佐藤究のレビュー一覧

  • QJKJQ

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    佐藤究さんの作品は、やっぱり好きだ。

    『テスカトリポカ』も読んでいてすごく面白かったが、今回はそれを超えるくらい良かった。

    ある出来事をきっかけに、そこから怒涛の展開が次々と繰り広げられていく。張り巡らされた伏線が見事に回収されていく展開には、「こんな小説を書けるなんて、天才だ」と思わされた。

    著者は他の作品でもそうだが、作品のテーマについてものすごく勉強し、徹底的に調べていることが伝わってくる。そのため、一見するとありえないような設定であっても、どこか違和感なく物の世界に入り込むことができる。

    まるで別世界へ連れていってもらうような感覚だ。

    難しいテーマや設定を扱っているにもかかわ

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    2026年09月11日
  • Ank : a mirroring ape

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    感想がまとまらない。フィクションなのだが、リアルなのかと疑ってしまう。この世界観の説得力。緻密に描かれた都市伝説の様なストーリー。人類の進化の謎。はたまた、B級ホラー映画ばりの血みどろな暴動シーン。何をどうしてコレだけの情報を1冊の小説として紡ぎ出せるのかが、一番の謎。佐藤究先生は構図の取り方と編集構成が本当に上手い。

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    2026年09月09日
  • テスカトリポカ

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    この本を面白いと言ってていのかすら分からない。ひたすらに凄惨で、1文字1文字から血の匂いがしているのではないかと思うほど、本当に物凄い作品だった。

    裏社会、信仰、資本主義、全ての恐ろしさを詰め込んでいるのに、この本の登場人物達の狂気じみた純粋さも感じられるので、彼らの行く末を見たくなる…吐きそうになりながらもページを捲る手が止まらない…そんな事を思ってしまう自分も怖くなる

    グロテスクな描写も「どうだ〜!グロいだろ〜!?」みたいな書き方ではなく、日常的に行われる普通のこと、みたいなサラッとした書き方をしているので(とはいえグロい)、その部分よりも、犯罪の背景や、神への信仰、呪い、それらがもた

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    2026年09月01日
  • テスカトリポカ

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    アステカの神テスカトリポカへの信仰を軸に、スリリングな物語が展開され気づいたらあっという間に読み終えていた。
    展開が気になりテンポ良く読めるためとてもおすすめ

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    2026年08月28日
  • Ank : a mirroring ape

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    いやー、面白い!ひさしぶりに656Pの長編小説を一気読み。時系列をバラバラにされたような章立てやバイオレンス表現のドキドキハラハラ感、スピード感、それぞれキャラクターの個性に魅了されて、ページを捲る手を止められませんでした。

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    2026年08月23日
  • Ank : a mirroring ape

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    ネタバレ

    『QJKJQ』『Ank』『テスカトリポカ』
    佐藤究さんの「鏡三部作」を読み終えた。
    世界中に、鏡と神秘や権力が結びついた文化が数多く存在する。「人類は鏡からうまれた」という発想を軸に、人間と鏡の切っても切れない関係に最も深く切り込んでいるように感じたのが、本作『Ank』だった。

    「われわれはどこから来たのか、われわれは何ものか、われわれはどこへ行くのか」

    「チンパンジーやゴリラには『StSat反復』というDNA配列があるが、ヒトにはない」という土台の部分は、実在する研究に基づいているようだ。そこから言語や意識、人類の進化へと壮大な因果関係を展開していく。どこまでが本当なのかわからなくなるほ

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    2026年08月16日
  • テスカトリポカ

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    圧倒的な情報量と知識量、そして容赦無い暴力描写が詰まりに詰まった圧巻の560ページ。
    その重量は正に鈍器。

