松岡圭祐のレビュー一覧
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松岡圭祐『伊桜里 高校事変 劃篇』角川文庫。
『高校事変』のスピンオフ第3作。タイトルからすると今回は優莉匡太の七女の伊桜里にスポットが当たるようだ。
と思っていたのだが、活躍の中心は優莉匡太の長女、結衣だった。久し振りに結衣の活躍を見たような気がする。やはり本家本元の『高校事変』の主人公はひと味違う。
5歳の時に施設から里親に引き取られ、里親からの虐待と同級生からの苛めを受ける伊桜里。そんな苛酷な状況に健気にも耐え続けながら中学生になった伊桜里だったが、兄の架禱斗がシビックを率いて政変を起こすと周囲からの苛めや攻撃が激しさを増す。
一方、優莉匡太の子供たちを監視し続ける公安。伊桜里 -
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ネタバレ高校事変シリーズ7冊目、コロナ禍を含んだ内容だった。半グレ集団の亡きトップを父親を持つ優莉結衣。甲子園常連校の泉が丘高校に在籍し、夏・甲子園に応援に行った際に事件に遭遇。なんと満員の観客をねらうテロ行為に気づき、未然に防ぐために戦う。犯人の1人に半グレ集団の一員だった男・テツを殺害する。さらに数か月後、優莉結衣は春・甲子園球場で更なるテロ事件に巻き込まれる。結衣の悪い奴への殺害衝動が一気に開花する。今回の悪党は警察と知らずと知れた奴ら。同級生は結衣の正義感に気づきだした。次作のバイオレンス劇場も楽しみ!⑤
アオハル系、そういう意味なんだね。初めて聞いた。 -
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松岡圭祐『高校事変 16』角川文庫。
シリーズ第16弾。
ついにEL累次体の攻撃は日暮里高校事変を引き起こし、事変を解決するためのバトンは優莉結衣から杠葉瑠那に託された。
次々と凜香と瑠那を襲う危機また危機の連続に久し振りのスリルを味わう。今回は第三次世界大戦の危機とやたらスケールがデカい。そして、瑠那の大活躍と、相変わらずの面白さ。
間抜けなことにEL累次体が関係者の名簿を囮にした挙げ句に、あっさりと凜香と瑠那に奪われ、再びそれを奪い返そうと躍起になる。
夏休み明けの初日、事前に爆破予告があり、全国と小中高の校舎で大規模な爆発が発生する。優莉凜香と杠葉瑠那の通う日暮里高校にも爆破