佐藤究のレビュー一覧

  • テスカトリポカ

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    9/21~25
    単行本化の時に購入したが、本題に入るまでが長く何がしたいのかよく分からなかった上、単行本だったので読みづらくて挫折した本。文庫本を購入し、読み切った今では前半部分があってこその本題だった気がする。というよりも、後半に差し掛かってやっと全体が連続していることに気づいた感じ?
    かなり面白かった!
    文量や情報量が重いけど、アステカ神話とか麻薬カルテルとかバイオレンスなものが好きならすぐ読み切れると思う。

    人物の背景描写が多いのが良い
    本幹にほぼ関わらないようなぽっと出のモブにすら1~2ページをかけて出自を書くので、物語の枝葉がしっかりしている印象。設定厨(?)におすすめ

    登場人

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    2025年09月25日
  • Ank : a mirroring ape

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    鏡と進化を丁寧に結びつけて中核に据えていて、読みやすいが知的好奇心をとても刺激される作品だった!知性と暴力の入り混じった佐藤究の魅力が詰まった作品でした!

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    2025年09月19日
  • 幽玄F

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    前作『テスカトリポカ』とはまた違った雰囲気。戦闘機乗りの話だし、『スカイクロラ』とか『迷宮百年の睡魔』とかの森博嗣のイメージで読んでたら、三島由紀夫がテーマだったらしい。

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    2025年09月17日
  • テスカトリポカ

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    グロテスクなのに読む手が止まらない。

    登場人物がほぼ全員イカれてる…!(いい意味でも良くない意味でも)
    でもなんか嫌いになれない。浅はかな感想だけどそんな感じ。

    本当にこんな裏社会?があるんだろうか…。
    知らないところではこうやって闇のマーケットが広げられているんだろうか…
    そんなことを考えながら自分も悪の売人に仲間入りしたつもりで読みました。

    途中の宗教のお話が続くところで何度か立ち止まりましたが、そこを超えるとスルスルと読めてしまう一冊。

    あー、面白かった。

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    2025年09月14日
  • テスカトリポカ

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    ネタバレ

    直木賞ということで物量に怯みつつも無事、読破。

    平たく言えば麻薬売人や臓器売人が逃げついた日本でやりたい放題する話。と言いつつも、そこにアステカの神話を絡めたことにより、不気味で単なる闇社会ではなくもっと深みのある深淵っぽいテーマとなっている。

    裏社会は当然のことながら、「裏」であり我々の私生活とは無縁のところにあるのが前提だが作者の執念とも言える文章の熱によって「もしかしたらこういう社会もあるのかもしれない…」と思わされるところがひとつの面白さ。
    あとはひたすらに知らない世界について、知らない用語でぶん殴られるような衝撃が悪く無い。

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    2025年09月13日
  • テスカトリポカ

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    とても残酷でグロテスクな部分もあったけど最後まで読み切った不思議な作品。どのような結末を迎えるのか予想もつかなかったけど納得の結末でした。面白かったというのは不謹慎かもしれないと思いつつ、面白かった!

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    2025年09月11日
  • テスカトリポカ

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    やはり主人公のコシモ!川崎で日系ペルー人として育ち、社会からも孤立していた姿はとても痛ましく、もし違う環境で生まれていたらと思わずにいられない。彼の人生に大きな影響を与えたのが、バルミロや末永といった悪い大人達。無垢なコシモが危険な世界に引き込まれていくのが見ていて辛かった。

    ナイフ職人のパブロは「情」を感じさせ、彼の言葉や姿勢がコシモに与えた影響は心の底に大きく、物語のクライマックスでのコシモの行動は、これまでの孤独や苦悩がすべて積み重なっているように感じました。

