美樹本晴彦のレビュー一覧

  • 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(下)

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    最終巻。結構、評価の高い作品だと思っていたけど、わたしにはあまり合わなかった。
    ギギという存在もそうだが、あまりにも内容があっさりし過ぎている。
    アムロのように人類の革新が現状を把握し、地球を救くという悲しいほどの楽観視でもないし、シャアのように地球に隕石を落とし寒冷化して人が住めない環境にし、地球の自然治癒を委ねるような強制的とも違う。地球に住み着くトップだけを粛正(殺害)していくという、中途半端にも思えるアフティーの活動。
    最後には捕らえられて銃殺刑で死刑。死刑なる主人公など珍しく、それ故に映像化もしないんだろうと思う。
    ①人類の叡智が地球をも救う。アムロ
    ②人類を強制的に地球から追い出す

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    2012年05月06日
  • 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(中)

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    ネタバレ

    ギギが中心に展開しているように思うけど、個人的にあまりギギは好きではないな。
    ふたりの男の間に位置するように立ち回り、本心を語らず、ふたりの結末を観ようとする。卑怯ともいえる。
    最終的にはハサウェイの方へ移ったけど。
    2巻ではあるけど、まだハサウェイがマフティーを演じるには無理があるようにみえる。
    最後にハサウェイの父親ブライトが、ハサウェイ率いるマフティー討伐の掩護のために地球へ向かった。
    マフティーが自分の息子であると知らずに、その討伐掩護に向かう。そんなブライトに複雑な想いになる。

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    2012年05月06日
  • 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(上)

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    ネタバレ

    富野由悠季が映像化しないということで書き上げた作品らしく、また好評との口コミもあったので読んでみたいと思い購入。

    原作である逆襲のシャアの続編。
    ハサウェイがクェスを殺してしまった、その後となる。
    が、物語の冒頭からハサウェイはマフティーになっていて、シャアの反乱から今までの話がないため、どういった過程でそうなったのかはわからない。
    マフティーはすべての人類は宇宙へ挙るべきだと主張するからには、シャアと同じく地球を休ませるべきだと考えている。武力による実行という線からしても、人類の革新を夢見るアムロよりはシャアよりだと思う。
    でも、トップというにはまだ幼い気がするな。冷静でもないし、冷酷でも

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    2012年05月02日
  • 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン

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    映画はオープンエンターテインメント。大勢の人たちが観て楽しめるものなければならない。そのために編集が加えられたものであり、この本こそが原作となる、らしい。
    映画版のアムロの恋人チェーンは登場せず、Zガンダムのころのベルトーチカがそのまま恋人であり続けて、そしてアムロの子供を身籠る。
    主人公が父親になるというのは確かに子供受けはあまりしないものだろう。共感が出来ないから。
    物語の話をするとシャアの総帥でありながら、事故の欲求を押さえられないところ、幼さがよかった。(物語中は純粋という言葉となっているが)
    自分の中でアムロという存在があまりも大きすぎ、ニュータイプというレベルでも負けていると思って

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    2012年05月02日
  • 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(下)

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    ネタバレ

    しかし、どこまでもどうにも救いがなかった。

    ただハサウェイがどうにかすっきりとした気持ちで死んで行ってくれていればいいのだけどという感じだ。

    死んだ者よりも残された人間の心は傷ついているだろう。

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    2012年04月22日
  • 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(中)

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    上巻のレビューとは違ったことを書こうww

    いや、ミノフスキークラフトいいねえ。
    飛べないガンダムが飛んじゃったよって感じで。

    ガノタの中でもニュータイプって何だろうってことをちょっとでもマジで考えたことのある人は読んで欲しいな、本作を。

    ライトノベルなんてタグ付いてるけど、全然ライトじゃない。

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    2012年04月22日
  • 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(上)

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    宇宙世紀で一番女難の相が出ているのはハサウェイ・ノアではないだろうか…。

    クェスに人生曲げられ、ギギにとどめを刺され…。

    まあ、そんなことはどうでもいいんだけどね。

    ガンダムという一連の作品は人という種がいかに地球と共存していくかということにあると思う。
    そして、その両極端にあったのがアムロとシャアで。
    それは極端だからこそ、一般的に普通に生きていこうとする「地球の重力に魂を引かれた人」たちにはどちらも受け入れられなかったんだろうなあ。

    そして、そのどちらもを受け継いでしまったハサウェイは…。

    どいつもこいつも純粋過ぎるんだ…。

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    2012年04月22日
  • 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン

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    実は映画版よりもこちらの方が好き。
    アムロに子どもができるという生々しさ。
    ベルトーチカとだらだら続いているという生々しさがすごくいいと思う。
    そういう生の部分をきちっと書いた上でのSFというものは重要だと思うんだ。

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    2012年04月11日
  • 機動戦士Zガンダム 第五部 戻るべき処

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    小説版ファーストに比べれば、大分読みやすいし、話のプロットも面白いです。

    でも、読みにくいことには違いない。

    5部の最後の100ページくらいが、忙しない感じでズンズンとすすんでいきます。

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    2012年03月12日
  • 機動戦士ガンダム III

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    やっと三冊読み終わりました。この人の文章、難しいです。でも、セイラさんに対するイメージはだいぶ変わりました。アムロもアニメと違って、頼り甲斐がある感じに思えました。

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    2012年03月12日
  • 機動戦士ガンダム II

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    一巻からの繰り返しではあるんだけどニュータイプについてより理解しやすい表現がされている。
    ニュータイプ的なるものが究極の知性だとして、時にそれよりも感情を、更に言うなら動物的本能を優先させねば生きられないニュータイプたちは自己の内面に対する洞察力に優れるだけに葛藤するのだろう。
    これは理性的であろうとする人間に共通する感覚だとも言える。

