美樹本晴彦のレビュー一覧

  • 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン

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    ネタバレ

    約1年前に「逆襲のシャア」の感想として、以下のように書いた。
     @
    ところで、角川カセットブック「逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン」を聞いてみた。59分。
    大局はあまり変わりない。
    ・ナナイ・ミゲル → メスタ・メスア
    ・ギュネイ・ガス → グラーブ・ガス
    ・サザビー → ナイチンゲール
    ・ヤクト・ドーガ → サイコ・ドーガ
    と、ネーミングが異なる程度。
    が、まず導入部として、なんとアムロとベルトーチカのセックス事後・後戯「ベルトーチカの顎は尖ってるんだから(胸板に刺さる)」という、!!!!!!!!
    しかも、クェスを倒したのは、チェーンではなくハサウェイの誤射。これが、後に「閃光のハサウ

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    2023年08月03日
  • 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(下)

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    物語は最終局面へ。
    ガンダム小説上最も悲劇的な結末と聞いたことがあったが、まさにそんな感じ。
    SF小説によくある事だが、高度に進んだ科学力に対して、人間の進化の遅さの差を表現し、現実社会の問題点へのメタファーや共感性をついてくるものが多い。
    こちらも例に漏れず、そのような作品である。
    結末として、大きな変革によるカタルシスを描くか、それが無惨に散って無力感を描くか。

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    2022年05月07日
  • 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(中)

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    物語中盤、人間関係中心。
    ガンダムってロボット戦争ものだけど、現実世界の政治や文化へのメタファーもあり、中年になっても楽しめる。
    結末は知っているが、やはり次が気になる。富野氏は小説も面白い。

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    2022年01月23日
  • 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(下)

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    わかってるよ!だから、世界に人の心の光を見せなけりゃならないんだろ!

    12年前にその光を確かに見たはずの人類は変わる気配を見せず、マフティー・ナビーユ・エリンが地球保全を理由に全人類の宇宙移民を求め、その政策を実施しない地球連邦政府の要人を暗殺し始める。

    腐敗した政治、ひいては人類に見切りをつけたテロ行為は、手段としては直接的過ぎるし、「マフティーのやり方、正しくないよ」なんだけど、それだけ地球に残された猶予がないってことなのか。

    瞬間的に明るくきらめく光。
    そこから枯れることのない水が流れ始め、それが枯れることがないと思えるほどに、救いがない。

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    2021年10月11日
  • 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(下)

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    初恋と敗北感に悩める少年じゃないんだなハサウェイは。
    青年であって。目的がよくわからない。
    MSはほとんど出てこないし
    ブライトがひたすら気の毒。
    ギギもいらないし。
    泥臭いわけでもなく少ない戦闘シーンで疾走感とパイロット欲を出したのはよかった。
    映画の繋ぎ方が気に入らない。

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    2021年08月05日
  • 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(上)

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    ネタバレ

    中学生のときにどハマりして読み漁った富野さんの小説を久しぶりに手に取った。
    ガンダム史上、一番悲劇的なラストを迎えると話題の本作。
    でもガンダムって結構悲劇的なラストが多いので、その中でも一番の悲劇ってどのなものか気になるところ。
    上、中、下、の3部構成になっており、2021年の6月に公開された映画は丁度本作、上に相当する部分である。

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    2021年08月01日
  • 機動戦士Zガンダム 第二部 アムロ・レイ

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     物語はエゥーゴの視点で進んで行く。クワトロ・バジーナを中心にした一行は地球に降下してジャブローを攻撃する。またこの巻でアムロ・レイが登場して、エゥーゴに加わるべく監視の目を抜け出す。新たなモビルスーツもどんどんと登場してしまい、前作の機動戦士ガンダムを比べると、アニメを無理に小説に書き起こしているような印象も受けてしまう。

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    2021年05月18日
  • 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(下)

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    予習その3完結編。これは映画館で観るよりOVAとして配信で観るもんじゃないだろうか。面白くないわけじゃないけど、これを映画館で観せる、しかも3本分のお金をファンに使わせるのは、傲慢としか。。。映画用のシナリオ、ストーリーになっていることを祈る。。

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    2021年05月15日
  • 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(上)

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    2021年、もうすぐ公開される機動戦士ガンダムの新作映画、「閃光のハサウェイ」の原作本3部作の一本め。富野由悠季御大の筆によるものだけど、初版はなんと平成元年だから、すでに33年前の作品であり、それを令和の今上映するっていうのは、なんとも遠大と言うか、あらためて驚くべきというか、ガンダムの成せる業というべきか。
    正直映画の予習にと読み始めたわけだけど、読んでる途中で映画も3部作と知って、そこまでして描く内容とも思えず(面白くないわけじゃなく)、せめて前編後編の2作で映画なら事足りるのではと思わさせられた(まだ1/3しか読んでないわけだけど)。
    何より、Zガンダム以降、富野ガンダムに出てくる“ウ

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    2021年10月20日
  • 新ロードス島戦記4 運命の魔船

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    ネタバレ

    久しぶりのロードス島戦記。
    今回はマーモ島とロードス島の海峡に現れた魔法船を軸にストーリーは流れる。

    タイトルにもなっているこの魔法船だが、これまでの竜退治とかと違ってあっさりと対決は終わる。ページ数も200ページ余りと大変少ない。ともすれば外伝みたいなエピソードと変わらないようだとは感じた。
    ただ、本作で語られるニースとスパークとの婚姻、新生マーモ帝国の暗黒騎士団長ネータの死、破壊神カーディス教団の暗躍など盛り込まれる内容は多岐に渡る。本編は次回に続く大きな事件の序章に過ぎないような感じだ。

