佐藤究のレビュー一覧

  • QJKJQ

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    ネタバレ

    「人は誰かの肉を裂き、血を飲まずにはいられない。そこから逃げられない。けっして。その現実ゆえに、集まってパンを引き裂くのさ。そして分け合って食べるのさ。〜

    俺は、パン裂きのようには、生きてこなかった。〜

    いいか、よく聞きなさい。血と肉に飢える時があったら、今のように、パンを引き裂け。たとえ分かち合う相手がいなくとも、おまえがパンを引き裂けば、そこに誰かが現れるだろう」


    テスカトリポカ以来の佐藤究作品

    家族全員殺人鬼というぶっとんだ設定から
    主人公の認識と現実との差分から少しずつ歪みが生まれて中盤にかけて種明かしかがされていく。

    戸籍謄本を閲覧できないところから話が大きくなっていくと

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    2026年04月21日
  • Ank : a mirroring ape

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    中村文則の「教団x」が、いろんなテーマをぶち込んでうまく行かなかっだのに対して、この佐藤究「Ank:」はひとつのテーマに絞り込んで物語を成立させていて、大変面白かった。ちょうどアニメ「ダーウィン事変」も観ていたので、より興味をそそられた。
    StSat反復、自己鏡像認識が原始から繰り返し、生き残った生存本能。それが第二のビックバン。う〜む、面白く、興味深い。こんな説は、本当にあるのか調べてみたくなった。

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    2026年04月19日
  • 爆発物処理班の遭遇したスピン

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    何とも言えない世界観。
    爆発物処理班の遭遇したスピン。
    量子力学の話になると分からない理屈になるけど
    物語が成り立つから不思議
    ジェリーウォーカー。
    SFとサイコが混じったようなストーリーだけど、
    一番良かった
    シヴィルライツ、くぎ。
    社会の底辺にいる人種のストーリー
    底辺の反社組織とワニガメの組み合わせを考えた作者がすごい
    猿人マグラ、九三式。
    戦後まもないころの話。九三式は、戦後のある大きな事件がモチーフになる。
    作者らしい世界観にハマった短編集であった。

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    2026年04月06日
  • QJKJQ

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    ネタバレ

    猟奇殺人犯一家の長女、市野 亜李亜。
    母は撲殺。兄は喉元に噛みつき失血死させる。そして父は、相手の自由を奪い、抜血により命を奪う。亜李亜自身もスタッグナイフで殺人を犯す。
    人目に触れないように暮らしてきた一家だが、ある日、兄が惨殺され、母が行方不明となる。そして、兄の死体も消えてしまう。

    猟奇殺人犯一家の惨たらしい殺人と現場。それを亜李亜が女子高生の目線で語りだす。
    女子高生らしく、「煩わしい家族だ」と言わんばかりに。いや、家族に対して、どこか誇らしく愛情を持って。
    不思議な関係性とグロテスクさに、グイグイ引き込まれた。

    そして、兄の死と母の失踪。謎を追う亜李亜と不可解な記憶。
    真実が分か

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    2026年04月03日
  • Ank : a mirroring ape

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    自己鏡像認識のこととか、勉強になる内容も多くて面白い。
    霊長類の解像度が上がる。今度モンキーパーク行こう。

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    2026年03月28日
  • Ank : a mirroring ape

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    幽玄Fにすごく感動したので佐藤究作品を探してみました。
    時系列が前後していたり、結構激しめなシーンが続くので読んでいてずっと面白い。生物学というか進化の話は難しく100%理解は(したいけど)難しいと感じた。
    鈴木望のコアの部分が、幼少期の虐待と心中なのが悲しいというか、やっぱりそこになってしまうんだなというか、最後は切なかった。

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    2026年03月08日
  • QJKJQ

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    これはフィクションだけど、実際に人間の脳って自己(自我?)を守るためならどんな狂った設定でも産み出して飲み込んでしまうんだろうなと、ありえない話なのに妙な説得力を覚えてしまった。
    お兄ちゃんが殺されたうんぬん辺りから「これってもしかして」という予想は立ってしまうんだけど、それでも最後までスピーディーな展開で面白かった。
    特に主人公が論理的でドライなところがとても好感度高
    いです。
    ちょうどFBIのプロファイリングの成り立ちを書いた本を併読していたので、殺人者の分類の話周りは、知ってる内容が出てきたのがちょっと嬉しかった(笑)

    終わり方が「信じるか信じないかはあなた次第」風で、それはそれでしっ

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    2026年02月25日
  • 爆発物処理班の遭遇したスピン

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    あの大傑作『テスカトリポカ』の佐藤究の佳作短編集。SFあり、ノワールあり、暗いミステリあり、ジャンル分けしづらい短編集だが、いずれも悪夢めいたトーンが通底している気がする。やるせない不穏な空気。黒い余韻。なかなかの短編集だと思う。一作品の登場人物の名字が(全国で840人ほどしかいない)自分と同じで、妙な気分になった。

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    2026年02月20日
  • Ank : a mirroring ape

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    第20回大藪春彦賞
    第39回吉川英治文学新人賞