    読後に残ったのは、麻薬や暴力の恐ろしさ以上に、彼が置かれた環境と周囲の人々との関わりが、未来をどう形づくってしまったのかとい

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    2025年09月10日
  • QJKJQ

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    虚構と現実の狭間に投げ出されてしまう主人公の不安感を追体験しつつ、クライマックスに向けて洪水のように流れ込んでくる情報の量と血の量に溺れそうになりながら結末まで読み進む。プロローグを再読し、本を閉じた後も、クラクラとする眩暈に似た余韻がしばらく残り続けた。

    理解しきれないほど深淵なことが語られているようでもあり、実はとんでもなく軽薄な内容だったのではないか?とも疑えてしまうような、ちょっとレアな読後感だった。

    解説の中で「ドグラ・マグラ」が言及されていて、確かに類似性が見出せるかもと思ったり。
    江戸川乱歩賞の受賞も納得。人間の内に潜む暴力性や異常性を分析し、それを分析すること自体の暴力性と

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    2025年09月07日
  • テスカトリポカ

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    本書は単なる犯罪小説ではない。メキシコの麻薬戦争と臓器密売ビジネスという現代の闇を、アステカ神話の宇宙観で描き切った壮大な叙事詩である。

    物語の中心にいるのは、冷酷非道な麻薬密売組織のボス、バルミロ。彼の行動原理は、創造と破壊、偶然と運命を司る神「テスカトリポカ」そのものと重なる。かつてアステカで行われていた心臓を捧げる儀式は、現代の闇ビジネスである臓器売買へと変貌し、血生臭い暴力の中に神話的な意味合いを帯びてくる。

    圧倒的な暴力描写は、目を背けたくなるほどの凄惨さでありながら、読む者を惹きつけて離さない魔力を持つ。それは、我々が生きるこの世界の理不尽さや、人間の内に潜む根源的な狂気をえぐ

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    2025年09月07日
  • トライロバレット

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    サージウスの死神味のある内容だった。
    めっちゃ上からっぽいけど、書籍を出した順に読んでくと、この人めちゃくちゃ文章上手くなっててすごいなあって思う。
    読みやすかったし、テロ起こしちゃう人ってこんな感じっぽいよね、っていうのが伝わってきて面白かった。

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    2025年09月15日
  • Ank : a mirroring ape

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    膨大なページ数と圧倒的な情報量。そして説得力。安定の佐藤究。もう一つの猿の惑星。

    容赦無いバイオレンス描写の解像度にゾッとさせられ、鏡像を鏡像と認識する当たり前な事象から解き明かされていく、ヒトとチンパンジーの謎と繋がりに膝を打つ。

    難易度は高めであるが為に、全ては理解出来ないが確かに面白いし、達成感と学びがある。秀作。

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    2025年08月23日
  • Ank : a mirroring ape

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    2018年第20回大藪春彦賞
    2018年第39回吉川英治文学賞

    先日「幽玄F」を読んで、佐藤究ってもしかしてすごいのでは…?と、過去作品を読み始めました。
    その中の一作、「Ank」
    いやもう、やっぱりすごい。
    すごいんだけど―凄すぎて、理解の範疇を超えてくる。

    舞台は2026年、京・都・暴・動。
    その原因を、社会構造や思想だけでなく、遺伝子レベルにまで掘り下げていくという、超重量級のSFです。
    ライトノベル風味の語り口もありつつ、テーマは重く深く、問いかけは容赦は容赦なく。

    「Ank」という名前を持つチンパンジーは、ただの動物ではありません。
    彼は「ape(類人猿)」でありながら、鏡を見

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    2025年08月11日
  • Ank : a mirroring ape

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    正直少し難しくて最終的になんでこうなったんだっけ?と辻褄が理解できない部分もあった。

    同作者のテスカトリポカが驚異的で、その作者の意図や性質的にかなりの情報を調べた上での緻密なストーリーだったんだろうから、単純に自分の理解が及んでないだけかもしれない。
    けど、光の速度と暴動が収まる8分19秒の関係値や、鏡を見たホモサピエンスの暴走が、なぜ進化後の人間に適用されたのか、進化の上で特異点を超えてるから暴動にならないんじゃないのか?という納得感がなかった。

