佐藤究のレビュー一覧

  • QJKJQ

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    テスカトリポカ、アンクと共に佐藤サンの小説は恐ろしさを感じる。今 生きている世の中が本当はこれらの闇
    を持っているのではないか?と思わせる。
    平和ボケしている自分達、しかし世界では戦争など悲しい現実が起こっていて、私がただその場に居なかった事に感謝しなければいけないと感じました。

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    2026年07月07日
  • 爆発物処理班の遭遇したスピン

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    ジャンル分けを拒否するように様々な世界を引き摺る回される感じです。
    語り口も物語の雰囲気も違っていて、ある意味取り留めのない気もするけど得体の知れない不気味さは唯一共通していて「テスカトリポカ」にも通じるところですね。
    短編なので途中で投げ出された感はありますが、小説に起承転結が必須なわけではないし結末が気になるモヤモヤも読書の楽しみだと思える物語の深みがあって良い読後感でした。

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    2026年06月22日
  • QJKJQ

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    虚言、幻想、妄想、夢オチ…
    文章読む限り一旦信じるしかないからそういう類のトリックがあまり好きではないんだが、

    そこから二転三転、一捻り二捻りあって中盤少々中弛みするものの終盤怒涛の展開をみせつつ、丁寧に伏線を回収していて好感

    巻末の解説でピラミッドを創った奴がライバルと言ってる作者の佐藤さんのぶち上げぶりに他の作品も読みたいと思った。

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    2026年06月18日
  • サージウスの死神

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    ギャンブル辞めますか、それとも人間死(や)めますか。⁡
    ⁡⁡
    ⁡ってな事で、佐藤究の『サージウスの死神』⁡
    ⁡⁡
    ⁡ギャンブルやった事ある人には解る脳汁ドバドバな人間になるのはちょっとしたキッカケからなんじゃけど、華田はちょっとどころじゃない事からギャンブルの泥沼へハマって行く。⁡
    ⁡⁡
    ⁡ええ、わしもギャンブルしますよ⁡
    ⁡きっかけは高校の時に友達に誘われてパチンコに行ったのが初めで、そこでビギナーズラックと言う死神様からのご加護を授かりまして、脳汁ドバドバ初体験を味わってしまったから、パチンコ、スロットとハマりましたよ⁡
    ⁡⁡
    ⁡競馬は福山競馬があった時にちょこっとお馬さんの運動会を観たり、大学の時に連れに教わり麻雀も打ちましたよ。(ネギカモじゃったけど)⁡
    ⁡ボートやオートレース、カジノはやる環境が身近になかったんで未経験じゃが、やってみたい気持ちは有ります。⁡
    ⁡⁡
    その中でも⁡下手ながら麻雀が好きじゃね。⁡
    ⁡あれは人生の縮図みたいなもので、良い時、悪い時もあり、人の運を奪い、また奪われたりとあれ程ヒリヒリする博打は無いんじゃないかなっと。⁡
    ⁡⁡
    ⁡本の内容はギャンブルにハマりお金だけじゃなく命までを賭ける壮絶なお話。⁡
    ⁡流石にそこまではハマりたく無いって思うわしはまだまだヒヨっ子じゃなと(安心)⁡
    ⁡⁡
    ⁡まあ兎に角、佐藤究さんのデビュー作なのに素晴らしくヒリヒリする面白さでした⁡
    ⁡⁡
    ⁡2026年17冊目

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    2026年06月16日
  • 爆発物処理班の遭遇したスピン

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    スリラーサスペンスからホラーまで、ジャンルは幅広く、どれも「どうなるんだこれ?」な内容でとても楽しめました。短編集の割にご見ごたえとカロリー高めです。

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    2026年06月09日
  • QJKJQ

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    よかった!!!

    最初は和製アダムスファミリー、和製ウェンズデーっぽいな、と。ただのちょっとスカしてる殺人一家ミステリかと思いきやもちろんそんなことはない。

    この作者の作品、最初読んだのはトライロバレットだった。あのラストまでじわじわ静かで、何か起きそうで起きない感じが眠たかったのだが(失礼)(でもその退屈さをラストでぐっちやぐちゃに掻き回された爽快感が病みつき) 

    今回は最初から重厚、重厚
    面白くて一気読みだった

    現実と虚構と、入り混じってどんどん説得感が増してくる

    すべて妄想の中かと思いきや、真実の愛情めいたものがあり、人間とは、殺人とは、なにか、そう問うまなざしが力強い作品だった。

    こういう話を読むたび、神話を勉強しているともっと面白いんだろうなと思うのでいつか勉強したい。

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    2026年06月06日
  • Ank : a mirroring ape

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    ずっと読みたかったけど、本屋で手に取るたびに思ったより分厚いな、と思って後回しになってた作品。
    分厚さをまったく感じさせないほどおもしろくて一気に読めた。
    逃げるチンパンジーを追うように展開していく各地での暴動のパートは疾走感があり、それが続いてちょっとダレるタイミングで新たな事実が明らかになり、と話の運びがめちゃくちゃうまいなと思った。
    真相は、私にはちょっと難しかったけど、この長編で出てくるあらゆる人物や過去がちゃんと綺麗に収まってて凄すぎた。

