佐藤究のレビュー一覧

  • 幽玄F

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    ネタバレ

    小さな頃から飛行機に憧れて、ついには戦闘機のパイロットとなった易永透(やすながとおる)は、しかし、訓練中に超音速で呼吸困難を起こして、戦闘機パイロットから外された。透は自衛隊を辞めた。自分が乗れない戦闘機を見たくなかった。
    透はタイへ行く、さらにはバングラデシュへ。
    バングラデシュの貧しい孤児ショフィクルに懐かれ、やがて打ち明けられた彼の友だちのメルドンドの話に、透は衝撃を受ける。
    間に挟まれた伏線が回収されるにつれ、どんどん引き込まれて行く。
    賢いショフィクルらしいエピローグに救われた。
    精神的な事や仏教の教えが僧侶である透の祖父を通して描かれる。
    孔雀のお経が蛇から身を守るものとして授けら

    0
    2024年11月11日
  • 公式トリビュートブック 『チ。 -地球の運動について-』 第Q集

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    『チ。 -地球の運動について-』公式トリビュートブック!!
    漫画家、音楽家、小説家、詩人、芸人、声優、学芸員、哲学者、宇宙飛行士まで、各界を代表する執筆陣が『チ。』への思いを記す。

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    2024年10月08日
  • サージウスの死神

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    佐藤究のルーツを辿る。
    それは恐慌なる純文学。なぜだろう。妙に感情移入できてしまった。ただ、わたしは一切の賭け事に興味はない。……はず……。侵食。

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    2023年12月10日
  • 幽玄F

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    段々と文学的に奥深くなっていく佐藤究の渾身作。

    主人公・易永透は2000年生まれの青年。
    幼少期から空に強く惹かれ、航空機への執着は夢というより呪いに近いものだった。
    やがて航空宇宙自衛隊に入隊し、最新鋭戦闘機F-35Bを
    操る天才パイロットとして名を馳せるが、
    不慮の出来事で自衛隊を離れることになる。
    その後、透は空を求めてタイやバングラデシュへと流浪し続ける。
    そんな空に取り憑かれた男の一生を描く物語。

    まさに読んでいて狂気という言葉以外思い浮かばなかった。
    派手なドッグファイトなどの戦闘描写はなく、
    飛べなくなった時間の重みや、空への欲望の哲学的探求に重きを置いている。

    三島由紀夫

    0
    2025年08月18日
  • サージウスの死神

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    ネタバレ

    佐藤究のデビュー作。
    あまり有名ではない?し評価も高くなかったので正直あまり期待していなかった。
    が、他の作品同様かなり読み応えのある作品で佐藤究作品の狂気が溢れている。

    主人公が賭博にのめり込み、どんどんと狂気にまみれていくわけだが、読んでいるこちらまで頭がおかしくなるような読むドラッグのような作品。
    特に後半、薬師寺やスキンヘッドの男との会話のシーンは殴られてるかのようなヘビーさとテンポ感で中弛みすることなく世界観にのめり込んだ。
    特にこの作品から何かを学んだりすることは少ないかもしれない。
    ただ、エンタメという観点で言えば最高にエキサイティングでスリリングなエンタメ作品だ。

    0
    2023年07月06日
  • サージウスの死神

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    佐藤究氏が「佐藤憲胤」名義で著したデビュー作。いわゆるギャンブル脳の描写であるとか狂気の描写が面白い。しかし、本作品にあるのは推敲のうえ作られた「狂った世界」であり「テスカトリポカ」のような緊張感や迫力にも欠ける。とはいえデビュー作ならではの熱量や良い意味で肩に力の入った筆圧が伝わってくる。

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    2023年02月20日
  • Ank : a mirroring ape

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    発送が凄い 事実に裏付けられた事柄とフィクションの融合の仕方が非常にうまくて、ありえないけど、本当の話であるかのように感じてしまう。コマ切れの切れ方が短すぎるせいで、現実に引き戻されがちなのが若干の欠点かな?

    0
    2026年01月12日
  • サージウスの死神

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    佐藤究氏の純文学作品。ただ、今後のエンタメ作品の感性も感じさせる描写が見られ、引き込まれるタイプの純文学に感じました。

    0
    2021年10月17日
  • サージウスの死神

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    著者は、純文学とエンターテイメントを併せ持ったものをつくっていると、どこかのインタビューを読んだことがある。たしかにこの作品の半分過ぎまではどんどんストーリーに引き込まれ、先が気になる展開であった。しかし、後半一気にたたみかけるように、深い世界へひきずり込んでいくところが、何かを主張するような、別の作品ではないかと思わせるような内容であった。著者の初期の作品ということで力強さを感じたが、もう少し後半をシャープにまとめてれると良かったと思う。

    0
    2021年08月06日
  • Ank : a mirroring ape

    購入済み

    初めてこの作者の本を読みました

    初めてこの作者の本を読みましたが面白かったです!
    人間と猿の決定的な違いが言語であると同時にその差が言語でしかないということ。
    それを証明するように人間の記憶に刻まれた本能。
    それが物語を加速させ引き込まれてしまいました

