古川日出男のレビュー一覧

  • 曼陀羅華X

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    ちょうど今、ついったもXになって、なんか旬?
    それはそうと古川さんの本の中では読みやすいというか、難解な方ではなかった。

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    2023年07月29日
  • 平家物語 犬王の巻

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    最初は読みにくかったけど、慣れると面白い。
    短いセンテンスが独特のリズムを生み、いつのまにかぐんぐん読まされてしまう。

    呪いにより母でさえ正視できない奇形に産まれた犬王と、壇ノ浦から草薙剣を拾ったために盲目となった友魚。互いに朋とし、それぞれ能楽師・琵琶法師として名声を得ていく。
    正伝でない平家物語を奏でる2人の物語。

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    2023年01月31日
  • 平家物語

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    「平家物語 犬王の巻」を読んだので、この本も手にとったけど、ボリュームが凄くてなかなかの修行だった!
    義仲が登場するまで我慢。
    やっと一の谷、やっと屋島、やっと壇ノ浦、とマラソン大会でちょっと先の看板を目標に頑張るカンジで読み進めました!

    巻末に平家の系図があったけど、巻頭に欲しかった。人名が役職だったりで、その時によって異なるのでシンドイ。
    読後の達成感はハンパない。

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    2022年08月16日
  • 平家物語 犬王の巻

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    ネタバレ

    映画を見て、細かい所がよく分からなくてでも感動して、原作も読んでみることにしました。

    結果、正解。

    映画を見た後だからこそイメージできて、
    得た情報を持って、また映画を見てみたくなる

    これからあの映画ができたと思うと凄いな

    実際はどんなふたりだったんだろう、
    映画の表現の仕方は本当に夢があったな

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    2022年07月14日
  • 平家物語 犬王の巻

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    平家物語を猿楽の演者と琵琶法師の視点から追う。と表現してしまうと、まったく筋とは異なる様子になってしまいます。独特なリズムで、禍々しくも妖艶な雰囲気が、怪奇な世界を築き上げていました。

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    2022年06月30日
  • 平家物語 犬王の巻

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    ネタバレ

    映画を観た後に読みました。
    呪いや演目についてなど、分からなかった点を知ることができました。
    なので、作品そのものを楽しみという読み方ではなかったかも。
    文体は平家物語にふさわしく、短く、時に繰り返しを用いたリズムのあるもの。
    登場人物の心情などは細かくは描かれておらず、文章の余白やセリフから想像させるものになっています。
    映画とは描写やシーンが異なる点もありました。

    ただ、映画がなかったらこの作品を楽しんで読めたかというとわからないです。

    これは平家を謡う犬王の物語であり、その犬王を謡う友魚・友一・友有の物語なのだということはわかりました。だから犬王の巻なのだと。

    平家物語の予備知識が

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    2022年06月18日
  • おおきな森

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    めくるめく古川日出男ワールドがみっしり。
    これを完全に理解して読み解くのは毎度のごとく私には無理だけど、それでも毎回ひきつけられて呆然とした心地で読み終わる。
    それにしても今回のはリアル辞書サイズでさすがに笑った。
    がんばったなあ(笑)

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    2022年03月13日
  • 平家物語 犬王の巻

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    平家物語を完全現代語訳した古川日出男さんの〝続編〟。伝奇であり、友情物語であり、歴史小説でもある。200ページに満たないが、中身は意外と濃い。友魚(琵琶法師)と犬王(能楽師)と平家、それぞれの物語が次々と切り替わって進み、最後余韻を残して終わる。とにかくテンポが良く、サクッと読めるが、講談調の独特な言い回しは好みが分かれるかも。5月公開予定の劇場アニメも面白そう。

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    2022年03月13日
  • ゼロエフ

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    故郷福島の震災後の福島を徒歩で走破するルポルタージュ。古川さんの文体は独特なので、読むのに苦労するところもある。震災後の原発事故は未だその爪痕を多く残している。原発後の一次産業の相当な打撃は報道されている以上に過酷な状況だったのだと思う。

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    2021年12月15日
  • ゼロエフ

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    古川さんの本は、「犬王」に続いて2冊目。あの小説のテイストが、そのままノンフィクション本に反映されている。人によって好みは別れそうだが(なお、私は少しだけ苦労した)、文体そのものがアインデンティティとなっている方がいるからこそ、本を探す楽しみ、ざらっとした触覚を堪能する楽しみがあるとも思っっている。

    ゼロエフは、古川さんの内側にとってもとっても入り込む、というより引き摺り込まれる本で、それでいてその内側から福島という大きな存在を語る本だ。
    とても私的な言葉と感情が、(ここであえて恐れずに使う言葉だが)手前から押し寄せる波のように読み手の行手を阻んだりも、また、引き波のように進行方向にむけて読

