美樹本晴彦のレビュー一覧
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ガンダムというと、ロボットアニメと早合点する人が多いが、ロボットが戦うだけが、ガンダムではないということは認知して頂きたい。
本書は元々、映像化不可能、と言われるまでのストーリーの複雑さと、メカニックデザインの細かさ、人物描写の難解さであった。また、主人公がテロリスト、ということも倫理的に危なかったのかもしれない。
一番の面白みはやはり、人物どうしのセリフの掛け合いであろう。youtubeでもアップロードされて、既に映像化されている、ケネスとギギの政治的なセリフ。その中でも「子どもの論理は時に正しいことがある。しかしそれは現実を見なさすぎで、事件や事故は社会の潤滑油。だがそう評価するのは"パターン"だ」というような掛け合いがある。
ここは自分も凄く好きなところで、客観的に見て、評価し、「子どもじみている」と嘲笑するのは簡単でそっから現実の大人の思想と、どう止揚するのか、というようなメッセージが込められていると、勝手ながら推測している。
個人とは、組織とは、社会とは。そういった哲学的メッセージが込められている一作である。 -
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読書備忘録976号。
★★★★★。
2月頭に「閃光のハサウェイ キルケーの魔女」を観て来た。
そしてやっぱり、ううううううとなり、シンタローにしては珍しい再読備忘録を。
ほぼひやくパーの皆様は興味がないので以下超絶ネタバレを。
閃光のハサウェイには小説作品があります(私の本棚にも)。そしてこの作品は逆襲のシャア(ベルトーチカチルドレン)からの連続コンテンツなんですよ!
そして、名作アニメ映画「逆襲のシャア」と逆襲のシャア(ベルトーチカチルドレン)は根本が違うんです!
なので、逆シャア(劇場版)からの連続性では閃光のハサウェイ(劇場版)成り立たないんです!だって逆シャア(劇場版)から、ハサウェイが象徴となっているマフティというテロ組織は発生しようがないんです。
なぜか!
逆シャアのヒロイン、クウェス・パラヤはどうやって死んだのか?に尽きるんです。
ココ肝心です!
逆シャア(劇場版)では、ロンドベルのチェーンが乗ったリ・ガズィがクウェスを撃つんです。サイコミュが過剰反応して。正確に言うと、ハサウェイのジェガンにビームが当たりそうになったのをクウェスのアルパ・アジールが盾になって防ぐんです。それでクウェスは爆死!クウェスを殺されたことで逆上したハサウェイが味方のチェーンを殺すんです。ハサウェイは明確な意思をもってチェーンを撃つんです!
逆シャア(ベルトーチカチルドレン)では、ハサウェイがクウェスを直接撃つんです!バカだから!やっちゃったんです!これはとんでもないことです。
ここからハサウェイの闇が始まるんです。初恋の女子を自ら殺してしまったという闇は、もとはと言えば、地球にしがみ付く特権階級が宇宙移民を棄民として扱うことに端を発していると。この構図が無ければシャアが反旗を翻す戦いも起きなかった!と結論付けるんです。ハサウェイは。
すなわち、地球の特権階級のクズどもが居る限り、このような悲劇は繰り返させると、マフティというテロ組織を立ち上げて特権階級を皆殺しにしようとガンダムを駆る!という物語コンテンツなんですよ!
だから、自らの意思でチェーンを殺したという構図からは闇は訪れないんです!
さらに言えば、不法にモビルスーツを使って味方の将校であるチェーンを殺したら間違いなく軍法会議で死刑です。ハサウェイはこの世に居ません。
不法にモビルスーツを使ったとはいえ、敵のモビルアーマーを撃墜したベルトーチカチルドレンのストーリーならワンチャン、ハサウェイは許さているかも。
そして、映画のラスト30分、ハサウェイの闇はあきらかに小説からの流れじゃないと座りは悪いな、という感じでした。
チェーンは可愛かったけど、チェーンを殺したくらいではラスト30分の闇は訪れないですよ。
そうそう。映画はサイコーでした。なんだろ、あのクオリティの高さは!