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    2012年01月30日
  • 機動戦士Zガンダム 第二部 アムロ・レイ

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    第二部の舞台は地球。
    冒頭から地球への降下を開始。エマさんは宇宙に居残りになったため、物語への登場も前半だけ。
    中盤からアムロも登場するのだが、幽閉されて、戦争から遠ざかったことから、カツなどの子供たち、カミーユやシャアにも冷たくあしらわれる。
    アニメだとニュータイプだと、まさにエスパーな人間に表現されているが、これだとほとんど一般人と変わらない。
    シャアとの突然の再会に驚き、こころの整理がつかなくなるところも、実に人間らしくて良いと思う。
    次巻あたりで勘を取り戻し、エースに返り咲くかな。

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    2012年01月28日
  • 機動戦士Zガンダム 第一部 カミーユ・ビダン

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    思っていた以上に面白かった。
    アニメに比べて各登場人物が人間臭かったのがとてもよかった。
    あの登場してから神掛かっていたカミーユも、これでは最初はうまく機体を操作出来ずに着艦に手間取ったりと。
    また、カミーユの両親が死ぬところも、アニメよりはリアルに書かれていたと思う。
    あとはシャアもブレックスに丁寧な一般兵のような態度を取るところもいい。気取り過ぎていない。
    2巻でのアムロとの再会がどうなるのか楽しみ。
    ヒロインはエマさんだよなぁ。いい意味で真面目で実直、カミーユで大人であろうとする。でも、どこか少女心を残している。

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    2012年01月26日
  • 機動戦士ガンダム エコール・デュ・シエル(1)

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    ストーリー:9 画力:8 魅力:9 デザイン:9 構成:9 表現力:9 独創性:8 熱中度:8 センス:10 感動:10 総合:89

    昔はガンダム漫画をバカみたいに買ってましたので、その一つとして集めてましたが、現在さすがにお金の都合もあってガンダム系の漫画とは縁を切って、ほとんど売ってしまいました

    その内、いくつかお気に入りだったガンダム漫画だけは残っていて、その一つです

    しばらく美樹本先生が別の仕事をしていたらしく連載が止まっていたみたいで、ずっとコミックが出てなかったのでどうなったんだろう?って思ってたら、少し前に何年かぶりに新刊が出ました

    話的にはZガンダムあたりだと思うのです

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    2011年12月31日
  • 機動戦士ガンダムZZ 第一部 ジュドー・アーシタ

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    アニメ、機動戦士ガンダムZZ のノベライズ作品。
    これを読んだのはかなり前なのだが、感想を書かせてもらう。

    アニメ同様に作品の前半部分であるこの巻は明るいテイストの読みやすい内容だったと思う。
    コミカルな描写が多かったのも今までのガンダムにはなかったものだろう。
    ノベライズを行ったのは富野監督ではなく遠藤明吾氏ではあるが、
    とてもいい味を出している。
    富野作品のような重いタッチの、言ってみれば少し読みづらい、表現のクドい部分はあまりない。
    とても楽しいいい作品だったと思う。

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    2011年08月29日
  • 機動戦士ガンダム I

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    先輩(♂)にすすめられて、アニメを全く知らない状態で読みました。闘いの描写が生々しく読み進めるのに苦労しましたが、アムロの葛藤、シャアの虚無感?自尊心?、セイラの寂しさと希望など、主要人物の心情に取り込まれていきました。ララァが登場したあたりから一気に(わたしの中では)おもしろくなった。思惟の飛翔、そして圧巻のラストシーン。初読のファーストインパクトには充分。2巻も期待。

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    2011年02月15日
  • 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(中)

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    暗いがリアリティのある傑作
    ・宇宙世紀を描いた初代ガンダムの流れを正当に汲んでおり、その後の
     ZやZZから宇宙世紀の他作との矛盾もなく自然に読むことができます。

    ・逆襲のシャアのように不可思議のうちの終幕ではなく、リアリティのある悲劇で幕をとじています。

    ・それでも躍動する命や人と組織のあり方、人と地球、宇宙のつながりなど思慮に富んだ作品だと思われます。

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    2010年07月03日
  • 機動戦士ガンダム III

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    意識の革新
    ・宇宙世紀の続編、Zガンダムの小説同様、ガンダムの小説作品の中で
     最も、思想的背景を深く描いていながら、すんなりと読めてしまう文学
     的にも思想哲学的にも極めてレベルの高い作品であると思います。

    ・人の可能性と人の今までの限界、戦争と平和。人と組織。人と宇宙。
     示唆に富みながら、楽しめる傑作です。

    ・アニメとの違いとしては、主要なキャラクターの生死の違いと
     それによる続編との矛盾は生まれていますが、この生き死には
     ありえるストーリーとして受け入れることができました。

    あらゆる問題の本質は、人の意識の問題であり、かつ
    それを行うのは宗派の神ではなく、極

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    2010年07月03日
  • マクロス7トラッシュ 1巻

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    マクロスびいき、美樹本びいきで読んだから好感がある。
    後半はいかにもマクロスっぽいが、もうちょっとストーリーを引っ張ってもらえれば。

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    2010年02月16日
  • 機動戦士ガンダム I

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    ガンダムシリーズ永遠の名作、ファーストガンダムの小説版。

    初代の小説版と言っても内容はアニメと大きく違う。まず地球にはおりません。
    そしてかなり描写が生々しい。アニメから入ってどっぷりな人が今更読むべきではないかもしれない。

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    2010年01月31日