佐藤究のレビュー一覧

  • テスカトリポカ

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    テンポよく話が進んでいくので、厚めの本ですが、割とサッと読めてしまう。
    ハードボイルドで濃厚な映画を見た後のような満足感。

    読んだ佐藤究さんの小説はQJKJQ、Ankに次いで3作品目だったのですが、どれも面白いし、ただのエンタメもので終わらずに哲学を感じさせる。
    映画で言えば、クリストファーノーラン作品のような。悪く言えば小難しい話が差し込まれる。

    この作品で言えば、主人公は闇の世界に住んで様々な非合法な取引に関わる所謂悪人ですが、悪人なりの哲学があり、クールさを感じる。
    そこにおどろおどろしいアステカ神話の話が加わり、独創的な作品に仕上がっている。

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    2026年02月23日
  • 爆発物処理班の遭遇したスピン

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    あの大傑作『テスカトリポカ』の佐藤究の佳作短編集。SFあり、ノワールあり、暗いミステリあり、ジャンル分けしづらい短編集だが、いずれも悪夢めいたトーンが通底している気がする。やるせない不穏な空気。黒い余韻。なかなかの短編集だと思う。一作品の登場人物の名字が(全国で840人ほどしかいない)自分と同じで、妙な気分になった。

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    2026年02月20日
  • Ank : a mirroring ape

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    第20回大藪春彦賞
    第39回吉川英治文学新人賞

    簡単に感想を言えば、すごい、でもムズイ。
    まず苦手な時系列がバラバラな構成。
    暴動の描写はそんなに何パターンも入れなくてもというくらいしつこくて、話が進まない。
    霊長類についての考察や仮説は衝撃的で、どうしてこんな小説が書けるのだろうと感心しきり。
    自己鏡像認識という能力が特に興味深かった。
    難しいけどなんとか理解をしながら読めていたのに、後半になるにつれてゲノムとか塩基とか難しさが更に増してきて、最終的にふわっと浅い理解のまま終わった(笑)

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    2026年02月18日
  • 爆発物処理班の遭遇したスピン

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    どこか理不尽さを感じる作品群で、どれもいいね。個人的には「猿人マグラ」のオチのつけ方が上手に感じて、とても好みでした。

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    2026年02月17日
  • テスカトリポカ

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    「百年の孤独」の現代悪夢版?好きな作家さんが好きな本を読むのが好きです。これは、小川哲さんがYouTubeで紹介していた本。神話×暴力。村上龍が好きな人は好きかもしれない。

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    2026年02月16日
  • テスカトリポカ

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    ネタバレ

    あらすじを読んで、麻薬密売人の話ということであまり興味がわかなかったが、読むほどに引き込まれていった。

    無垢なコシモ、狂気の末永、復讐のバルミロ、一線を越えられないパブロ。

    どの登場人物も個性があって、考えがあって特徴的だった。

    直木賞の作品なので映像化されているかと思えば、そうでは無いようだ。
    読めばその理由がわかる。これば倫理的問題と描写がキツい。情景描写がわかりやすく、場面が鮮明に浮かび上がってしまい、心が苦しくなる部分がかなりあった。

    コシモが「じゅんた」が手術台にいる姿を見て心を痛めているところが印象的であった。


    この頃の直木賞作品はパンデミックに関する内容を含んでいなく

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    2026年02月13日
  • テスカトリポカ

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    死の重圧にとりつかれた者たちの黒い祝祭。暴力と薬に支配された裏社会には、仁義のかけらすらない。しかし気づくのだ。西洋が滅ぼしたはずの文明が、災厄となって、現代に呪いを運んでくることを。

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    2026年02月12日
  • テスカトリポカ

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    作者はこれをどれだけ時間をかけて頭を使って書いたのだろう、、、
    全体的にカタカナが多く難しいし、ずっと暴力的で残虐な描写が細かく描かれているため、実際目にしたこともないのに鮮明に脳内で映像化されてしまって終始吐きそうにもなったけれど、とにかくコシモがどうなるか気になるという気持ちだけで読み切った。折れずに読んで良かった。
    一言で表すと、凄まじい一作だった。

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    2026年02月11日
  • 爆発物処理班の遭遇したスピン

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    「テスカトリポカ」で直木賞、「QJKJQ」で江戸川乱歩賞などいろいろ受賞している作者による短編集。短編それぞれに、というだけでなく、一篇の中でも読み進めていくうちに何のジャンルの話なのか分からなくなってくる。タグ付けが一つしかできないのでミステリーにするかSFにするか悩んだけど、とりあえず直感でミステリーにしてみた。

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    2026年02月09日
  • テスカトリポカ

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    抜群に読みやすいストーリー重視の、まるで映画のようなこれぞ直木賞という小説でした。ストーリー描写が多く心情描写や状況描写が少なめなので、純文学好きには物足りない気がしますが、読書疲れのリハビリには最適かと。 古代メキシコのアステカ王国の神々の詳細な記述と、それを軸にした主要人物の行動が読みどころだと思いました。