以上! -
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ネタバレここは映画がまだやってるのでネタバレにしておきましょう。
また、まだ色々考えてるから、少しずつ書いていきます。
小説版では3部作の中では一番起伏がない、政治的な章だ。
ギギの決断と、それに対して迷いを深めるハサウェイが対比されているように見える。
そんな中、ケネスは淡々とマフティを追い詰めていく。しかし、ギギはケネスを離れる。
キルケーの魔女は、マフティに微笑むのか。
映画ではより一層、ハサウェイの病理は深く描かれる。
幻覚か、ニュータイプ故の感応か。
クエスの亡霊に加え、ギギまでチラつく。
恋人の咀嚼音に怯えて、突き放してしまう。
しかし、ビームバリアのテストのシーンでは、ハサウェイが海への恐れを断ち切るようにも見える。
水の下にいっちゃうんじゃないかな
ギギのこのセリフはかなり多くのメタファを含んでいるかもしれない。
ハサウェイの上記の解脱か、
マフティが地下に潜伏する同志との合流なのか、
それとも、ヴァリアント(マフティの輸送船)の撃沈か・・
それとも、モーリーのことか。
もしくは、ギギ本人が水の中にいるハサの元に潜るということかもしれない・・
そして、一部からのギギのセリフ。
「じゃぁ貴方が神になればいい」
ギギの語る理想。
絶対に間違えない支配者。
ジオニズムか。
かつてシャアは、ハヤトコバヤシに
「10年20年かかっても、地球圏の首相になるべきです」
と促された。
しかし、シャアは待てなかった。
ギギはそれをハサウェイに臨むのか。
しかし、ハサウェイはもう止まれないのだ。
そして、人はやはり神になどなれない。
ガンダム。
多くの人は子供向けのアニメだと思うだろう。
必殺技の名前を叫び、ポーズを決めて銃を撃ち、ロボットが剣を振るう。
しかし、違うのだ。
これは伝えたい。
あくまでも戦争を描いている。
ディストピアを描いている。
レーンの駆るアリュゼウスのファンネルがなぜ不発になったのか、説明もされない。
兵器であり、ヒーローでもない。
主人公機のファンネルが第3部時点でもう残らないことになる。ヒロイックなバトルではなく、消耗戦が描かれる。
そもそも、ファンネルなのか、ミサイルなのか、予備知識なしでわかるわけもない。
そもそもファンネルって何?
アリュゼウス?
なんでアムロ出てくんの?
ってなる。
・・・いや、もー!
そうだよね!
レーンはアムロのオマージュだもんね。
ただパイロットをやっていればいいお前とは違うよね。
ちょー激アツ!!
アリュゼウス線多すぎ!!
エヴァよりガチャガチャ!
どう見ても歴代最高のモビルスーツ戦!
ダメージ受けて武装パージとか、隠し腕とか!
かこいいよー!!笑
レーン可愛いお!
しかもパージしたらνガンダム出てきたし!
量産型生産されてた!!
しかもなんで左側のスラスターだけ残して!
フィンファンネルじゃん!
アムロとの闘いに置き換わり、νガンダムとΞガンダムの戦闘まで見せてくれる。
ファンはもうたまらない・・。
Ξは宇宙じゃ価値潰れるなんて言われるけど、ライフルの弾速も別格だから、ファンネルも落とせる。
私の見解では、ミノフスキーフライトは宇宙でも推進につながると思う。
無軌道飛行できるわけだし。
こうなると聞きたい。
「ゆけ!ファンネル!」
「最も大きな熱源・・そこだ!!」
もう、こうなったら、第3部では当然リガズィカスタムも出ちゃうだろうし。(チラ見えしてた)
もうハサウェイ、宇宙へ上がってHi-νガンダム乗ろう!
そして生存ルートでケネスとネオ・マフティ作ろうよ!!
そんで、ハイパーメガバズーカランチャー(ブライトの指揮するラーカイラム接続)で、連邦に粛清だ!!
ただし、私はハーラモーリーのビジュが確定した時点で運命を呪った。
なぜ死ぬキャラをこんなにも、最高に可愛くしちゃったのか・・
私はヨクサン長官を絶対に許さない。
絶対マンハンターのゼータプラスだろ。
もしくはリガズィカスタム。
いずれにしても連邦許すまじ。
必ず、この私の手によって粛清する。
▪︎考察メモ
・おそらくΞはサイコフレームを搭載している
最後のシーンはハサウェイのPTSDによる幻覚の可能性もある。しかしユニコーンで描かれていたように、サイコフレームは敵の思念を受信増幅するだけではなく、パイロットの感情もフィードバックしてハウリングのように錯乱することがある。
リディやロニのように、マシーンに感情を上書きされてしまうケースがあった。
あのシーンはおそらくサイコミュの暴走と見られる。
・原作との乖離
今回、Ξは補給用物資をロストしている。第二部でファンネルを使い切ったため、第三部ではファンネルなしで、ペーネロペーとリガズィカスタムを相手にすることになる。
原作では第三部時点でもレーンエイムはハサウェイに圧倒された。その構図が崩れる。
しかしながら、マフティ勝利は流石にないので、Ξを撃墜したレーンとケネスが、ハサウェイを死んだとして、ニホンに亡命させる可能性はある。
これがのちのガイアギアにつながるのでは?
