佐藤究のレビュー一覧

  • トライロバレット

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    プロローグ 

    2026年1月3日

    気付くとそこは断崖絶壁、眼前は海だった
    カモメが弧を描いてスレスレを飛び交う水面は、
    陽の光を弾いてさざ波が微かにたっている

    出し抜けに海へ飛び込んだ
    海水に目が慣れてくると、そこには無数の三葉虫が
    漂っていた!


    2億年以上前にタイムスリップしたのか!?
    目の前の光景に只々茫然自失している己がいた!



    本章
    『トライロバレット』★4
    佐藤究氏がまたヤッてくれた!

    三葉虫をこよなく愛する学生と
    実はホワイトハッカーでイジメを受けている長身の学生と
    そして、イカれた退役軍人のオッサンとが微妙にして絶妙に絡み合うこれまたぶっ飛んだ物語


    その物語と

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    2026年01月03日
  • トライロバレット

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    ネタバレ

    サージウスの死神を読み終えた興奮冷めやらぬまま読み始めたトライロバレットという作品。
    今作でも独特の世界観に浸り楽しむことが出来た。
    佐藤究という世界観や伝えたい事をより鮮明に感じとるることが出来た。
    フードコートでの描写はストーリーの分岐点でもあり、印象的だった。

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    2025年12月07日
  • サージウスの死神

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    文章の圧力が凄く、主人公の感情や描写をとても直接的に感じとることができ、常に作品に引き込まれていて気づいたら読み終わっていた。

    純文学という分野は今まであまり触れたことのない世界だったが、純文学特有の言葉選びや表現がとても新鮮で魅力的に感じた。

    作品自体もカジノがテーマではあるが現代社会や人間観など、様々な事について考えさせられる内容で読み終わった今も色々と解釈し楽しむことができ、出会えて良かったと思う。

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    2025年11月26日
  • QJKJQ

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    どう展開していくのか気になって止まらなかった。あらすじから思ってもみなかった方向へ。グロいのが苦手な人には勧められないがミステリ好きには勧めたい。八重洲ブックセンターにて購入。

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    2025年11月16日
  • Ank : a mirroring ape

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    650ページ程にも及ぶ大作。
    著者のリサーチ力、知識量にまず驚く。
    類人猿についての知識、遺伝子学、進化論、そして人類の歴史など様々な領域について事細かに語られる。
    ある意味でストーリーを通じて一つの論文を読んでるようなそんな感覚も味わえる。
    知識量もさながら長い作品にも関わらず途中でだれる事なく最後まで読むことができる物語の構成も見事。

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    2025年11月06日
  • QJKJQ

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    400ページほどだが、面白くて一日で読み終わった。
    一家全員が猟奇殺人犯の家族の謎に迫る展開は良質なミステリーで謎が徐々に解き明かされていき、最終的に予想できなかった方向へと進んでいく。
    ただのミステリーに終わらず「なぜ人を殺すのか」という心理面を深掘りしており、その点も興味深い。

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    2025年11月02日
  • 幽玄F

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    うわっ!安易に、トップガン的な感じかと思ったけど、ちゃうわ〜
    難しい…
    そうか…
    三島由紀夫さん絡んでるしな…
    オマージュみたい。

    ず〜っと、空に魅せられ、飛行機、戦闘機に魅せられ、F35パイロットになった透。
    彼には、戦闘機パイロットやけど、護国とかそういう想いはないんやろな。
    ひたすら、青い空、超音速、その世界と一体になりたかったのか…
    ただ、想いとは違い、その世界から落ちて、目的もなく彷徨う…

    やっと見つけた希望!
    でも、それが叶う!
    その世界と一体(一休ではない!w)になるのか。青く…
    それは…

    空の青が死の補色というのが出て来てたけど、そういうことなんかな…

    科学(航空機F型

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    2025年10月30日
  • テスカトリポカ 1

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    ネタバレ

    2025/05/14新刊案内で気になった『テスカトリポカ』(佐藤究 菊地昭夫)。

    今まで手に取る事がなかったジャンルで、

    なかなか内容が濃い。

    でも、読みたい。

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    2025年10月26日
  • 幽玄F

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    傑作
    戦闘機に魅入られて自衛隊に入隊した主人公透。透は自衛隊に入隊し、あれほど夢見た戦闘機を操縦することになるが、音速飛行における原因不明の窒息に悩まされる。
    自衛隊を辞職し、観光用フライトのパイロットに転職した透。なぜ戦闘機に心を奪われたのかと改めて自問する。透は重力や地上のしがらみの束縛を断ち切り、血の補色である空を切り裂く力が欲しかった。領土の奪い合い(戦争)が水平的であれば、それを脱してはじめて垂直的。それが少年期に夢見た自由な飛翔。あの窒息は地上(水平)のしがらみにまみれた「護国の空」の息苦しさからくるものであった。フライトがただの仕事と割り切れるほどに、自分を見失っていた透は、バン

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    2025年10月15日
  • 幽玄F

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    テスカトリポカ、Ankに続き佐藤究作品にハマってます。

    戦闘機の操縦に関する主観描写が凄く緻密で引き込まれる。
    超音速の世界から振り落とされ、一度は戦闘機から離れた戦闘機狂の主人公が、どうやってまた超音速の世界と交わるのか、展開を楽しみながら読めました。

    知性と狂気のどちらも感じられる、佐藤究らしさ満載の作品でした。

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    2025年10月13日
  • トライロバレット

