佐藤究のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
おもしろそうで買ったけど、グロいって感想を見て&分厚さで敬遠しちゃって長らく積読。
でもちょっと刺激的な本が読みたいな〜と思って読みました。
もうとにかくグロい。し、長い。のですが、中毒みたいにひまを見つけては読んでました。最高だった…!!
サクサク人は殺されるし、殺し方がグロすぎる。でもアステカ神話と絡み合って始まるビジネスの世界にどんどん引き込まれていき、もう面白すぎる!文章もすごく好きだった。
これどうやって終われるんだろう?とずっと気になっていたけど、個人的にはラストもすごく好きでした。
最後の参考文献の多さに驚いた。すごく勉強をして書かれたんだろうな。本当にあった話じゃないの -
Posted by ブクログ
ネタバレ家族が殺された瞬間から復讐の月日が始まる。
俺の神な罪を許す神ではない。地獄をも超越する戦いの神。
夜と風。我らは彼の奴隷。
煙を吐く鏡(テスカトリポカ)。
マフィアから逃げる主人公。エル・ボルボ。
容赦なく一般人も殺す。
写真で探すマフィア。
似たような格好のやつが多すぎる。
この格好で来るのが亡命の条件とSNSだ流した。
神に心臓と顔をささげる。
かつての仲間の心臓をえぐり出して、口の中に詰める。どうせ、あとでマフィアにみつかって、拷問されて自分の行き先をばらされることになるので、殺す。
液体窒素で腕を凍らせて、ハンマーで殴ってくだけさせる。
主人公と思えぬ容赦なさがすごい。
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Posted by ブクログ
リアリティの追及され尽くした本だ。設定があまりに凝っていてまずそこに圧倒される。読み進めるうちにそれぞれの話がつながりをみせ始めるというのはありきたりな展開であるかもしれないが、そのスムーズさのおかげでかとても自然だ。神話を扱うということはその世界観そのものを背負い込むということだがそれが非常にわかりやすくまとめられていてここでも圧倒的な読みやすさを感じる。やはり読みやすさが本作は段違いであると振り返って実感する。ダークな世界観や多少のグロテスクな描写にやはり好みは別れるかもしれないがそういったものを特に嫌わない人であれば是非この世界観に触れてみてほしい
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Posted by ブクログ
ネタバレクライムノベルをあまり読んだ事がなかったけど面白くて夢中で読んでしまった。
異邦の神と血に塗れた密儀、容赦なく降り注ぐ暴力が全編に渡って濃密に描かれる。恐ろしくも次は何をするのか目が離せない野心的なマフィアのバルテロ、暴を宿した巨躯と子供のような純粋さを併せ持つコシモ、自らの手腕だけを誇り心臓を取り上げ続けるリアリスト末永など、登場人物は全員自分の近くにいて欲しくないのに魅力的なキャラクターだった。
それぞれの信仰の物語であり、皆が信仰に依って暴力や血を介して儀式を行使し続ける物語であり、読みながら自分も自分の持つ理性や倫理観に何度も救いを求めるような気持ちになった。 -
Posted by ブクログ
犯罪と暴力、アステカ神話と麻薬カルテル、臓器売買……アングラの世界を舞台にしたノワール小説なのに、ぶっ飛んだ登場人物達が何故か魅力的に感じ、特にバルミロの逃走劇や成り上がっていく様子は読んでいてワクワクしたぐらいです。
550頁超えの長編ですけどとても読みやすく、常に先が気になって読みやめられなくなり、ほぼ一気読み……
思っていたほどのグロ描写もなく(というか、あるけど大したことはなく)、現代に潜む闇(臓器売買や麻薬ビジネスなど)と、古の神秘的な価値観を混ぜ込む歪さが妙にマッチしていて、キャラクターもなかなか強烈で、物語に引き込まれました。
生贄が当たり前のように認められる古代の信仰は、殺 -
Posted by ブクログ
ネタバレ神の信仰の話が多かったけど、馴染みなさすぎて読むのが少し苦痛だった。
アステカ文明を後世に伝えていくことは大事なことだけど、昔とは常識とか当たり前が違うんだから、廃れた文明は人間の心の中に存在し続けるだけでいいと思う。
バルミロの残虐さがエグい。(この話の元凶は、カサソラ兄弟にアステカのことを教えたリベルタにあるんじゃないか?)
カルテルの話と、霊長類最強人間のコシモがジワジワと接近していく描写が恐ろしい。
殺人=異常、極悪、サイコパス、残虐 というイメージがあるけど、コシモの犯す殺人には全くサイコパスさ、極悪さがなくて、逆に純粋、無垢を感じてしまう。コシモの犯すどの殺人も「それは殺してしょう -
Posted by ブクログ
帳が下りる。狂気に満ち、恐怖が溢れ出る。
一つ。これは狂気に翻弄される物語である。
二つ。これは狂気に魂を売り渡す物語である。
三つ。これは狂気に身を委ねられなかった物語である。
四つ。これは狂気が過去から襲いかかる物語である。
五つ。これは狂気に身を滅ぼされる物語である。
六つ。これは狂気に蓋をする物語である。
七つ。これは狂気に支配された物語である。
八つ。これは狂気の側にありながら、狂わなかった者の物語である。
帷が上がる。狂気は消え去り、残ったものは希望か絶望か。
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今回も非常に面白かったですはい。短編集であるからこそ、物語が駆け抜ける疾 -
Posted by ブクログ
2022年発刊の短編集
「爆発物処理班の遭遇したスピン」
爆発物を処理できなくても、楽しめる。
波動関数が理解できなくても、引き込まれる。
鹿児島に生まれた思考が、1935年のアメリカへと跳ぶ快感を読む。
理屈よりも 物語の推進力に身を委ねたい一編。
「ジェリーウォーカー」
冴えない映像クリエイターが辿り着いたキメラ創造という設定の奇抜さが魅力。
舞台は(読後の空気として)アメリカらしき近未来を感じさせ、SF性と現実的な承認欲求の絡み合いが印象的。
短編ながらラストの収め方はシャープで、余韻を残す締めで満足感がある。
「シヴィル・ライツ」
弱小反社の底辺組員の市民生活。
佐藤究が、反社と -
Posted by ブクログ
まだ途中だけど感動を忘れないうちに書いてしまおう。佐藤究先生の作品はどれもこの世のどこかで『事実』なのでは?と錯覚させられそうになるものばかりで。実際にどこかの世界線での本当に話なのかもしれないが。それくらいリアルとファンタジーを融合させるのが上手い。事実が練り込まれた嘘は騙されやすいとよく言うが、まさに、この短編集のどの作品も『事実』が軸に構成されており、佐藤究先生のとんでもない知的好奇心が伺われる。特に猿人マグラなんて私自身の生まれ育った土地が舞台であったため、情景も思い浮かんだし、なによりもリアルに感じられた。ただのSFなんかじゃない、実際にあったかもしれない嘘とリアルが巧妙にまぜこぜに