合った。男はすぐに目の前のアスファルトの上でぐちゃぐちゃになった。警察の取り調べを受け、男の側頭部に3センチくらいの穴が開いていたと聞かされる。警察から解放された俺は、着替えを持ってきてくれた会社の同僚と地下カジノ「freeze」に繰り出すことにした。早速ルーレットへ。初日は負けたが俺はルーレットが気に入り、しばしばfreezeを訪れるようになる。300万円近く負けて俺は勝負に出た。そして預金のすべてを失った。会社にも行かず、俺は借金をしてルーレットに賭け続けた。ルーレット台にかじりつきホイールを凝視していると、突然影が落ちてきて数字の形になった。頭蓋骨から焔がこぼれ「26」という数字が見えた。一数字賭けに勝った。その後俺は家に戻らなくなった。カネは狩るものだと理解し、勝つことに徹底した。俺は賭けて、生きのびることができる。なぜなら、頭蓋骨のなかに「数」を飼っているからだ。あの男と目が合ってから……。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    講談社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    講談社文庫
  • タイトル
    :
    サージウスの死神
  • タイトルID
    :
    745766
  • ページ数
    :
    224ページ
  • 電子版発売日
    :
    2020年04月15日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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サージウスの死神 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    私は作者の表現する世界観のファンなので評価は高いですが、物語を追いかけて楽しむ要素はあまりないと思います。物語性を楽しむのであればテスカトリポカ、アンクなどを読んで欲しいです。

    狂気や幻視まみれの脳みその中身を、作者の鋭い言葉の羅列で主人公と共有していく作品です。
    詩的でナンセンスで洒落ててクール。
    そういうものの、詰め合わせです。
    無粋な言い方をすると大人のイカした厨二病です。

    嫌いなわけがない!!

    良質な映像作品のテーマになると思います。
    カットアップされたみたいに場面がちらついている世界を見ていたかと思えば、気がつけば日常の昼。
    その境目が次第に曖昧になり始め、世界観を支えるワードセンスとキャラクターも相まって、私も一緒に放浪するような感覚が味わえました。

    0
    2026年01月06日

    Posted by ブクログ

    実にアクの強い、でも奇妙な爽快感が脳裏を掠めていくような純文学だなぁ……と感心してしまった。これぞ佐藤究節というか。何作か読んでいて、文末が「〜た」「だった」の短い一文で淡々と事象を挙げていく傾向があるなと気付き、普通は単調に感じてしまいそうなものだけれど佐藤先生の場合はむしろそれが読み手を引き込んでいく独特のリズムを生み出しているのかな?と思ったりしている。解説でも「科学の感触があり、詩の響きがある」と評されており、言い得て妙。
    『カネは変化するものだ。車、工場、ミサイル、心臓、胎児、DNA――』これ、後の作品に繋がってる?(思い当たるものでミサイル→幽玄F、心臓→テスカトリポカ、DNA→Ank)
    あらゆる意味で始まりの一冊なのだと感じた。
    ‘‘自身の狂気と真っ向から向かい合う人間’’ってこう描写するんだ……という一つの解を得た気がする。読んで良かった。やっぱりわたしはこの人の作品が好きだ。

