美樹本晴彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2021年、もうすぐ公開される機動戦士ガンダムの新作映画、「閃光のハサウェイ」の原作本3部作の一本め。富野由悠季御大の筆によるものだけど、初版はなんと平成元年だから、すでに33年前の作品であり、それを令和の今上映するっていうのは、なんとも遠大と言うか、あらためて驚くべきというか、ガンダムの成せる業というべきか。
正直映画の予習にと読み始めたわけだけど、読んでる途中で映画も3部作と知って、そこまでして描く内容とも思えず(面白くないわけじゃなく)、せめて前編後編の2作で映画なら事足りるのではと思わさせられた(まだ1/3しか読んでないわけだけど)。
何より、Zガンダム以降、富野ガンダムに出てくる“ウザい女子キャラ”が、今回もご多分にもれず出ているわけで、それを3話もお金出してみることにすでにうんざりしてしまっていたりする(「逆襲のシャア」でさえ、クェス・パラヤのせいで、一本でうんざりしてあまり観たくないのに!)。
まぁ、とりあえずあと中と下の2冊は読んでみるし、映画もとりあえず観に行くけど、どうなるものやら。。
→その後の映画の感想:モビルスーツの戦闘シーン良かったよ!それだけっとも言えるけど、それで全然OKだった! -
Posted by ブクログ
ネタバレ久しぶりのロードス島戦記。
今回はマーモ島とロードス島の海峡に現れた魔法船を軸にストーリーは流れる。
タイトルにもなっているこの魔法船だが、これまでの竜退治とかと違ってあっさりと対決は終わる。ページ数も200ページ余りと大変少ない。ともすれば外伝みたいなエピソードと変わらないようだとは感じた。
ただ、本作で語られるニースとスパークとの婚姻、新生マーモ帝国の暗黒騎士団長ネータの死、破壊神カーディス教団の暗躍など盛り込まれる内容は多岐に渡る。本編は次回に続く大きな事件の序章に過ぎないような感じだ。
結末もいささか尻切れトンボで物足りない。ネータの死を知った事でヴェイルの身の振り方が気になるがそれに対しても言及がない。
次作を待てということか。
また今回パーン、ディードリットが登場するも何の活躍もしていない。行間から判断すると今ではフレイムの属国の位でしかないマーモがその影響下を離れてスパーク公王の下でマーモ公国として改めて存在意義を発揮する触媒の役目を果たしているかのようだ。
今後のロードス島戦記は寧ろ冒険ファンタジーものというよりも政治色を強めたファンタジーの色合いを強くしていくのだろう。寧ろそちらの方が興味深い。 -
購入済み
上中下まとめてのレビュー
閃光のハサウェイがアニメ化するというので、30年くらいぶりに読んだ。
初めて読んだのは小学生の時で、当時は語彙力もいまほどは無かったので、そんなにちゃんとストーリーは追えてなかったのだろう。全く記憶に残っていなかった。
なので再読といいつつほぼ初見だった。
あらすじはネタバレになりそうだから置いておくとして。
上中下通しての感想は「面白いと言えなくもない」だった。
この物語の世界で扱われているのは、逆襲のシャア以降の世界なわけで、その時点ではアニメ化されていなかった。ということは、ほぼ富野オリジナルと言っていい(その辺の事情は詳しい人がいるだろうからそちらを参照していただきたい)。
執筆当時の作者の憤りや無力感のようなものを感じた。それが社会に対してなのか、若者に対してなのか、政治家連中に対してなのかはわからない。
今の時代にこの小説を読んでそう感じたのだとすると、あの当時と現代とで、大きく変わったところはないということなのかもしれない。
だから富野監督はいつも怒っているんだよなあ。
それはさておき。
全編通して思ったのは、ところどころ非常に読みづらいところがある、ということだ。
これは富野監督独特の言い回しなのか、単に てにをは の使い方が独特なのかわからないが、そのせいで伝わりづらくなっているのだと思う。
また小説的な表現を使って描写しようとしているのだが、急に写実的になったり文学的になったりするが、それが唐突にあらわれてくるので、違和感がある。
監督は文章の人ではないので、それも仕方がない。
監督が関わった作品が面白ければそれで良い。
これ、アニメから見た人は、最後のこの展開にどう思うのか…楽しみだなあ。 -
購入済み
MS同士の戦闘シーンが良かった
アデレードでの決戦。
それぞれの思惑や戦略、そしてMSによる白兵戦と、息を飲むシーンが続きます。
結末はとても悲しいですが、UCの最終決戦のような時空を越えて…みたいな感じではなく、物理的なMSや兵器による戦闘シーンは個人的には良かったです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレテロリズムと移民の話だった上巻とは打って変わって、中巻は恋愛がテーマに。正規軍のケネス大佐との三角関係なのかと思いきや、妖艶な女性ギギ・アンダルシアに完全に主導権を握られてしまうテロリストの頭目マフティー・ナビーユ・エリンことハサウェイ・ノアの物語。なんとなく付き合ってる恋人とギギの間でどっちつかずながらもギギに主導権を握られてしまう辺り、まるで大瀧詠一の『A LONG VACATION』の主人公のようなうだつの上がらなさを感じる。
「おれたちは、閣僚の粛正で分るとおり、ターゲット以外にはなにもしない」(本書66頁より引用)というテロリスト仁義が語られるが、上巻で見た通り、ハサウェイは自らの組織が行うテロリズムによる民間人の犠牲者に心を痛める心性の持ち主である。上巻のあの描写と本書での恋愛のすれ違いを考えると、物語の行き先は、もうそうなるしかないのが悲しい。