松岡圭祐のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ〇 評価
サプライズ ★☆☆☆☆
熱中度 ★★★☆☆
インパクト ★★★☆☆
キャラクター ★★★★☆
読後感 ★★★★☆
希少価値 ★☆☆☆☆
総合評価 ★★★☆☆
万能鑑定士Qシリーズの番外編的作品。この作品では、浅倉絢奈と壱条那沖の出会いと、かつて壱条那沖の家庭教師であり、現在は運転手をしている能登厦人から絢奈がラテラルシンキングの教育を受けるシーンなどが描かれる。
凜田莉子も落ちこぼれだったが、浅倉絢奈も落ちこぼれという設定。中卒で引きこもりでニート。CAで優等生の姉がいて、母親からも姉ばかりひいきされており、姉もその立場に甘んじているという環境。
偶然、壱条那沖と出会い、ラテラルシンキングの才能があると見抜かれ、能登厦人の教育を受ける。この能登厦人という人物のキャラクターが秀逸。絢奈を見事に教育する。
ラテラル・シンキングは水平思考とも訳されるが、ラテラル・シンキングの一環として、「頭の体操」のようなとんちが効いた問題が、問題そのものとして出されたり、エピソードとして紹介されるなどしている。
既に人気シリーズだった「万能鑑定士Q」シリーズのスピンオフ的位置付けとして、凜田莉子、小笠原悠斗、葉山警部補などが登場する。これらの人物と壱条が絡み、その中で浅倉絢奈が急成長していく。展開の速さは、万能鑑定士Qの推理劇1に近い。
メインとなる謎は、レヴィアタンという観光業界に住み着く詐欺師との対決。タヒチのコランティーヌ島で凜田莉子がピンチに陥り、浅倉絢奈がラテラル・シンキングでそのピンチを回避するというオチ。
全体的に見て「よくできた話」という印象。謎に深みはないが、キャラクターが生き生きしており、十分楽しめる。軽いノリの作品だが、最後まで一気によめるエンターテイメントの教科書のような作品。欠点としては、万能鑑定士Qシリーズの登場人物を出していることもあるが、オリジナリティの薄さ。1作目からして既にマンネリ感が出るほど、万能鑑定士Qシリーズと同じテイストである。総合評価としては★3だろう。
〇 メモ
厚生労働省の若きプリンス「壱条那沖」の失態。ニコノヤという食品会社がウガンダから黄色に熟したバナナを安く買っていると考え、ある倉庫をがさ入れするが空振りに終わる。この失態で、壱条は厚生労働省から観光庁へ異動する。
浅倉絢奈と壱条那沖の出会い。株式会社クオンタムという添乗員派遣会社の採用試験に挑戦していた絢奈と視察に来ていた壱条が偶然に出会う。バーで酔っ払っている絢奈に再会した壱条は、絢奈の言葉からニコノヤがバナナを隠していた倉庫の場所を突き止める。壱条は自分の家庭教師だった能登厦人に、絢奈にラテラルシンキングの教育を施すように依頼する。
絢奈はラテラルシンキングの才能を発揮し、骨董品泥棒は、売り主が売ってしまった偽物と本物をすり替えたという真相などを解明する。また、壱条が海上保安庁から相談を受けたフェリーに乗り込んだ未成年の謎(フェリーの乗組員と友達になり、乗組員がその少女に変装していた)を解明する。
絢奈は、能登の勉強の効果があって、株式会社クオンタムの採用試験に受かる。国内だけでなく国外の添乗員の資格も取り、イギリスのドーヴァーでは凜田莉子と小笠原悠斗と出会う。
絢奈と儒瀬樹里は旅行会社ヴェルデに派遣される。その会社で詐欺に合う。その詐欺を絢奈が暴く。詐欺は集団でされており、リーダーはレヴィアタンという人物。
些細な誤解から絢奈と壱条にトラブルが生じる。壱条は絢奈の家に行き、絢奈に告白をして連れ戻す。
莉子と絢奈は、レヴィアタンがいるというタヒチのコランティーヌ島に向かう。コランティーヌ島では莉子が罠にあい、聖母像を壊した犯人にされそうになる。絢奈は機転によりレヴィアタンの正体を暴く。
絢奈は株式会社クオンタムの社長から「特等添乗員α」と命名される。
最後はロシア連邦議会の議員ら17人のツアーに同行し、姿を消したスタニスラーフ・アスラモフを絢奈が発見するというシーン -
Posted by ブクログ
読書録「万能鑑定士Qの短編集2」3
著者 松岡圭祐
出版 角川文庫
p118より引用
“ 華蓮はため息をついた。こうなることで
落ち着きを取り戻した自分がいる。たかが職
