あらすじ
暗黒の島の覇権を握ろうとした新生マーモ帝国も、ついに滅んだ。だが、それはつかの間の勝利にすぎなかったのである。スパークたちの前に、帝国の陰で暗躍してきた、破壊の女神の教団が、その真の姿を現したからだ。教団の狙いは亡者の女王の魂をもつニース。かつての支配者を覚醒させ、マーモのみならず、世界を滅ぼそうというのだ。ロードスの未来を守るため、スパークは最大の的に挑む! 大河ファンタジー。いよいよクライマックス。
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Posted by ブクログ
ロードス島戦記の最後を飾る物語は、上下2巻です。
そして、上巻の最後の章は、「公国滅亡」。
つくづく、スパークくん、不幸です。
しかし、ロードス島の統一王が出て、最後になるのかと思っていたのですが、そんなことは全然なさそうですね。
Posted by ブクログ
『ロードス島戦記』、『ロードス島伝説』、そして本シリーズと続いてきたロードス島サーガも本作を以って終焉だそうだ(と書いているが、やはり新シリーズが開幕した)。
最初に読み始めたのが私が確か中学生の頃のことだから、いやはや足掛け20年近くになるわけだ。あの頃、子供だった私が、今では三児の親なのだから、びっくりする。
よく考えてみれば、人生の半分以上の年月だ。
まず本作を読んでいると、映画『ロード・オブ・ザ・リング』の一連のシーンが浮かび上がってくるのが止められない。あの映画こそ、このロードス島の世界を具現化したものであり、トールキンの『指輪物語』が確かに今、世に蔓延る数々のファンタジーの原形であった事をまざまざと思い知らされた気がした。
いやはやイメージの印象というのはこれほどまでに強い物かと思った。それはイラストが美樹本氏に代わっても、未だ読中に思い浮かぶ各登場人物のイメージ像が最初の出渕氏のそれから脱却しきれない事からも明らかだ。
(6巻下巻の感想に続く)