1489年、出雲の制覇から、1508年、大内に従って上洛の途につくまでを描く。
出雲制覇から五年、時をかけて内政を充実させる。これは仕方ないだろう。そして西伯耆の制圧。ここまでは順調だった。しかしここから停滞、尼子をもってしても東伯耆と西石見を抑えるのが精一杯だった。西の大内と東の山名はそれほど巨大ということか。
経久の停滞に伴い、小説にも停滞感。陶に凄みを感じさせる。続きに期待。
「謀聖」の意味に初めて解説が。謀略の達人という意味ではない。謀略に優れるが、聖人でもあるといことだった。ちょっと分かりにくい。