松岡圭祐のレビュー一覧

  • 探偵の探偵IV

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    ネタバレ

    読書録「探偵の探偵4」3

    著者 松岡圭祐
    出版 講談社文庫

    p142より引用
    “「家族はいずれ失われ、孤独になる日がく
    る。それまでに正しく通いあう心を知ればこ
    そ、本当に求めあえる他人を見つけだせ
    る」”

     探偵を調査する女性探偵を主人公とした、
    長編アクションミステリ。シリーズ一旦終了
    編。
     家族を不幸に追いやった元凶との因縁に、
    決着をつけた主人公・紗崎玲奈。しかし信頼
    を寄せた人物との関係が壊れ、会社も移り、
    無気力な時間を過ごしていた…。

     上記の引用は、主人公の以前の雇い主・須
    磨の言葉。
    一時、分かり合えたと思って一緒に過ごして
    も、死ぬまで同じ時を生きられる人というも
    のは、なかなか出会えないものなのかも知れ
    ません。
     主人公の過去の因縁の、元凶の元凶に決着
    が着きます。隠しボスみたいなものでしょう
    か。
     巻末に新章に来たいと書かれていますが、
    今後書かれたとしても、盛り上がりに欠ける
    のではないかと思われます。

    ーーーーー

    0
    2018年01月02日
  • 探偵の探偵III

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    ネタバレ

    読書録「探偵の探偵3」3

    著者 松岡圭祐
    出版 講談社文庫

    p61より引用
    “ 豚の貯金箱は、誤解から生まれたという
    説がある。陶器用粘土(pygg)で作ってほしい、
    そんな依頼を職人がpigと聞きまちがえたと
    いう。”

     探偵を調査する女性探偵を主人公とした、
    長編アクションミステリ。
     寒さの残る春先、帰りの電車賃すら気にす
    る女性が、男と会っていた。饒舌な男は彼女
    に対し、遠回しに追加費用を要求する…。

     上記の引用は、街中の壊れた豚の貯金箱を
    観ての場面。本当かどうかは判りませんが、
    今では定番の貯金箱の形になっていて、いい
    商売の種になったのではないでしょうか。
     主人公の過去に、一つの決着が着きます。
    この巻で終わるのかと思いきや、まだ続くと
    巻末に書かれています。

    ーーーーー

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    2018年01月02日
  • 探偵の探偵II

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    読書録「探偵の探偵2」3

    著者 松岡圭祐
    出版 講談社文庫

    p41より引用
    “ふつう人体に外傷が生じれば、血液が凝固
    して血栓ができ、出血がとまる。だが納豆は、
    血栓を溶かして液体に戻す酵素を含んでいて
    ね」”

     探偵を調査する女性探偵を主人公とした、
    長編アクションミステリ。
     正規の協会は引き受けない、犯罪者からの
    依頼ばかり請け負うフリーの探偵・堤。帰宅
    し、依頼人からの記念品を確かめようとした
    時、部屋にいるはずのない人間がいた…。

     上記の引用は、警察の嘱託医の言葉。体に
    良いと言われる納豆も、使い方で凶器になる
    みたいです。食べ物を食べ物としてしか使わ
    なくていい、平穏な毎日が続いて欲しいもの
    です。
     主人公の家族に不幸をもたらした元凶につ
    いて、少し進展があります。以後の話を読み
    たくなる流れとなっています。
     前巻同様、重く暗い内容なので、好みは分
    かれるのではないでしょうか。

    ーーーーー

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    2018年01月02日
  • 探偵の探偵IV

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    ネタバレ

    〇 評価
     サプライズ ★★★☆☆
     熱中度   ★★★☆☆
     インパクト ★★★☆☆
     キャラクター★★★☆☆
     読後感   ★★☆☆☆
     希少価値  ★☆☆☆☆
     総合評価  ★★★☆☆

     「探偵の探偵」としてはシリーズ最終作。市村凜の師である姥妙悠児と対峙する。
     東京拘置所内に峰森琴葉が侵入し,密室殺人を含む4件の不審死が発生する。まるで,本格ミステリかと思わせる不可思議な謎である。
     この謎の真相は,姥妙の協力者である精神科医である樫山睦紀がそそのかした自殺だったというもの。偽の新聞記事を用意し,東京拘置所から脱出する方法として,自傷行為の方法を伝え,そそのかして自傷行為をさせる。その自傷行為により,死んでいくというもの
     そもそも樫山を姥妙だと思わせる構成になっている。しかし,松岡圭佑らしいというか,こういうサプライズ要素を驚かすために使わない。物語の中でさらっとばらしてしまう。
     全体的にこじんまりとまとまっている。探偵の探偵の3までにあったようなバイオレンスな描写はあまりない。
     ラスボス的存在だった姥妙も,最後はあっさり玲奈に敗れる。
     面白くない訳ではないが,傑作と言えるほどでもない。松岡祐介としては標準程度の作品か。
     琴葉については,樫山の手から逃げ出して,独自に捜査をしていたというオチ。これなら探偵と警察の手で見つかっていたとも思うのだが…。
     トータルでみると評価は★3かな。
     