    アングラな世界で暗躍する人間達の群像劇。
    こんな事が日本で起こるわけないでしょ!?というフィクション性も、ページをめくる度に説得力が垣間見えてゾワゾワ。

    こうしてスマホを弄ってる今現在も、どこかで本書のような事が行われている可能性は0ではない。正義の反対は別の正義。

    読み応え抜群で疲労困憊ですorz

    補足
    メキシコ麻薬戦争を読むと更に興味深く読める。とか言っとく。

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    2026年08月16日
  • テスカトリポカ

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    我々の多くは「テスカトリポカ」を知らないし、心臓の輝きを実際に目にすることもない。それでも、見ることのないものを想像することはできる。未知の感覚を読者の内側へ強制的にインストールし、死をも超えて神話を生き延びさせる作品として。

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    2026年08月15日
  • テスカトリポカ

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     メキシコの麻薬密売人と日本人の臓器ブローカーの邂逅、並外れた肉体を持つ少年・土方コシモ、倫理観皆無の臓器ビジネス、古代アステカ王国で信じられた恐るべき神々に交錯する数奇な運命など常軌を逸した暴力描写と各々が抱える欲望が凄まじく思わず飲み込まれるような迫力が詰まった作品だった。

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    2026年08月11日
  • テスカトリポカ

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    読んでいる間中 最初から最後まで 地鳴りのような、海鳴りのような、あるいは都会に暮らしていると夜更けに四方から聞こえてくる 低周波音のようなゴーーという音が聞こえてくる気がする。この小説に登場する、あるいは描かれる 私たちの日常からはあまりにもかけ離れた 強欲、暴力、そして不条理が ひしめき合う音なのだろう。 けれども 誰かの利益のために誰かを犠牲にする、という不条理 ないし暴力は 私の身の回りにもあふれている。知らず知らずのうちに 私もきっと 臓器売買者になったりそのブローカーになったり あるいは受益したりしているに違いないのだ。

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    2026年08月08日
  • 爆発物処理班の遭遇したスピン

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    ネタバレ

    どのお話も(主人公にとって)未知の存在に相対するので顛末が予想できず、短編でありながら一つ一つの作品の読み応えが重厚。

    水族館や動物園でみる身近な生物がこんな悍ましいピースになるのか、とゾッとする作品が多い。先んじて『Ank:』を読んでいたこともあり、人外生物は佐藤氏のアイデアを掻き立てる重要なモティーフの一つなのかな、と感じた。

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    2026年07月20日
  • QJKJQ

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    私の乏しい読書体験の中でではあるが、ミステリというものの最高傑作と言いたい作品と出会った。それが本作だ。ミステリに必要なものは読者に対する裏切り、大どんでん返しであるが、本作は他のどの作品とも比べられない所が覆される。ミステリの型というようなものに嫌気がさしていた私を虜にしてくれた。それほど根本からひっくり返された。すべてが伏線になっており、再度読み返したくなる不思議な感覚は、まさしく作者の世界に迷い込んだようであった。世界観は終始ダークでアンダーグラウンドな雰囲気で好きな人はそこも楽しめる。こういう展開もできるのかと、ミステリというものの可能性を見せてくれる一冊だった。

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    2026年07月14日
  • 幽玄F

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    主人公は空と飛行機が大好きで、そのためだけに人生を捧げるような人物。
    寡黙で目的のためなら努力するが、心のうちはあまり描かれないので、途中なぜこんなことをするのかは読者の想像力に一任される。

    三島由紀夫についてはテレビで特集を見たり、いくつか本を読んだくらいなので、この本との関連について語れるほど詳しくはないけど、
    何となく生き様や、何を考えているのか分からないところが似ているのかなと思った。

    街並み、空、戦闘機を飛ばしている時の描写が見事で、惹き込まれるように読んだ。

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    2026年07月13日
  • トライロバレット

