佐藤究のレビュー一覧

  • テスカトリポカ

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    約700ページの超大作にも関わらず、先の読めないスリリングな展開に一気読みしてしまった。惨たらしいグロテスクなシーンがあるが、どこか崇高な儀礼のようである。それはカルテルのボスであるバルミロのアステカの神々に対する忠誠心や、彼に見出されたコシモの純粋さと敬虔深さが非道な拷問を儀式たらしめている。アステカの不思議な世界観がどこか彼らを魅惑的に映していた。
    メキシコから日本を繋ぐスケール感と緻密な描写で織りなす至極のクライムノベルだった。

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    2026年04月08日
  • トライロバレット

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    帯に書かれている、「新たなヒーロー」に引き込まれて購入。暗くて重たくて病的で社会的なヒーロー小説。正直、最高です。脳みそに刺さりまくりました。

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    2026年04月05日
  • テスカトリポカ

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    ネタバレ

    神の信仰の話が多かったけど、馴染みなさすぎて読むのが少し苦痛だった。
    アステカ文明を後世に伝えていくことは大事なことだけど、昔とは常識とか当たり前が違うんだから、廃れた文明は人間の心の中に存在し続けるだけでいいと思う。
    バルミロの残虐さがエグい。(この話の元凶は、カサソラ兄弟にアステカのことを教えたリベルタにあるんじゃないか?)
    カルテルの話と、霊長類最強人間のコシモがジワジワと接近していく描写が恐ろしい。
    殺人=異常、極悪、サイコパス、残虐 というイメージがあるけど、コシモの犯す殺人には全くサイコパスさ、極悪さがなくて、逆に純粋、無垢を感じてしまう。コシモの犯すどの殺人も「それは殺してしょう

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    2026年04月02日
  • Ank : a mirroring ape

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    スケールでかいボリュームえぐいでもめちゃ面白かった。
    佐藤究さんの文章そのものの圧がすごい。時系列がバラバラなのと正直話の内容難しくて最初読みにくかったけど段々理解出来てくるのが楽しいし普通に勉強になる。

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    2026年04月01日
  • テスカトリポカ

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    自分の好きな分野
    複雑なアステカ文明と麻薬カルテルの動きがモタモタせずに説明されていてとてもよかった。

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    2026年04月01日
  • テスカトリポカ

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    2025年読んだ本の中で一番面白かった!
    ・登場人物が全員クセ強い、体デカい人多い
    ・物語の内容と神話との絡みにゾクゾクした
    ・分厚いながらもスピード感あるからすぐ読めた
    ・ソモス・ファミリア(俺たちは家族だ)が印象的だった

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    2026年03月23日
  • テスカトリポカ

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    超傑作でした。最初から最後までずっと取り憑かれた様に読んでしまい、ここ最近読んだ日本文学の中で、個人的に断トツ飛び抜けてます。
    麻薬や人身売買の裏社会の話がなんでこんなに解像度高く描けるんだと不思議でしたが、最後の参考資料のボリュームを見て納得。50冊以上て...。
    ただグロければ良いという問題でなく、裏社会に巻き込まれた一人一人の描写や心境が緻密で、ずっと引き込まれてしまいます。佐藤究さん半端ない。

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    2026年03月15日
  • テスカトリポカ

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    ネタバレ

    めちゃくちゃ良かった。
    前情報なにもなく読み始めて、舞台が地球の反対側だったから遠い話だなと思っていたけれど、みんな日本に上陸してきた。
    バルミロと医者が出会う部分が好き。わくわくした。バルミロは生き様がかっこよすぎる。でもこんな人日本じゃ生きていけないのよ、、自分の目標になりふり構わず行動できる人好きなんだけど、みんな日本には似合わなすぎてこの人しか生き残れないじゃない、、って終わりに向けて寂しくなった。
    神とか信仰って神聖なもので到底他人が利用しちゃいけないものだよね。コシモは自分の中で神を大切にしていたけど、バルミロは自分の欲求のために神を利用してたし、医者は他人の信仰心を利用してた。

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    2026年03月13日
  • テスカトリポカ

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    感想書いてなかった。もう何ヶ月も経つのに、この衝撃的な読書体験は忘れられない。巡り巡る因果の美しさ。テトラワカン!

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    2026年03月03日
  • テスカトリポカ

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    ネタバレ

    物凄く陰鬱で凄惨な物語。暴力に次ぐ暴力。貴志祐介や綾辻行人を愛読する自分でもちょっと引くくらいのゴア描写。
    ただまるっきり創作という訳ではなくアステカ文明下での史実に基づいた描写も多い。
    そりゃ〇教呼ばわりもされるよなと。
    結局バルミロも最後の最後まで祖母の言葉が呪いとなってまとわりついていた男だった。
    宗教や信仰は本当に人を救うのか?と思ってしまった。生活や思想を縛られがんじがらめになりさながら呪いのよう。それこそ争いの火種にすらなるわけで。
    作中でも登場したCボーンのコレクターなんてねじ曲がった信仰心を持つ歪みでしかないし。
    信仰こそが人類の産物の中で最も厄介なものかもしれない。なん

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    2026年02月24日
  • テスカトリポカ

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    おすすめ

    麻薬 犯罪 宗教 の本には興味なし
    そしてこのボリューム
    絶対手をつけることがないと思ってた本だが、

    いろんな偶然が重なり数ページ読み
    苦手なカタカナも多いし途中棄権かなぁと数ページ読み
    誰が誰だかわからなくなりそうなので紙にメモしながら
    そうこうしてるうちにグイグイ引き込まれ