    〇 メモ
     株式会社シーカーは,る盗聴器発見業にともなう恐喝行為を違法行為として行っていた。紗崎玲奈が所属する竹内調査事務所は,この違法行為を追い詰めようとする。しかし,紗崎玲奈の勇み足などがあり,失敗する。玲奈は,今後はデスクワークをするように言われる。
     峰森琴葉は,PIスクールで探偵業を学ぶ。琴葉は須磨康臣から特別授業を学びたいという。
     市川凜に探偵業を教えたのは,姥妙悠児という精神科医兼探偵。姥妙は探偵,弁護士,精神科医を一体とするトリニティ構想という構想を持っていた。現在は所在不明
     18歳の少年(堺加図雄)による通り魔事件が起こる。琴葉は,東京拘置所に忍び込み,少年に会って話を聞きたいと言う。
     後日,堺が拘置所内で殺害される。警察がスマ・リサーチを訪れる。東京拘置所に峰森琴葉が侵入していたという。
     逢坂結翔というリポーターが,警察がスマ・リサーチを訪れたことに目を付ける。
     警察による東京拘置所の実況見分。警備室のコンピューターをいじることができたのは,東京拘置所視察委員会のメンバー7人だった。
     東京拘置所で縞賀隆平が死ぬ。東京拘置所での2件の不審死が,玲奈と関連付けて報道される。玲奈は逢坂に取材されるが,映像記録をひとコマたりとも残させず対応する。
     玲奈は渋谷109のバックヤードで桐嶋と会い,琴葉のこと,姥妙悠児のことを聞く。
     東京拘置所では,入江要人が死ぬ。玲奈はマスコミの影響を受けた警察に追われるが,撒く。竹内調査事務所が用意した隠れ場所で須磨と電話で会話し,姥妙の行方を捜すように説得される。竹内調査事務所の同僚である桑原希帆が警察に玲奈の居場所を通報。警察の目の前に玲奈がいる状態で,東京拘置所で,栗田洋大が死ぬ。玲奈は琴葉が指名手配されるのを防ぐため,警察の捜査に協力するという。警察は,玲奈に,36時間の猶予を与える。
     玲奈は東京拘置所で調査を開始する。逢坂が玲奈を取材。東京拘置所視察委員会の樫山睦紀が,姥妙ではないかと疑い,調査をする。
     玲奈と逢坂は,樫山に尾行を悟られ,妄想性人格障害と思われる何者かに襲われる。撃退し,スマホから情報を盗み出す。
     襲撃者から盗んだ情報をもとに,大塚喜代司という大手出版社に勤める男の妻と接触する。玲奈は大塚の家に忍び込み,東京拘置所内での不審死についての奇妙な新聞記事を見付ける。
     玲奈は遭坂から樫山についての情報を得る。大塚の家で見つけた記事は偽造されたもの。玲奈は,樫山が偽の新聞記事を利用し,堺をそそのかして,自傷行為をさせたと推理する。ほかの死者も,拘置所から出るために,他殺ともとれる自傷行為をそそのかされていた。
     玲奈は樫山の家を訪れる。玲奈は樫山から話を聞く。樫山は琴葉を東京拘置所に忍び込ませたことなどを話す。玲奈は樫山の家を出るが,樫山の家の仕掛けにより録音した音声は失ってしまう。
     玲奈は逢坂に助けられる。しかし,逢坂に妻と子どもがいることを知り,逢坂を眠らせ,事件から遠ざける。
     樫山は姥妙ではなかった。樫山は自殺する。そして,東京拘置所での一連の不審死が自殺だったという遺言を残す。
     本物の姥妙は,樫山の死と一連の事件を利用し,自らのトリニティ構想を生かすための改正法案の原案を通す。玲奈は,樫山の弟子から奪った不正コピーを防止しているティンプルキーをもとに,姥妙の隠れ家を見つけ出す。
     姥妙は隠れ家に向かう。隠れ家には琴葉がいた。琴葉樫山の手から逃げ出していたのだ。隠れ家に玲奈も到着する。
     姥妙と玲奈の対決。玲奈はチタンが電磁波を通さないう性質を利用し,証拠の録音を持ち出そうとする。姥妙玲奈の対決は玲奈の勝利。姥妙は「佐々木」という言葉を残して昏睡状態に。
     エピローグ。玲奈と琴葉は,スマ・リサーチの対探偵課に戻る。玲奈が,探偵の探偵の仕事をしているシーンで終わる。

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    2017年12月28日
  • 特等添乗員αの難事件 V

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    ネタバレ

    ラテラルシンキングという言葉よりも閃きという言葉の方が好き。
    2方向の戦いをしていたからか、どちらも小物に見える。
    最後のどんでん返しは面白いけど、スケールが大きすぎてご都合主義がくさくなってきた。

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    2017年12月26日
  • 探偵の探偵II

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    ネタバレ

    〇 評価
     サプライズ ★★☆☆☆
     熱中度   ★★★★☆
     インパクト ★★★★★
     キャラクター★★★★☆
     読後感   ★★☆☆☆
     希少価値  ★☆☆☆☆
     総合評価  ★★★☆☆