・希望
ファンネルを失ったΞにガウマン搭乗。実はHi-νは建造されており、ハサウェイが受領。
アルゴスユニット換装のペーネロペーと宇宙での戦闘。
ケネス、リガズィカスタムにて、ガウマンが因縁を晴らす。
となって欲しい。絶対ないけど。
第二部でガウマン活躍のシーンなかったからね。
・ケネスの心情
今回、マンハンターのハンドリーヨクサンの暗躍シーンがおおく、ケネスが憎しみを覚えてる描写あり。
原作の時点でも、最後ケネスは100年かかってもマフティのような組織を作る。と語ったことから、ケネスがマフティ側につくことはありえないだろうか?
そうすると、ガイアギアのストーリーにかなりつながる。
ゾーリンソールが5年後に建造されることを考えると、連邦を去っただけのケネスが、そんな短期間で組織を作るとは思えず、マフティと合流するルートもありそう。
ズィーオーガニゼーション(後のメタトロン)の母体はマフティか?
とは言え、本作はあくまでも小説版のベルトーチカチルドレンじゃなくて、映画逆襲のシャアの続編であることから、そんなにガイアギアには寄せないかな。
とにかく、三部がかなり楽しみ。
リガズィカスタムだけじゃなく、本編未登場のモビルスーツたくさん出て欲しいな。 -
Posted by ブクログ
じゃあ教えてくれよ。この仕組みの深さを破壊する方法を……。
子供に選挙の話をしてる時に、ハサウェイの言葉を引用したオタクです。
彼はシャアが起こした反乱の最中、エースパイロットに憧れ、出会った少女に恋をし、そして失い、自らも多大な罪を犯した。
そんな彼は重篤なPTSDを患っている。
映画版ではそれが精密に描写されている。
自分の名前もまともに書けないほどに狂っているのだ。
彼は世の誤りや、歪みを憎み、是正を望む。
例外規定がある限り、人は不正をするんだ
その通りだと思う。
今の人の世もそう。
平等などまやかしだ。
平和な日本でさえそう。
世界で見れば、どんな理不尽が特権階級のために見過ごされているのか。
でも、ギギはいう。
マフティのやり方、正しくないよ。
わかっている。
じゃあ教えてくれよ
ハサウェイはどこまでもピュアだ。
見る人から見ると気持ち悪くさえみえるだろう。
ギギを見捨てられず、仲間を危険に晒す。
それは彼の中にある、軍人でもテロリストでもない、青年としての心。
自らの行いが過ちであり、こんな非道いこと、正しくない。
しかし、彼は忘れることができない。
シャアの起こしたことも、アムロの主張も、クエスの死も、チェーンを死なせたことも。
彼らを弔うために、もがく。
Ξガンダムを受領するシーン。
カーゴのハッチを握りつぶし、異様の怪物が這い出る。
そして閃光と共に空に飛び立つ。
あれは、マフティの反旗の狼煙だ。
しかし、私にはあのモビルスーツは白の裃。
死装束に見える。
取り返しのつかないところまで、ハサウェイが進んでしまった。
「断ち切って見せる」「どうにでもなるはずだ」
彼は自分の迷いを捨てられないまま、外的動機と内的意思の狭間、狂い、そして落ちる。
あのシーンのBGMは、ヒーローの出陣のようではまるでない。
悲壮な終わりの始まりだ。
レーンを退け、仲間の元にもどる。
笑顔と称賛に囲まれる。
そして青い空の下、船の甲板を大股で歩く。
爽やかなエンディングだ。
しかし、その裏の彼の歪み、傷つきは深まるばかりだ。
それは次章で描かれる。
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Posted by ブクログ
読書備忘録930(下)。
★★★★★。
アデレート決戦。
陽動作戦など駆使して欺瞞を繰り返し連邦の緊張を緩ませるマフティー。
そして戦場にミノフスキー粒子が散布される!
ケネスの防衛システム!
ハサウェイのクスィーガンダム!
レーン・エイムが操縦するペーネロペー!
会議場を爆撃するマフティー!
決着は意外な形で!