    時間はかかったけど読み応えもあり ページが終わりに進むほどえーーーもう終わってしまうのーと言う、寂しさもあり
    不思議な体験をさせてもらえました


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    2026年02月20日
  • テスカトリポカ

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    日本だけでなく、海外の裏社会もしっかり覗くことが出来る作品。
    序盤は丁寧に麻薬ビジネスの話が綴られており、中盤にかけて元心臓血管外科医師が登場し、心臓ビジネスの話が徐々に展開されていく。
    全く知らない世界はとても新鮮で興味深かった。
    情報量が凄まじく、フィクションではなく本当に存在する話なのでは、と思ってしまう程だった。

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    2026年02月18日
  • テスカトリポカ

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    重厚なワールドワイドの裏社会を描いた犯罪小説だったが、神話や社会やビジネスなど多くの要素を内包したながら読ませる内面描写でかなり面白かった。

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    2026年02月18日
  • 爆発物処理班の遭遇したスピン

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     帳が下りる。狂気に満ち、恐怖が溢れ出る。

     一つ。これは狂気に翻弄される物語である。
     二つ。これは狂気に魂を売り渡す物語である。
     三つ。これは狂気に身を委ねられなかった物語である。
     四つ。これは狂気が過去から襲いかかる物語である。
     五つ。これは狂気に身を滅ぼされる物語である。
     六つ。これは狂気に蓋をする物語である。
     七つ。これは狂気に支配された物語である。
     八つ。これは狂気の側にありながら、狂わなかった者の物語である。
     
     帷が上がる。狂気は消え去り、残ったものは希望か絶望か。

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     今回も非常に面白かったですはい。短編集であるからこそ、物語が駆け抜ける疾

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    2026年02月15日
  • テスカトリポカ

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    犯罪小説は本当に知らない世界を見せてくれるので大好き。知らない川崎。知らないアステカ。
    思想が植えつく瞬間を見た、と思う。

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    2026年02月14日
  • 爆発物処理班の遭遇したスピン

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    2022年発刊の短編集

    「爆発物処理班の遭遇したスピン」
    爆発物を処理できなくても、楽しめる。
    波動関数が理解できなくても、引き込まれる。
    鹿児島に生まれた思考が、1935年のアメリカへと跳ぶ快感を読む。
    理屈よりも 物語の推進力に身を委ねたい一編。

    「ジェリーウォーカー」
    冴えない映像クリエイターが辿り着いたキメラ創造という設定の奇抜さが魅力。
    舞台は(読後の空気として)アメリカらしき近未来を感じさせ、SF性と現実的な承認欲求の絡み合いが印象的。
    短編ながらラストの収め方はシャープで、余韻を残す締めで満足感がある。

    「シヴィル・ライツ」
    弱小反社の底辺組員の市民生活。
    佐藤究が、反社と

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    2026年02月11日
  • テスカトリポカ

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    ネタバレ

    はじめてこういうクライムノベルを読んだけど、これぞ小説の醍醐味みたいな話だった。
    ずっと暴力!暴力!暴力!の話なのになんでこんなに惹きつけられるのかわからなかった。わからないのに面白い!星★5!パーフェクト!

    アステカ?のこともバルミロが信じる神のこともぜんぶよくわからなくても、コシモの人生の行き着く先を見たくて読んでいた。
    コシモが純粋で無垢で悪意や殺意がないからこそ自分の犯していることの罪を直視することすらできないことが、もうどうしようもなくてつらかった。環境が人を作るならコシモが平穏な家庭で生まれ育っていたらこうはならなかったのか わからない。コシモも、心臓を奪われた子どもも、生まれて

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    2026年02月04日
  • トライロバレット

    購入済み

    なんだか哀愁のただよう雰囲気で、夢中で読んでしまいました。
    バーナムの三葉虫への愛が切ない。人間もいつか滅び、条件が揃えば化石になるのだと思うと、なんとも言えない気持ちになります。
    終盤に起こる事件がどのように起こったか、ゆっくり丁寧に描かれているため、「犯人は頭のおかしい狂人」と切り捨てられない何かがあります。恐ろしすぎるのは確かですが。
    そしてトライロバレットはどこに行ってしまったのか・・・。

    #ダーク #切ない #深い

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    2026年02月01日
  • 爆発物処理班の遭遇したスピン

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    まだ途中だけど感動を忘れないうちに書いてしまおう。佐藤究先生の作品はどれもこの世のどこかで『事実』なのでは?と錯覚させられそうになるものばかりで。実際にどこかの世界線での本当に話なのかもしれないが。それくらいリアルとファンタジーを融合させるのが上手い。事実が練り込まれた嘘は騙されやすいとよく言うが、まさに、この短編集のどの作品も『事実』が軸に構成されており、佐藤究先生のとんでもない知的好奇心が伺われる。特に猿人マグラなんて私自身の生まれ育った土地が舞台であったため、情景も思い浮かんだし、なによりもリアルに感じられた。ただのSFなんかじゃない、実際にあったかもしれない嘘とリアルが巧妙にまぜこぜに

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    2026年01月21日
  • Ank : a mirroring ape

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    ネタバレ

    人間だけがなぜここまで高度な言語を習得できたのか?本書では「自己鏡像認識」という人間と類人猿(チンパンジー・ボノボ・ゴリラ)にしか持ち得ない能力が鍵であると主張します。そして、なぜ古人類は死に絶えているのか?という謎にも、大胆で斬新な発想を披露します。
    数多のミステリーのように、人工的に神秘性のある謎を構築しなくても、人間という神秘を探究するだけでここまで面白くできるのだと示してくれました。未曾有の読後感というのは言い過ぎか。「平成のドグラ・マグラ」と称されるべきだったのはデビュー作『QJKJQ』ではなく、この作品だったのではないでしょうか。『ドグラ・マグラ』よりも論説は幾分かわかりやすくエン

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    2026年01月12日