武内涼のレビュー一覧

  • 敗れども負けず(新潮文庫)

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    敗者にフォーカスした小説は近年多い気がする。このようなテーマは新たな発見があるので読み応えがある。なかでも最後の話は敗者とは思えぬストーリーで非常に良い話だった。

    ※評価はすべて3にしています

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    2022年08月01日
  • 読んで旅する鎌倉時代

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    大河ドラマと合わせて読みました。
    歴史は勝者が作るとはよく聞く話ですが、正史はそうなのだろうなとつくづく思います。そして、それだけではなく、歴史とは解釈なのだなと深く思います。特に歴史小説を読んだ後には。そして、このようなアンソロジーを読むと、一編ごとに少しずつ変わっていく(あるいは観点を変えていく、ずれていく)解釈が実に面白いものです。
    一冊の長編を読み通すのも面白いのですが、これはある観点からの物語を深くしていくことだと思います。アンソロジーには多観点から読み解いていく、そして、一編ずつを積み重ねて一冊の流れを読み解いていく楽しみがあります。
    私は背表紙に「高田崇文ほか」とあったので購入し

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    2022年05月01日
  • 妖草師 謀叛花

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    シリーズ完結。

    豪商を狙った残虐な賊を追う重奈雄達。事件の背後に、御三卿や大名家が絡んだ大陰謀が姿を現します。
    その陰謀を操る、関東妖草師師との対決は、まさに“妖草大戦争”ばりに、様々な妖草が出てきて、最後にふさわしい読み応えがありました。
    重奈雄と椿はやっと幸せになれそうですが、かつらも、如一の事を乗り越えて幸せになって頂きたいです。

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    2019年04月02日
  • 東遊記

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    時は中国・唐の時代。蚩尤の復活を防ぐために、東の果てへ旅する冒険のはじまりはじまり。
    伝奇の冒険していて好きです。ただ、これ続くよね。

    最終目的地は富士山。まだ日本どころか、中国をでてすらいないですから。
    都・長安から旅が始まり、蜀の地をへて荊州のあたりです。まさか、決着を見ないとは思ってもいませんでした。長い旅路になりそうだ。

    唐の時代の伝奇にはかかせない存在の空海。彼は登場するけども、主役は橘逸勢。そこが新鮮でした。

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    2019年02月21日
  • 東遊記

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    ま さ か の 日本に着かない!
    一行の中に空海がいるから察しろってことか?
    続編もないようだしなんとも中途半端。

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    2018年12月02日
  • 妖草師 無間如来

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    ネタバレ

    シリーズ第四弾。

    今回も色々な妖草が出てきて、設定や物語は楽しめました。
    ただ、椿の嫉妬が見苦しくて不快(本当、成長しないなぁ・・・この娘)なので、-★。

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    2018年09月03日
  • 忍びの森

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    信長による天正伊賀の乱を逃れた上忍二人の率いる忍者たちが不思議な寺に迷い込んだことによる妖との激闘?
    全の妖を作り上げた『うつろ』とは
    齊宮の藤原氏への恨み等、何かしらを操る?
    伊賀に攻め込んだ甲賀への恨みを晴らし、信長は?

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    2018年02月25日
  • 妖草師 人斬り草

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    なんとまぁ、さらに壮大なスケールで。
    伊藤若冲や与謝蕪村は出てくるわ、そこがまた面白のだとは思うけど、やっぱりなぜか入り込めず。
    どうしてだろうか。、

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    2017年03月06日
  • 妖草師

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    江戸中期を舞台に、世に災いをもたらす異界の妖草を刈る妖草師の活躍を描いた伝奇小説。
    人の心の闇を苗床にして芽吹いてくる妖草という設定が面白い。キャラも立っているし最後の方は忍法帳みたいな肉弾戦になってくるし、アニメ化したら映えそうなストーリーだと思うが、ちょっと物語にのめり込めなかったかも。いまいち主人公に好感が持てないのが残念。

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    2016年10月22日
  • 妖草師 魔性納言

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    今回は、かなりの強敵でした。
    シリーズ三作目ですが、何だか色々と落着したので、「この巻で終わりなの?」と、思わせるものがありましたが・・・。続きは出るのかな・・?

