枡野俊明のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
禅の視点から現代の生活を眺めた読み切りエッセイ集。
知識として知っている内容や考え方であるが、平易な言葉で書かれていることによって、腹にすとんと落ちてくる。
・足るを知る
・「何もない空間」を生み出すために、なにかを置く。
「有=無 無=有」
・簡素と質素は似て異なる
無駄を削ぎ落とし、ごく少数の価値のあるものを大切にすることが「簡素」
機能を満たす最小限、最低限のものを選ぶのが「質素」
・毎日を生き切る
・目の前のことを、一つ一つ、ていねいに為す
・無心になる
・損得でものを考えない。「意のままに生きる」
・心を整える呼吸法について
他人に価値判断の物差しを預けず、自分にきちんと -
Posted by ブクログ
曹洞宗徳雄山建功寺住職で、禅の思想と日本の伝統的な考え方を基にした庭の創作活動でも国内外で高く評価されている枡野住職の日々の暮らしや考え方に関する著書。
枡野住職のもとには、海外のいわゆるセレブと呼ばれる人たちから、「禅の庭」を作ってくれと依頼が増えてきている。
「禅の庭」とは、枯山水のような何もない空間に魅力や心地よさを感じるような、限りなくシンプルな庭のことで、どんなにお金持ちになってもたどり着くところは、シンプルな空間の中に、いかに価値や豊かさを見いだすかということが多いようだ。
何かをどんどんつけ足していって、より完璧なものを目指すというよりも、余計なものをどんどん削っていって、よ