務を生き甲斐と断じる労働者をさんざん軽蔑
してきた。しかしどうやらわたし自身、その
例に漏れないらしい。”
目次から抜粋引用
“物理的不可能
雨森華蓮の出所
見えない人間
賢者の贈り物
チェリー・ブロッサムの憂鬱”
多方面に対する膨大な知識を駆使する美人
鑑定家を主人公とした、短編ミステリ小説集。
金券ショップの店員が取引の為に豪邸へと
赴いた、保険会社の調査員まで同行させたそ
の取引の品は…。
上記の引用は、主人公のライバルとも言え
る相手の胸の内。
人は仕事をすることによって真に人になれる、
というような意味の言葉を何かで読んだ気が
します。スマイルズの「向上心」あたりだっ
たでしょうか?このキャラクターの場合は贋
作作りですが、自分に出来ることをやり続け
るのが、自分の為だけでなく大切なのかも知
れません。
前巻の短編集あたりから、また少し雰囲気
が変わったように感じます。特に今巻はそん
な気がするのですが、気のせいでしょうか。
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Posted by ブクログ
読書録「万能鑑定士Qの短編集1」3
著者 松岡圭祐
出版 角川文庫
p160より引用
“「昔は三百世帯だったって。もちろんサン
プルの対象になる世帯は、テレビ局の社員や
芸能関係者でないことをあらかじめ調査した
うえで選ばれるの。一パーセント上下するだ
けで、巨額のスポンサー料に影響がでる業界
だから……。公正を期すために、サンプルの
抽出はさらに別の会社に委託するそうよ」”
目次から抜粋引用
“凜田莉子登場
水晶に秘めし詭計
バスケットの長い旅
絵画泥棒と添乗員
長いお別れ”
多方面に対する膨大な知識を駆使する美人
鑑定家を主人公とした、短編ミステリ小説集。
世間で評判の高い質屋「ジャック・オブ・
オールトレーダーズ」、店長の香河崎と従業
員で甥の駒沢が、出向してくる鑑定家につい
ての身辺調査書に目を通していた…。
上記の引用は、テレビの視聴率調査につい
ての主人公の言葉。
何年か前に、現実の視聴率調査会社が、不正
を行っていた事件があったように記憶してい
ます。サンプルの家庭を直接訪ねて、特定の
番組を見るように依頼していたとかいうない
ようだったのではなかったかと。出版年が平
成24年ですので、ひょっとするとその事件を
元に書かれた話かもしれません。
シリーズ初の短編集、今巻の話は全て出向
先の質屋が舞台の中心となっています。味わ
い深い店長が、同シリーズではあまり見かけ
ないタイプでした。
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Posted by ブクログ
読書録「万能鑑定士Qの推理劇3」3
著者 松岡圭祐
出版 角川文庫
p171より引用
“「二千五百年前、ギリシャの歴史家ヘロド
トスがカイロのピラミッドを訪ねたときに書
き残してる。観光客ばかりでうんざりっ
て」”
目次から抜粋引用
“千葉鑑定団
音信不通
素顔のキリスト
アレクサンドリア
旅程の半分”
多方面に対する膨大な知識を駆使する美人
鑑定家を主人公とした、長編ミステリ小説。
国道沿いのリサイクルショップの店長から
依頼され鑑定に訪れた主人公・凜田莉子。
鑑定したところ、精巧な海賊版と判断、莉子
は独自に調査を行うことに…。
上記の引用は、エジプト・アレクサンドリ
アについての言葉。
今時の若者も、騒々しい観光客も、昔々から
人の生活というのは根本的には変わっていな
いのかも知れません。
今回は世界中が舞台で、トラベルミステリ
な雰囲気が味わえるのではないでしょうか。
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Posted by ブクログ
読書録「万能鑑定士Qの推理劇2」3
著者 松岡圭祐
出版 角川文庫
p99より引用
“「奥付は大岡越前守が記載を義務づけて以
来、日本の書物にのみ受け継がれる習慣です。
載せなきゃいけないって法律もないし、外国
の本に奥付はありません。”
目次から抜粋引用
“シャーロック・ホームズ
Qの閉店
モノトーンの思い出
新たな事実
草原の彼方”
多方面に対する膨大な知識を駆使する美人