責任の取り方、責任の取らされ方、メディアを使った責任回避のクズ連中。
この結論は無いわ!(+_+)
この世界に正義は訪れるのだろうか・・・。
無いな。
第二のマフティー、第三のマフティーが生まれても、宇宙移民者からの声は地球の世論を形成しない。宇宙の民主主義は地球に届かない。ということでUC0123の腐敗しきった世界に繋がるんでしょう。
で、クロスボーン・バンガードを生み出すに至る・・・。
ああ、楽しい再読でした! -
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読書備忘録930(中)。
★★★★★。
次!中巻行きます!
オエンベリへと向かうマフティー部隊。
オエンベリはキンバレー部隊の元指令キンバレー大佐がやらかした反政府組織に対する非人道的な虐殺のあとが・・・。
一方ギギは、引き続きケネスのもとにいる。
ギギの予知的能力を幸運の女神と揶揄するキルケー部隊。
アデレート会議襲撃に向けて着々と準備を整えるマフティー。
あるタイミングでマフティー側に寝返るギギ。ハサウェイに会いに。
(この辺りがこの冬公開予定映画でキルケーの魔女という副題になっているのか?)
中巻で重要な要素のひとつ。
退役を申し出て未だ実現していなかった、ロンデニオン(ロンド・ベル)独立第十三部隊旗艦ラー・カイラム艦長のブライト・ノアがキルケー部隊の支援に地球に降りることが決定する!
親子の激突になるのか?おいおい。
愛してやまない自分の息子と戦う?命を懸けて?
ブライトの中でハサウェイは、植物監視官として地球で仕事をしていることになっている。
実際に資格は持っているみたいだけど。
ということで、いよいよアデレート決戦の下巻に続く訳です!
ところで、1990年に書かれた小説ですから仕方ないですが、
ビデオテープ、固定電話、留守電、フロッピーとか・・・。
この辺りはアニメでは、現在の最新技術からの想像力でリメイクされています!
次!いきま~す! -
Posted by ブクログ
読書備忘録930(上)。
★★★★★。
偉そうに言えば、富野さんは作家じゃないです!偉そうに言えばね!
しかし、唯一無二の宇宙世紀の世界観を維持しているのはこの方。
角川スニーカー文庫どうこうではないですが、誤植が多い。
でも1989年に出版されて、はや60刷!
すなわち何もかもが偉大なんです。
日本を代表する文化なんです。
文化を否定してはいけません!★5つです。
増えすぎた人口を地球が支えきれなくなり宇宙移民が始まる。
ユニバーサルセンチュリー(UC)が始まる。
UC0079。宇宙移民の理想と掛け離れた現実に嫌気がさしたサイド3の独裁政権が地球連邦に対して独立戦争を仕掛けた。いわゆる1年戦争。ファーストである!
ロボットアニメの世界に勧善懲悪ではない人間ドラマ、政治ドラマ、群像劇を織り交ぜたファーストは再放送を繰り返しながら歴史となり、次元を超えたコンテンツビジネスを形成。年齢を超えて今なお最前線のコンテンツ。
宇宙世紀のストーリーは1年戦争後のZ(グリプス戦役)、ZZ(第一次ネオ・ジオン抗争)を経て、逆襲のシャア(第二次ネオ・ジオン抗争)に至るテッパンの展開を経る。ここでUC0093。
この間、スピンオフ作品数限りなく。どれもこれも珠玉の作品。
それは置いといて。
ファーストから脇役中の主役であるブライト・ノア艦長の息子ハサウェイ・ノアは第二次ネオ・ジオンでブライトが指揮を執るラー・カイラムに潜り込み、あろうことかモビルスーツに搭乗して、最愛の女子クェス・パラヤを間違って殺してしまう。若さゆえ・・・。
それから12年。
UC0105。連邦政府の腐敗は進む。
ハサウェイはクェスの死を乗り越えつつ、一向に変わらない地球連邦閣僚たちの選民思想に嫌気がさし、更にこのままでは地球は人類の重みに耐えられずに終わりを迎えることに危機感を持つようになる。
まだ人類に力があるうちに地球を再生の道に戻さなければならないと。人類は一旦地球を離れ再生の期間を作らなければならないと。
アムロの理想とシャアの思想を受け継ぐハサウェイ。
そしてハサウェイは反地球連邦組織の秘密結社マフティーのリーダー「マフティー・ナビーユ・エリン」名乗り、地球連邦政府閣僚に対する粛清と、人類は地球を離れるべきであるという活動を率いることになる!