     シリーズ2作目。今回は,DVシェルターから11人の女性が自らの意思で車に乗り込み,失踪してしまうという謎が提示される。
     紗崎玲奈は,対探偵課の仕事を進める中,妹の敵と考える「死神」と呼んでいる悪徳探偵の調査報告書を発見する。そこから,DVシェルターからの失踪事件へとつながっていく。
     DVシェルター失踪事件の謎は,犯グレ集団である「野放図」が犯人。トラックの運転手と笹倉志帆という職員が11人を連れ去り,別の11人が収容者のふりをしていたというトリック。このトリックはしょぼい。
     野放図と死神との関係から,少しずつ死神の存在が明るみにでる。ラストでは,「澤柳奈々」という名前が明らかになる。
     謎は魅力的だが,トリックはややしょぼい。死神との関係は途中というイメージ。最終的な評価は,シリーズの残り二つ次第だろう。
     この作品で一番インパクトに残ったのは窪塚警部補とその娘柚希の存在。1歳ちょいの娘がいる立場から見ると,柚希のようなけなげな娘が出てくると感情移入してしまう。
     1作目よりは面白かったが,どうにもシリーズの途中感が否めない。この作品単体の評価としては,謎のトリックのしょぼさを踏まえると★3かな。

    〇 メモ
     紗崎玲奈による悪徳探偵である堤暢男についての捜査。逮捕させる。玲奈は,堤が被害者の居場所を教えたストーカー(檜池泰弘)のところに行き,被害者を救出する。ストーカーは車に引かれて事故死
     窪塚悠馬警部補は,檜池泰弘の死に玲奈が絡んでいると考える。警察もそのように考えているが,触れない。
     玲奈は檜池の家で見つけた調査報告書が,妹の咲良のストーカーに居場所を教えた探偵の調査報告書と同じものであることを確認する。
     DVシェルターにおける集団失踪事件。10人の入所者が車で連れ去られる。
     峰森琴葉が退院する。姉である彩音の家で世話になるが,彩音と夫の哲也,その友人達が誤りにきた玲奈に暴力を振るっていたことを知り,家を出る。琴葉はスマ・リサーチに戻る。
     玲奈は,岡尾に咲良の居場所を教えた悪徳探偵を「死神」と呼ぶことにし,死神の居場所を暴くために提暢男に接触する。堤から,DVシェルターからの集団失踪事件の夫である升瀬淳史から,過去に居場所探しの依頼を受けていたことを聞く。
     玲奈は,枡瀬の居場所を突き止める。DVシェルター集団失踪事件の夫達は,なぜか池袋周辺に集まっていた。玲奈は枡瀬のメールを盗聴し,「野放図」という半グレ集団が関わっていることを知る。また,枡瀬が死神からの調査報告書を受け取っていることを知る。
     玲奈は野放図とDV夫の取引シーンを盗聴するが,見つかってしまう。玲奈は,窪塚警部補に救出される。玲奈は窪塚の家を訪れる。窪塚は妻と死別していた。玲奈は,なりゆきで,窪塚の娘である柚希に,授業参観に行くと約束する。
     玲奈と窪塚はDVシェルターに向かう。笹倉志帆という職員と,お粥を運んできたトラックの運転手が失踪に関わっていたと推理する。笹倉志帆が退職のときに送付したメールから,野放図の居場所を那須町だと突き止める。
     野放図がDV夫に被害者を引き合わせている場所に出向く。玲奈と窪塚を追ったパトカーが着いたことで,野放図達は混乱する。玲奈と窪塚はその隙にDV被害者の救出を図る。
     玲奈は野放図のメンバーから,死神が「さわやなぎなな」という名前だと聞き出す。騒ぎの中で窪塚が刺される。窪塚は死亡。琴葉はスマ・リサーチに正式に復帰。
     玲奈は約束どおり,柚希の授業参観に行く。
     

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    2017年12月26日
  • 万能鑑定士Qの最終巻 ムンクの〈叫び〉

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    Qシリーズ最終巻。 それなりに楽しめた。 まず出てきた感想は「ようやく終わったか」ってことだけど。 もっと盛り上がる感じにするのかと思いきやそれほどでもなく。 シリーズ通してコピアの存在は必要だったのかよくわからん。 もう少し早めに完結させて良かったような気もするけど、中途半端に止まってしまわなかったのは良かった。 次は水鏡推理シリーズに手を出そうかな。

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    2017年12月20日
  • 万能鑑定士Qの謎解き

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    いつも通りそれなりに良かった。序盤は疾走感があるんだけど微妙な感じだったかな。 進んでいくと問題なく楽しめた。 わざわざ読者への挑戦状にするほどのトリックではないと思うがそういうシャレだったのかな?

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    2017年12月14日
  • 万能鑑定士Qの探偵譚

