佐藤究のレビュー一覧

  • 爆発物処理班の遭遇したスピン

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    スリラーサスペンスからホラーまで、ジャンルは幅広く、どれも「どうなるんだこれ?」な内容でとても楽しめました。短編集の割にご見ごたえとカロリー高めです。

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    2026年06月09日
  • テスカトリポカ

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    小説を読み進めていて、ある場面でちょっと気分が悪くなった気がした初めての本。
    それほど重厚な重たさを感じられるのは、テーマや筆力はもちろんのこと、作者の緻密な情報収集によるリアルな情景描写によるところが大きい気がしました。
    南米での生活経験があるのかなあ。
    このビジネスがあながち絵空事では無いような気もしてきて、余計にモヤモヤしてしまいます。

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    2026年06月06日
  • QJKJQ

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    よかった!!!

    最初は和製アダムスファミリー、和製ウェンズデーっぽいな、と。ただのちょっとスカしてる殺人一家ミステリかと思いきやもちろんそんなことはない。

    この作者の作品、最初読んだのはトライロバレットだった。あのラストまでじわじわ静かで、何か起きそうで起きない感じが眠たかったのだが(失礼)(でもその退屈さをラストでぐっちやぐちゃに掻き回された爽快感が病みつき) 

    今回は最初から重厚、重厚
    面白くて一気読みだった

    現実と虚構と、入り混じってどんどん説得感が増してくる

    すべて妄想の中かと思いきや、真実の愛情めいたものがあり、人間とは、殺人とは、なにか、そう問うまなざしが力強い作品だった

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    2026年06月06日
  • Ank : a mirroring ape

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    ずっと読みたかったけど、本屋で手に取るたびに思ったより分厚いな、と思って後回しになってた作品。
    分厚さをまったく感じさせないほどおもしろくて一気に読めた。
    逃げるチンパンジーを追うように展開していく各地での暴動のパートは疾走感があり、それが続いてちょっとダレるタイミングで新たな事実が明らかになり、と話の運びがめちゃくちゃうまいなと思った。
    真相は、私にはちょっと難しかったけど、この長編で出てくるあらゆる人物や過去がちゃんと綺麗に収まってて凄すぎた。

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    2026年06月05日
  • テスカトリポカ

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    直木賞を受賞した話題の犯罪小説。表紙もインパクトがある。
    メキシコの麻薬密売人が始める臓器売買ビジネスと、それに巻き込まれていく人たちが題材。随所にアステカの神様や文化が出てくる。

    戦争小説、ミステリー、ルポなどとは一線を画すレベルで悪。どこまでも悪。
    これほど残虐でグロテスクで悪意に満ちた小説を読んだことがない。途中あまりにしんどくて読むのをやめたこともあった。
    ただし、面白い。とんでもない残虐な描写が続いても不思議と引き込まれて行く。

    正直キツい内容なので、面白いとはいえ、おすすめとは言い難い。
    覚悟して読んでいただきたい。

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    2026年06月05日
  • Ank : a mirroring ape

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    ネタバレ

    まずstsat配列の話が現実のものであるという事実に驚いた。現実とフィクションとの境界線を曖昧にすることで作品の深さが大いに異なってくると思う。そういった意味で著者の作品はそれが抜きん出て得意であるように感じる。これはフィクション作品での定石かもしれないが、境界線が分かりきってしまうとどうしても影がつきまとい話への没入感が薄れてしまう。それが全く感じられずスムーズに最後までページを捲ることができた。フィクション作品における評価点を軽々と突破している点で(上からで申し訳ないが他に形容しうる言葉を知らない)感動を覚えた本であった。ただひとつあるなら、中盤の、起承転結の転にあたる物語の展開の大きな転

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    2026年05月29日
  • テスカトリポカ

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    『テスカトリポカ』を読み終えてまず感じたのは、これは単なるクライム小説ではないということだった。メキシコの麻薬カルテル、日本の臓器売買、少年兵、宗教、移民問題といった現代的なテーマを扱いながら、その奥ではずっと「神話」が流れている。