    ただ、作品自体はとてもよく作り込まれていて、最後までどうなるのか読み進めるのが楽しみな作品だった。

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    2025年08月07日
  • Ank : a mirroring ape

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    この世界でもしかしたら起こりうるのかもしれない。

    いまだに人類にはわかっていない空白を明らかになっている事実で固めていく。
    進化の過程で失われたもの、作られてきたもの。

    2026年をまだ迎えていないことにも怯えてしまう。
    Ankの中では自分と鏡の中の自分の見分けがつかなくなるように、現実とフィクションの境目が歪むようだった。

    佐藤究がこの作品よりもずっと深くAIに踏み込んだ作品も読んでみたい。

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    2025年08月07日
  • 公式トリビュートブック 『チ。 -地球の運動について-』 第Q集

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    本編の『チ。』も大変面白かったが、この本ほど、芸術作品の感想を他人と共有する面白さを感じた本はない。

    私自身はこの物語を、基本的には「物理学史の中で大きな出来事のひとつの地動説」として捉えており、それに付加される形で、想いを託す生き方、学問の暴力的な性格、倫理と迷いといったサブテーマを学んでいた。

    しかしながらこの本を読んで、とても哲学的な思考、それも大変深い洞察を与えてくれる漫画なのだと再実感した。

    この本を読んだ後にもう一度読むと、見方が大きく変わりました。

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    2025年06月16日
  • 幽玄F

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    易永透が最終的にバングラデシュで墜落したSTOVL機 F-35Bを修理して再度飛行する話だが、航空自衛隊での技術習得、バングラデシュで出会った様々な人物との交流のなかで、透のバイタリティーが素晴らしいと感じた.当初透の資金調達力を疑問視していたが、F-35Bに搭載してあったミサイルを売却したとあり、彼の目の付け所に感心した.ショフィクルとの出会い、ニューランズの技術力への信頼など、様々なエピソードをうまく配置して読者を引き付ける手法に感心した.面白かった.

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    2025年06月16日
  • トライロバレット

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    舞台は銃社会アメリカ。学校でいじめられている2人の少年と、戦争の後遺症に苦しむ元軍人。佐藤究作品にしては前半暴力要素は少ないけど登場人物全員どこか頭がイってて読んでいてハラハラする。狂人の思考をあまりにも滑らかに文章化されるので、途中から狂人の定義がわからなくなる錯覚が読んでいて心地良い。

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    2025年06月14日
  • Ank : a mirroring ape

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    2017年刊行?にして2026年の出来事を近未来として描いていることはAIの利用がかなり一般的になってきている2025年現在に読むと何かすごい。
    テスカトリポカ同様、入念な下調べと読者を置き去りにするレベルの専門的な会話、スピード感のあるハードな文体に一貫性と強いこだわりを感じた。シブい。
    ゾンビものでは実際ないがゾンビ感のある人間がたくさん出てくるのは事実で、そういう本は読んだことがなかったので新鮮だった。
    物語自体は正直なところテスカトリポカの方が引き込まれたなとは思いつつミーハーでわかりやすいものを好んでしまう自分の好みの問題かもしれない。
    エイプとモンキーの違いだったり霊長類に関する学

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    2025年06月08日
  • トライロバレット

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    佐藤究さんに絶賛ハマり中。
    描写の迫力がすごい。適宜差し込まれる英語読みのふりがなが臨場感を増しててとても良い。

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    2025年05月30日
  • QJKJQ

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    ネタバレ

    家族全員が殺し屋設定という時点で中二病溢れるラノベ的な感じかと思ったら全くそんなことはなく、パン切り包丁を境にどんどん不思議な世界に迷い込んで救いがなくなっていくのが非常によかった

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    2025年05月22日