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時は戦国。大陰陽師・安倍晴明の末裔たる土御門家を“魔天の四天狗”を名のる魔物が襲撃、魔を滅ぼす霊剣・速秋津比売の剣を奪い去る。それは裏蘆屋の流れをくむ妖術師・果心居士の指図だった。果心居士は奸雄・松永久秀を操り、恐るべき陰謀を企てていた。霊剣を取り戻すため、土御門家随一の使い手・光子姫は、凄腕の伊賀忍び・疾風らに守られながら、久秀のいる多聞山城をめざすが――。新説・陰陽師物語、待望の第2巻。
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Posted by ブクログ
戦都の陰陽師シリーズ、2作目。 前作で出雲から京に持ち帰った速秋津比売の剣を、果心居士率いる四天狗たちに奪われる。今作ではその剣を取り戻すまで。 松永弾正を始め、島左近やら、史上の人物が前作と同じく沢山登場し、上手くストーリーに組み込まれ、楽しく読めた。その代わり、ストーリーと史実の絡みにページ数...続きを読むを奪われ、前作のようなスピード感溢れる戦闘描写は終盤に差し掛かるまでほとんどあらず。終わり方にしても、シリーズ作品の流れにある一部でしかないという印象。その物足りない部分を次作で満足させてほしい。
持久戦が主だったのでスピード感が失われたのは惜しい。でもその分左近と新次郎、脇役の人柄や関係に引き込まれた。 一番手強そうだった立烏帽子の決着はちょっと意外。せつない弱点。終盤はやっと盛り上がったけど、ここで終わらせるなんて憎いなぁ。
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