武内涼のレビュー一覧
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無駄な殺しはしないくノ一・すがると、殺しをいとわない伊賀忍者・音無の二人が呪いの巻物を取り戻すため、手を組んで、死闘を繰り広げていく。
時は応仁の乱の前夜、まもなく戦国時代に突入していく頃が舞台で、その時代の忍者の活躍というところが新鮮であり、また、数多の流派の忍者が登場してくるところも、忍者好きの自分にとってはたまらないところでした。
二人の対照的なキャラクター設定も絶妙で、死闘の中でより際立つ形となっていて、より闘いの緊張感味わえました。
忍者の闘いのアクション要素を横軸に、呪いの巻物の謎を解いていくミステリー要素が縦軸と、物語が展開するところも十分に楽しむことができました。 -
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鎌倉三代将軍家の時代の13篇の短編アンソロジー。
タイトルは『旅する』だけど、旅自体を扱った作品はなかったような?(^_^;)各作品の冒頭に、作品にちなんだ名所の写真と説明がついています。
前半は頼朝と政子の逸話が多く、後ろになるにしたがって時代があとになります。
砂原浩太朗さんの「実朝の猫」が好きかも。鎌倉に行きたくなりました(^.^) -
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今後への期待
これから展開に期待が楽しみになる。外へ拡大していく部分より、国内を充実させていく部分が中心になっており、また世代交代も見えてきた。一層の飛躍がどう描かれていくか、期待したい。
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次を読みたくなる
当時の常識に反することへの葛藤も深かったと思うが、その深刻さはあまり感じられない。一方、話の展開がスピーディーで一気に読め、続編を読み進めていきたいと思えた。
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購入済み
なかなか興味深い尼子経久
一時は中国山地を越えて播磨まで侵略、あるいは毛利元就ともしのぎをけずった尼子氏だが、私自身よく知らなかった。この本を知り尼子氏を理解するきっかけにしようと思った。
経久自身劇的な人生を送ったようだ。ただ、経久だけでなく、地域の勢力、経済に加え彼を取り巻く人々も筆を惜しまず描きだしているため当時の時代をより深く理解出来た。
続編が待ち遠しい。 -
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Posted by ブクログ
豊臣秀次の処刑と共に実行された妻子主従の三十九人斬殺事件。その中にいた嫁いだばかりの最上家の娘を救い出そうとするエンターテインメント時代小説。
秀吉側を擁護するわけではないが、秀次に会ってないからと言って駒姫のみを処刑の対象外にするという理屈は少し違うのではと思い、中盤まであまり没入できなかった。
しかし、堀喜吽の「(この世は)理非なき地獄。地獄では理非を閻王が見る…。その閻王不在の地獄」という言葉から妻女の辞世の句までそれぞれの言葉が重く響いて感涙に誘われた。特に、浦山筑後の最後の騒動が印象的だった。子や孫に近い歳の駒姫からの言葉を大切にする戦国の強者である筑後、その駒姫の亡骸すら引き取 -
Posted by ブクログ
ー--時は戦国。
織田の軍勢に妻子を殺された若き上忍•影正は、復讐を誓い紀州をめざす。
付き従うは右腕の朽磨呂、くノ一の詩音ら一騎当千の七人。
山中の荒れ寺に辿りついた彼らだったが、寺の空間が不自然にひき伸ばされどうしても脱出できない!さらに一人が見えない敵によって一瞬で屠られる…。
表紙で興味を惹かれ、裏表紙を見て期待をもち、文章を読んで確信に至った新規開拓(・∀・)貴志祐介も帯で推薦してたしな!(^p^)
超人的な武芸を身につけた忍者集団と
恐るべき超常能力を秘めた異形の妖怪軍団の死闘
時代小説風の語り口ではあるけど、中身はホラー+エンターテイメントの見事な融合
そ