鑑定家を主人公とした、長編ミステリ小説。
オークション会社の会議室で、羊皮紙の原
稿を前に打ち合わせが行われていた。会社初
の古書オークションに向けて、上司から厳し
い要求が突きつけられていた…。
上記の引用は、古書を鑑定しての主人公・
凜田莉子の言葉。そういうことに細かそうな
イメージが、外国の出版にはあります。特に
権利関係について、事細かに奥付に書かれて
いるような感じですが、全くそんなことはな
いのですね…。特に歴史の古い、ヨーロッパ
などで昔からなかったというのが意外です。
主人公の過去と関わりのある人物や、他作
品の主人公も登場して、賑やかでしかし切な
い話となっています。
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Posted by ブクログ
読書録「万能鑑定士Qの推理劇1」3
著者 松岡圭祐
出版 角川文庫
p126より引用
“「ジンジャーエールで有名なウィルキンソ
ン、ジーンズのエドウィン。ドトールコー
ヒー、ナポリタン、エビのチリソースに天津
飯。どれも外国じゃなくて日本の発祥だが、
ご存じかな」”
目次から抜粋引用
“遡ること五年
一テラバイト
三毛猫
独占インタビュー
名誉”
多方面に対する膨大な知識を駆使する美人
鑑定家を主人公とした、長編ミステリ小説。
新シリーズ。
石垣島から飛び立った旅客機の中で、突然
男の声が響いた。語られるその内容は、乗客
に不安を抱かせるに十分な物騒さを含んでい
た…。
上記の引用は、主人公が以前知り合った鑑
定家の言葉。
どうりで、エビチリや天津飯が口に合うはず
です、おおよその日本人に向けて作られた味
付けなのでしょうから。それにしても、コー
ヒーチェーンまで日本発祥とは思いませんで
した。
新シリーズ第一弾、少し雰囲気が変わった
気がします。
同著者の他作の主人公がゲスト出演します、
この主人公とはまた一味違ったキャラクター
で、話を盛り上げています。
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Posted by ブクログ
読書録「万能鑑定士Qの事件簿12」3
著者 松岡圭祐
出版 角川文庫
p119より引用
“「店で万引きする輩にしても、お金がなく
て買えないからという犯行動機はごくわずか
でね。盗みたいから盗む。そういう短絡的な
思考だからこそ反社会的行動にでるんで
す」”
目次から抜粋引用
“ニュース番組
万能の終わり
四つの鍵
競売
エスカレーター”
多方面に対する膨大な知識を駆使する美人
鑑定家を主人公とした、長編ミステリ小説。
雑誌記者・小笠原と同社の女性編集者の相
談に乗っていた主人公・凜田莉子。無事答え
が見出せた所に、息を切らせて次の依頼人が
駆け込んできた…。
上記の引用は、とある警官の言葉。
盗癖は精神的な病である、という説もあるよ
うで、自分ひとりでは解決できない事もある
ようです。警察のお世話になってしまう前に、
カウンセラー等の元を訪ねてみるのが良さそ
うです。
シリーズ最大の鑑定物と謎に主人公が挑み
ます。他国のサブカルチャー的な歴史も絡ん
できて、色々複雑な展開が繰り広げられます。
「事件簿」タイトルのシリーズは、この巻
が最終巻。しかし、もう次のシリーズの広告
が、巻末にあります。
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Posted by ブクログ
読書録「万能鑑定士Qの事件簿11」3
著者 松岡圭祐
出版 角川文庫
p150より引用
“「信者の二文字を横に並べてごらん。儲か
るって字になる」”
目次から抜粋引用
“祈願文
禅問答
四条大橋
大仏
観音菩薩”
多方面に対する膨大な知識を駆使する美人
鑑定家を主人公とした、長編ミステリ小説。
バスの中の女性がざわめく程の美男子・水
無施瞬が、実家の寺へと帰った。両親や寺の
様子を見て、彼が思いついたのは…。
上記の引用は、実家の寺を立て直した若き
住職の言葉。
なかなか面白い事を言うなと思います。表向
き道徳的な事を口にしていても、建物や身に
つけている物を見れば、この言葉のように
思っているのかも知れないな、と考えてしま
