松岡圭祐のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
去年からの読書計画としてコナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」シリーズを読破した後、この松岡圭祐 作「シャーロック・ホームズ対伊藤博文」を読もう!という(わたし的には)遠大な計画をたてておりまして。原作を十分に知ったのちに得られる味わいがきっとあるはず…!と。
実は…ホームズ作品はあと短編を二作品残してはいるのだけど…ようやく「恐怖の谷」まで読み終えて、ええいとばかりに楽しみにしていた松岡さんに手を出しました。
読んでみて、もうとにかく楽しい!
書店で紹介文に惹かれて買って良かった!
ほぼホームズも読み終えてから、こちらを読んで良かった!と自分の判断にグッジョブしました。
「恐怖の谷」 -
Posted by ブクログ
「さあ行こう。ふたりで日本を戦争の危機から救おうじゃないか」
ライヘンバッハの滝でモリアーティ教授と戦ったシャーロック・ホームズが、その後日本に向かい、伊藤博文とともに国を揺るがす大事件の真相に迫る物語。
1891年(明治24年)、来日したロシアのニコライ皇太子が日本人警察官に切りつけられるという、実際に日本で起こった「大津事件」。
ホームズは、所謂「大失踪期間」中、実は伊藤博文とこの事件を解決していたという完全なパスティーシュでありながら、史実と虚実の織り交ぜ方がとにかく素晴らしい。
幕末から明治開国、産業革命の細部に至る知識や、ホームズとその過去の事件や兄弟関係の考察等が非常に上手く構