    簡単に感想を言えば、すごい、でもムズイ。
    まず苦手な時系列がバラバラな構成。
    暴動の描写はそんなに何パターンも入れなくてもというくらいしつこくて、話が進まない。
    霊長類についての考察や仮説は衝撃的で、どうしてこんな小説が書けるのだろうと感心しきり。
    自己鏡像認識という能力が特に興味深かった。
    難しいけどなんとか理解をしながら読めていたのに、後半になるにつれてゲノムとか塩基とか難しさが更に増してきて、最終的にふわっと浅い理解のまま終わった(笑)

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    2026年02月18日
  • 爆発物処理班の遭遇したスピン

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    どこか理不尽さを感じる作品群で、どれもいいね。個人的には「猿人マグラ」のオチのつけ方が上手に感じて、とても好みでした。

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    2026年02月17日
  • 爆発物処理班の遭遇したスピン

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    「テスカトリポカ」で直木賞、「QJKJQ」で江戸川乱歩賞などいろいろ受賞している作者による短編集。短編それぞれに、というだけでなく、一篇の中でも読み進めていくうちに何のジャンルの話なのか分からなくなってくる。タグ付けが一つしかできないのでミステリーにするかSFにするか悩んだけど、とりあえず直感でミステリーにしてみた。

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    2026年02月09日
  • 爆発物処理班の遭遇したスピン

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    ネタバレ

    テスカトリポカやankに通ずる佐藤究ワールドの要素が詰まってる短編集だった。表題作が1番好き。それそのものがミステリーのようで直感的には理解し難い量子力学の理論。身近に関わることのない爆発物処理班や米軍の特殊部隊。得体の知れない恐さの要素が存分に詰まってた。

    0
    2026年01月20日
  • トライロバレット

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    暗めのお話、最後はちょっとすっきりする。
    会話のカギカッコがなくて最初はしんどかったけど
    途中からはなんだかスピード感が出て、
    特に主人公とタキオの会話がトントン進む感じが
    漫才みたいで心地よかった。
    佐藤究の他の作品も難しそうだけど
    ミステリーよりの作品は読んでみたいかも。

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    2026年01月18日
  • 爆発物処理班の遭遇したスピン

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    中々読み応えあり過ぎる
    ステーキと焼肉一緒に食べているかの様な
    スリラー、ホラー
    SF、戦後など
    どれも恐怖で触れえる体験をどうぞ

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    2026年01月14日
  • テスカトリポカ

    購入済み

    救いはあるのか

    圧倒的なディテールの細かさ、登場人物の背景描写の繊細さで殴りつけてくるような作品。
    本当にそこに彼らが存在するかのようなリアリティ。
    交差する思想と運命。読み応え抜群です。

    #ドキドキハラハラ #怖い #アガる

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    2026年01月14日
  • 爆発物処理班の遭遇したスピン

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    表題作が一番最初の短編集って珍しい。大体一番力のある作品が表題になるのでは?頭から読むタイプなので表題作から読み、その面白さに感動しつつも残り大丈夫かななんて心配してしまった。しかしそんなものは不要。進めば進むほど怪しさと危険度が増していく。怪異的な恐怖ではない、自分とそう遠くはないところに潜む社会の闇、そういったものを除くときの恐いもの見たさと好奇心を満たしてくれる短編集。個人的にはシビルライツがお気に入り。社会の底辺にだって人権はある。

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    2026年01月13日
  • 公式トリビュートブック 『チ。 -地球の運動について-』 第Q集

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    様々な立場の人が、チ。について意見を色々と述べていて、興味深いと思った。音楽家の考えについての文章を読むことは今までなかったので、特に興味深かった。

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    2026年01月12日
  • トライロバレット

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    プロローグ 

    2026年1月3日

    気付くとそこは断崖絶壁、眼前は海だった
    カモメが弧を描いてスレスレを飛び交う水面は、
    陽の光を弾いてさざ波が微かにたっている

    出し抜けに海へ飛び込んだ
    海水に目が慣れてくると、そこには無数の三葉虫が
    漂っていた!


    2億年以上前にタイムスリップしたのか!?
    目の前の光景に只々茫然自失している己がいた!



    本章
    『トライロバレット』★4
    佐藤究氏がまたヤッてくれた!

    三葉虫をこよなく愛する学生と
    実はホワイトハッカーでイジメを受けている長身の学生と
    そして、イカれた退役軍人のオッサンとが微妙にして絶妙に絡み合うこれまたぶっ飛んだ物語


    その物語と

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    2026年01月03日
  • トライロバレット

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    ネタバレ

    サージウスの死神を読み終えた興奮冷めやらぬまま読み始めたトライロバレットという作品。
    今作でも独特の世界観に浸り楽しむことが出来た。
    佐藤究という世界観や伝えたい事をより鮮明に感じとるることが出来た。
    フードコートでの描写はストーリーの分岐点でもあり、印象的だった。

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    2025年12月07日
  • サージウスの死神

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    文章の圧力が凄く、主人公の感情や描写をとても直接的に感じとることができ、常に作品に引き込まれていて気づいたら読み終わっていた。

    純文学という分野は今まであまり触れたことのない世界だったが、純文学特有の言葉選びや表現がとても新鮮で魅力的に感じた。

    作品自体もカジノがテーマではあるが現代社会や人間観など、様々な事について考えさせられる内容で読み終わった今も色々と解釈し楽しむことができ、出会えて良かったと思う。

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    2025年11月26日