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    2026年06月05日
  • Ank : a mirroring ape

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    ネタバレ

    まずstsat配列の話が現実のものであるという事実に驚いた。現実とフィクションとの境界線を曖昧にすることで作品の深さが大いに異なってくると思う。そういった意味で著者の作品はそれが抜きん出て得意であるように感じる。これはフィクション作品での定石かもしれないが、境界線が分かりきってしまうとどうしても影がつきまとい話への没入感が薄れてしまう。それが全く感じられずスムーズに最後までページを捲ることができた。フィクション作品における評価点を軽々と突破している点で(上からで申し訳ないが他に形容しうる言葉を知らない)感動を覚えた本であった。ただひとつあるなら、中盤の、起承転結の転にあたる物語の展開の大きな転換点がくるまでが長く感じられ、少しだれてしまった

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    2026年05月29日
  • Ank : a mirroring ape

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    地球上に我々しか現生しない人類。人類がいかにして人類になったのか、その鍵を握るのは鏡。本書の終わりには多数の科学論文等の参考文献が掲載されており、主人公鈴木望の立てる仮説がどこまで真実味があって、どこまでが完全なフィクションなのかが分かりません。いや、読み終わった後も彼の仮説を信じて疑わない自分がいます。自分の姿を知ったのはいつか、鏡や水面に映る自分はなぜ自分と言えるのか。毎日当たり前に見ている鏡を見るたびに、太古の祖先に思いを馳せるようになってしまいました。進化論について全く明るくありませんが、私の起源を学んでみたいと思わされます。動物園のあの柵の向こうからホモ・サピエンスを見つめるチンパンジーの琥珀色の目には、私たちがどう映り、何を感じているのか 知る由もないのがもどかしいです。私たちは私たちを何も知りませんね。“自分もまた、たまたま言語を獲得した類人猿に過ぎないのでは”という感覚と、 「人間とは?」を考えるという行為自体が、まさに“人間らしさ”でもあるのだという感覚の二律背反が独特の読み味を作っています。深い内省と、ある種の無力感を与えてくれる作品でした。

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    2026年05月22日
  • 爆発物処理班の遭遇したスピン

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    なんだこの、現実と非現実のあいだをうまくとったような、サイコ的な短編集。いや、すごいな…!どれもおもしろかった。こんなの書こうと思っても書けないだろ。魚の骨が喉に引っ掛かったようなこの後味の悪さがまたなんとも…(褒め褒め)
    量子力学とか出てきた時は、ウワ…わたしみたいなばかには理解できんぞ…って思ったけど、気づいたら楽しく読めてしまったから、たぶん信じられんくらいわかりやすく書いてあったんだと思う。作者、めっちゃ頭いい人なんだろうな。

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    2026年05月02日
  • 爆発物処理班の遭遇したスピン

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    爆薬処理の話に、クリーチャーの話、ヤクザの指詰めの話など、どれも予測不能の、バラエティに富んだちょっと変わった意外なストーリーでした!全て短編ですが、話につながりはなく、気軽にサッと読めました。何となく結論がわかるものから、そうなんだと思わせるものまでさまざま。また機会があれば、この著者の違う作品を読んでみてもいいかもしれません。

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    2026年04月25日
  • QJKJQ

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    ネタバレ

    「人は誰かの肉を裂き、血を飲まずにはいられない。そこから逃げられない。けっして。その現実ゆえに、集まってパンを引き裂くのさ。そして分け合って食べるのさ。〜

    俺は、パン裂きのようには、生きてこなかった。〜

    いいか、よく聞きなさい。血と肉に飢える時があったら、今のように、パンを引き裂け。たとえ分かち合う相手がいなくとも、おまえがパンを引き裂けば、そこに誰かが現れるだろう」


    テスカトリポカ以来の佐藤究作品

    家族全員殺人鬼というぶっとんだ設定から
    主人公の認識と現実との差分から少しずつ歪みが生まれて中盤にかけて種明かしかがされていく。

    戸籍謄本を閲覧できないところから話が大きくなっていくところからすごく引き込まれた

    主人公は父の話を疑っていたけれど、話を聞いていくと確かに殺人鬼をモニタリングレベルまで研究するチームがあってもおかしくないなと思わされた。

    後半から主人公の幻がどんどんはげていくシーンや、
    脳内に浮かんだイメージが現実にフィードバックされていく快感が楽しかった。

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    2026年04月21日
  • Ank : a mirroring ape

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    中村文則の「教団x」が、いろんなテーマをぶち込んでうまく行かなかっだのに対して、この佐藤究「Ank:」はひとつのテーマに絞り込んで物語を成立させていて、大変面白かった。ちょうどアニメ「ダーウィン事変」も観ていたので、より興味をそそられた。
    StSat反復、自己鏡像認識が原始から繰り返し、生き残った生存本能。それが第二のビックバン。う〜む、面白く、興味深い。こんな説は、本当にあるのか調べてみたくなった。