う人が見て取れます。上手く行っていない人
間の、やっかみかもしれませんが。
主人公と同じ人物を師と仰ぐ強敵が出現し
ます。ここまでのシリーズの中でも、一、二
を争う漫画向けのエピソードなのではないで
しょうか。主役級の登場人物も敵役も、ス
ラッとした美形という設定は、漫画になって
も紙面が華やかでしょうから。
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Posted by ブクログ
読書録「万能鑑定士Qの事件簿10」3
著者 松岡圭祐
出版 角川文庫
p9より引用
“そもそも電子マネーは、企業の提供する決
済サービスに過ぎず、法的な通貨ではない。
通貨価値に基づいたデジタルマネーである以
上、インフレの影響からは逃れられない。”
目次から抜粋引用
“終焉
出戻り
打ち上げ
証拠隠滅
無謀なる航海”
多方面に対する膨大な知識を駆使する美人
鑑定家を主人公とした、長編ミステリ小説。
日本を混乱に陥れたハイパーインフレ、そ
の原因となった重要参考人が確保された。平
穏に戻るであろう世間にあって、しかし、主
人公・凜田莉子は複雑な気持ちでその様子を
見送っていた…。
上記の引用は、ハイパーインフレ時に資産
を電子マネーに逃がそうとしたことに対して
の一節。管理する側がやろうと思えば、いく
らでも数字がいじれるであろう電子マネーは、
資産の運用先としていかがなものだろうと思
うのですが…。今は宣伝も多く流されていま
すが、便利な物に頼りすぎないようにしてお
いたほうが、いいこともあるのではないかと
思います。
主人公が明晰な思考力を身につける、成長
段階の話が描かれています。主人公への思い
入れを深めるためには、読んでおきたい一話
ではないでしょうか。主人公の師とも言える
人物が、その思考法のコツについ解説する場
面も書かれているので、何かの参考になるか
も知れません。
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Posted by ブクログ
読書録「万能鑑定士Qの事件簿9」3
著者 松岡圭祐
出版 角川文庫
p47より引用
“鑑定の基本中の基本は、その絵画の持つ抗
いがたい魅力を理解し、心に感じることだと。
感受性の強さが真贋を見極める。どんな知識
も、そこに生じる直感にはかなわない。”
目次から抜粋引用
“宣材課の星
真作のために
瞳の中の文字
永遠の喜び
異常事態”
多方面に対する膨大な知識を駆使する美人
鑑定家を主人公とした、長編ミステリ小説。
尾行を警戒し遠回りをして自宅へ向かう、
元ルーヴル美術館学芸員。もうすぐ帰宅とい
う所で、彼は大切な物を持っていないことに
気が付いた…。
上記の引用は、ルーヴル学芸員が同僚から
聞かされた言葉の引用。その人が良いと思っ
て感動する事が出来なければ、どの様な名画
や名作であっても、意味の無いものになって
しまうのかもしれませんね。
主人公が、鑑定家として大きな危機に陥り
ます。素晴らしい能力を持っていても、全て
を最初から見抜けるものでもないといったと
ころでしょうか。
映画化されたのは、このエピソードだった
と記憶しています。世界的名画に関する事件
を描いた方が、興行的に成功するだろうとい
うところでしょうか。
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Posted by ブクログ
読書録「万能鑑定士Qの事件簿8」3
著者 松岡圭祐
出版 角川文庫
p46より引用
“ ゴシップを売りにしない、スクープのみ
を追いかける方針の『週刊角川』は、世間に
これといったニュースがない時期には部数も
伸びず、停滞する運命だった。”
目次から抜粋引用
“台湾
旧友
右往左往
知なる宝
回収不可能”
多方面に対する膨大な知識を駆使する美人
鑑定家を主人公とした、長編ミステリ小説。
国境を越えて別の国に来たはずなのに、二
本と同じ店が並ぶ光景を目にした、竹富町会
議員一行。彼等が台湾まで足を運んだ理由は、
地元の多くの人々にとって切実な問題を解決
するためだった…。
上記の引用は、『週刊角川』の売上成績に
ついて書かれた項での一文。毎日が穏やかで、
悪徳を働く人がいなければ、仕事が成り立た