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    2016年06月06日
  • 妖草師 人斬り草

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    シリーズ第二弾。
    前作に続き、様々な妖草・妖木に立ち向かう重奈雄ですが、今回は仲間とのチームプレイ的な要素もあり、そのあたりも面白かったです。
    ただ、椿のキャラがどうも好きになれないのが残念なところ。。。

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    2015年07月23日
  • 妖草師 人斬り草

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    シリーズ2作目。5編の連作短編集。
    今作も色々な妖草が登場。前作に比べるとハラハラドキドキが少なくおとなしめ。有名な登場人物たちとの絡みをもっと読みたかった。あっさりだったな。
    重奈雄とお兄さんの間の雰囲気が柔らかくなった気がするのは良かった。
    続編出たら読みます。

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    2015年04月21日
  • 妖草師

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    人の心を苗床にこの世に生えてしまう常世の植物「妖草」を刈り取る妖草師・重奈雄。
    いろいろな力を持つ植物でが出てきておもしろい。無明尼の側の話をもっと読みたかった。物足りなさもあったけど、魅力的なキャラも多いので、これからが楽しみ。
    植物でここまでの肉弾戦になるとは。壮絶な闘いでした。

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    2015年03月29日
  • 妖草師

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    人の心を苗床にして、この世に芽吹いた常世に生える草・“妖草”を刈り取る者ー妖草師。
    この設定は好きですね。今後シリーズ化して、登場人物のキャラが確立されていけば、面白くなりそうな感じなので、続編希望です。

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    2015年01月05日
  • 戦都の陰陽師 迷宮城編

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    ネタバレ

    戦都の陰陽師シリーズ最終作。本シリーズに期待しているのは陰陽師&忍者vs妖怪という特殊バトルだったのに、案に相違して味気ないものが続いていたが、本作は前作の完全な続きから始まるためか状況は逼迫しており、なかなかに読み応えある展開が続き最終作としては満足した。そもそも、この装丁にこの設定と聞けばもっとエンタメな感じを期待していたのが間違いで、読み終わってみると織田信長が台頭する前の混沌とした奈良、松永久秀という男の史実をうまく絡めて、柳生父子、葦姫、果心居士などの人物の配置も良く考えられている。シリーズ全体としても光子の足跡に史実や意外な人物を関連させたりと実は凝っているのだが、これが玄

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    2014年11月26日
  • 戦都の陰陽師

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    ネタバレ

    戦国の京都、結界のひずみから忍び寄る天魔を倒す霊剣を手に入れるため、出雲まで旅をする陰陽師の少女と彼女を護衛する伊賀の忍。天魔に唆され彼らを狙って次々とやってくる刺客達というストーリィ。説明が非常に多いので読むのに難儀するが、戦闘シーンの迫力と忍者特有のハッタリバトルに式神と霊剣の人知を超えたスケールがなかなかにド派手で良い。中国山地を如何に京まで戻るのかという逃避行というスタイルも興味深かった。
    かなり絶望的な戦いの中で生きることを習いとする忍達が、光子のために覚悟を決めて戦うというのは熱いものがあり、また、過酷な旅路にも血腥い戦闘にも慣れていない光子が、そんな彼らの姿を見て成長する姿も清々

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    2014年10月31日
  • 戦都の陰陽師 迷宮城編

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    山場になるはずの城内戦が思ったより盛り上がらなかった印象。いろんな意味で最後は神頼みになってしまって、果心居士にもっと気味の悪い不敵さを見せつけてほしかった~!
    この巻も窮地から紙一重で脱していく蘭の健闘が読んでいて楽しい。
    主役は陰陽師とわかってはいるが、伊賀七忍の活躍もっともっとと期待してしまうシリーズ。

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    2023年02月20日
  • 戦都の陰陽師 騒乱ノ奈良編

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    ネタバレ

    持久戦が主だったのでスピード感が失われたのは惜しい。でもその分左近と新次郎、脇役の人柄や関係に引き込まれた。
    一番手強そうだった立烏帽子の決着はちょっと意外。せつない弱点。終盤はやっと盛り上がったけど、ここで終わらせるなんて憎いなぁ。

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    2013年01月28日
  • 戦都の陰陽師

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    また表紙がいただけない。

    この人の忍者の書き方は気に入ってるが、
    戦国武将の書き方は若干偏見ぎみ?
    それが正しいのかもしれないけど夢が無い。

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    2012年03月31日
  • 忍びの森

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    ホラーというよりはファンタジー色の強い作品です.

    大まかには天正伊賀の乱を土台に敗走する忍者一党が妖怪の支配する寺院の敷地に迷い込み,閉じられた結界から抜け出すために妖怪を退治してゆくという話です.
    史実や忍者の造詣を適度に盛り込んでいますが,若干説明くさいところが読んでいてペースを崩されるのが難点.
    面白いけれども途中で物語から意識が離れてしまうのが非常に残念でした.

    とはいえ,最後まで読ませるだけの文章力は見事.
    本作でデビューした著者の次回作に期待です.

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    2011年11月04日