佐藤究のレビュー一覧

  • Ank : a mirroring ape

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    2026年京都、人々が目の前の人と殺し合う未曾有の大暴動が起こる。発端は「Ank (鏡)」という名のチンパンジーだった。
    壮大すぎるスケールだけど、科学的な見地が緻密にかつ分かりやすく描かれており、納得できてしまう。

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    2025年04月24日
  • トライロバレット

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    ハイスクールカーストをふんだんに感じるいじめられっこギークの視点とPTSDに悩まされる退役軍人視点が交錯して銃乱射事件へ繋がる最高にアメリカを感じるストーリーに何故三葉虫が介入できるのか。何故こんなに格好良く神秘的に感じてしまうのか。佐藤究にかかると古代の虫も最高にクールなスーツと銃弾に変貌してしまう

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    2025年04月17日
  • トライロバレット

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    三葉虫オタクのアメリカの男子高校生と銃乱射事件の話。
    日常パートと事件パートに大きく分われており、とても読みやすく面白かった。

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    2025年03月29日
  • QJKJQ

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    怒涛の展開で気づいたら読み切っていたという印象。
    現実と虚構の区別がつきづらくなってて、独特の読み味だった。

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    2025年03月28日
  • QJKJQ

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    トライロバレットを読み、そこから気になり手に取った

    小説を模した哲学書のようだった

    ミステリーでは殺人が起こり、トリックを暴く
    本書はなぜ殺人が起こるのか、殺人とは何かという点を脳科学的ところまで掘り下げていく

    今まで見た本と視点が違い新鮮だった

    人間はやはり虚構を生きる

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    2025年03月28日
  • QJKJQ

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    殺人一家の末娘が、父親を疑いながら兄の惨殺と母の失踪に関わる犯人を探すストーリー。設定や話の展開が突飛ではあるが、登場人物や雰囲気も魅力的で読み進めやすかった。特に終盤はどのような最後になるか想像がつかず、一気に読みきりたくなった。作者の他の作品にも興味が湧く一作だった。

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    2025年03月22日
  • 幽玄F

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    佐藤究さんの作品はいつも興味深い。
    今回は飛行機に関する話で、それが真言宗や三島由紀夫の話と結びついたりして面白かった。
    洋書を読むような感覚で、純文学のようにも感じられた。

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    2025年03月17日
  • トライロバレット

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    アメリカの高校に通うバーナムは、三葉虫に魅了された少年で、静かな高校生活を送っていた。そんなあるとき、バーナムに対し、人気者から嫌がらせが始まる。一方、金物店で勤める退役軍人のフランクは、戦場での傷が癒えず、精神的に追い詰められていく。バーナムは、物語が進むにつれてとても辛い境遇に晒されていきますが、予知夢のような幻覚に導かれ、新ヒーローへと変貌していきます。
    この新ヒーローが、なんだかちょっとダサい、けどリアルなヒーローといった感じで良かったです。アメリカでの社会的な問題を背景に、三葉虫とヒーローを合わせるといった変わった設定も、佐藤究さんが描くとカッコ良くなってしまう。
    さすがでした。

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    2025年03月06日
  • 幽玄F

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    戦闘機について詳しくはないが
    非常に興味深く、飛行シーンを
    追体験できる感じがした。

    さらに、私の稚拙な終演予測はできた
    かもしれないが
    シーン展開の豊富さには圧倒された。

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    2025年03月03日
  • トライロバレット

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    ネタバレ

    アメリカ合衆国ユタ州のウィットロー高校で銃乱射事件が起こる、その犯人達の心の中と、決意に至るまでの過程を細かく描写されてるお話。
    バーナム・クロネッカーは、ダークヒーローなのかな?

    独特の世界感だよね、、、相変わらず。
    バーナム、どこ行ったー。
    タキオ、優秀なオタクだった。
    二人して、屈折してて面白い、会話が、なんとも言えない雰囲気を醸してて好き。
    アボットくん、標的にされても文句はいえないよね、、、頭が悪いって表現が一番シックリくるわ、嫌い。
    それはそれとして、最後、これは、どう解釈すれば?ここで終わりなのよね。
    バーナムどうなっちゃうのかしら、、、。

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    2025年02月27日
  • トライロバレット

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    三葉虫とかショットガンとか
    とくに興味があるわけじゃないし
    現実と幻想がいったりきたりして
    なかなか集中できず
    冗長に感じていたけれど
    エピソード2に入り
    主人公たちが動き出してから
    スピードがどんどん加速し
    ゴールまで一気だった。
    ちょっと、あっけないほど。
    前半の細やかさが
    結末を嘘っぽくさせず
    より引き立てていることに気づかされた。
    主人公と友人の後日譚を期待。

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    2025年02月27日
  • トライロバレット

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    ネタバレ

    初めて読んだ作家さん
    出版区で誰かの回で紹介されてて気になって読んだ、読みやすくて映像が浮かびやすい

    面白かった、男心くすぐられる作品
    三葉虫に目をつけるところがイカしてる、不気味だけどなんかカッコ良い、ダークヒーロー感ある
    夢という単語がよく出てきたけど、実際に夢で見そうな映像が浮かんだ

