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Posted by ブクログ
戦国時代と言えば、織田信長、武田信玄、そして今回の大河ドラマの主人公徳川家康など数多くの著名な武将がしのぎを削った時代である。
この物語の主人公である尼子経久は歴史マニアなら間違いなく知っている全国区の人物であり、武将として、また領主として評価も大変高い傑物とも言える人物であるが、一般的にはマイナーな部類に入るかも知れない。
この物語ではその尼子経久の人物像が温もりを感じさせるほどに生き生きと描かれており、歴史好きでなくても楽しめるかもしれない。登場する人物にもそれぞれ個性があり、物語に彩りを与えている。人物を追いながらもストーリーの随所に表されている山陰地方の風物や暮らしぶりにも興味をもった。
Posted by ブクログ
1508年から1541年、経久84歳で死ぬまでを描く。
1508年、経久は大内につくことにして、京都へ攻め上る。この時代、すぐに合従連衡が変わる。凄まじい変化だ。
尼子の最盛期は経久の死ぬ直前から、孫の晴久が受け継いだすぐまで。
経久の教えを無視して、大内攻めを敢行しようとするも、その前の毛利に敗戦。一気に月山富田城まで攻められる。この辺りの国人たちの寝返りの凄まじさ。最大11カ国遠納めたと言っても心からの服属ではない。
経久の内政によって人々は尼子への忠誠を持つと言っても、それは出雲を中心とした数カ国に過ぎないのだ。
それにしても84歳まで生きた。しかし残せたのは名前だけか。
地方の戦国武将でありながら月山富田城という名山城を持っていることに違和感を感じ続いていた。しかし、この大作を読み切って合点した。しかも、中国地方での領土争いだけでなく、室町幕府内の確執にまで関与していたとは。
波瀾万丈の人生を不屈の精神で生き抜き、世の中を改革し、多くの人材を育成しながらも、次世代への橋渡しは思うようにいかない。非常な戦国時代にあってカリスマが率いる組織はなおさらで、切なく歯がゆい。
数多くの人物は登場するが、分かりやすい文章で続巻が出るたびにほぼ一気読み。最終巻は物語の内容が濃すぎて事実の羅列に傾くように感じるのは私のわがままか。それでも経久の死後についてまで筆を進めていただいていたことは大変ありがたい。有名な上月城の戦いに至る尼子氏の歴史がほぼつながった。
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小説・文芸
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