松岡圭祐のレビュー一覧

  • 万能鑑定士Qの事件簿 XI

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     兄弟子との戦い。緻密な計算の元で犯行に及ぶ相手にどう戦うか。モナリザの挫折、エピソード0.5を経て莉子が苦戦を強いられる、というより弱さが明確になった、という気がする。今までは失敗してもへこたれない冷静で前向きな性格と思えていた莉子だが、弱さをみせてくるようになった。それは悪いことではなく、小笠原、ひいては読者に心を開きつつあるということだろう。ファクシミリのやり方はなかなかに発想が面白い。短冊の筆跡が一致する理由は途中で何となくわかり、にんまりとできた。

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    2023年10月22日
  • 万能鑑定士Qの事件簿 X

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     エピソード0.5とでも言えばいいのだろうか。万能鑑定士を開くまでの経緯は1巻で明かされてもそこから現在の明晰な莉子とは結び付かなかった。探偵役としての莉子のエピソード0であり時系列的には0.5の話。色々補完されていて面白い。驚異的な観察力を得つつある莉子に対する瀬戸内の思い、瀬戸内の罪状、そして莉子の瀬戸内と対峙したときの気持ち。やっぱり泣きたかったよね。そりゃあそうだよね。苦しかったよね。でも耐えたんだ。前を向いて生きるために。僕もこういう風になれたなら。僕は喜怒哀楽を調節するために関心の幅をギリギリまで狭めた。莉子と真逆の方向に目を向けた。感受性を強く保ちながら、それでも強く生きられたな

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    2023年10月22日
  • 万能鑑定士Qの事件簿 IX

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    キューがつく話なだけに凝った話だった。おそらく世界で一番有名な絵画、モナリザ。モナリザの真贋を感受性で判断しろ、というのはなかなかに面白い訓練だと思う。複製技術の向上により、将来的に科学捜査が役に立たなくなる時代が来ると思う。そうなった時に頼れるのは感受性なんだろうなぁ。だって芸術だもん。今回初めて莉子が挫折する。まんまと騙された莉子を励ます存在が小笠原であり、そこには宿敵華蓮も絡んでいる。二人の関係性も大きく動いて今後が楽しみ。

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    2023年10月21日
  • 万能鑑定士Qの事件簿 VII

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     何とも緊張感のある話。女王が支配する女性雑誌に理不尽な編集長の要望に応え続ける第一秘書。努力で駆け上がってきた人間が遥か上の存在である莉子を前にしたときの態度はすごいと思った。酒が入っても決して当たることはなく、きちんと莉子を評価した。ああ、強い人だなぁと思うし、それ故に最後に報われてくれて本当によかった。最後に女王に向けた「アルベに姿に帰るだけ」というのは現在のトレンドになってるあの芸能関係の事件にも通じるところがあるように思った。

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    2023年10月20日
  • 高校事変 16

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    亜樹凪は懲りずに、EL累次体に所属してました。

    初めて結衣と瑠那が対面したのは読みどころがあった。やっぱり次女、年長者は強い。精神的な意味でも瑠那を圧倒していたのは凄かった。
    最後は結衣お姉ちゃんと呼んでいい?といった所は感動的でした。

    瑠那のやり方もどんどん結衣に似てきて呼んでいて面白かった。細菌兵器とか怖、、。

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    2023年10月20日
  • 伊桜里 高校事変 劃篇

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    あらま、優莉ファミリーまだまだ引き出したっぷりですね
    今回の伊桜里ちゃんはなかなかの純粋ちゃんのようで
    素直に結衣姉さんのゆうこと聞いたり、トレーニングに励む姿が
    なんとも微笑ましくて、古くはベスト・キッド、今回のこの件だとレオンかな?
    からいくつも描かれてきたトレーニングデイを思い起こさせてくれました
    あぁ〜、マチルダだわぁ〜って
    で、どういう展開?っておもったら、しっかり時事ネタぶち込まれて
    最後は、あんちゃん登場で、いよいよ優莉ファミリー物語ってなってきて、
    最後の伊桜里の宣言が・・・なんとも眩しすぎて・・・
    一気に、雰囲気が黒から白に変わった、高校事変シリーズなのでした。
    これからも楽

