古川日出男のレビュー一覧

  • 平家物語 犬王の巻

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    湯浅監督のアニメ「犬王」がこれまた傑作だったので、原作も気になり手を取ってみました。どうしても、アニメーションと比べると映像がない分、臨場感に欠ける印象はあるのですが、それでも口承のていで展開する短い文章が連続する構成は非常にテンポがよく、まるで能を見ているような気持ちよさがありとても新鮮でとても楽しめました。

    あくまで個人的な感想なのですが、映画は友魚と犬王の友情がかなり濃密に(時に湿っぽく)描かれていたのが印象的で、かつそこが一番好きな点でもあったので、そのあたりが結構あっさりとしていたのは少し残念でした。(ただ、ラストの展開は小説版も負けず劣らず良かったです)

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    2024年03月30日
  • 平家物語 犬王の巻

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    冒頭、友魚と犬王のそれぞれの来歴が語られた章の勢いがとても新鮮で面白く響いて一気に読んだ。評価の高い映画の方も観てみたい。

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    2024年03月26日
  • 平家物語 2

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    源氏と平家がついに対決、追いつめられた平家が都落ちする第2巻。

    平家の大ボス清盛が亡くなって、急激に勢いを無くしていく平家。あの平家がどんどん味方を失っていき、都を後にして戦いに出ていかなきゃならない場面は切ない。第1巻では平家の横暴っぷりが際立っていたけど、力がなくなると周りもすーっといなくなる。それに直面しなきゃいけない平家がなんか可哀想。
    にしても木曽義仲強すぎ。第2巻のヒーロー。

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    2024年02月04日
  • 紫式部本人による現代語訳「紫式部日記」

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    平家物語の犬王の時のような、軽い口語なのですらすらと読めた。エキスをギュッとしたような印象なので、逆に全文はどんなだろう?と気になる。
    また、自作解題という名の後書き?が面白い。紫式部=パンク姉さん!紫式部トリビュートも読まなければ。また、批評を受けたという短編は書籍になってるのかな?気になる。

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    2023年12月11日
  • 平家物語 犬王の巻

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    2023-12-02
    映画が素晴らしすぎて勢いで原作も。
    読むと言うより語りを聞く感覚。目眩が起こるほど言葉が踊る。え、そこそれだけで終わる?という所もあり。
    どちらが好きかと言われると、映画。どちらを勧めるかと言われると、原作。
    疾走感は原作か。映画は曲や見た目の好みがあるだろうし。QUEENすぎるというのは、原作読んで納得した。
    しかし、改めて「どろろ」だなあ。

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    2023年12月02日
  • 曼陀羅華X

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    ちょうど今、ついったもXになって、なんか旬?
    それはそうと古川さんの本の中では読みやすいというか、難解な方ではなかった。

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    2023年07月29日
  • 平家物語 犬王の巻

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    最初は読みにくかったけど、慣れると面白い。
    短いセンテンスが独特のリズムを生み、いつのまにかぐんぐん読まされてしまう。

    呪いにより母でさえ正視できない奇形に産まれた犬王と、壇ノ浦から草薙剣を拾ったために盲目となった友魚。互いに朋とし、それぞれ能楽師・琵琶法師として名声を得ていく。
    正伝でない平家物語を奏でる2人の物語。

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    2023年01月31日
  • 平家物語

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    「平家物語 犬王の巻」を読んだので、この本も手にとったけど、ボリュームが凄くてなかなかの修行だった!
    義仲が登場するまで我慢。
    やっと一の谷、やっと屋島、やっと壇ノ浦、とマラソン大会でちょっと先の看板を目標に頑張るカンジで読み進めました!

    巻末に平家の系図があったけど、巻頭に欲しかった。人名が役職だったりで、その時によって異なるのでシンドイ。
    読後の達成感はハンパない。

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    2022年08月16日
  • 平家物語 犬王の巻

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    ネタバレ

    映画を見て、細かい所がよく分からなくてでも感動して、原作も読んでみることにしました。

    結果、正解。

    映画を見た後だからこそイメージできて、
    得た情報を持って、また映画を見てみたくなる

    これからあの映画ができたと思うと凄いな

    実際はどんなふたりだったんだろう、
    映画の表現の仕方は本当に夢があったな

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    2022年07月14日
  • 平家物語 犬王の巻

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    平家物語を猿楽の演者と琵琶法師の視点から追う。と表現してしまうと、まったく筋とは異なる様子になってしまいます。独特なリズムで、禍々しくも妖艶な雰囲気が、怪奇な世界を築き上げていました。

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    2022年06月30日
  • ゼロエフ

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    まさに古川日出男さんのノンフィクション。
    歩く。考える。問う。語る。
    福島が、イチエフを代名詞とする前、ゼロエフには一体何があるのだろう。
    筆者の側を歩くように読む。
    読みにくさはある。
    歩きながら、見たり、聞いたり、考えたり、考えたことから思い出したり、するからかもしれない。