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    ネタバレ

    〇 評価
     サプライズ ★★☆☆☆
     熱中度   ★★★★☆
     インパクト ★★★☆☆
     キャラクター★★★★☆
     読後感   ★★★★☆
     希少価値  ★☆☆☆☆
     総合評価  ★★★☆☆
     「推理劇4」で東京を離れ、波照間島に拠点を移した莉子と小笠原。莉子は、幸せではありながら、何か満たされない生活を送っている。それに加え、小笠原には月刊角川八重山オフィスを閉鎖しろとの辞令が伝えられる。
     波照間島に樫栗芽依という女性が迷い込む。その女性は偽札を使った横領犯人だと疑われている。小笠原の説得と、祖母の助言を受け、莉子が再度、探偵のような調査を行う…という筋書き。
     大掛かりなトリックはない。樫栗芽依の横領事件は、お金を預けた株式会社R・O・Fが黒幕。詐欺のトリックも稚拙。サプライズらしいサプライズはない。
     ミステリ的な要素は薄いが、莉子と小笠原の関係がどうなるのか、莉子は立ち直れるのかといった部分で読者を引っ張る。リーダビリティはなかなかのもの。
     事件簿シリーズ、推理劇シリーズと続き、凜田莉子と小笠原というキャラクターがどちらも成長している姿が見て取れる。また、黒幕であるコピアについて、推理劇4で捕まったコピアがデキの悪い兄で、真の黒幕である弟は捕まっていないという設定が明かされる。弟の方のコピアはなかなか深みがありそう。
     全体的に見て、この作品は完全につなぎという感じ。一度、波照間島に戻った莉子が再び東京に戻る。捕まった黒幕はニセモノ。それらを踏まえ、今後どう展開するのか。
     この作品単体のデキは並程度。面白くなくはない。シリーズ全体としてキーとなる一篇ではあるが、トリック、プロット、謎のいずれも平凡。★3どまりだろう。
    〇 メモ
    〇 樫栗芽依
     凜田莉子の小学生時代のシーンから始まる。劣等生だったが、対象に強く興味を抱いたときは、知力を発揮する。石垣島の野底岳で、雨の日にマーペーという女性の壁画に睨まれたという。引き出しを持って自転車を漕ぐ男性が、接着剤を手にこぼし、引き出しをつかんで離れなくなったと推理したシーンなど。
     樫栗芽依が波照間島を訪れる。その日はムシャーマという島の盆祭。小笠原悠斗と凜田莉子に出会う。莉子はツブリというイベントに参加し、泡波を3杯飲みながら勝つ。
     翌日、莉子が起きる。東京を離れ、波照間島に戻ることになったことについて思いを馳せるシーン。胸にぽっかり開いた穴のような虚無を感じている。
     小笠原のもとに、八重山オフィスを撤収するように指示が出る。
     コピアこと孤比類巻修の取り調べ。父である孤比類巻祐司から警察が話を聞く。莉子の店に漆器でできた硯の鑑定の依頼が来る。
     八重山オフィスの撤収を避けるために、小笠原が取材活動。警察がやってきて樫栗芽依を探していることを知る。樫栗芽依は、1万円札の偽札を持っていた。また、横領の罪で追われているという。
     莉子は小笠原と一緒に樫栗芽依について調査するか迷う。そこに祖母が現れ、これを最後に協力するように言う。莉子は、協力することにし、最初の調査で「→日本国」と書かれたチケットの切れ端を見つける。
     莉子と小笠原は、まず新潟に向かう。その前に、石垣島でマーペーを見る。
     莉子は、石垣島の空港で、いくつかのトラブルや謎を解決する。
     コピアの捜査。警察は雨森花蓮に協力を依頼する。浪滝琉聖(宝石鑑定トーナメント事件の主犯)から提供された音声などから、COPIAはスペインのアンダルシア州のスラングで一卵性双生児。コピアは双子だった。花蓮は、コピア(兄)と対峙し、コピア(兄)に、自分はコピアだと認めさせ追い詰める。
     花蓮は、コピア(弟)に出会う。コピア(弟)は、莉子が立ち直るために、コピアが双子であることは、しばらく伝えないように言う。
     莉子と小笠原は、新潟で捜査をする。SPモードメールがドコモメールに切り替わるとのニュースを聞きながら捜査。「→日本国」のチケットが新潟のバスのチケットであることを確認する。山形隆泉女子短期大学の広告に樫栗芽依の写真が掲載されていることを知る。
     大学での調査。小笠原の機転でスクールカウンセラーから、大学当時の友人、浦橋陽菜の存在を知る。浦橋から、芽依のことを聞く。芽依は、5000万円の横領の罪で追われている。芽依が運んでいた5000万円が偽札になっていたという。
     それから倉敷での捜査。小笠原は5000万円が偽札になった現場を調査し、莉子は、樫栗芽依の実家を訪れる。
     SPモードメールがドコモメールに変わり、メールサーバに情報が残るようになったことを利用し、樫栗芽依の居場所を突き止める。
     樫栗芽依から話を聞き、莉子は犯人が株式会社R・O・Fであることを突き止める。
     株式会社R・O・F(琉球王府ファイナンス)への侵入捜査。同社は、嘘の投資情報を伝えている詐欺会社だった。
     表裏で、片方の数字の方が13多くなっている4枚のカードを利用したトリック。数字の少ない方を表とすると、表裏を2枚ずつにすると206になるように仕組まれていた。もう一つは700人くらいを対象に、株価が上がると伝える相手と下がると伝える相手を半分ずつ用意し、的中が続いていると思わせるトリック。
     倉敷警察と協力し、株式会社R・O・Fの詐欺を暴く。
     事件が終わったあと、莉子は波照間島に戻る。小笠原は、週末、京都に来てほしいと伝える。莉子は行くか、行くまいか迷うが、祖母の説得を受け、行くことにする。
     京都に行く前に、もう一度、マーペーのもとに。その日は雨。しかし、莉子の姿をマーペーの視線が追うという体験をし、莉子は気を失う。
     小笠原は、樫栗芽依から告白されるが、断り、京都から石垣島を目指す。莉子を発見し、マーペーの謎を解くように説得する。莉子は謎を解く。マーペーは黒目が目の輪郭より少し後ろにあった。雨のときだけこうなる。隙間があるので、視線が追ってきているように感じたのだ。
     マーペーは謎の画家により復元される。その画家はコピア(弟)。
     その後、莉子はコピア(弟)の取引現場に足を運び、取引を阻止する。コピア(弟)と莉子の会話。コピア(弟)は、莉子に鑑定を時間制で料金を取るようにアドバイスする。コピア(弟)は、黎弥という自分の名を莉子に伝え、取引現場を去る。
     小笠原悠斗は、月刊角川の編集部に戻り、デスクになる。莉子は飯田橋に再び店を構える。