    タイトルにもなっている“テスカトリポカ”は、アステカ神話における破壊と運命の神だ。つまり本作は、現代犯罪を描きながら、同時に“生贄の歴史”を描いている。

    この視点が非常に異様だった。

    カルテルの暴力も、臓器売買も、人間を消費するシステムも、単なる現代社会の歪みとして描かれているわけではない。むしろ、「人類が昔から繰り返してきた構造」として描かれている。

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    2026年05月23日
  • Ank : a mirroring ape

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    地球上に我々しか現生しない人類。人類がいかにして人類になったのか、その鍵を握るのは鏡。本書の終わりには多数の科学論文等の参考文献が掲載されており、主人公鈴木望の立てる仮説がどこまで真実味があって、どこまでが完全なフィクションなのかが分かりません。いや、読み終わった後も彼の仮説を信じて疑わない自分がいます。自分の姿を知ったのはいつか、鏡や水面に映る自分はなぜ自分と言えるのか。毎日当たり前に見ている鏡を見るたびに、太古の祖先に思いを馳せるようになってしまいました。進化論について全く明るくありませんが、私の起源を学んでみたいと思わされます。動物園のあの柵の向こうからホモ・サピエンスを見つめるチンパン

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    2026年05月22日
  • 爆発物処理班の遭遇したスピン

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    なんだこの、現実と非現実のあいだをうまくとったような、サイコ的な短編集。いや、すごいな…!どれもおもしろかった。こんなの書こうと思っても書けないだろ。魚の骨が喉に引っ掛かったようなこの後味の悪さがまたなんとも…(褒め褒め)
    量子力学とか出てきた時は、ウワ…わたしみたいなばかには理解できんぞ…って思ったけど、気づいたら楽しく読めてしまったから、たぶん信じられんくらいわかりやすく書いてあったんだと思う。作者、めっちゃ頭いい人なんだろうな。

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    2026年05月02日
  • テスカトリポカ

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    古代の言葉がかっこよさげに多用される犯罪小説。暴力的な描写がメインで、その気持ち悪さに目を瞑れば、ストーリーはさすが直木賞ということもあり、引き込まれる。別の世界の出来事と思って読むといいのかもしれない。

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    2026年04月29日
  • 爆発物処理班の遭遇したスピン

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    爆薬処理の話に、クリーチャーの話、ヤクザの指詰めの話など、どれも予測不能の、バラエティに富んだちょっと変わった意外なストーリーでした!全て短編ですが、話につながりはなく、気軽にサッと読めました。何となく結論がわかるものから、そうなんだと思わせるものまでさまざま。また機会があれば、この著者の違う作品を読んでみてもいいかもしれません。

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    2026年04月25日
  • テスカトリポカ

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    初佐藤究!途中挫けそうになるも何とか完走〜!

    見慣れない横文字が多くてあんまり楽しめなかったのでいつか再読することになると思う。
    漫画版挟んでからにしようかな…

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    2026年04月23日
  • QJKJQ

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    ネタバレ

    「人は誰かの肉を裂き、血を飲まずにはいられない。そこから逃げられない。けっして。その現実ゆえに、集まってパンを引き裂くのさ。そして分け合って食べるのさ。〜

    俺は、パン裂きのようには、生きてこなかった。〜

    いいか、よく聞きなさい。血と肉に飢える時があったら、今のように、パンを引き裂け。たとえ分かち合う相手がいなくとも、おまえがパンを引き裂けば、そこに誰かが現れるだろう」


    テスカトリポカ以来の佐藤究作品

    家族全員殺人鬼というぶっとんだ設定から
    主人公の認識と現実との差分から少しずつ歪みが生まれて中盤にかけて種明かしかがされていく。

    戸籍謄本を閲覧できないところから話が大きくなっていくと

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    2026年04月21日
  • Ank : a mirroring ape