    でも、そのテンポが、嫌いではない。

    「残さないと駄目なんです。残さないと消える。もしかしたら消される。それを避けたい。だからね、慰霊碑はね、石です」

    「想定外という言葉は許せない。あっちゃならない」

    「いま、たとえば、(世間は)石炭を叩きます。原子力を叩きます。しかし、完全にー化石燃料を、原子力をーなしとしてし

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    2022年06月26日
  • 平家物語 犬王の巻

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    ネタバレ

    映画を観た後に読みました。
    呪いや演目についてなど、分からなかった点を知ることができました。
    なので、作品そのものを楽しみという読み方ではなかったかも。
    文体は平家物語にふさわしく、短く、時に繰り返しを用いたリズムのあるもの。
    登場人物の心情などは細かくは描かれておらず、文章の余白やセリフから想像させるものになっています。
    映画とは描写やシーンが異なる点もありました。

    ただ、映画がなかったらこの作品を楽しんで読めたかというとわからないです。

    これは平家を謡う犬王の物語であり、その犬王を謡う友魚・友一・友有の物語なのだということはわかりました。だから犬王の巻なのだと。

    平家物語の予備知識が

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    2022年06月18日
  • おおきな森

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    めくるめく古川日出男ワールドがみっしり。
    これを完全に理解して読み解くのは毎度のごとく私には無理だけど、それでも毎回ひきつけられて呆然とした心地で読み終わる。
    それにしても今回のはリアル辞書サイズでさすがに笑った。
    がんばったなあ(笑)

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    2022年03月13日
  • 平家物語 犬王の巻

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    平家物語を完全現代語訳した古川日出男さんの〝続編〟。伝奇であり、友情物語であり、歴史小説でもある。200ページに満たないが、中身は意外と濃い。友魚(琵琶法師)と犬王(能楽師)と平家、それぞれの物語が次々と切り替わって進み、最後余韻を残して終わる。とにかくテンポが良く、サクッと読めるが、講談調の独特な言い回しは好みが分かれるかも。5月公開予定の劇場アニメも面白そう。

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    2022年03月13日
  • ゼロエフ

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    故郷福島の震災後の福島を徒歩で走破するルポルタージュ。古川さんの文体は独特なので、読むのに苦労するところもある。震災後の原発事故は未だその爪痕を多く残している。原発後の一次産業の相当な打撃は報道されている以上に過酷な状況だったのだと思う。

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    2021年12月15日
  • ゼロエフ

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    古川さんの本は、「犬王」に続いて2冊目。あの小説のテイストが、そのままノンフィクション本に反映されている。人によって好みは別れそうだが(なお、私は少しだけ苦労した)、文体そのものがアインデンティティとなっている方がいるからこそ、本を探す楽しみ、ざらっとした触覚を堪能する楽しみがあるとも思っっている。

    ゼロエフは、古川さんの内側にとってもとっても入り込む、というより引き摺り込まれる本で、それでいてその内側から福島という大きな存在を語る本だ。
    とても私的な言葉と感情が、(ここであえて恐れずに使う言葉だが)手前から押し寄せる波のように読み手の行手を阻んだりも、また、引き波のように進行方向にむけて読

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    2021年09月25日
  • ゼロエフ

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    2020年に開催されるはずだったオリンピック。
    「復興五輪」を謳ったオリンピック。
    その期間中に東日本大震災の被災地である福島県内を歩いて、オリンピックが歓迎されているのか、復興に貢献しているのかといったことを見て確かめようとした著者。
    実際に2020年のオリンピックはコロナウイルスのパンデミックにより、延期になった。
    だが著者は歩いた。
    震災による原発事故で、大打撃を受けた福島。
    椎茸栽培をする家に生まれた著者。
    被災地に住まず、被災していない著者。
    けれど、それは被災に限りなく近いと思う。
    著者の心情を考えると切なくなる。
    読み始めて一番最初に感じたのは、なんと勿体ぶった文章を書く人なのだ

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    2021年06月28日
  • おおきな森

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    このところ宮沢賢治を中心に執筆活動している。
    強引にすぎるプロットもここまでくれば、
    文学となり得るのですか。共有できるのですか。
    ぼぼ3日間に渡る異次元体験でした。

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    2020年07月25日
  • 平家物語 特製試し読み版 日本文学全集第9巻

    購入済み

    よく訳されている

    昔の物語は読みにくいから嫌だと敬遠してきた方も、現代語訳されたこの本を読んで、古き良き情緒を味わってください。

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    2020年05月23日
  • 走る?

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    ネタバレ

    スポーツ雑誌 NUMBER Doに連載されたランを題材にした短編小説を集めたアンソロジー。

    ランナーではなく、ランを題材にしているってのがポイント。王道に走る楽しみを描いた小説だけではなく、走ることがイヤになる小説、走らされる小説等各種色が揃っている。出来もマチマチで、トータルで評価すると凡作ってことになってしまうなぁ。アンソロジーはそこが難しい。

    好きな作品は
    「パン買ってこい」中田永一
    「ホープ・ソング」王城夕紀
    「桜の並木の満開の下」遠藤徹

    どれも結局はちゃんとランに目覚める人の話だった。
    読み手によって好みは絶対分かれるだろうなぁ。

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    2020年03月06日