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    2017年12月10日
  • 万能鑑定士Qの推理劇 IV

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    ネタバレ

    〇 評価
     サプライズ ★★☆☆☆
     熱中度   ★★★☆☆
     インパクト ★★★★☆
     キャラクター★★★★☆
     読後感   ★★★★☆
     希少価値  ★☆☆☆☆
     総合評価  ★★★☆☆
     全体を通して大きなトリックや謎があるわけではない。まるで短編集のように、小さいエピソードが積み重ねられる。最初は小笠原がブリキ看板を見つけるというエピソード。月刊角川のトレードマークの盗作騒ぎ、八重山運送でのトラブル解決、謝花兄弟探し、綺奈によるツアーから人が消えたことの謎解き、そして波照間島のライオン騒ぎ。
     どれもこれも小粒。面白くないわけではなく、軽く読める作品としてのクオリティは高い。しかし、サプライズはないし、先が気になる…というほどの作品ではなかった。
     推理劇3は海外での贋作ツアーの目的は何か?というワンアイデアの作品だったが、推理劇4はまるで短編集のような装い。テイストが大きく変わっている。
     推理劇シリーズの最後の作品。この作品の最後で、事件簿から続いた万能鑑定士Qの事務所を閉め、波照間島に帰る。そういった意味ではインパクトはある。
     トータルの評価は★3程度。推理劇シリーズの最後として、もう少し大きな謎がほしかった。コピアがあまりにも小物なのも残念なところ。
    〇 メモ
    〇 小笠原悠斗が、地元で、津島瑠美の結婚式に出席する。結婚式二次会の会場の店で、マリリン・モンローの「七年目の浮気」の白いドレス姿のブリキ看板が盗まれるという事件が発生する。
     イソフルランで番犬を眠らせて盗むという犯行。容疑者の家で、小笠原の機転で、襖の裏に貼り付けてあった看板を見つける。
     ジャック・オブ・オールドトレーダーズという質屋の駒澤と凜田莉子が、ブリキ看板の鑑定に来る。ジョアンナ・ビーンズ・コレクションのブリキ看板であることが分かる。価値は3000万円ほど。
     凜田莉子は、「万能鑑定士Qの推理劇3」で3か月も海外に滞在したことなどから、祖母から借金をしていた。そのため、祖母が会長を務める八重山運送への就職をあっせんされる。現場で、輸送で壺が割れたというトラブル。髪の毛の伸び縮みを利用したトリックだと見抜く。
     その後、水道橋の万能鑑定士Qのオフィスに「力士シール」が埋め尽くすように張られるという事件が起こる。氷室の鑑定で、この力士シールは謝花兄弟が作ったものだろうとされる。また、シールには「Shut up shop(店を閉めろ)」という文字列が隠されていた。
     チープグッズを訪れ、楓から謝花兄弟についての情報を聞く。
     月刊角川での盗作騒ぎ。銀行の貸金庫内に謝花兄弟の名で盗作を糾弾し、熊井という編集者をクビにしてほしいとのメッセージがあった。莉子は封筒を利用したトリックを暴き、弁護士を偽物だと指摘する。
     莉子と小笠原は謝花兄弟の行方を探す。秋田県の富士山(ふじやま)の清掃をしていたという手掛かりから、エレベーターに隠れた謝花兄弟を見つけ出す。
     謝花兄弟は万能鑑定士Qのオフィスに貼られた力士シールはニセモノだという。エンクリプテッド・シグネチャ、すなわち、謝花兄弟が仕込んだ法則がないという。
     雨森花蓮からコピアの情報を得る。モロッコからの隕石の密輸入(推理劇3)、西園寺響(事件簿3)、国際流行委員会を操作してグレーをブームにしようとした(推理劇1)、未発表原稿を利用し、ブックメーカーから巨額の配当をだまし取ろうとした(推理劇2)ことなどから、コピアは莉子を恨んでいる。コピアは、復讐として、友人や家族との関係を絶たせ、孤独に滅ぶ道を選ばせようとしている。雨森花蓮は、コピアに対抗する手段はただ一つ。向こうが何か仕掛けてきたら反撃に転じ、取り押さえる。しっかり物証を押さえて警察に引き渡すことだという。
     浅倉綺奈のエピソード。辻浦美咲という女性添乗員のツアーから人が一人消えたという。綺奈は、美咲がツアーを中止にしないように、二役をしていたことを見抜く。美咲は、3倍の料金を受け取っていたから、ツアーを中止にしたくなかったという。
     綺奈と婚約者である官僚の壱条那沖は上野動物園に行く。那沖は、美咲のツアーに参加し、石橋という元警官から夜の動物園に忍び込むというもぐりのツアコンの情報を得ていた。那沖と綺奈は猛獣泥棒を見つける。
     莉子、小笠原、花蓮、綺奈、那沖は沖縄に向かう。莉子と小笠原の仲が進展。下の名前で呼び合うようになる。
     波照間島に到着。莉子は、自信を失う。莉子はコピアに出会う。ヘリコプターが来て、ライオンの檻が届く。ライオンが波照間島に放たれた。
     莉子はコピアの復讐について考える。単にライオンを波照間島に放つだけではないはず。ライオンは、アフリカライオンだが、インドライオンに偽造され、既に闇マーケットに流されていると推理。さらに波照間島で幻の名酒、泡波を盗もうとしていると考えた。波照間島でコピアを見つける。コピアの狙いは、莉子を挫折させ、精神的に立ち直れなくすることだった。莉子達は、コピアの計画を見抜き、コピアは逮捕される。
     小笠原は週刊角川編集部八重山オフィス勤務、デスクに異動。莉子は水道橋の万能鑑定士Qの店を閉め、波照間島に帰る。莉子と小笠原は波照間島での生活を始める。