ないというのは、なんとも因果な商売です。
こういう人が目を光らせていなければ、平気
で悪さをする人が増えるのかと考えると、全
く無くなっても困る事態になるのかも知れま
せん。
人の生活や命に大きく関わる問題を、逆手
に取った詐欺が描かれています。世界中で大
きな予算が使われ、大勢が関わっている研究
であるにも関わらず、簡単に解決するかのよ
うな売り文句には、気を付けたいものです。
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Posted by ブクログ
読書録「万能鑑定士Qの事件簿7」3
著者 松岡圭祐
出版 角川文庫
p73より引用
“「手は加えてるんだぞ。まず登場人物の名
前を一括変換する。それから一般名詞を同義
語に一斉変換するソフトを使うんだ。ありゃ
便利だよ。『言語』を『言葉』、『本屋』を
『書店』、『田んぼ』を『田園』という具合
にさ。これで原稿はかなり印象が変わる。後
は確認がてら語尾をちょっといじって、接続
後の『だが』を『しかし』に変えたりして、
一時間かそこらで出来あがりだ」”
目次から抜粋引用
“クリスマスイヴ
奇妙な文芸
マルサの男
不動産王
金の延べ棒”
多方面に対する膨大な知識を駆使する美人
鑑定家を主人公とした、長編ミステリ小説。
大きな部数を発行する女性誌、それを支え
る意識の高い女性が締め切り間近の電子出版
の修正に追われていた…。
上記の引用は、盗作作家のやり方の言い分。
デジタルデータで原稿をやり取り出来るよう
になったらなったで、便利になった分、他の
問題が起こっているようです。小説になるく
らいですから、現実にも沢山このような事例
があるのかもしれませんね。
表向きはきらびやかで、大きな顔をしてい
る人でも、本当のところは、誰かが受け取る
はずのモノを掠め盗っているだけなのかも知
れないなと、今回の話では思わされました。
ーーーーー -
Posted by ブクログ
読書録「万能鑑定士Qの事件簿6」3
著者 松岡圭祐
出版 角川文庫
p84より引用
“ しかし、客たちの持ち込んでくる鑑定依
頼品といえば、土産物としか思えないような
茶碗や、印刷まるだしの掛け軸、あるいは錆
びだらけで値がつかないブリキ看板など、ど
うしようもないガラクタばかりだった。”
目次から抜粋引用
“夢物語
エラー通知
スポンサー
ブローチ
即売会”
多方面に対する膨大な知識を駆使する美人
鑑定家を主人公とした、長編ミステリ小説。
真夜中の倉庫街に車で乗り付けたアパレル
業社長、怪しいと自覚しながらも、会社の状
況から向かわざるを得ない取引先には…。
上記の引用は、情報番組で放映された後の
主人公の店の様子。
テレビで映ったからというだけで寄ってくる
人の持ってくるものは、特にこだわりがあっ
たりするものは少ないものなのかもしれませ
んね。
主人公のライバルのようなキャラクターが
登場します。なんだか少年漫画のような展開
で、その手の漫画がすきならより面白い話か
もしれません。
映画化や漫画化もされている作品ですが、
売れたからしたのではなく、他メディアへの
展開がしやすいように、キャラクターも話も
書かれている気がします。
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Posted by ブクログ
読書録「万能鑑定士Qの事件簿5」3
著者 松岡圭祐
出版 角川文庫
p55より引用
“ カルシウムが不足すると精神的不安定に
陥るというのは、俗説以外のなにものでもな
い。たとえ摂取量が少なくて血液中のカルシ
ウム濃度が低下したとしても、骨のカルシウ
ムが溶けだして一定の値に戻る。この補助食
品によって不足分が補われるわけではな
い。”
目次から抜粋引用
“ロワール
パリジェンヌ
サン=ポール駅
マカリオス
皇帝ナポレオン”
多方面に対する膨大な知識を駆使する美人
鑑定家を主人公とした、長編ミステリ小説。
沖縄からフランスに移り働いている青年・
楚辺、古城が点在する観光地でありながら少
し離れれば殆ど人を見かけない、そんな場所
でコック見習いの彼が行う仕事は…。
上記の引用は、イライラしていた主人公・
凜田莉子に、恩師がカルシウム入りウエハー