    結末もいささか尻切れトンボで物足りない。ネータの死を知った事でヴェイルの身の振り方が気になるがそ

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    2021年04月21日
  • 機動戦士Vガンダム3 マリア・リーディング

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    前半はジブラルタルでのエピソード
    マヘリアさんやケイトさんのエピソードは省略

    後半はやっと宇宙 宇宙での生活の描写に「ん?」と思うところもあるけど(重力がないから食べたものが胃袋に落ちない?とか)、想像を掻き立てる描写も多く楽しめる

    宇宙引越公社、太陽電池公社という企業(多分第三セクター)を非政治組織と位置付けているが、非政府組織のこと? これも著者が作った造語なのかもしれない

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    2021年04月18日
  • 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(上)

    購入済み

    上中下まとめてのレビュー

    閃光のハサウェイがアニメ化するというので、30年くらいぶりに読んだ。
    初めて読んだのは小学生の時で、当時は語彙力もいまほどは無かったので、そんなにちゃんとストーリーは追えてなかったのだろう。全く記憶に残っていなかった。
    なので再読といいつつほぼ初見だった。

    あらすじはネタバレになりそうだから置いておくとして。
    上中下通しての感想は「面白いと言えなくもない」だった。

    この物語の世界で扱われているのは、逆襲のシャア以降の世界なわけで、その時点ではアニメ化されていなかった。ということは、ほぼ富野オリジナルと言っていい(その辺の事情は詳しい人がいるだろうからそちらを参照していただきた

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    2020年12月07日
  • 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(上)

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    おそろしく悪文。ベルトーチカ・チルドレンよりはいくらか読みやすくなってはいるが、御大自身が自分は作家向きじゃないとおっしゃるのがよくわかる。
    他のガンダム作品とちがい、戦略的な流れを追わないぶんハサウェイの心境の変化は読みやすいし、小説らしい雰囲気が出て、他のガンダム作品では味わえない感覚がある。
    もうすこし、舞台裏での争いをほのめかす描写があるとよりいいのだが‥

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    2020年11月14日
  • 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(下)

    購入済み

    MS同士の戦闘シーンが良かった

    アデレードでの決戦。
    それぞれの思惑や戦略、そしてMSによる白兵戦と、息を飲むシーンが続きます。
    結末はとても悲しいですが、UCの最終決戦のような時空を越えて…みたいな感じではなく、物理的なMSや兵器による戦闘シーンは個人的には良かったです。

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    2020年08月12日
  • 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(中)

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    ネタバレ

    テロリズムと移民の話だった上巻とは打って変わって、中巻は恋愛がテーマに。正規軍のケネス大佐との三角関係なのかと思いきや、妖艶な女性ギギ・アンダルシアに完全に主導権を握られてしまうテロリストの頭目マフティー・ナビーユ・エリンことハサウェイ・ノアの物語。なんとなく付き合ってる恋人とギギの間でどっちつかずながらもギギに主導権を握られてしまう辺り、まるで大瀧詠一の『A LONG VACATION』の主人公のようなうだつの上がらなさを感じる。

    「おれたちは、閣僚の粛正で分るとおり、ターゲット以外にはなにもしない」(本書66頁より引用)というテロリスト仁義が語られるが、上巻で見た通り、ハサウェイは自らの

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    2020年06月24日
  • 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(上)

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    逆襲のシャアから12年大人になったハサウェイ。
    物語はよかったけど、ガンダムはアニメじゃないと、ダメだとおもった。アニメじゃないと。

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    2020年03月04日
  • 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(中)

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    前半は物語が動かないので、正直、退屈ではある。
    しかし、富野由悠季監督が『宇宙世紀』をとてもよく考えて設定しているのが分かる。
    後半になってやっと面白みが出てくる。

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    2019年09月05日
  • 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(上)

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    アニメ化と聞いて、18年ぶりに再読してますが、、、。
    とにかく、文章がヘタクソですね。
    読みにくいったらありゃしない。
    (^_^;)
    誰がどのセリフを喋ってるのかが分かりにくい。
    シナリオは面白いんですけどねぇ〜、、、。
    本当に勿体ないです。
    続き読みます。

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    2019年09月02日
  • 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン

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    ファーストガンダムの完結編とも言える映画版「逆襲のシャア」のノベライズ版だけど、登場人物やマシン、設定などいろいろ違っている。これは映画版シナリオの初期案でボツになった内容が元になっているからだそう。ただ基本の流れは映画版に沿うので、映画版でちょっと難解な部分も読むと、あぁ、なるほど、そういうことかと理解しやすくなる。そういった意味でも読んで損はないと思う。

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    2019年07月24日
  • 新ロードス島戦記2 新生の魔帝国

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    戦乱の世から天下泰平の世になったロードス島を舞台に繰り広げられる今シリーズは、副題にもあるように、災厄の前兆が沸々と湧き上がっている感があるも、正直長閑である。従って内容としては悪との戦いよりも諸国との政治的駆け引きを描写する事で各国の特色を出しているし、また未熟な王スパークと英雄王カシューとを対比させる事で王の資質とか人物像を浮き彫りにする描写があり、地味ながら味の濃い内容に仕上がっている。
    唐突に終わったようなエンディングは作者がいまだ手探り状態であることを示しているように思えるが、どうだろうか?

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    2019年07月08日