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    2026年04月19日
  • 爆発物処理班の遭遇したスピン

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    何とも言えない世界観。
    爆発物処理班の遭遇したスピン。
    量子力学の話になると分からない理屈になるけど
    物語が成り立つから不思議
    ジェリーウォーカー。
    SFとサイコが混じったようなストーリーだけど、
    一番良かった
    シヴィルライツ、くぎ。
    社会の底辺にいる人種のストーリー
    底辺の反社組織とワニガメの組み合わせを考えた作者がすごい
    猿人マグラ、九三式。
    戦後まもないころの話。九三式は、戦後のある大きな事件がモチーフになる。
    作者らしい世界観にハマった短編集であった。

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    2026年04月06日
  • QJKJQ

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    ネタバレ

    猟奇殺人犯一家の長女、市野 亜李亜。
    母は撲殺。兄は喉元に噛みつき失血死させる。そして父は、相手の自由を奪い、抜血により命を奪う。亜李亜自身もスタッグナイフで殺人を犯す。
    人目に触れないように暮らしてきた一家だが、ある日、兄が惨殺され、母が行方不明となる。そして、兄の死体も消えてしまう。

    猟奇殺人犯一家の惨たらしい殺人と現場。それを亜李亜が女子高生の目線で語りだす。
    女子高生らしく、「煩わしい家族だ」と言わんばかりに。いや、家族に対して、どこか誇らしく愛情を持って。
    不思議な関係性とグロテスクさに、グイグイ引き込まれた。

    そして、兄の死と母の失踪。謎を追う亜李亜と不可解な記憶。
    真実が分かってくるにつれて、私の脳も二度三度と上書きを余儀なくされる。
    「これは、誰?」「何の話?」

    人が人を殺すこと。
    脳や人格から、社会や法や国家まで、伸縮を繰り返すように考えさせられる。鮮明になるようでモヤがかかっていくよう。

    そして答えの一つとして
    「殺人は、楽しい」 ヒエェッ---

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    2026年04月03日
  • Ank : a mirroring ape

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    自己鏡像認識のこととか、勉強になる内容も多くて面白い。
    霊長類の解像度が上がる。今度モンキーパーク行こう。

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    2026年03月28日
  • Ank : a mirroring ape

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    幽玄Fにすごく感動したので佐藤究作品を探してみました。
    時系列が前後していたり、結構激しめなシーンが続くので読んでいてずっと面白い。生物学というか進化の話は難しく100%理解は(したいけど)難しいと感じた。
    鈴木望のコアの部分が、幼少期の虐待と心中なのが悲しいというか、やっぱりそこになってしまうんだなというか、最後は切なかった。

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    2026年03月08日
  • QJKJQ

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    これはフィクションだけど、実際に人間の脳って自己(自我?)を守るためならどんな狂った設定でも産み出して飲み込んでしまうんだろうなと、ありえない話なのに妙な説得力を覚えてしまった。
    お兄ちゃんが殺されたうんぬん辺りから「これってもしかして」という予想は立ってしまうんだけど、それでも最後までスピーディーな展開で面白かった。
    特に主人公が論理的でドライなところがとても好感度高
    いです。
    ちょうどFBIのプロファイリングの成り立ちを書いた本を併読していたので、殺人者の分類の話周りは、知ってる内容が出てきたのがちょっと嬉しかった(笑)

    終わり方が「信じるか信じないかはあなた次第」風で、それはそれでしっくり来たかなーと。
    変に組織のボスとか出てこられるよりも、やっぱり脳内…っていう疑いが残っていた方が話として面白く感じられるので。
    テスカトリポカよりも読みやすかった気がしました(あれはあれで面白かった)。

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    2026年02月25日
  • 爆発物処理班の遭遇したスピン

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    あの大傑作『テスカトリポカ』の佐藤究の佳作短編集。SFあり、ノワールあり、暗いミステリあり、ジャンル分けしづらい短編集だが、いずれも悪夢めいたトーンが通底している気がする。やるせない不穏な空気。黒い余韻。なかなかの短編集だと思う。一作品の登場人物の名字が(全国で840人ほどしかいない)自分と同じで、妙な気分になった。

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    2026年02月20日
  • Ank : a mirroring ape

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    第20回大藪春彦賞
    第39回吉川英治文学新人賞

    簡単に感想を言えば、すごい、でもムズイ。
    まず苦手な時系列がバラバラな構成。
    暴動の描写はそんなに何パターンも入れなくてもというくらいしつこくて、話が進まない。
    霊長類についての考察や仮説は衝撃的で、どうしてこんな小説が書けるのだろうと感心しきり。
    自己鏡像認識という能力が特に興味深かった。
    難しいけどなんとか理解をしながら読めていたのに、後半になるにつれてゲノムとか塩基とか難しさが更に増してきて、最終的にふわっと浅い理解のまま終わった(笑)

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    2026年02月18日