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    中村文則の「教団x」が、いろんなテーマをぶち込んでうまく行かなかっだのに対して、この佐藤究「Ank:」はひとつのテーマに絞り込んで物語を成立させていて、大変面白かった。ちょうどアニメ「ダーウィン事変」も観ていたので、より興味をそそられた。
    StSat反復、自己鏡像認識が原始から繰り返し、生き残った生存本能。それが第二のビックバン。う〜む、面白く、興味深い。こんな説は、本当にあるのか調べてみたくなった。

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    2026年04月19日
  • テスカトリポカ

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    めっちゃおもしれ〜〜〜〜〜〜!
    登場人物は多いけど、点と天が線になる感覚やばくてたまんね〜!となった宗教や思想が殺人や家族の在り方につながっていくのがよい

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    2026年04月15日
  • 爆発物処理班の遭遇したスピン

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    何とも言えない世界観。
    爆発物処理班の遭遇したスピン。
    量子力学の話になると分からない理屈になるけど
    物語が成り立つから不思議
    ジェリーウォーカー。
    SFとサイコが混じったようなストーリーだけど、
    一番良かった
    シヴィルライツ、くぎ。
    社会の底辺にいる人種のストーリー
    底辺の反社組織とワニガメの組み合わせを考えた作者がすごい
    猿人マグラ、九三式。
    戦後まもないころの話。九三式は、戦後のある大きな事件がモチーフになる。
    作者らしい世界観にハマった短編集であった。

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    2026年04月06日
  • QJKJQ

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    ネタバレ

    猟奇殺人犯一家の長女、市野 亜李亜。
    母は撲殺。兄は喉元に噛みつき失血死させる。そして父は、相手の自由を奪い、抜血により命を奪う。亜李亜自身もスタッグナイフで殺人を犯す。
    人目に触れないように暮らしてきた一家だが、ある日、兄が惨殺され、母が行方不明となる。そして、兄の死体も消えてしまう。

    猟奇殺人犯一家の惨たらしい殺人と現場。それを亜李亜が女子高生の目線で語りだす。
    女子高生らしく、「煩わしい家族だ」と言わんばかりに。いや、家族に対して、どこか誇らしく愛情を持って。
    不思議な関係性とグロテスクさに、グイグイ引き込まれた。

    そして、兄の死と母の失踪。謎を追う亜李亜と不可解な記憶。
    真実が分か

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    2026年04月03日
  • Ank : a mirroring ape

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    自己鏡像認識のこととか、勉強になる内容も多くて面白い。
    霊長類の解像度が上がる。今度モンキーパーク行こう。

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    2026年03月28日
  • Ank : a mirroring ape

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    幽玄Fにすごく感動したので佐藤究作品を探してみました。
    時系列が前後していたり、結構激しめなシーンが続くので読んでいてずっと面白い。生物学というか進化の話は難しく100%理解は(したいけど)難しいと感じた。
    鈴木望のコアの部分が、幼少期の虐待と心中なのが悲しいというか、やっぱりそこになってしまうんだなというか、最後は切なかった。

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    2026年03月08日
  • QJKJQ

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    これはフィクションだけど、実際に人間の脳って自己(自我?)を守るためならどんな狂った設定でも産み出して飲み込んでしまうんだろうなと、ありえない話なのに妙な説得力を覚えてしまった。
    お兄ちゃんが殺されたうんぬん辺りから「これってもしかして」という予想は立ってしまうんだけど、それでも最後までスピーディーな展開で面白かった。
    特に主人公が論理的でドライなところがとても好感度高
    いです。
    ちょうどFBIのプロファイリングの成り立ちを書いた本を併読していたので、殺人者の分類の話周りは、知ってる内容が出てきたのがちょっと嬉しかった(笑)

    終わり方が「信じるか信じないかはあなた次第」風で、それはそれでしっ

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    2026年02月25日