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    2023年10月15日
  • ヒトラーの試写室

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    実在したとしたらすごい。家族の絆、仲間の絆、プロとしての誇り、時代の翻弄される技術者、素敵な敏子さん、歴史上の人物の登場、いろんなものひっくるめて楽しめました。

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    2023年10月13日
  • 万能鑑定士Qの事件簿 V

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     明日バイトが朝からあるにも関わらず夜の3時までこの本を読んだ。たまにこんな夜がある。この本は今読んでしまわなければダメだ、と思う夜がある。今回もそんな夜だった。今作のテーマは「変化」だと思う。喜屋武にとって特大の劣等生だった凛田莉子は万能鑑定士に変化していた。喜屋武の思い人は結婚し、家庭を持っていた。ヤニクの最愛の娘アンジェリークは極端な思想に傾倒してしまっていた。自分が思い描いていたイメージからいつの間にかかけ離れてしまっている。そんな残酷な現実をまざまざと突きつけられたように思う。今までも、そしてこれからもそういうことは往々にして起こるだろう。僕は小学校のときある友人2人とずっと幼馴染み

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    2023年10月13日
  • 万能鑑定士Qの事件簿 IV

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    クロスオーバー作品をこう使うやり方があったのかと感心した。最も疑われないゲストキャラか、なるほど。あまりにも条件に合致する人物が彼しかいなかったから推理できたがそうでなければ到底思い付かなかっただろう。逆にポスターの件は考えが及ばなかった。ナポレオンが少しでも頭をよぎればなぁ。

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    2023年10月13日
  • 万能鑑定士Qの事件簿 III

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    ネタバレ

     余韻が心地よい。松岡圭祐さんは話の構成がとても上手なのだろう。どう書けば読者が感動したり、驚いたり、憤ったりしてくれるか、そういうことを熟知されてる方なんだと思う。ぶっとんだストーリーやトリックを惜しげもなく使って読みやすい小説を作り上げる。音を使ったトリックも、ノロウイルスによる陰謀も、メインのトリックに使って差し支えないものだと思う。それを前座に添えることで少ない分量ながらもとても重厚なミステリーが誕生する。
     今回のミステリー、目玉はなんだろう?音によるトリックは早々に明かされ、ノロウイルスも尻切れトンボで終わる。そして最後に明かされる謎は「西園寺響の切り札は何か?」。邪悪な犯人と無垢

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    2023年10月09日
  • 万能鑑定士Qの事件簿 II

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    ネタバレ

     彼女は泣かなかった。本当は最終回にでもやるような内容を第1話でやりやがった。とんでもない大事件、数多の推理小説の中でも類を見ないくらいの混沌を産み出した大事件の犯人は自分の恩師だった。最後の30ページ弱で明かされる驚愕の真相。気丈に振る舞いながらも最後には泣き崩れるのだと思ってた。でも泣かなかった。最後に笑みを浮かべられるようになるまでに彼女は成長したんだ。これだけの余韻を2巻にしてもたらせられるのは話の構成が上手いんだなぁ。天然無垢な高校時代、博覧強記となりながらも未熟さも残るような成人時代と描き、途中では挫折も描きながら、最後には泣かない彼女を描いた。本当にすごいよ。この話は。また1人、

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    2023年10月06日
  • 万能鑑定士Qの事件簿 I

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    ネタバレ

     満を持して読み始めた万能鑑定士Qシリーズ。ぐいぐい読み進めていくつもりの軽めのミステリーのつもりだったがどうやらそうはいかないようだ。まだ前編だからという部分も多いが謎がとにかく魅力的。力士シールの謎、怪しげな輸送会社、そして荒廃した未来。第一作を飾るに相応しいスケールの事件が飛び込んできた。それに、凛田莉子の過去、エピソード0ともいえる話を同時進行で進めていくというのも面白い。名探偵としての莉子とコーデリア・グレイを思わせる一途さ100%の莉子を同時に読み進めていけるのが面白い。彼女の過去から現在までの変化もどのように下巻で描かれるのか、注目したい。

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    2023年10月05日
  • 伊桜里 高校事変 劃篇

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    劃編にするには、もったいない?ぐらいのストーリー展開。面白すぎる...

