松岡圭祐のレビュー一覧
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あらま、優莉ファミリーまだまだ引き出したっぷりですね
今回の伊桜里ちゃんはなかなかの純粋ちゃんのようで
素直に結衣姉さんのゆうこと聞いたり、トレーニングに励む姿が
なんとも微笑ましくて、古くはベスト・キッド、今回のこの件だとレオンかな?
からいくつも描かれてきたトレーニングデイを思い起こさせてくれました
あぁ〜、マチルダだわぁ〜って
で、どういう展開?っておもったら、しっかり時事ネタぶち込まれて
最後は、あんちゃん登場で、いよいよ優莉ファミリー物語ってなってきて、
最後の伊桜里の宣言が・・・なんとも眩しすぎて・・・
一気に、雰囲気が黒から白に変わった、高校事変シリーズなのでした。
これからも楽 -
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ネタバレ明日バイトが朝からあるにも関わらず夜の3時までこの本を読んだ。たまにこんな夜がある。この本は今読んでしまわなければダメだ、と思う夜がある。今回もそんな夜だった。今作のテーマは「変化」だと思う。喜屋武にとって特大の劣等生だった凛田莉子は万能鑑定士に変化していた。喜屋武の思い人は結婚し、家庭を持っていた。ヤニクの最愛の娘アンジェリークは極端な思想に傾倒してしまっていた。自分が思い描いていたイメージからいつの間にかかけ離れてしまっている。そんな残酷な現実をまざまざと突きつけられたように思う。今までも、そしてこれからもそういうことは往々にして起こるだろう。僕は小学校のときある友人2人とずっと幼馴染み
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ネタバレ余韻が心地よい。松岡圭祐さんは話の構成がとても上手なのだろう。どう書けば読者が感動したり、驚いたり、憤ったりしてくれるか、そういうことを熟知されてる方なんだと思う。ぶっとんだストーリーやトリックを惜しげもなく使って読みやすい小説を作り上げる。音を使ったトリックも、ノロウイルスによる陰謀も、メインのトリックに使って差し支えないものだと思う。それを前座に添えることで少ない分量ながらもとても重厚なミステリーが誕生する。
今回のミステリー、目玉はなんだろう?音によるトリックは早々に明かされ、ノロウイルスも尻切れトンボで終わる。そして最後に明かされる謎は「西園寺響の切り札は何か?」。邪悪な犯人と無垢 -
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ネタバレ彼女は泣かなかった。本当は最終回にでもやるような内容を第1話でやりやがった。とんでもない大事件、数多の推理小説の中でも類を見ないくらいの混沌を産み出した大事件の犯人は自分の恩師だった。最後の30ページ弱で明かされる驚愕の真相。気丈に振る舞いながらも最後には泣き崩れるのだと思ってた。でも泣かなかった。最後に笑みを浮かべられるようになるまでに彼女は成長したんだ。これだけの余韻を2巻にしてもたらせられるのは話の構成が上手いんだなぁ。天然無垢な高校時代、博覧強記となりながらも未熟さも残るような成人時代と描き、途中では挫折も描きながら、最後には泣かない彼女を描いた。本当にすごいよ。この話は。また1人、
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ネタバレ満を持して読み始めた万能鑑定士Qシリーズ。ぐいぐい読み進めていくつもりの軽めのミステリーのつもりだったがどうやらそうはいかないようだ。まだ前編だからという部分も多いが謎がとにかく魅力的。力士シールの謎、怪しげな輸送会社、そして荒廃した未来。第一作を飾るに相応しいスケールの事件が飛び込んできた。それに、凛田莉子の過去、エピソード0ともいえる話を同時進行で進めていくというのも面白い。名探偵としての莉子とコーデリア・グレイを思わせる一途さ100%の莉子を同時に読み進めていけるのが面白い。彼女の過去から現在までの変化もどのように下巻で描かれるのか、注目したい。
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松岡圭祐『伊桜里 高校事変 劃篇』角川文庫。
『高校事変』のスピンオフ第3作。タイトルからすると今回は優莉匡太の七女の伊桜里にスポットが当たるようだ。
と思っていたのだが、活躍の中心は優莉匡太の長女、結衣だった。久し振りに結衣の活躍を見たような気がする。やはり本家本元の『高校事変』の主人公はひと味違う。
5歳の時に施設から里親に引き取られ、里親からの虐待と同級生からの苛めを受ける伊桜里。そんな苛酷な状況に健気にも耐え続けながら中学生になった伊桜里だったが、兄の架禱斗がシビックを率いて政変を起こすと周囲からの苛めや攻撃が激しさを増す。
一方、優莉匡太の子供たちを監視し続ける公安。伊桜里 -
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ネタバレ高校事変シリーズ7冊目、コロナ禍を含んだ内容だった。半グレ集団の亡きトップを父親を持つ優莉結衣。甲子園常連校の泉が丘高校に在籍し、夏・甲子園に応援に行った際に事件に遭遇。なんと満員の観客をねらうテロ行為に気づき、未然に防ぐために戦う。犯人の1人に半グレ集団の一員だった男・テツを殺害する。さらに数か月後、優莉結衣は春・甲子園球場で更なるテロ事件に巻き込まれる。結衣の悪い奴への殺害衝動が一気に開花する。今回の悪党は警察と知らずと知れた奴ら。同級生は結衣の正義感に気づきだした。次作のバイオレンス劇場も楽しみ!⑤
アオハル系、そういう意味なんだね。初めて聞いた。