佐藤究のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
・ゲーム「FGO」の影響から手に取るきっかけとなった作品。約700ページという小説の中では大作であるが、題材とする密売のスケールの大きさと展開の早さでどんどん読み進められてしまう。
・メキシコの超巨大麻薬組織カルテルの利権争いという無縁の世界の出来事に驚嘆していたら、ものの数ページで主人公が変わり、いつの間にか本拠地が日本に移っている。地球の裏側の出来事として遠巻きに観戦していたつもりが、実は身近で起きていることだと自覚した瞬間が恐ろしい。
・神話アステカの文明を色濃く受け継ぐカルテルの一員が、新たな取引として持ち出すものが、まさにアステカ神話を想起させるものだった。古代アステカ人の神に対 -
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ギャンブル辞めますか、それとも人間死(や)めますか。
ってな事で、佐藤究の『サージウスの死神』
ギャンブルやった事ある人には解る脳汁ドバドバな人間になるのはちょっとしたキッカケからなんじゃけど、華田はちょっとどころじゃない事からギャンブルの泥沼へハマって行く。
ええ、わしもギャンブルしますよ
きっかけは高校の時に友達に誘われてパチンコに行ったのが初めで、そこでビギナーズラックと言う死神様からのご加護を授かりまして、脳汁ドバドバ初体験を味わってしまったから、パチンコ、スロットとハマりましたよ
競馬は福山競馬があった時にちょこっとお馬さんの運動会を観たり -
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よかった!!!
最初は和製アダムスファミリー、和製ウェンズデーっぽいな、と。ただのちょっとスカしてる殺人一家ミステリかと思いきやもちろんそんなことはない。
この作者の作品、最初読んだのはトライロバレットだった。あのラストまでじわじわ静かで、何か起きそうで起きない感じが眠たかったのだが(失礼)(でもその退屈さをラストでぐっちやぐちゃに掻き回された爽快感が病みつき)
今回は最初から重厚、重厚
面白くて一気読みだった
現実と虚構と、入り混じってどんどん説得感が増してくる
すべて妄想の中かと思いきや、真実の愛情めいたものがあり、人間とは、殺人とは、なにか、そう問うまなざしが力強い作品だった -
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ネタバレまずstsat配列の話が現実のものであるという事実に驚いた。現実とフィクションとの境界線を曖昧にすることで作品の深さが大いに異なってくると思う。そういった意味で著者の作品はそれが抜きん出て得意であるように感じる。これはフィクション作品での定石かもしれないが、境界線が分かりきってしまうとどうしても影がつきまとい話への没入感が薄れてしまう。それが全く感じられずスムーズに最後までページを捲ることができた。フィクション作品における評価点を軽々と突破している点で(上からで申し訳ないが他に形容しうる言葉を知らない)感動を覚えた本であった。ただひとつあるなら、中盤の、起承転結の転にあたる物語の展開の大きな転
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Posted by ブクログ
『テスカトリポカ』を読み終えてまず感じたのは、これは単なるクライム小説ではないということだった。メキシコの麻薬カルテル、日本の臓器売買、少年兵、宗教、移民問題といった現代的なテーマを扱いながら、その奥ではずっと「神話」が流れている。
タイトルにもなっている“テスカトリポカ”は、アステカ神話における破壊と運命の神だ。つまり本作は、現代犯罪を描きながら、同時に“生贄の歴史”を描いている。
この視点が非常に異様だった。
カルテルの暴力も、臓器売買も、人間を消費するシステムも、単なる現代社会の歪みとして描かれているわけではない。むしろ、「人類が昔から繰り返してきた構造」として描かれている。
昔 -
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地球上に我々しか現生しない人類。人類がいかにして人類になったのか、その鍵を握るのは鏡。本書の終わりには多数の科学論文等の参考文献が掲載されており、主人公鈴木望の立てる仮説がどこまで真実味があって、どこまでが完全なフィクションなのかが分かりません。いや、読み終わった後も彼の仮説を信じて疑わない自分がいます。自分の姿を知ったのはいつか、鏡や水面に映る自分はなぜ自分と言えるのか。毎日当たり前に見ている鏡を見るたびに、太古の祖先に思いを馳せるようになってしまいました。進化論について全く明るくありませんが、私の起源を学んでみたいと思わされます。動物園のあの柵の向こうからホモ・サピエンスを見つめるチンパン