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    2025年05月23日
  • 万能鑑定士Qの推理劇 III

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    ネタバレ

    〇 評価
     サプライズ ★★★☆☆
     熱中度   ★★★★☆
     インパクト ★★★☆☆
     キャラクター★★★☆☆
     読後感   ★★★★☆
     希少価値  ★☆☆☆☆
     総合評価  ★★★☆☆
     「推理劇」シリーズは、「事件簿」シリーズに比べ、ゲーム的な要素が強く、リアリティに欠ける。3作目は、海外芸術能力鑑定ツアーという謎のツアーが舞台。地中海の都市を回りながら、贋作を作る。「アメリカ横断ウルトラクイズ」のように、一番出来の悪い一人が脱落者となり、その都市に残される。
     メディタレニアン航空の航空図を利用し、ルールに従って動く。最後は必ずモロッコのラバトに行くというトリックと、頭像の中に隕石を入れれば、アメリカの税関を突破できるというアイデアを生かすための設定である。
     最後まで計画を成功させるためでもあるが、今回の莉子の捜査は稚拙。ツアーがいるかどうかも分からないサルディーニャやアレクサンドリアに長く滞在したり、頭像の送付先であるニュージャージに長く滞在したりする。
     長期に滞在するが、ほとんど手掛かりを得られないという無能っぷり。恵玲梨の、怒ると我を忘れるという設定も謎
     ただ、読んでいるときは、いったいどういうオチをつけるのか全く予測できなかった。リーダビリティの高さはさすが。真相は、そこまで驚けるものではなかった。真犯人になり得るのは奥根敬悟だけだったし。ここはミスディレクションとなる登場人物がほしかった。
     宝石鑑定トーナメントや、オークションを利用したブックメーカー騒ぎときて、海外芸術能力鑑定ツアー。事件簿シリーズは漫画チックすぎるかな。
     リーダビリティの高さを評価して★3で。
    〇 メモ
    〇 錦織英雄
     贋作者。贋作者A一七号。雨森花蓮の弟子
    〇 牧瀬恵玲梨
     錦織英雄の婚約者。普段は清楚だが怒ると我を忘れる。
    〇 史部公嗣
     周正天(中国の富豪)の代理人として謎のツアーに錦織達を誘い、案内している人物
    〇 奥根敬悟
     海外芸術能力鑑定ツアーの参加者の1人。錦織と昔、一緒に仕事をしたことがある。
    〇 川浦瑞穂
     ツアー参加者。紅一点
    〇 庭原仁志
     ツアー参加者。頭像作りで錦織のアイデアをパクる。
    〇 水淵吉洋
     ツアー参加者。第2チェックポイントで最初に脱落する。
    〇 池岡泰夫
     ツアー参加者
    〇 徳江敏幸
     ツアー参加者
    〇 沼崎順市
     ツアー参加者
    ○ メモ
     千葉鑑定団という店で、トレーディングカードなどの贋作が見つかる。錦織英雄が、もう一つの名前を得るために、保険証を手に入れようとして作った贋作だった。
     凜田莉子は、錦織英雄と牧瀬恵玲梨と話し、贋作から足を洗うように説得する。
     錦織のもとに、史部から謎のツアーへの誘いの手紙がくる。
     海外芸術能力鑑定ツアーと呼ばれる謎のツアーは、メディタレニアン航空を使って、地中海周辺の各国の都市を巡り、贋作を作成するというもの。優勝し、芸術スタッフになれば、過去の罪を償うための裁判費用を全て負担した上で、毎年4000万円から6000万円までの報酬があるという。
     ツアーに参加することになった8人は、最初の目的地に向かうために成田空港に行く。錦織の機転で、莉子と恵玲梨に最初の行先がバルセロナであることを伝える。
     バルセロナに着くと、次の行先が決まる。次の行先はサルディーニャ。錦織は騒ぎを起こし、次の目的地がサルディーニャであるという伝言を残す。
     サルディーニャで、ツアー参加者はイエス・キリストの頭像を作成することになる。
     莉子と恵玲梨もサルディーニャに着く。
     ツアー参加者はルールに従い、イエス・キリストの頭像を作り、ニュージャージにある店に送る。錦織、奥根、庭原の3人は、BBCが再現したものをモデルに作った。
     莉子と恵玲梨は、粘土を売っている店を手掛かりに、ツアーがいた場所に辿り着くが、既に次の目的地、アレクサンドリアに向かった後だった。
     ツアー参加者は、第2チェックポイントでバッハの頭像を作ることになる。瑞穂は早々に完成させ、政府筋の輸送ルートを利用して送付する。
     莉子と恵玲梨は、高価な切手が紛失した現場に出くわすが、莉子の機転で回っている扇風機の羽に貼り付けられている切手を発見する。
     第3チェックポイントでは庭原仁志が脱落する。第4チェックポイントはアテネ。
     アテネでは、徳江がツアーについてメモを取っていたことが、史部に気付かれ破棄される。
     莉子と恵玲梨は、エジプトでの切手騒ぎで警察と知り合いになり、ツアーの荷物の送り先を知る。そして、送り先であるアメリカ、ニュージャージに行く。
     アテネではツタンカーメンの頭像を作ることになる。瑞穂、錦織、奥根は政府筋の輸送ルートを利用。池岡が脱落する。
     第5チェックポイントもアテネ。クレオパトラの頭像を作る。
     莉子達は、ニュージャージの店で、第3チェックポイントで脱落した庭原と会う。
     第5チェックポイントでは奥根が脱落する。第6チェックポイントはアルバニアのティラナ
     莉子達は、ニュージャージの店に残っていた送付用の段ボールや包装用の紙などのゴミを見せてもらう。
     第6チェックポイントでは徳江が脱落。第7チェックポイントはバルセロナ。バルセロナでは沼崎が脱落する。第8チェックポイントはナポリ。瑞穂が脱落する。そして、第9チェックポイントに向かう。
     ニュージャージの店にはナポリから卑弥呼の頭像が送付されていた。莉子は、梱包用の紙に残っていた跡からツアーの最後の3つの過程を見つけ、ツアーの目的、最後の目的地を知る。
     真相。ツアーの最後の目的地はモロッコだった。どのように移動しても最後はモロッコのラバトに着くようになっていた。実行犯は奥根敬悟。犯行は隕石の密輸。頭像の内部に隕石を入れて送付してもアメリカの税関では見つからないことを利用したトリック。
     莉子達は錦織を救出する。

