佐藤究のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ギャンブル辞めますか、それとも人間死(や)めますか。
ってな事で、佐藤究の『サージウスの死神』
ギャンブルやった事ある人には解る脳汁ドバドバな人間になるのはちょっとしたキッカケからなんじゃけど、華田はちょっとどころじゃない事からギャンブルの泥沼へハマって行く。
ええ、わしもギャンブルしますよ
きっかけは高校の時に友達に誘われてパチンコに行ったのが初めで、そこでビギナーズラックと言う死神様からのご加護を授かりまして、脳汁ドバドバ初体験を味わってしまったから、パチンコ、スロットとハマりましたよ
競馬は福山競馬があった時にちょこっとお馬さんの運動会を観たり、大学の時に連れに教わり麻雀も打ちましたよ。(ネギカモじゃったけど)
ボートやオートレース、カジノはやる環境が身近になかったんで未経験じゃが、やってみたい気持ちは有ります。
その中でも下手ながら麻雀が好きじゃね。
あれは人生の縮図みたいなもので、良い時、悪い時もあり、人の運を奪い、また奪われたりとあれ程ヒリヒリする博打は無いんじゃないかなっと。
本の内容はギャンブルにハマりお金だけじゃなく命までを賭ける壮絶なお話。
流石にそこまではハマりたく無いって思うわしはまだまだヒヨっ子じゃなと(安心)
まあ兎に角、佐藤究さんのデビュー作なのに素晴らしくヒリヒリする面白さでした
2026年17冊目 -
Posted by ブクログ
よかった!!!
最初は和製アダムスファミリー、和製ウェンズデーっぽいな、と。ただのちょっとスカしてる殺人一家ミステリかと思いきやもちろんそんなことはない。
この作者の作品、最初読んだのはトライロバレットだった。あのラストまでじわじわ静かで、何か起きそうで起きない感じが眠たかったのだが(失礼)(でもその退屈さをラストでぐっちやぐちゃに掻き回された爽快感が病みつき)
今回は最初から重厚、重厚
面白くて一気読みだった
現実と虚構と、入り混じってどんどん説得感が増してくる
すべて妄想の中かと思いきや、真実の愛情めいたものがあり、人間とは、殺人とは、なにか、そう問うまなざしが力強い作品だった。
こういう話を読むたび、神話を勉強しているともっと面白いんだろうなと思うのでいつか勉強したい。
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Posted by ブクログ
ネタバレまずstsat配列の話が現実のものであるという事実に驚いた。現実とフィクションとの境界線を曖昧にすることで作品の深さが大いに異なってくると思う。そういった意味で著者の作品はそれが抜きん出て得意であるように感じる。これはフィクション作品での定石かもしれないが、境界線が分かりきってしまうとどうしても影がつきまとい話への没入感が薄れてしまう。それが全く感じられずスムーズに最後までページを捲ることができた。フィクション作品における評価点を軽々と突破している点で(上からで申し訳ないが他に形容しうる言葉を知らない)感動を覚えた本であった。ただひとつあるなら、中盤の、起承転結の転にあたる物語の展開の大きな転換点がくるまでが長く感じられ、少しだれてしまった
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Posted by ブクログ
地球上に我々しか現生しない人類。人類がいかにして人類になったのか、その鍵を握るのは鏡。本書の終わりには多数の科学論文等の参考文献が掲載されており、主人公鈴木望の立てる仮説がどこまで真実味があって、どこまでが完全なフィクションなのかが分かりません。いや、読み終わった後も彼の仮説を信じて疑わない自分がいます。自分の姿を知ったのはいつか、鏡や水面に映る自分はなぜ自分と言えるのか。毎日当たり前に見ている鏡を見るたびに、太古の祖先に思いを馳せるようになってしまいました。進化論について全く明るくありませんが、私の起源を学んでみたいと思わされます。動物園のあの柵の向こうからホモ・サピエンスを見つめるチンパンジーの琥珀色の目には、私たちがどう映り、何を感じているのか 知る由もないのがもどかしいです。私たちは私たちを何も知りませんね。“自分もまた、たまたま言語を獲得した類人猿に過ぎないのでは”という感覚と、 「人間とは?」を考えるという行為自体が、まさに“人間らしさ”でもあるのだという感覚の二律背反が独特の読み味を作っています。深い内省と、ある種の無力感を与えてくれる作品でした。
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Posted by ブクログ
ネタバレ「人は誰かの肉を裂き、血を飲まずにはいられない。そこから逃げられない。けっして。その現実ゆえに、集まってパンを引き裂くのさ。そして分け合って食べるのさ。〜
俺は、パン裂きのようには、生きてこなかった。〜
いいか、よく聞きなさい。血と肉に飢える時があったら、今のように、パンを引き裂け。たとえ分かち合う相手がいなくとも、おまえがパンを引き裂けば、そこに誰かが現れるだろう」
テスカトリポカ以来の佐藤究作品
家族全員殺人鬼というぶっとんだ設定から
主人公の認識と現実との差分から少しずつ歪みが生まれて中盤にかけて種明かしかがされていく。
戸籍謄本を閲覧できないところから話が大きくなっていくところからすごく引き込まれた
主人公は父の話を疑っていたけれど、話を聞いていくと確かに殺人鬼をモニタリングレベルまで研究するチームがあってもおかしくないなと思わされた。
後半から主人公の幻がどんどんはげていくシーンや、
脳内に浮かんだイメージが現実にフィードバックされていく快感が楽しかった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ猟奇殺人犯一家の長女、市野 亜李亜。
母は撲殺。兄は喉元に噛みつき失血死させる。そして父は、相手の自由を奪い、抜血により命を奪う。亜李亜自身もスタッグナイフで殺人を犯す。
人目に触れないように暮らしてきた一家だが、ある日、兄が惨殺され、母が行方不明となる。そして、兄の死体も消えてしまう。
猟奇殺人犯一家の惨たらしい殺人と現場。それを亜李亜が女子高生の目線で語りだす。
女子高生らしく、「煩わしい家族だ」と言わんばかりに。いや、家族に対して、どこか誇らしく愛情を持って。
不思議な関係性とグロテスクさに、グイグイ引き込まれた。
そして、兄の死と母の失踪。謎を追う亜李亜と不可解な記憶。
真実が分かってくるにつれて、私の脳も二度三度と上書きを余儀なくされる。
「これは、誰?」「何の話?」
人が人を殺すこと。
脳や人格から、社会や法や国家まで、伸縮を繰り返すように考えさせられる。鮮明になるようでモヤがかかっていくよう。
そして答えの一つとして
「殺人は、楽しい」 ヒエェッ--- -
Posted by ブクログ
これはフィクションだけど、実際に人間の脳って自己(自我?)を守るためならどんな狂った設定でも産み出して飲み込んでしまうんだろうなと、ありえない話なのに妙な説得力を覚えてしまった。
お兄ちゃんが殺されたうんぬん辺りから「これってもしかして」という予想は立ってしまうんだけど、それでも最後までスピーディーな展開で面白かった。
特に主人公が論理的でドライなところがとても好感度高
いです。
ちょうどFBIのプロファイリングの成り立ちを書いた本を併読していたので、殺人者の分類の話周りは、知ってる内容が出てきたのがちょっと嬉しかった(笑)
終わり方が「信じるか信じないかはあなた次第」風で、それはそれでしっくり来たかなーと。
変に組織のボスとか出てこられるよりも、やっぱり脳内…っていう疑いが残っていた方が話として面白く感じられるので。
テスカトリポカよりも読みやすかった気がしました(あれはあれで面白かった)。