佐藤究のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
幽霊の話?と思ってたら全然違いました。
『金閣寺』そしてなぜか『カモメのジョナサン』が思い出されます。
戦闘機への偏愛と、護国。
水平と、垂直。
そして蛇を食らう鳥、孔雀…。
難しい話は一旦おいといて
一読目はひたすらカッコいい空を飛ぶシーンに浸るのがいいかなと思います。
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Fー35Bは亜音速に至り、遷音速に至り、ついには音速の壁をつらぬいた。ソニック・ブームで空気をゆるがしながら、なおも加速した。マッハ1.0、マッハ1.1、マッハ1.2。
――――――――――(p305)
主人公と一緒に9Gの加速を体感しましょう。
ただし、くれぐれも空間識失調(バーティゴ) -
Posted by ブクログ
段々と文学的に奥深くなっていく佐藤究の渾身作。
主人公・易永透は2000年生まれの青年。
幼少期から空に強く惹かれ、航空機への執着は夢というより呪いに近いものだった。
やがて航空宇宙自衛隊に入隊し、最新鋭戦闘機F-35Bを
操る天才パイロットとして名を馳せるが、
不慮の出来事で自衛隊を離れることになる。
その後、透は空を求めてタイやバングラデシュへと流浪し続ける。
そんな空に取り憑かれた男の一生を描く物語。
まさに読んでいて狂気という言葉以外思い浮かばなかった。
派手なドッグファイトなどの戦闘描写はなく、
飛べなくなった時間の重みや、空への欲望の哲学的探求に重きを置いている。
三島由紀夫 -
Posted by ブクログ
ネタバレ佐藤究のデビュー作。
あまり有名ではない?し評価も高くなかったので正直あまり期待していなかった。
が、他の作品同様かなり読み応えのある作品で佐藤究作品の狂気が溢れている。
主人公が賭博にのめり込み、どんどんと狂気にまみれていくわけだが、読んでいるこちらまで頭がおかしくなるような読むドラッグのような作品。
特に後半、薬師寺やスキンヘッドの男との会話のシーンは殴られてるかのようなヘビーさとテンポ感で中弛みすることなく世界観にのめり込んだ。
特にこの作品から何かを学んだりすることは少ないかもしれない。
ただ、エンタメという観点で言えば最高にエキサイティングでスリリングなエンタメ作品だ。 -
購入済み
初めてこの作者の本を読みました
初めてこの作者の本を読みましたが面白かったです!
人間と猿の決定的な違いが言語であると同時にその差が言語でしかないということ。
それを証明するように人間の記憶に刻まれた本能。
それが物語を加速させ引き込まれてしまいました
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Posted by ブクログ
とにかくグロい。凄惨な拷問や殺人の描写がこれでもかと続くので、読む人を選ぶのは間違いありません。そのおぞましさを超えた先にある「圧倒的な筆力と熱量」に完全にノックアウトされました。
この物語の恐ろしいところは、「この人が主人公だろう」と思って感情移入したキャラクターが、容赦なく、そして次々と死んでいく点です。
「一体誰が主人公なんだ?」「そもそもこの物語に主人公なんて存在するのか?」と、最後まで全く先が読めず、常にハラハラしながらページをめくる手が止まりませんでした。
メキシコの麻薬カルテル、アステカ神話の「生贄」の儀式、そして現代の闇ビジネスが日本の川崎で交錯していくスケールの大きさは圧