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    2017年12月08日
  • シャーロック・ホームズ対伊藤博文

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    虚実混ぜ合わせた設定は緻密で面白い。史実の大津事件を巡る“真相”には驚かされるが、必要以上の日本人&明治維新礼賛はちょっと引っ掛かった。

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    2017年12月06日
  • 生きている理由

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    ネタバレ

    実在する人物とは知らず、前もって調べてから読めばよかったと後悔。
    男装の麗人、川島芳子の話。この時代に生きるって、とても大変だな。昔の人は強かったという所以。自分で切り開かなければ、運命に流されてしまう。激動の時代。

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    2017年11月24日
  • 探偵の探偵IV

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    シリーズ四部作の最終巻。 それなりに楽しめた。 前半はどう展開していくのか気になるしとても良かったと思うけど、後半になると展開が急すぎるし各場面が淡泊になり残念。

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    2017年11月20日
  • 探偵の探偵III

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    まさかの死神で話は面白かった。
    玲奈が感傷的なところが共感出来ない。
    涙を流すシーンが全巻通じてあり、泣くなよ〜といつも思う。絶対泣かない強い女であってほしかった。

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    2017年11月07日
  • 探偵の探偵(2)

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    紗崎玲奈の動機や背景はしっかりとしているのだが、「探偵」としての勉強はした、と言うだけで、復讐心のみで頭脳的に加え、体術の心得がある行動が取れると言う説得力がイマイチ不足してる気がする。探偵を探偵すると言う物語の主軸は面白いのだが、行動原理の厚みが今一つ足りない。主人公が男で新人探偵見習も男なら面白いかな、とチラッと過ぎるけど、それでも今一つ物足りんなぁ…主軸は面白いのに。

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    2017年11月06日
  • 生きている理由

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    自分がどこの国の人か。
    誰の子供か。
    かなり根本のアイデンティティだと思えるものが揺るいでしまうのは本当につらい。
    周りからどう思われているのかを考えて、行動をしなければいけないことも。
    迷いながらも、自分が正しいと思う道に進んでいくのは本当に強いと思った。

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    2017年11月04日
  • 探偵の探偵II

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    ヒーローがいなくなってしまって悲しい。素敵なキャラだった。玲奈一人で立ち向かうのか?須磨社長は我関せずって感じだし。DV被害者VS加害者+野放図。今回も更に残酷なシーンがあった。死神との対決、楽しめそうだ。

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    2017年10月28日
  • 万能鑑定士Qの短編集II

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    ネタバレ

    〇 総合評価 ★★★☆☆
     万能鑑定士Qシリーズの2作目の短編集。1作目はジャック・オブ・オールドトレーダーズという質屋を舞台とするという緩やかなつながりがあったが,今作は,そのようなつながりはない。その分,作品はバラエティに富んでいる。雨森花蓮が登場する話があったり,「催眠」シリーズの登場人物である嵯峨敏也が登場する話があったり,莉子の高校時代の同級生である溝塚琴帆が登場したり。話づくりはさすがの読みやすさだが,トリックはチープ。「物理的不可能」は,トランクスルーという車の作りなどを利用したもの。「雨森花蓮の出所」はトリックらしいトリックがない,1円銀貨についてのうんちくだけの話。「見えない人間」は宝くじの当選と当選金を奪うために,外国の戦場だと思わせる映画のエキストラのようなものを使うというトリック。「賢者の贈り物」は,クレプトマニア(窃盗症)がテーマで本を利用して特定の数字を導き出すというマジック程度のトリック。チェリーブロッサムの憂鬱は,ウイルスによるソメイヨシノ絶滅の危機という松岡圭祐なら長編にでもできそうなテーマこれがこの短編集の白眉かな。通勤電車や寝る前に最適な作品。★3で。

