美樹本晴彦のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ最終巻。結構、評価の高い作品だと思っていたけど、わたしにはあまり合わなかった。
ギギという存在もそうだが、あまりにも内容があっさりし過ぎている。
アムロのように人類の革新が現状を把握し、地球を救くという悲しいほどの楽観視でもないし、シャアのように地球に隕石を落とし寒冷化して人が住めない環境にし、地球の自然治癒を委ねるような強制的とも違う。地球に住み着くトップだけを粛正(殺害)していくという、中途半端にも思えるアフティーの活動。
最後には捕らえられて銃殺刑で死刑。死刑なる主人公など珍しく、それ故に映像化もしないんだろうと思う。
①人類の叡智が地球をも救う。アムロ
②人類を強制的に地球から追い出す -
Posted by ブクログ
ネタバレ富野由悠季が映像化しないということで書き上げた作品らしく、また好評との口コミもあったので読んでみたいと思い購入。
原作である逆襲のシャアの続編。
ハサウェイがクェスを殺してしまった、その後となる。
が、物語の冒頭からハサウェイはマフティーになっていて、シャアの反乱から今までの話がないため、どういった過程でそうなったのかはわからない。
マフティーはすべての人類は宇宙へ挙るべきだと主張するからには、シャアと同じく地球を休ませるべきだと考えている。武力による実行という線からしても、人類の革新を夢見るアムロよりはシャアよりだと思う。
でも、トップというにはまだ幼い気がするな。冷静でもないし、冷酷でも -
Posted by ブクログ
映画はオープンエンターテインメント。大勢の人たちが観て楽しめるものなければならない。そのために編集が加えられたものであり、この本こそが原作となる、らしい。
映画版のアムロの恋人チェーンは登場せず、Zガンダムのころのベルトーチカがそのまま恋人であり続けて、そしてアムロの子供を身籠る。
主人公が父親になるというのは確かに子供受けはあまりしないものだろう。共感が出来ないから。
物語の話をするとシャアの総帥でありながら、事故の欲求を押さえられないところ、幼さがよかった。(物語中は純粋という言葉となっているが)
自分の中でアムロという存在があまりも大きすぎ、ニュータイプというレベルでも負けていると思って -
Posted by ブクログ
ネタバレ宇宙世紀で一番女難の相が出ているのはハサウェイ・ノアではないだろうか…。
クェスに人生曲げられ、ギギにとどめを刺され…。
まあ、そんなことはどうでもいいんだけどね。
ガンダムという一連の作品は人という種がいかに地球と共存していくかということにあると思う。
そして、その両極端にあったのがアムロとシャアで。
それは極端だからこそ、一般的に普通に生きていこうとする「地球の重力に魂を引かれた人」たちにはどちらも受け入れられなかったんだろうなあ。
そして、そのどちらもを受け継いでしまったハサウェイは…。
どいつもこいつも純粋過ぎるんだ…。 -
-
-
Posted by ブクログ
ストーリー:9 画力:8 魅力:9 デザイン:9 構成:9 表現力:9 独創性:8 熱中度:8 センス:10 感動:10 総合:89
昔はガンダム漫画をバカみたいに買ってましたので、その一つとして集めてましたが、現在さすがにお金の都合もあってガンダム系の漫画とは縁を切って、ほとんど売ってしまいました
その内、いくつかお気に入りだったガンダム漫画だけは残っていて、その一つです
しばらく美樹本先生が別の仕事をしていたらしく連載が止まっていたみたいで、ずっとコミックが出てなかったのでどうなったんだろう?って思ってたら、少し前に何年かぶりに新刊が出ました
話的にはZガンダムあたりだと思うのです -
-
-
Posted by ブクログ
意識の革新
・宇宙世紀の続編、Zガンダムの小説同様、ガンダムの小説作品の中で
最も、思想的背景を深く描いていながら、すんなりと読めてしまう文学
的にも思想哲学的にも極めてレベルの高い作品であると思います。
・人の可能性と人の今までの限界、戦争と平和。人と組織。人と宇宙。
示唆に富みながら、楽しめる傑作です。
・アニメとの違いとしては、主要なキャラクターの生死の違いと
それによる続編との矛盾は生まれていますが、この生き死には
ありえるストーリーとして受け入れることができました。
あらゆる問題の本質は、人の意識の問題であり、かつ
それを行うのは宗派の神ではなく、極 -