佐藤究のレビュー一覧
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購入済み
初めてこの作者の本を読みました
初めてこの作者の本を読みましたが面白かったです!
人間と猿の決定的な違いが言語であると同時にその差が言語でしかないということ。
それを証明するように人間の記憶に刻まれた本能。
それが物語を加速させ引き込まれてしまいました
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Posted by ブクログ
色気ってのは腹が据わった覚悟の有る人間が醸し出すもんだ 知る事の、大切さも無意味さも素晴らしさも恐ろしさも全てこの作品が描いています。 娘ヨレンタがノヴァクの感情の部分に触れる唯一の存在であるのにも関わらず 以降は信念というよりは最早執着 それこそ「アポリア」(相反する二つの見解が等しく成立する場合、解決の糸口を見出せない難問)だと思うんですけど。 ある意味、完全オリジナルを作るという欲望は幻想だったり。もう流石にこの世界には蓄積が有り過ぎるから、どういう組み合わせで更に新しい事があるかなって事を皆探求していると思います。 文化は大きな川の流れであるという事を良く言っているんですけど、文章、文
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Posted by ブクログ
親となり"清く正しい"生活を送るようになってからというもの、暴力や性描写の激しい映画や小説を摂取するのを避けているように思う。意識してそうしているわけではないのだけど、大体そうした作品は重すぎて数日間頭の中で引きずってしまう。それにどっぷり浸れる時間と心の余裕があれば良いのだけれど、子供と向き合っているとそうもいかない。というわけで、現時点の私に適した作品ではなかったんだなぁというのが感想です。
ただ、それを置いといたとしても、ページを開けば一瞬でこの世界に引き込まれてしまい、抜け出せない。自分の日常とはかけ離れた倫理観を持つ登場人物たちが、おそらくこの世には実際に存在する -
Posted by ブクログ
「殺人」とは何なのか。その本質は何か。
ミステリーとしては絶対的ともいえる要素についての本質を解きながらも、殺人一家という異常な設定を使った物語。
最初は猟奇殺人一家の中で起きた殺人事件という面白そうな設定で、全員容疑者の中犯人を探す話かと思って楽しんでいました。
ところがどっこい笑
現実的に「殺人」を起こす人間とは何なのか、その本質について語られ始めて。
空想上の設定や物語がなぜか現実に足を踏み込んできた感覚でした。そしてこのタイトルが何なのか。
あらゆる所にテーマが散りばめられて、伏線回収をしているのに全てが自分で回収というより、登場人物の言動によって思わぬところから引っ張ってこられる感覚 -
Posted by ブクログ
なぜ、作者はここで三葉虫を選んだのだろうか。
カバーの白い部分は三葉虫の形状。
カフカ『変身』の先“あの虫”の形状を思い描いたとき、作者のイメージに近いものが三葉虫だったのではないか?そんな想像をしてしまう。
カフカ『変身』は、お好きなようで作中でも
語られています。
舞台は、アメリカのハイスクール。依然としてカースト制度が根強く残っているという。私はその種の物語をあまり読まないため詳しくはないが、本作ではカースト下位に置かれた生徒が、日々、上位の生徒からの嫌がらせに耐える姿が描かれる。
そしてある日、彼は自ら“三葉虫的な形状”を具現化し、いわばカフカ的な「変身」を遂げる。
だが興味深いの -