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    2026年02月04日
  • テスカトリポカ

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    壮大であまりリアリティがない舞台設定。しかし最初のコシモの母の話は大変惹き付けられ、そこからぐんぐん読み進めた。所々、アステカの難しい話は適当に読み飛ばし笑
    コシモの寂しさや孤独、純粋さ故の透明な残酷さ。上手く描き切っている。でも結局人間は1人では生きていけない、コシモにも愛が残っていて良かったと思えた。また読みたいと思える小説。

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    2026年01月27日
  • テスカトリポカ

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    麻薬カルテルにもメキシコにもアステカにも詳しくないけど、解説を聞くと「分かったつもり」になれるので物語を楽しむ分には問題なかった。ページ送りしたらすぐさま忘れるくらいには「無理くり知識を詰め込まれた」感は否めなかったけども。
    終盤、「煙を吐く鏡」のイメージがぴたりと定まったときは気持ちよかった。ちょっとしたカタルシス。
    ただやっぱり、「無理くり知識を詰め込まれた」感は否めない。ギリ楽しめはしたけど、読み返すことはないかなと思う。

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    2026年01月25日
  • 爆発物処理班の遭遇したスピン

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    ネタバレ

    テスカトリポカやankに通ずる佐藤究ワールドの要素が詰まってる短編集だった。表題作が1番好き。それそのものがミステリーのようで直感的には理解し難い量子力学の理論。身近に関わることのない爆発物処理班や米軍の特殊部隊。得体の知れない恐さの要素が存分に詰まってた。

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    2026年01月20日
  • トライロバレット

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    暗めのお話、最後はちょっとすっきりする。
    会話のカギカッコがなくて最初はしんどかったけど
    途中からはなんだかスピード感が出て、
    特に主人公とタキオの会話がトントン進む感じが
    漫才みたいで心地よかった。
    佐藤究の他の作品も難しそうだけど
    ミステリーよりの作品は読んでみたいかも。

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    2026年01月18日
  • テスカトリポカ

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    この人の本、QJK…もankも読んだけど登場人物全員が倫理なきパワー(暴力)の嵐という感じで圧倒的な奔流に自分もひきずりこまれそう。タイミング悪く不夜城の後に読んだものだから裏の社会の話続きで薬と金と人身売買でちょっと疲れてしまった。
    それは別としてアテスカの神テスカトリポカ、言い伝えのいけにえと鏡と心臓、暗闇と復活の喜びのイメージが日本で繰り返される、それが日本とメキシコの混血児の登場人物達とスペイン語を交えながらバルミロに構築される闇の家族(ファミリア)、ほんとにそんなのありかよと思いつつも独特の雰囲気と力強さを持っています。ナイフ工芸師のパブロと無垢のコシモだけが救い。

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    2026年01月17日
  • 爆発物処理班の遭遇したスピン

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    中々読み応えあり過ぎる
    ステーキと焼肉一緒に食べているかの様な
    スリラー、ホラー
    SF、戦後など
    どれも恐怖で触れえる体験をどうぞ

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    2026年01月14日
  • テスカトリポカ

    購入済み

    救いはあるのか

    圧倒的なディテールの細かさ、登場人物の背景描写の繊細さで殴りつけてくるような作品。
    本当にそこに彼らが存在するかのようなリアリティ。
    交差する思想と運命。読み応え抜群です。

    #怖い #アガる #ドキドキハラハラ

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    2026年01月14日
  • 爆発物処理班の遭遇したスピン

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    表題作が一番最初の短編集って珍しい。大体一番力のある作品が表題になるのでは?頭から読むタイプなので表題作から読み、その面白さに感動しつつも残り大丈夫かななんて心配してしまった。しかしそんなものは不要。進めば進むほど怪しさと危険度が増していく。怪異的な恐怖ではない、自分とそう遠くはないところに潜む社会の闇、そういったものを除くときの恐いもの見たさと好奇心を満たしてくれる短編集。個人的にはシビルライツがお気に入り。社会の底辺にだって人権はある。

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    2026年01月13日
  • 公式トリビュートブック 『チ。 -地球の運動について-』 第Q集

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    様々な立場の人が、チ。について意見を色々と述べていて、興味深いと思った。音楽家の考えについての文章を読むことは今までなかったので、特に興味深かった。

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    2026年01月12日
  • 爆発物処理班の遭遇したスピン

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    表題作ほか全8篇の作品集。「テスカトリポカ」が入り口だった自分は勝手に、佐藤究は長編作品が真骨頂だと思い込んでいました。が、濃度が濃いまま凝縮された短編もかなりヤヴァいです。

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    2026年01月11日