    バーナムがいじめられた理由がわからない
    化石オタクで静かだから?急に矛先が向いた事がよくわからない

    バーナムの境遇がきつすぎる、信頼してた父さんは死ぬし、母の当たりはキツイし、不倫してるし、バーナムの性格は環境のせいだろうなあ
    そんな中でもタキオを想って行動したことはかっこよかったな

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    2025年02月25日
  • Ank : a mirroring ape

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    テスカトリポカとはまた違う、化学的視点での同テーマへのアプローチ。残念ながら私の文系脳では表層の部分しか理解できなかったが、それでもその化学的な仮説に感動を覚えた。京都と最新の研究施設というまた異なる世界観のリミックス、Ankを追うシーンも見どころ

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    2025年02月25日
  • Ank : a mirroring ape

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    チンパンジーが絡んでくる話というのは当然知った上で読んでいた。前半の類人猿の説明がとても緻密で確実に読後の自分は少し賢くなった。
    ただ、その説明パートもスルスルと頭に入ってきてページを捲る手は遅くならない。導入が長すぎるとダレてしまうことも多々あったが『Ank』は違う。
    SFなのだが設定がリアルで現実にも起きうる惨劇に感じられ(もちろんありえないのだが)、他のパニック小説よりも恐怖感が生々しい。
    類人猿と人間の違いに対する描写もおもしろかった。
    自分は環境破壊の話などを見聞きすると常々「人間の行動も他の動物然り自然の一部ではないのか?人間の行動だけ特別視するのは自然に対しておこがましくはないか

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    2025年02月24日
  • トライロバレット

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    面白かったです。
    ミニシアターで掘り出し物の当たり映画を観たようなそんな読後感。
    二周目三周目を読んだら、まだ新しい発見がありそうです。
    言い換えれば、作者の散りばめたヒントにまだ気がついていないような気がしてムズムズしてます。
    それこそ、岩の中から化石を見つけるみたいに。
    時間のあるときに、じっくり二周目いきたい。

    三葉虫は正直ビジュアルが苦手なのですが、読み進めるにあたってちょいちょい画像検索していくと(薄目で)
    なるほど、ずんぐりむっくりしたやつとか、割とシュッとしたようなのもいてなかなか面白いです。
    自分からは一生調べることはないであろうカテゴリのものに出会えるのも本の醍醐味です。

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    2025年02月20日
  • トライロバレット

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    佐藤さん3作目です。
    『QJKJQ』は途中あまりにも人が死にすぎて
    挫折してしまい、「もしかして今回も・・・」と思いながら読みましたが、佐藤さんの描くアメリカの学校内銃乱射事件のきっかけと事件発生までなのかなと。
    『ダークファンタジー』?ファンタジーではなかったですがこんな感じで始まるのかも。飛んでる考えもまたあるよなー。
    海外の作家さんが書いたフィクションな感じでした。

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    2025年02月16日
  • トライロバレット

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    少年は、変身した。

    『QJKJQ』『Ank:』『テスカトリポカ』(直木賞)
    圧倒的発想力で
    世界を揺さぶった著者による
    新ヒーロー小説!
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    17歳のバーナム。
    三葉虫の化石を大切にしているもの静かな青年。
    普通に過ごしていた日々が終わる。

    コール・アボットのいじめによって。

    突然日常を奪われたバーナム。
    同じようにいじめられているタキオと知り合う。

    時を同じくして、とある男は精神を病んでいた。
    それは、アフガニスタンからの帰還した元軍人。
    彼を戦争に

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    2025年02月15日
  • トライロバレット

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    久々の佐藤究さん。
    疾走感があってあっという間に読み終えてしまった。
    シェルショックに苛まれるフィンチ。
    ジョックに悩まされるバーナム。
    二人の心情がオーバーラップしているように感じた。

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    2025年02月13日
  • トライロバレット

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    毎回濃くて素晴らしい!AI.、麻薬カルテル、戦闘機、と先生の作品読むたびにコアな知識に圧倒されます。今回は三葉虫。これだけでもすごいのに、アフガニスタン戦闘時の描写がすごすぎ。それを乾いた筆致で淡々と描写していて、言葉を失います。高校で起きる事件もなんとも凄惨。バーナムとトキオの会話が癒しになるほど。先生の作品読むたびに翻訳小説読んでる気分になります。そんな感覚は先生の作品でしか得られません。

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    2025年02月12日
  • Ank : a mirroring ape

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    人間とは何か。何が人間たらしめてるのか。
    なぜ、ホモ・サピエンスだけ絶滅しなかったのか。
    ものすごく深いテーマ。

    すごい。凄すぎて言葉が出てこないほど衝撃を受けました。
    こんな小説初めて。
    年始に読んだテスカトリポカも衝撃的だったけど、今回もすごかったです。
    人物のバックグラウンドがしっかり描かれていた点も良かったです。

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    2025年02月12日