    0
    2026年07月26日

    Posted by ブクログ

    ギャンブル辞めますか、それとも人間死(や)めますか。⁡
    ⁡⁡
    ⁡ってな事で、佐藤究の『サージウスの死神』⁡
    ⁡⁡
    ⁡ギャンブルやった事ある人には解る脳汁ドバドバな人間になるのはちょっとしたキッカケからなんじゃけど、華田はちょっとどころじゃない事からギャンブルの泥沼へハマって行く。⁡
    ⁡⁡
    ⁡ええ、わしもギャンブルしますよ⁡
    ⁡きっかけは高校の時に友達に誘われてパチンコに行ったのが初めで、そこでビギナーズラックと言う死神様からのご加護を授かりまして、脳汁ドバドバ初体験を味わってしまったから、パチンコ、スロットとハマりましたよ⁡
    ⁡⁡
    ⁡競馬は福山競馬があった時にちょこっとお馬さんの運動会を観たり、大学の時に連れに教わり麻雀も打ちましたよ。(ネギカモじゃったけど)⁡
    ⁡ボートやオートレース、カジノはやる環境が身近になかったんで未経験じゃが、やってみたい気持ちは有ります。⁡
    ⁡⁡
    その中でも⁡下手ながら麻雀が好きじゃね。⁡
    ⁡あれは人生の縮図みたいなもので、良い時、悪い時もあり、人の運を奪い、また奪われたりとあれ程ヒリヒリする博打は無いんじゃないかなっと。⁡
    ⁡⁡
    ⁡本の内容はギャンブルにハマりお金だけじゃなく命までを賭ける壮絶なお話。⁡
    ⁡流石にそこまではハマりたく無いって思うわしはまだまだヒヨっ子じゃなと(安心)⁡
    ⁡⁡
    ⁡まあ兎に角、佐藤究さんのデビュー作なのに素晴らしくヒリヒリする面白さでした⁡
    ⁡⁡
    ⁡2026年17冊目

    0
    2026年06月16日

    Posted by ブクログ

    文章の圧力が凄く、主人公の感情や描写をとても直接的に感じとることができ、常に作品に引き込まれていて気づいたら読み終わっていた。

    純文学という分野は今まであまり触れたことのない世界だったが、純文学特有の言葉選びや表現がとても新鮮で魅力的に感じた。

    作品自体もカジノがテーマではあるが現代社会や人間観など、様々な事について考えさせられる内容で読み終わった今も色々と解釈し楽しむことができ、出会えて良かったと思う。

    0
    2025年11月26日

    Posted by ブクログ

    佐藤究のルーツを辿る。
    それは恐慌なる純文学。なぜだろう。妙に感情移入できてしまった。ただ、わたしは一切の賭け事に興味はない。……はず……。侵食。

    0
    2023年12月10日

    Posted by ブクログ

    佐藤究氏が「佐藤憲胤」名義で著したデビュー作。いわゆるギャンブル脳の描写であるとか狂気の描写が面白い。しかし、本作品にあるのは推敲のうえ作られた「狂った世界」であり「テスカトリポカ」のような緊張感や迫力にも欠ける。とはいえデビュー作ならではの熱量や良い意味で肩に力の入った筆圧が伝わってくる。

    0
    2023年02月20日

    Posted by ブクログ

    佐藤究氏の純文学作品。ただ、今後のエンタメ作品の感性も感じさせる描写が見られ、引き込まれるタイプの純文学に感じました。

    0
    2021年10月17日

    Posted by ブクログ

    著者は、純文学とエンターテイメントを併せ持ったものをつくっていると、どこかのインタビューを読んだことがある。たしかにこの作品の半分過ぎまではどんどんストーリーに引き込まれ、先が気になる展開であった。しかし、後半一気にたたみかけるように、深い世界へひきずり込んでいくところが、何かを主張するような、別の作品ではないかと思わせるような内容であった。著者の初期の作品ということで力強さを感じたが、もう少し後半をシャープにまとめてれると良かったと思う。

    0
    2021年08月06日

    Posted by ブクログ

    テスカトリポカがおもしろかったので読んでみたが
    しっかり目の純文学で自分には理解できない。
    面白いとか面白くないとかではなく純文学はまったくわからないので⭐︎3で

    0
    2026年05月08日

    Posted by ブクログ

    内容が理解しきれないのに何故か読む手が止まりませんでした。
    ただ、ラストであら?そこで終わり?と急に突き放されたような気持ちに。今の佐藤究ならもう少し続きを書いたりするのかな、何にせよ狂気に傾いた人間の辻褄の合わなさ、危うさの表現に驚かされました。

    0
    2026年04月21日

サージウスの死神 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    講談社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    講談社文庫
  • タイトル
    :
    サージウスの死神
  • タイトルID
    :
    745766
  • ページ数
    :
    224ページ
  • 電子版発売日
    :
    2020年04月15日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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