松岡圭祐のレビュー一覧
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平成最大のテロ事件を起こした死刑囚の娘・優莉結衣が主人公のダークヒロインシリーズの第7弾。
新型コロナウイルスが猛威をふるう春、センバツ高校野球の中止が決まった。そんな時、結衣が昨年の夏の甲子園である事件に関わったと疑う警察が事情を尋ねにきた。1年前の事件がいつしか結衣を次の戦いへと導く、というお話。
主人公・結衣の幼少期の話や1作目の前日譚など前半は深掘り中心でしたが、後半から一気に激しさが増していきます。ピンチを迎えるも、そこをどう乗り切るのか?というところは今回も見所です。
今回は東京オリンピックや新型コロナウイルスとも絡めた事件が起こるのですが、そういった舞台装置のイメージしやすさも読み易さの一端を担っているのかもしれません。
エピローグを読む限り、次作はかなり大変なことになりそうなので、早く読みたいです! -
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ネタバレ平成最大のテロ事件を起こした死刑囚の娘・優莉結衣が主人公のダークヒロインシリーズの第6弾。
同級生からいじめの標的にされた結衣は、沖縄の修学旅行中に宿舎を飛び出した。その先で、沖縄の裏社会を牛耳る反社会勢力と、規律を失い暴走する民間軍事会社を中心とした巨大な抗争に巻き込まれていくというお話。
前作がかなりクライマックス感があった分、今回はいちエピソード感があったので少し物足りなさはあったものの、妹・凛香の関係性の変化やその他登場人物の深掘りなど、まだまだ今後の展開にワクワクさせる演出があるので続きが楽しみです。
割と大事な情報を出す時、文章的にはサラッとしているので、読んでいる時に虚をつかれてしまうところにも面白みがあります。 -
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スパイ小説と言われても、やってることは高校事変とあまり変わらないんじゃないか?主人公が体制側に属していて基本的には善きことをしようとしている、という点を除けば、キャストが変わった同じ劇を見せられているような気分だった。
とは言え流石にそこは松岡圭祐。物語にちゃんと勢いや驚きは仕掛けられていて、普通に楽しくは読めちゃうんだよね。でも、なんというか高校事変も探偵の探偵も万能鑑定士Qも読んできた最近の松岡圭祐ファンだから、そりゃ読むわな、ってだけのような気もしていて、これじゃないといけないっていう点があるのか?とも思う。
高校事変と比べると主人公の魅力、能力、戦闘力、どれを取っても燈田華南は優莉結衣に勝る点はひとつもない。結衣の人間離れしたところに比べるともしかすると読者は身近に感じるのかもしれない。ただ俺は全然没入できなかった。
なんというか、同じような話を何度も見せられている気分だった。そろそろ松岡圭祐を読むのもやめようかなあ。ガツンと面白いのが出てこないなら、それもありだね。 -
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ライヘンバッハの滝から日本へ流れ着いたホームズが、伊藤博文と交わりながら大津事件の裏へ踏み込んでいく話です。
正直この設定だけで十分面白そうだなと思いますが、読み始めはどうしても色物感が先に立ち、斜に構えてしまいました。
それでもページを進めるうちに、史実と虚構の継ぎ目が思った以上に自然で、「本当にこの隙間にホームズがいたのでは」と錯覚する瞬間が出てきます。
異邦人としての視点で描かれる明治日本の空気も興味深く、ただの企画ものでは終わっていません。
一方でタイトルの“対”から想像するような対決ではなく、むしろタッグを組んで、ロシアとの戦争を回避しようとする物語でした。
読み終えると、奇抜さよりも「ここまで成立させたか」という作者の執念のほうが強く残りました。