要するにテロ組織のリーダーである!
で「閃光のハサウェイ」。
小説は上中下の3部作。
アニメは劇場版として上巻に相当するストーリーが2021年に公開されている。
そして2025年この冬!4年の沈黙を破って中巻に相当するストーリー?と思われる第2作「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女」が封切り予定となりました!
予告動画がまたまた暗い!暗いよ!闇落ちしたハサウェイの心のように。
そこで、記憶力劣化が著しいジジイは復習を兼ねて小説を再読致しました!
いやはや、いやはや。改めて読むと、富野さんですわ。
ホントに小説の通りに第3作も上映するのだろうか?
この残酷さは大丈夫か?
アニメ表現の残酷さではなく、ストーリーの残酷さですわ。
下巻の最後は「ほんまに?」「ほんまにそうしちゃうの?」ううううっ!(T_T)となりましたよ。
やっぱり。
まあ、おいといて上巻です。
備忘です。レビューではありません!
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特権階級用シャトル「ハウンゼン」機内の様子から始まる。
地球連邦政府の重要な閣僚会議がオーストラリアのアデレート(アデレード?)で開かれるため閣僚が多く乗る。
その中にハサウェイと、対マフティー部隊「キンバレー」の新司令官となるケネス・スレッグ大佐、ギギ・アンダルシアという絶世の美少女が乗っていた。
そこにマフティーを名乗る輩が大気圏突入中を狙いハイジャック!
ハサウェイとケネスは連携してこれを阻止。
彼らの間に友情関係が生まれる。
一方、ギギは明らかにニュータイプ。
ハサウェイがマフティーの首謀者であることを見抜いていた。
ハサウェイの目的は、アデレート会議での閣僚の粛清と声明の発表!
何度も言いますがテロです。
その為に、ひそかに月のアナハイムエレクトロニクスに作らせていた最新モビルスーツ「クスィーガンダム」を地球で受け取ること。
テロ作戦用兵器、ガンダムです。
物語はハサウェイがマフティーと関係ないことを印象付ける為の陽動作戦と迎撃するケネス部隊(キルケー部隊と名乗る)の戦い。
ハサウェイ自ら宿泊するホテルをマフティーに襲わせる。殺人的な質量を持つモビルスーツの攻撃になすすべなく惨殺されていく閣僚と一般宿泊者。
この描写はガンダムとしては異色です。
その中で現れたキルケー部隊の新型モビルスーツ「ペーネロペー」の圧倒的な性能。
所謂ミノフスキー・クラフトにより、重力下でもほぼ自由な機動力を得られる。
ケネスの手腕により計画を変更させられ、クスィーガンダムを大気圏突入中のカプセルとランデブーして受け取るという神業をせざるを得なくなったハサウェイと、その後のペーネロペーとの闘いが読みどころ(観どころ)です。
そしてギギ。ケネスとハサウェイの間で揺れる幼い少女の物語。
そして物語は、マフティーに同調する武装集団が結集するオーストラリアのオエンベリ(オエンペリ?)に向かうところで終わる。
中巻へ! -
Posted by ブクログ
もはや大人が、そして親がその矜持を忘れ、享楽的な理想論に興じる世界となっている。「親」という世界の代表から切り離された子どもは道しるべを失い、大きな外骨格とでも言うべきマシンに乗り、その享楽めいた世界の歯車として戦い死んでいく。
便利になり、考えることが減った世界で退屈の連鎖がこれを作る。
資本主義の行き着く先がこれか?この先、こんな世界にならないと、断言できる要素があまりない。
結局のところ、理想論もイデオロギーも、突き詰めれば家族を最小単位とした個人間の人間関係の葛藤に行き着く。その傷みと痛みの否認が、「バグ」なんてものを生むのだろう。 -
Posted by ブクログ
失った悲しみを、得られなかったゆえの孤独を戦場という箱庭での遊戯に変えて誤魔化そうとする人々の物語。戦争なんてものも掘り下げていけばこんなものか?
大地母神マーファの包容を求めるもの達が、MSという服を着て、大人のふりして抱きついて行く。母の懐に飛び込んでいく勇ましく、そして爆散。
魂は、母のもとに帰れたか?
語り合いにて、共有されなかった悲しみ。その隙間は決して埋まることはないだろう。MSという衣を脱いで、語り合いに興じない限り。
「近代の危険は、利便性をささえるシステムそのものにあって、システムが稼働している限り、人は、危機にたいする想像力を低下させていったという事例には、こと欠かなかったのである。」