佐藤究のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ直木賞受賞作品です。
ひたすらに凄惨で、けれど物語に引き込まれて目を逸らすことが出来なくて、描写がリアルにグロすぎるから薄目で読み進めてしまうという、なかなかない読書体験でした。
悪者ばかりが登場するのですが、頭が切れて感心しきり。かっこいいとは全く違うし心酔するとも違うけど惹かれるというかインパクトがあって、忘れられない存在多数。
ネグレクトを守る看板の裏で行われる違法ビジネスのえげつなさ。違法臓器売買や麻薬密売等の裏社会と信仰とを同居させ、絶対的な神の力がすごすぎて倒れました。
闇深いけど、結末はあっけないかも。あれは信仰心?? -
Posted by ブクログ
これはフィクションだけど、実際に人間の脳って自己(自我?)を守るためならどんな狂った設定でも産み出して飲み込んでしまう得るんだろうなと、ありえない話なのに妙な説得力を覚えてしまった。
お兄ちゃんが殺されたうんぬん辺りから「これってもしかして」という予想は立ってしまうんだけど、それでも最後までスピーディーな展開で面白かった。
特に主人公が論理的でドライなところがとても好感度高
いです。
ちょうどFBIのプロファイリングの成り立ちを書いた本を併読していたので、殺人者の分類の話周りは、知ってる内容が出てきたのがちょっと嬉しかった(笑)
終わり方が「信じるか信じないかはあなた次第」風で、それはそれで -
Posted by ブクログ
テンポよく話が進んでいくので、厚めの本ですが、割とサッと読めてしまう。
ハードボイルドで濃厚な映画を見た後のような満足感。
読んだ佐藤究さんの小説はQJKJQ、Ankに次いで3作品目だったのですが、どれも面白いし、ただのエンタメもので終わらずに哲学を感じさせる。
映画で言えば、クリストファーノーラン作品のような。悪く言えば小難しい話が差し込まれる。
この作品で言えば、主人公は闇の世界に住んで様々な非合法な取引に関わる所謂悪人ですが、悪人なりの哲学があり、クールさを感じる。
そこにおどろおどろしいアステカ神話の話が加わり、独創的な作品に仕上がっている。 -
Posted by ブクログ
ネタバレあらすじを読んで、麻薬密売人の話ということであまり興味がわかなかったが、読むほどに引き込まれていった。
無垢なコシモ、狂気の末永、復讐のバルミロ、一線を越えられないパブロ。
どの登場人物も個性があって、考えがあって特徴的だった。
直木賞の作品なので映像化されているかと思えば、そうでは無いようだ。
読めばその理由がわかる。これば倫理的問題と描写がキツい。情景描写がわかりやすく、場面が鮮明に浮かび上がってしまい、心が苦しくなる部分がかなりあった。
コシモが「じゅんた」が手術台にいる姿を見て心を痛めているところが印象的であった。
この頃の直木賞作品はパンデミックに関する内容を含んでいなく -