    主人公は伊桜里だけど、結衣ちゃんが保護者としてサポートしながら敵と戦っていくので、結衣ちゃんファンとしては2倍楽しめる作品だった。

    何より伊桜里メインの作品という思い込みで、読み始めたので、結衣ちゃんの度肝を抜くような登場の仕方に「待ってましたー」という嬉しさと「こういう出てき方は結衣ちゃんにしかできないよね」という安定感をまた味わえて、つくづく松岡圭祐さんの頭の中はどうなってるんだ!?と感嘆するばかり...

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    2023年10月04日
  • 高校事変 15

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    相変わらずのスピード感、アクションの派手さといい、いつもの如くほぼ一日で読んでしまうぐらいの面白さでした。読むたびに思っていたが、タイムリーな話が多く、そこにいつも感嘆します。今回はドリルのネタがタイムリー(2023/9/24時点)すぎて、むしろ驚きを禁じ得ないです。最後に雲英亜樹凪のネタをぶっ込んできて、次巻も楽しみで仕方がありません。

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    2023年09月24日
  • 伊桜里 高校事変 劃篇

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    松岡圭祐『伊桜里 高校事変 劃篇』角川文庫。

    『高校事変』のスピンオフ第3作。タイトルからすると今回は優莉匡太の七女の伊桜里にスポットが当たるようだ。

    と思っていたのだが、活躍の中心は優莉匡太の長女、結衣だった。久し振りに結衣の活躍を見たような気がする。やはり本家本元の『高校事変』の主人公はひと味違う。


    5歳の時に施設から里親に引き取られ、里親からの虐待と同級生からの苛めを受ける伊桜里。そんな苛酷な状況に健気にも耐え続けながら中学生になった伊桜里だったが、兄の架禱斗がシビックを率いて政変を起こすと周囲からの苛めや攻撃が激しさを増す。

    一方、優莉匡太の子供たちを監視し続ける公安。伊桜里

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    2023年09月22日
  • 伊桜里 高校事変 劃篇

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    ネタバレ

    多分13巻から14巻にかけてのタイミング?
    妹と長い時間過ごす結衣が見られて良かった。
    結衣が「智沙子姉のおかげで助かった」って思う場面で泣きそうになった。ずっと離れ離れでたまにあったときも殺し合って、最後に共闘してすぐに別れることになった姉を、姉として素直に呼ぶようになっていたんだなって。

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    2023年09月22日
  • 高校事変 V

    ネタバレ 購入済み

    ついにテロリスト壊滅!

    怒涛の三悪人連続撃破! 痛快にスピード展開でやってくれます。今更ながら主人公めちゃ強し。
    最終巻だけにバッタバッタと武装集団をなぎ倒す。でも真の黒幕退治は、二部以降に持ち越しかぁ。
    原作自体は長いんで、今後もコミカライズ続いて欲しいですけどね。

    #アガる

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    2023年09月11日
  • ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論 IX 人の死なないミステリ

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    ブックカバーを新調したのが嬉しかったのか、イッキ読み

    売れる前から(勝手に)見守り続けてきたこの子もついにか〜
    今まで以上に過去作と、リアルとのリンクが盛りだくさん
    終盤へのたたみ込まれっぷりもなんか気持ちよかった!

    次作も新人なのねw

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    2023年08月29日
  • 千里眼の復活

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    千里眼シリーズは読んだことなかったのでびっくりしました。これが、高校シリーズに繋がっているのでしょうか?それにしてもなんでこんなに著者はあらゆることに豊富な知識を持っているのですか?

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    2023年08月29日
  • 高校事変 14

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    ネタバレ

    蓮實先生には少し失望(笑)高校生の手管にまんまと引っかかるなんて。彼女の方が上手だったことは間違いないけれど、でも更に上をいくのが瑠那ちゃん。頭が切れるのは結衣ちゃんに似ているかも。

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    2023年09月07日