スを渡す場面での一節。
イライラ防止にならなくても、骨の強度を保
つためにも、カルシウムは気を付けて摂取し
たいものです。しかし、骨とカルシウムの関
係も、ひょっとすると否定される日が来る可
能性も、全く無いとは言い切れないでしょう。
最新の科学情報というのは、目の離せないも
のなのですね。
大きな事件に関わる事になりますが、どこ
かのんびり、時々ドタバタとした雰囲気にな
るのは、主人公の恩師と同級生が登場してい
るせいかもしれません。
ーーーーー -
Posted by ブクログ
読書録「万能鑑定士Qの事件簿4」3
著者 松岡圭祐
出版 角川文庫
p59より引用
“ いつも思うことだが、この種の総合病院
は体力を必要とする。あちこち動きまわって、
長時間待たされ、自力で帰らねばならない。
健康が前提条件の病院というのは、どこかお
かしい。”
目次から抜粋引用
“リサイクル記者
映画マニア
同床異夢
原作本
魂の抜け殻”
多方面に対する膨大な知識を駆使する美人
鑑定家を主人公とした、長編ミステリ小説。
都心でありながら都市ガスが通っていない
古い一軒家、希少な映画グッズを愛する家主
が帰宅した時、彼の宝はすでにその姿を変え
つつあった…。
上記の引用は、カウンセラーを訪ねた病院
についての一節。
病院内を自分で動き回れなくなった時が、介
護医療を必要とする時である、という判断を
下すための体力測定の場になっているので
しょうか?大した事がない時に病院に行くと、
気持ちから病気になってしまいそうです。
映画やそこにまつわるうんちくが多く出て
くるので、その手の話が好きな方なら、より
一層楽しめる話でしょう。
同著者のデビュー作の主人公が出演するの
で、著者のファンも一段と喜べる内容ではな
いでしょうか。
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Posted by ブクログ
読書録「万能鑑定士Qの事件簿3」3
著者 松岡圭祐
出版 角川文庫
p144より引用
“ プロデューサーがアーティストを育てる
といえば聞こえはいいが、実際にはスターに
なりそうな逸材をいち早く見つけ、囲いこん
で、人気がでてから作詞作曲による印税で儲
けることが目的だ。”
目次から抜粋引用
“ボイスチェンジャー
同一人物
分析結果
石打ち刑
百舌”
多方面に対する膨大な知識を駆使する美人
鑑定家を主人公とした、長編ミステリ小説。
波に乗りつつある商業施設の中でも、良い
立地でオリジナルブランドショップを経営す
る店主の元に、胡散臭い電話がかかってきた
…。
上記の引用は、大物プロデューサーのとこ
ろでのオーティションを見た、雑誌記者・小
笠原の胸の内。
音楽業界では、歌手よりも曲を作る側のほう
が収入を得やすいようですね。大勢のアイド
ルグループ等を見ていると、あの人達自身は
あまりいい思いをしていないのかも知れない
なと感じます。
登場する元売れっ子有名音楽プロデュー
サーの書かれ方を読んでいると、あまりにも
よく似た現実の人物がいて、その時代を知っ
ている世代の人には面白さが大きいのではな
いでしょうか。モデルとなったであろう人物
の作る曲が好きだった人は、少し寂しい思い
を持ってしまうかもしれませんが。
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Posted by ブクログ
ネタバレ〇 評価
サプライズ ★★★★☆
熱中度 ★★★☆☆
インパクト ★★★☆☆
キャラクター★★★☆☆
読後感 ★★★☆☆
希少価値 ★☆☆☆☆
総合評価 ★★★☆☆
万能鑑定士Qシリーズと探偵の探偵シリーズのコラボ作品。万能鑑定士Qの世界観と探偵の探偵の世界観がミックスされている。とはいえ,この作品は,万能鑑定士Qの世界観が中心となっている。
「トランプ」という言葉が何を意味するのか?という謎が中心であるかのように描かれている。莉子の調査で,トランプだと思われるカードを見付け出す。「万能鑑定士Q」シリーズならこれで終わりだが,最後に,全てが罠だったと明かされる。
すなわち,万能鑑定士Qシリーズの世界観そのものがミスディレクションに使うというプロット。全てを明かしたと思わせた上で,莉子が獅靭会に連れ去られる。
