佐藤究のレビュー一覧

  • 幽玄F

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    幽霊の話?と思ってたら全然違いました。
    『金閣寺』そしてなぜか『カモメのジョナサン』が思い出されます。

    戦闘機への偏愛と、護国。
    水平と、垂直。
    そして蛇を食らう鳥、孔雀…。

    難しい話は一旦おいといて
    一読目はひたすらカッコいい空を飛ぶシーンに浸るのがいいかなと思います。
    ――――――――――――――
    Fー35Bは亜音速に至り、遷音速に至り、ついには音速の壁をつらぬいた。ソニック・ブームで空気をゆるがしながら、なおも加速した。マッハ1.0、マッハ1.1、マッハ1.2。
    ――――――――――(p305)

    主人公と一緒に9Gの加速を体感しましょう。
    ただし、くれぐれも空間識失調(バーティゴ)

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    2024年05月05日
  • サージウスの死神

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    佐藤究のルーツを辿る。
    それは恐慌なる純文学。なぜだろう。妙に感情移入できてしまった。ただ、わたしは一切の賭け事に興味はない。……はず……。侵食。

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    2023年12月10日
  • 幽玄F

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    段々と文学的に奥深くなっていく佐藤究の渾身作。

    主人公・易永透は2000年生まれの青年。
    幼少期から空に強く惹かれ、航空機への執着は夢というより呪いに近いものだった。
    やがて航空宇宙自衛隊に入隊し、最新鋭戦闘機F-35Bを
    操る天才パイロットとして名を馳せるが、
    不慮の出来事で自衛隊を離れることになる。
    その後、透は空を求めてタイやバングラデシュへと流浪し続ける。
    そんな空に取り憑かれた男の一生を描く物語。

    まさに読んでいて狂気という言葉以外思い浮かばなかった。
    派手なドッグファイトなどの戦闘描写はなく、
    飛べなくなった時間の重みや、空への欲望の哲学的探求に重きを置いている。

    三島由紀夫

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    2025年08月18日
  • サージウスの死神

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    ネタバレ

    佐藤究のデビュー作。
    あまり有名ではない?し評価も高くなかったので正直あまり期待していなかった。
    が、他の作品同様かなり読み応えのある作品で佐藤究作品の狂気が溢れている。

    主人公が賭博にのめり込み、どんどんと狂気にまみれていくわけだが、読んでいるこちらまで頭がおかしくなるような読むドラッグのような作品。
    特に後半、薬師寺やスキンヘッドの男との会話のシーンは殴られてるかのようなヘビーさとテンポ感で中弛みすることなく世界観にのめり込んだ。
    特にこの作品から何かを学んだりすることは少ないかもしれない。
    ただ、エンタメという観点で言えば最高にエキサイティングでスリリングなエンタメ作品だ。

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    2023年07月06日
  • サージウスの死神

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    佐藤究氏が「佐藤憲胤」名義で著したデビュー作。いわゆるギャンブル脳の描写であるとか狂気の描写が面白い。しかし、本作品にあるのは推敲のうえ作られた「狂った世界」であり「テスカトリポカ」のような緊張感や迫力にも欠ける。とはいえデビュー作ならではの熱量や良い意味で肩に力の入った筆圧が伝わってくる。

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    2023年02月20日
  • Ank : a mirroring ape

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    発送が凄い 事実に裏付けられた事柄とフィクションの融合の仕方が非常にうまくて、ありえないけど、本当の話であるかのように感じてしまう。コマ切れの切れ方が短すぎるせいで、現実に引き戻されがちなのが若干の欠点かな?

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    2026年01月12日
  • サージウスの死神

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    佐藤究氏の純文学作品。ただ、今後のエンタメ作品の感性も感じさせる描写が見られ、引き込まれるタイプの純文学に感じました。

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    2021年10月17日
  • サージウスの死神

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    著者は、純文学とエンターテイメントを併せ持ったものをつくっていると、どこかのインタビューを読んだことがある。たしかにこの作品の半分過ぎまではどんどんストーリーに引き込まれ、先が気になる展開であった。しかし、後半一気にたたみかけるように、深い世界へひきずり込んでいくところが、何かを主張するような、別の作品ではないかと思わせるような内容であった。著者の初期の作品ということで力強さを感じたが、もう少し後半をシャープにまとめてれると良かったと思う。

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    2021年08月06日
  • Ank : a mirroring ape

    購入済み

    初めてこの作者の本を読みました

    初めてこの作者の本を読みましたが面白かったです!
    人間と猿の決定的な違いが言語であると同時にその差が言語でしかないということ。
    それを証明するように人間の記憶に刻まれた本能。
    それが物語を加速させ引き込まれてしまいました

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    2021年04月25日
  • テスカトリポカ

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    これはアステカの宗教のお話だ。
    麻薬と信仰。
    自分が信じたことを正しいと思ってやっていても
    本当は、心の奥底ではわかっているはずだ。正しくないと。
    この本に出てきた拷問のシーンは、信じがたいと言うよりは、こんな世界があるって言うことを信じたくはないと言う気がする。