    〇 メモ
    〇 第1話 物理的不可能
     金券ショップの店員鴨嶺智久が主人公。1万1762点の中国の希少な切手の取引に立ち会うことになる。総額は9億6000万円。あまりに高額な取引のため,ルシファ保険株式会社の沢木という人物が立ち会っている。運搬には最も信頼できると思っていた元警官の藤林徹也と俊平といういとこの兄弟に頼んだ。
     凜田莉子は鑑定士として取引に立ち会う。誰にもすり替える隙はないと思われたが,切手が偽物にすり替えられていた。
     真相は,藤林徹也と俊平の二人が犯人。京都のレンタカー屋でリアのガラスにフィルムが貼られている車を借りた。借りた車はトランクスルーであり,内部でトランクのモノに触れることができたのだ。
    〇 第2話 雨森花蓮の出所
     万能贋作者の雨森花蓮が出所する。花蓮は,出所したあと,クロネコのヨゾラを引き取りに来て,莉子と再会する。今回の話は古銭にまつわる詐欺。莉子は,母親が笹倉保育園を経営しているという笹倉沙季という少女から,明治初期の1円銀貨の鑑定を依頼され,合計で,店での売値が300万円ほどになると鑑定する。しかし,沙季は蜂島コインという店の店主にだまし取られてしまう。花蓮は,ひょんないきさつから贋作を明治8年の1円銀貨の贋作を作り,蜂島コインから沙季の1円銀貨を取り戻す。そして,クリスマスプレゼントとして,1円銀貨を笹倉保育園に返した。
    〇 第3話 見えない人間
     半月に一度,莉子は牛込署に呼ばれ警察から依頼を受けた品の鑑定をしている。莉子が警察で鑑定をしていると芳野里佳という女性が,行方不明になった父を探してほしいと依頼してきた。
     依頼の最中,莉子は高校時代の同級生である溝塚琴帆に再会する。琴帆は女優を目指しているがほぼ無職状態。琴帆は映画のエキストラのオーディションに莉子を誘う。
     芳野里佳の父は高額の宝くじに当選していた。その高額の金を奪うために,映画のエキストラを利用した詐欺をしていたのだ。アジアの危険な国に連れ去られたと思わせ,銀行の口座や暗証番号を聞き出そうとしていたのだった。莉子の機転に気付き,牛込署の葉山らが踏み込むことで解決した。
    〇 第4話 賢者の贈り物
     嵯峨敏也が登場する。OLである坂城紫苑の兄二人は泥棒をしていた。紫苑は悩んだ末,兄たちの犯罪を警察に通報する。しかし,紫苑の兄たちが行った10数件の窃盗は,一つも被害届が出されていないという。真相は,紫苑の兄たちはクレプトマニア(窃盗症)だった。紫苑の父は,自ら窃盗に入る家を用意し,紫苑の兄たちに窃盗をさせ,それを知人に買い取らせることで小遣いを与えていたのだ。莉子と嵯峨は真相を解明し,嵯峨は兄弟のクレプトマニアを治療する。
    〇 第5話 チェリーブロッサムの憂鬱
     ソメイヨシノが枯れ果てるという事件が起こる。新種のウイルスが原因だった。最初の1本のほか7本が感染し,11本に感染の恐れがある。感染力が非常に高いウイルスであり,全国の桜が絶滅の危機に瀕する。莉子は小笠原と恵比寿ガーデンプレイスのジョエル・ロプションというミシュラン三つ星のレストランで食事をする約束をしていたが,マスコミも大忙しで約束を果たすことは難しそうな状況だった。その後,ウイルスに感染した桜に火がはなたれれる。莉子は偶然に火が発生する前に立ち会い,火が付いた桜から枝を取る。その枝を准教授の氷室に調査してもらうと,5ミリほどの針らしきものがあった。莉子が捜査を続けると,浜川由貴という二課の警部補に目を付けられる。捜査の結果,桜から見つかった針を購入したのはステファン・コリンズというアメリカ人だった。ステファンから巣岡泰志という元芸能マネージャーにつながる。犯人は,ソメイヨシノにそっくりのショクショクザクラを生み出した,日本嘱植大学の久富祥吾准教授だった。久富が,ソメイヨシノを絶滅させ,ショクショクザクラを売り込むためにこの犯罪をしていた。ウイルスの保管場所はシルヴェーヌという美容院だった。小笠原と莉子は,事件を解決した後,桜が花びらを舞い散らせる誰もいないガーデンプレイスで缶コーヒーとクロワッサンでディナーをするというラスト

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    2017年10月24日
  • 特等添乗員αの難事件 I

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    ラテラル・シンキングを売りにしてるけど、ただただ突飛な発想のようで思考の過程がわからないから、フェアじゃないミステリーみたいな感じがする。

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    2017年10月22日