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    主人公が、かわいそうなような。でも、父親とはいいかんじだったし、そんな不幸でもなかったのかな。どこの国でもカースト底辺界隈は、地獄なんですな。うん、個人の感想なんで、書きますが、これまでに読んだ佐藤究の作品と比べると、一段階下の、ちょっと出来の良くない作品のように感じました。
    フラニーとズーイと並行して読んでたもので、フラニーの苦しみ?悩み?葛藤が、なにかとても贅沢なように感じました。本作は日本人の作家によるものなので、実態がどれだけ正しく反映されているものかわかりませんが、アメリカも日本と同様、二極化が進み、下層に属する人々は荒んできているのかなぁ、なんて思いました。

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    2025年09月30日
  • トライロバレット

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    終盤の急展開に熱くなった。
    序盤、物語の盛り上がりはそんなに無いので、正直、焦れったい気持ちで読んでいた。
    読み切れてよかった。SNSの短い文章に慣れて堪え性が無くなっている実感があり、子供の頃本の虫だった自分を取り戻そうとしているのかもしれない。
    ティーンエイジャーの鬱屈した日々は全世界共通なんだなと思った。

    あとは、論理の飛躍が突飛であればあるほど脆い、でもその脆さがないと高く飛べないという部分に共感した!

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    2025年09月28日
  • Ank : a mirroring ape

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    鏡と進化を丁寧に結びつけて中核に据えていて、読みやすいが知的好奇心をとても刺激される作品だった!知性と暴力の入り混じった佐藤究の魅力が詰まった作品でした!

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    2025年09月19日
  • 幽玄F

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    前作『テスカトリポカ』とはまた違った雰囲気。戦闘機乗りの話だし、『スカイクロラ』とか『迷宮百年の睡魔』とかの森博嗣のイメージで読んでたら、三島由紀夫がテーマだったらしい。

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    2025年09月17日
  • QJKJQ

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    虚構と現実の狭間に投げ出されてしまう主人公の不安感を追体験しつつ、クライマックスに向けて洪水のように流れ込んでくる情報の量と血の量に溺れそうになりながら結末まで読み進む。プロローグを再読し、本を閉じた後も、クラクラとする眩暈に似た余韻がしばらく残り続けた。

    理解しきれないほど深淵なことが語られているようでもあり、実はとんでもなく軽薄な内容だったのではないか?とも疑えてしまうような、ちょっとレアな読後感だった。

    解説の中で「ドグラ・マグラ」が言及されていて、確かに類似性が見出せるかもと思ったり。
    江戸川乱歩賞の受賞も納得。人間の内に潜む暴力性や異常性を分析し、それを分析すること自体の暴力性と

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    2025年09月07日
  • トライロバレット

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    サージウスの死神味のある内容だった。
    めっちゃ上からっぽいけど、書籍を出した順に読んでくと、この人めちゃくちゃ文章上手くなっててすごいなあって思う。
    読みやすかったし、テロ起こしちゃう人ってこんな感じっぽいよね、っていうのが伝わってきて面白かった。

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    2025年09月15日
  • 幽玄F

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    戦闘機に全く関心が持てない人間だが、面白く読んだ。
    空への憧れを捨てられない主人公の変人(天才)ぶりが読んでて痛快だった。護国とは何か、もっともらしい答えはなかったが、水平と垂直の概念的考察は面白かった。
    三島由紀夫へのオマージュ作品とのことで、男性的な潔癖さが潔い作品だな、という感想。

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    2025年08月23日
  • Ank : a mirroring ape

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    膨大なページ数と圧倒的な情報量。そして説得力。安定の佐藤究。もう一つの猿の惑星。

    容赦無いバイオレンス描写の解像度にゾッとさせられ、鏡像を鏡像と認識する当たり前な事象から解き明かされていく、ヒトとチンパンジーの謎と繋がりに膝を打つ。

    難易度は高めであるが為に、全ては理解出来ないが確かに面白いし、達成感と学びがある。秀作。

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    2025年08月23日
  • Ank : a mirroring ape

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    2018年第20回大藪春彦賞
    2018年第39回吉川英治文学賞

    先日「幽玄F」を読んで、佐藤究ってもしかしてすごいのでは…?と、過去作品を読み始めました。
    その中の一作、「Ank」
    いやもう、やっぱりすごい。
    すごいんだけど―凄すぎて、理解の範疇を超えてくる。

    舞台は2026年、京・都・暴・動。
    その原因を、社会構造や思想だけでなく、遺伝子レベルにまで掘り下げていくという、超重量級のSFです。
    ライトノベル風味の語り口もありつつ、テーマは重く深く、問いかけは容赦は容赦なく。

    「Ank」という名前を持つチンパンジーは、ただの動物ではありません。
    彼は「ape(類人猿)」でありながら、鏡を見

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    2025年08月11日
  • Ank : a mirroring ape

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    正直少し難しくて最終的になんでこうなったんだっけ?と辻褄が理解できない部分もあった。

    同作者のテスカトリポカが驚異的で、その作者の意図や性質的にかなりの情報を調べた上での緻密なストーリーだったんだろうから、単純に自分の理解が及んでないだけかもしれない。
    けど、光の速度と暴動が収まる8分19秒の関係値や、鏡を見たホモサピエンスの暴走が、なぜ進化後の人間に適用されたのか、進化の上で特異点を超えてるから暴動にならないんじゃないのか?という納得感がなかった。

    ただ、作品自体はとてもよく作り込まれていて、最後までどうなるのか読み進めるのが楽しみな作品だった。

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    2025年08月07日