    登場人物が多く出てくるが、その方たちの育った環境であったり、生活の描写が多く出てくるので、登場人物を理解することはできるが、なかなか同じ気持ちで捉える事は難しい。

    結局、テスカトリポカが怖い畏怖の対象だと言う理解には最後まで及ばなかった。

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    2026年07月16日
  • トライロバレット

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    虐げられる若者と、社会生活に戻れない退役軍人。この2人を軸に進む物語。一気読みできる短編だが、どうしても銃社会や退役軍人などに対して少し引いて見てしまうために僕は心からは楽しめなかったな。

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    2026年07月12日
  • テスカトリポカ

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     無宗教である自分としては、ただただ暴力的で残酷で受け入れ難い物語だった。
     遠いメキシコの地で残虐な麻薬密売人が、紆余曲折ありながら最終的には日本で臓器売買のビジネスを実現させる話は読み応えがあった。
     専門用語が多く話の全てを理解できたとは思えないし、これまでも今もこれからも決して自分が目の当たりにすることはない裏の世界。そんな裏の話は小説でもドラマでも映画でも観たことはあるが、ここまで恐ろしく惨憺たるものは初めてで目を背けたい。
     それなのに最後まで読み切ってしまったテスカトリポカには、とんでもない引力があった。
     

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    2026年07月03日
  • QJKJQ

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    佐藤究さんはテスカトリポカ、Ankに次いで3作目です。こういう考えさせられる作品は個人的に好きです。それがミステリーと合わさっていると尚更。
    ただ自分の理解力がついていかなくてまだ結論が出ていない状況なので何回か読む必要がありそう…

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    2026年06月24日
  • Ank : a mirroring ape

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    今まで読んだことのない読書体験。暴動前後と最中を行き来しながら複数人物の断片が重なり、点が線になって真相へ収束していく構成が秀逸。中盤は逃走と混乱の反復でやや冗長に感じたが、圧倒的な情報量とAIと類人猿、鏡を結ぶ視点が刺激的で、知的好奇心を強く揺さぶられ、何度も唸らされた一冊。

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    2026年06月24日
  • Ank : a mirroring ape

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    ほんの少し先の近未来とまで言えない未来のSFを作者は目指したのか?
    AIは確かに進歩している 人は何処へ向かうのだろう

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    2026年06月19日
  • テスカトリポカ 3

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    ネタバレ

    テスカトリポカ3

    子供。母、父に暴力。父、ヤクザ。
    子供、土方コシモ。母、メキシコ人。

    12歳に。身長170。

    公園で爺さんと仲良くなる。
    木の掘り物を爺さんにあげる。

    爺さん、死亡。交通事故。

    どうして俺のともだちを殺した、と父を殴りつける。

    →これ、何の過去編??長すぎてよくわからん。。

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    2026年06月16日
  • テスカトリポカ

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    この作者、初読みです。
    まず、本作、船戸与一のような温度と匂いを感じる小説かと期待して読んだのだが・・・。
    圧倒的な情報量と、自分のいる世界との大きなギャップ読み応えは十分な小説でした。
    ただ、登場人物が多く、ひとりひとりの背景を描ききっているとは言えず、主人公が誰なのかボケた感じがした。
    いっそ、一人に絞って一人称にしたらもっと迫力がでて、傑作となったかも。

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    2026年06月15日
  • トライロバレット

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    帯にあった「ダークヒーロー」という単語に誘われるように買ってみた。スーパーパワーではないが、人の内にある形容し難いドス黒い力が作品のポイントなのかなと感じた。
    起承転結の起承までは後半の盛り上げのために積み木を少しずつ積み重ねている感じがして眠くなるが、後半2割くらいはスッと入ってくる面白さがあった。
    一言で言うならば「映像化したら面白いけど文字で見ていくと途中で読むのをやめてしまうかも」だろうか。そんな気がする。

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    2026年06月08日
  • テスカトリポカ

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    とにかくグロい。凄惨な拷問や殺人の描写がこれでもかと続くので、読む人を選ぶのは間違いありません。そのおぞましさを超えた先にある「圧倒的な筆力と熱量」に完全にノックアウトされました。

    この物語の恐ろしいところは、「この人が主人公だろう」と思って感情移入したキャラクターが、容赦なく、そして次々と死んでいく点です。
    「一体誰が主人公なんだ?」「そもそもこの物語に主人公なんて存在するのか?」と、最後まで全く先が読めず、常にハラハラしながらページをめくる手が止まりませんでした。

    メキシコの麻薬カルテル、アステカ神話の「生贄」の儀式、そして現代の闇ビジネスが日本の川崎で交錯していくスケールの大きさは圧

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    2026年06月05日
  • テスカトリポカ

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    麻薬密売人が復讐を誓って日本で成り上がる話。
    内容は面白いが、宗教的な話が難しい。
    ラストのコシモとバルミロのところが面白かった。
    パブロがとても良い人。

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    2026年05月23日