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    買った時、佐藤究の本なのに表紙があんまりかっこよくないと思っていたんだけど、読み終わった途端かっこいいと思えたし、こうあるべきだと感じる。
    ちょっと結末まで駆け足だったかと思うところもあるけど、それは長く読みたいと思わせる物語だったからかな〜
    私は古生物に興味を持ってるから描写が直感的に伝わってきたけどそうでなくても不気味で面白く感じるんだろうか。
    あと、寡黙な背の高い男性を描くのが巧い。出るだけでワクワクしてしまう。
    またサクッと読めるのも書いてほしい。

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    2026年07月04日
  • テスカトリポカ

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    面白かった。
    メキシコ麻薬カルテルの生き残りと日本の闇医者が手を組む、臓器売買の容赦なきクライムノベル。裏社会のリアルな生々しさと、アステカ文明の生贄儀式が融合した独特の恐怖感がある。個性が立ちまくった登場人物たちが、パズルのピースのように物語にハマっているのも見事。終盤のスピード感と回収の鮮やかさは凄まじい。ラストは混沌のなかに救いもあり、読後の満足感が高かった。

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    2026年06月30日
  • Ank : a mirroring ape

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    「QJKJQ」に続き、究作品二作目。いやはや、この作品もヤバかった…。さすが新たなピラミッド制作者(?)になろうとしている人は違うね。こんな作品読んだことない。テーマも壮大すぎて・・ただただ圧倒されるっ!!!
    冗談抜きに、ヒトとして生まれたからには絶対に読むべき作品。星五つ、パーフェクト。

    追伸。表紙がH×Hのあるシーンに酷似していると感じるのは気のせいではないだろう…。

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    2026年06月28日
  • テスカトリポカ

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    ビジネスという言葉がどこかファッショナブルに使われ、まるでそれらの言葉を口にすることが「一人前の大人」の証左であるかのように振る舞う人は星の数ほどいる。しかし、その人たちが大好きな資本主義と、心臓を抉り出して神に捧げるようなアステカの儀式が双子のような相似形を持っているとは、どれほどの人が了解しているだろう。
    そのことを誰よりも深く了解した主人公の1人バルミロが、その「ビジネス」を遂行していく様はまるで敏腕起業家のそれで、着々とビジネスモデルが構築されていく様子はひたすらに恐ろしい。そうして構築が完了してしまったが最期、苦痛と絶望の物語がシステマティックに進行していく。
    あまりに暴力的な小説で

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    2026年06月27日
  • テスカトリポカ

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    2021年上半期直木賞受賞作
    メキシコのカルテル(麻薬密売組織)とコンキスタドール(征服者)に滅ぼされたアステカの話が絡み合う暴力と闇の話

    とにかく長い。文庫本2冊分のボリューム。
    でも飽きない、圧倒的な情報量だけど全てを理解しなくても繋がる。
    残虐さとモラルのカケラもない暴力の世界がアステカの儀式を絡めることで神秘性すら漂う。

    好きだなこーいうの

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    2026年06月27日
  • トライロバレット

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    海外作品を読んでいる感覚で最後まで読めた。
    最後の20ページでの疾走感がよく、これまでの話が全てつながる感じが心地よく感じられた。
    読み終えたあとに読んで良かったという気持ちになった。

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    2026年06月26日
  • 爆発物処理班の遭遇したスピン

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    短編集です。
    どの話も神ががって面白いです。
    映画を何本もみたような満足感があり、小説でこの感覚を体験できることに感動しました。

    作者の持っている魅力的なテイストが余すところなく詰め込まれています。
    すべての要素が重厚で、緊迫感があります。
    刺激的なテーマに目が行きますが、1番の魅力は物語の完成度です。物語の組み立てが見せ場に向けて緻密に誘導する形になっているので、満足度がすごく深いです。

    テスカトリポカ、Ankなど長編に手を出すのを躊躇してる人はまずこれを読むといいと思います。
    全て面白かったですが、ジェリーウォーカー、爆発物処理班の遭遇したスピン、スマイルヘッズが特に面白かったです。

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    2026年07月20日