須磨も玲奈も莉子も出し抜かれてしまうという展開。サプライズは高い。その分,これまでの作品より熱中度は低かった。
小笠原が週刊角川の記者を辞めたり,玲奈と琴葉の仲が変わっていくなど,これまでのお約束を破る展開。この点もサプライズにつながる。
物語は明らかに途中。これからどうなるか気になるところで終わる。この作品だけでも,一応の謎と解決はある。万能鑑定士Qシリーズの1に近い終わり方である。
サプライズはなかなかだが,ストーリーの持って行き方がやや散漫。松岡圭佑らしくない部分がある。これは,物語の途中で終わるという構成上,仕方がないともいえるが…。
トータルの評価は★3で。
〇 メモ
男女交際の裏サイトで,300万円を騙し取られた男のエピソード。穴の開いたエルメスのバーキンが残される。
株式会社スマ・リサーチに,300万円を騙し取られた男が依頼に来る。
東京都調査業協会中央支部から株式会社スマ・リサーチの社長である須磨康臣が呼び出される。エルメスのバーキンの詐欺の被害者多数いて,スマ・リサーチ以外にも依頼がされていた。しかし,バーキンは万能鑑定士Qに鑑定に出したという。こういったことに脅威を感じた東京都調査業協会は,事実上の探偵である凜田莉子についての調査をスマ・リサーチの対探偵課に依頼する。
紗崎玲奈が凜田莉子を調査する。玲奈は莉子と小笠原悠斗が探偵ではない素人と判断する。万能鑑定士Qの店を偽警官が襲う。
スマ・リサーチの桐嶋と佐伯は,バーキン詐欺を行った「濱野陽佳梨」の調査を行う。形態素解析などを行い,東峰律子という女性の名を騙っていることを突き止める。桐嶋は更に調査を進め,「東峰律子」を名乗っている女性が「蔦暮亜芽里」であることを知る。
凜田莉子は,玲奈の住むスマ・リサーチの801号室に泊まることになる。玲奈は莉子のマンションに泊まる。莉子のマンションを男が襲う。玲奈は男を追い返す。そのとき,「トランプを確認」というメモを見付ける。
玲奈,莉子と峰森琴葉は,バーキンについての調査をする。渋谷のクローディーヌの店長である里田真由美に聞き込み。バーキン詐欺に使われたバーキンは,全てこの店で預かっていたバーキンだった。莉子は店のデータを盗み出し,バーキンの持ち主を見つけ出す。
小笠原は,桐嶋に同行する。須磨と桐嶋は,小笠原を通じ,編集部からの取材ということで,獅靭会に接触する。
バーキンの持ち主である鶴巻夕美についての調査。鶴巻は恵比寿という探偵に依頼をしたことがあった。恵比寿は悪徳探偵であり,ペット探偵をしている。恵比寿から坂梨清志がバーキンを盗みだしたと聞き出す。
月刊角川からの取材が認められ,須磨達は獅靭会に向かう。若頭の釜瀧や会長の蔦暮洸基に会う。須磨は蔦暮れから亜芽里の行方を調べるという依頼を受ける。
莉子と玲奈は坂梨が経営する焼き肉店に向かう。玲奈は吐かせようとするが,莉子は坂梨のアリバイを崩し,聞き出そうとする。
自由が丘での調査。着ぐるみを利用した坂梨のアリバイを崩す。莉子のやり方で坂梨が「トランプ」と思われる紙を矢崎という人物に売り渡した情報を引き出す。そして「接待に行く」という情報から,矢崎の逃走先と思われる長野県小県郡長和町和田,中山道沿いにある接待という場所に向かう。
須磨と桐嶋は,亜芽里の行方を捜すために,小笠原を利用する。ザ・テレビジョンの編集部のサーバをハッキングし,記事の内容を変える。亜芽里が沖縄向かうと考え,沖縄で亜芽里を見つけ出す。
莉子と玲奈は,矢崎の隠れ家と思われる家から「トランプ」と思われるカードを見つけ出す。カードにはURLが書いてある。亜芽里の助言もあり,パスワードを入れ,獅靭会が密輸サイトに入る。密輸専用船が寄港する港と時間を見つけ出す。
小笠原はハッキングが原因で週刊角川の編集者を辞めることになる。
須磨は坂東警部に密輸サイトの情報を提供する。
スマ・リサーチの伊根涼子は,鞍澤という男に騙され,獅靭会にとらわれる。莉子は万能鑑定士Qの事務所に出勤する。
獅靭会から,涼子を助けたいなら,須磨,桐嶋,玲奈,琴葉,小笠原の5人で来いと言われたことで,須磨は罠に気付く。
獅靭会の探偵は亜芽里だった。獅靭会は莉子を誘拐するために罠を張っていたのだ。
須磨と桐嶋は涼子を助け出す。しかし,莉子は獅靭会に連れ去られる。