    0
    2021年04月25日
  • テスカトリポカ

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    ネタバレ

    暴力の描写が生々しくて気持ち悪かった(褒めてる)。

    日本が舞台になったあたりから、川崎の光景が思い出されて、こんなことって本当にあるのかもって妙に身近に感じてしまった。

    末永結構好きだったのにアッサリ死んじゃって寂しかった。
    最後コシモが沖縄にいる時運転してた男って誰でしょうか。

    0
    2026年09月13日
  • テスカトリポカ

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    ネタバレ

    始めは登場人物が多くそれぞれのバックグラウンドやメキシコ、アステカ文化などのエピソードが、視点を変えつつ語られていくのでなかなか話に乗っていけずにいました。
    でも、それぞれの登場人物が、関わり始めてからはまあ面白い!!
    この為に丁寧に一人ひとり書いてくれてたんですねって感じでした。
    その中でも望んでいないのに才能があったためにどんどん巻き込まれていくパブロ。
    本当に不憫でした。
    自分の信じる正しさに背く行為を受け入れてしまった弱い部分、汚い部分を、コシモに知られたくなかったのでしょうが、そうこうしていくうちにそれ以上の恐ろしい行いをさせられるようになったコシモに対して、カヌーの上で聞かせた聖書

    0
    2026年09月13日
  • テスカトリポカ

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    終盤や所々は夢中になって読めたが、ちょっとアステカの宗教話が長すぎる。その長いのに耐えて読んだ割には、そこまで感情を動かされなかったというのが個人的な感想…。題名の通りアステカ宗教が軸で話が進んでるもわかるが、肝心のそこがあんまり面白くないという。
    読みごたえある所がほとんどグロいのも個人的に好みではなかった。ただまあ700ページ割と楽しく読み切れた、とは思う。



    他の人の感想読んで思ったけど、自分は書きぶりとか描写とかにあんまり興味がないのかな…。興味あるのが話の内容や作者の哲学なのかな…と思った。

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    2026年09月13日
  • 公式トリビュートブック 『チ。 -地球の運動について-』 第Q集

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    山口一郎さんと魚豊さんの対談が良かった!真摯にものをつくるということの尊さを感じた。単にもっとがんばらなくちゃと思った。

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    2026年09月08日
  • 幽玄F

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    著者の作品は3作目だが、その中では一番面白かった。けど、結局易永が何をしたかったかよう分からん。でも、結末も含め、なんか面白くは感じた

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    2026年09月06日
  • QJKJQ

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    ネタバレ

    兄、母についてはなんとなくの想像通り。アカデミーの話から胡乱さが増し、語り手の精神を疑い始めるとなんとなく進まない。あとはラテン語とかちょっと鼻につくとこも多かったなぁ。

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    2026年09月04日
  • 爆発物処理班の遭遇したスピン

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    科学・化学、自然、歴史、民話・伝承、エンターテインメントなど、話の背景にある事柄が多彩なうえに、その説明だけで1冊本ができるのを、わかりやすく・おもしろくストーリーに散りばめさせているところがすごい。
    表題作の「爆発物処理班の遭遇したスピン」の人命を優先しない解決方法が、恐ろしくも現実的で好き。

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    2026年09月03日
  • テスカトリポカ

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    アステカ文明において小説でここまで細かく書くのか?!ってくらい深掘りされてて参考資料の多さが途方もないほどこの作品に向けられた熱量を表すようだった。

    作品はアステカ文明を主軸と言っていいほど密にした内容でほとんどが裏社会の臓器や麻薬の売人といった人ばかりだった。

    内容はとっても面白かったし満足度も高かったが、なにぶん慣れない言葉や、登場人物の名前が覚えづらかったりして100%作品の良さを感じ取れずに終わってしまった。

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    2026年08月30日
  • 爆発物処理班の遭遇したスピン

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    ノワール作品は好みではないので☆3だけど、好きな人なら間違いなく☆5になりそうな短編集。
    それぞれページ数を見ると短めの作品なのに、ものすごい重量感。テイストは同じなのに作品ごとのジャンルの振れ幅が大きく、作者の取材量や力量の凄さを感じる。
    死や暴力と隣り合わせの緊張感、理不尽な境遇がリアルな叙述で迫ってくる。

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    2026年08月22日
  • 幽玄F

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    まず三島由紀夫を読むべきだったと後悔。
    読み落としてしまっている箇所が多数あるだろうなぁと感じつつ、考えさせられたのは「護国」について。

    透と同じく私は「護国」という感覚がよくわからない。
    今の世の中は、まさに「護国を成り立たせるために敵が必要だ」みたいに見える。国を守るためにハイテク戦闘機の開発に躍起になり、国を守るために巨額の防衛費が積まれる。
    ってか何から国を守るの?敵って誰のこと?戦争するの?誰が戦わされるの?犠牲になるのは?何のため?という永遠の?ループに陥る。

    戦後生まれで日本という平和な環境で育った世代にとって、護国だの戦闘機だのに意義を持たせることは難しく、現実味を帯びてい

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    2026年07月29日