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    2021年09月25日
  • ゼロエフ

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    2020年に開催されるはずだったオリンピック。
    「復興五輪」を謳ったオリンピック。
    その期間中に東日本大震災の被災地である福島県内を歩いて、オリンピックが歓迎されているのか、復興に貢献しているのかといったことを見て確かめようとした著者。
    実際に2020年のオリンピックはコロナウイルスのパンデミックにより、延期になった。
    だが著者は歩いた。
    震災による原発事故で、大打撃を受けた福島。
    椎茸栽培をする家に生まれた著者。
    被災地に住まず、被災していない著者。
    けれど、それは被災に限りなく近いと思う。
    著者の心情を考えると切なくなる。
    読み始めて一番最初に感じたのは、なんと勿体ぶった文章を書く人なのだ

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    2021年06月28日
  • おおきな森

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    このところ宮沢賢治を中心に執筆活動している。
    強引にすぎるプロットもここまでくれば、
    文学となり得るのですか。共有できるのですか。
    ぼぼ3日間に渡る異次元体験でした。

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    2020年07月25日
  • 平家物語 特製試し読み版 日本文学全集第9巻

    購入済み

    よく訳されている

    昔の物語は読みにくいから嫌だと敬遠してきた方も、現代語訳されたこの本を読んで、古き良き情緒を味わってください。

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    2020年05月23日
  • 走る?

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    ネタバレ

    スポーツ雑誌 NUMBER Doに連載されたランを題材にした短編小説を集めたアンソロジー。

    ランナーではなく、ランを題材にしているってのがポイント。王道に走る楽しみを描いた小説だけではなく、走ることがイヤになる小説、走らされる小説等各種色が揃っている。出来もマチマチで、トータルで評価すると凡作ってことになってしまうなぁ。アンソロジーはそこが難しい。

    好きな作品は
    「パン買ってこい」中田永一
    「ホープ・ソング」王城夕紀
    「桜の並木の満開の下」遠藤徹

    どれも結局はちゃんとランに目覚める人の話だった。
    読み手によって好みは絶対分かれるだろうなぁ。

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    2020年03月06日
  • あるいは修羅の十億年

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    谷崎宇卵 日灼け 鯨の脂肪は油になります。それに、脳油っていう、頭から採った油は固めれば蝋燭にもなります。 シロナガスクジラには歯茎が変形した髭しかないんですよ 日本人の技術の粋すい 英語で「サイコ」って言葉が精神病であることを指すんだって知った時には変に羨ましかった 野葬 土饅頭 古代インドにあった由緒正しい葬式 禽獣に施す 羽田空港は東京都大田区の埋立地にある 単身なのかカップルなのか家族か等のユニットとしても把握されだした 要った 実父は心筋梗塞で斃れていた 父親を突然に喪失するという衝撃が未知の感情を伴いだした 搏動をカウントする その想像力は罪悪感の抑圧を基盤(マトリクス)とする。半

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    2020年02月09日
  • 走る?

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    走るがテーマですと言われて作家は書くのだろうか?
    走らないこと、走ると飛ぶを比べる人、追いかける人、
    いろいろ読めて面白かった。

    俳優の岩松了のが、なんか後味ぞくっとする。

    「熊の夜戦」
    「いびきが月に届くまで」
    「パン、買ってこい」
    もよかった。

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    2019年12月26日
  • 平家物語

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    ネタバレ

    印象に残ったフレーズ
    ・平重盛
    聖徳太子の十七条の憲法にもこうあります。「人には皆心がある。心にはそれぞれ固執するところがある。彼を正しいとすれば、私は正しくない。私を正しいとすれば彼が正しくない。よって是非というのは定め難いもの。人は皆、相互に賢であり愚である。ちょうど環には端がないのと同じである。以上を持って腹立たしいことがあったとしても、それは自分の方に過失があったのではないかと省みよ」

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    2019年12月21日
  • 走る?

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    未読の作家のたくさんつまったオムニバス。それぞれの作家の傾向と実力の片鱗がうかかわれて楽しい読書だった。
    走るということは苦しいけど楽しい。そんなテーマに集まった作家たちの目の付け所がみどころか。

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    2017年09月15日
  • 走る?

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    Number Doに連載されていた
    「走る」をテーマにしたアンソロジー

    ある意味読書の対極にあるものが題材ということで、
    なかなかおもしろい切り口だなと思い。

    14本の短編のうち、良かったのベスト3は
    「パン、買ってこい」 中田永一
    「ベランダと道路」 柴崎友香
    「リスタート」 恒川光太郎
    ですね。結局はどれも気持ちよく走ってる感じだったから!

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    2017年08月20日
  • 走る?

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    「走る」をテーマに14人の作家が競作。
    日々のランニングのモチベーションが上がるような疾走感あふれる作品が収録してあるのかと思いつつ手に取りましたが、そこは実力派の先生方。凡人の思い通りにはいきません。思わず膝を打ち、唸ってしまうような「走る」小説が並び、裏切られました(喜)

    14本どれもが個性的で、未知の作家さんとの出会いも。もちろん、苦手な話もありましたが、それも出会いです。
    お気に入りは「パン、買ってこい」(中田永一)、「桜の並木の満開の下」(遠藤徹)、「誰にだって言いぶんはある」(桜井鈴茂)


    人生の半分は現実ではないと彼は思う。
    なぜならば精神が摂取するものの半分以上が、現実では

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    2017年08月16日