凪良ゆうのレビュー一覧
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せつない幼馴染みもの。「隣の猫背」というのが表題作の前に入っていて、これはトキオとナツメが10歳で出会って隣同士に住むようになってから、高校生になって別れが来るまでの年月が描かれています。
とても詳細に二人の間の出来事が描写されているので、肌感覚でトキオとナツメの気持が理解できます。片親同士で、恵まれた環境とは言い難い子供時代を送ってきた二人だけど、良い事も嫌な事も互いの絆の一部になっていて、その積み重ねがあるからこその愛なんだなと感じさせられます。トキオのナツメに対する気持が単なる恋じゃないのが伝わってくる。なのに、ナツメには友情以上の関係がわからなくて、トキオと離別してはじめて彼の存在の大 -
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幼なじみモノ。
出会ってから、ずっとお互いがかけがえのない存在の2人。
ある事件がきっかけで、受けの側を離れて、先に夢に向かうことになる攻め。
攻めの想いを知って、受けは混乱するがそれでも離れたくない。
体をよせあうけれど、結局分かれてしまう1話目。
離れたことで、自分の恋に気付いた受けは、今度こそと上京するが
仕事先は倒産、攻めには恋人が…。
彼らが再び通じあうまでの2作目が表題作。
元々、アップダウンの激しいお話を書かれない凪良さんの
さらに緩やかに切なく進む。
当て馬、すごく良い人なんで、人によっては素直に萌えられないかも?
ぜひ彼が幸せになる続編を!
報われなくても、攻めを -
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凪良ゆう、こういうタッチの作品も描けるんだと新鮮。
エンタメ要素が強そう、とちょっと敬遠していた作品だけれど、一気読み。面白かった。
良い意味での人間臭さがリアリティに満ち溢れ、ところどころ、登場人物達の心情に心揺さぶられ、最後、なんだか心がじんわり温かくなる、そういう作品だった。
家族全員、キャラ立ちしていて、特に好きだったのは静香。愛情の塊って感じでいい。
P218
愛情はそんなものとは無関係に生まれることを信士はわかっていない。幼いころに親から愛情を与えてもらえなかったからだ。人は食べたことがないものの味を知ることはできない。
P358
ただ死がやってくるのを待つのは耐えられない。そ -
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些細なことでも噂が街中に広まる地方に生まれ育ち、狭い世界で生きることの苦しさや虚しさ、不自由さをあきみとかいの視点から描いた作品。
どうしょうもない母親がいる共通点と、どこか人と違う者同士が惹かれ合い、すれ違っていくやるせない作品。
作品としての面白さは評価しにくいのだが、誰にも理解されなくても大切な人にだけ伝われば良いという大まかなテーマは誰にでも響くものはある。
生涯孤独なんて有り得ないわけで、自分自身がどこに属して生きるのか、何に縛られながら生きるのかという選択をすることの自由を問いただしている。
遠回りでもたどり着いた場所には意味があるんだと…
とまあかなり生きるとは!的な内容がこ -
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「櫂」と「暁海」こんなステキな名付けをする両親なのに…ゲンナリしてきます。
暁海の両親と父親の不倫相手・瞳子、そして櫂の母親も、ここへ直れ!と正座させて「子供を振り回すな」と説教したくなる。
いろいろあるのはわかる。でも子供を巻き込んでどうしようもなく流れていく感じがキツい。
さらに、瀬戸内の美しさと島の長閑さと同時に感じる閉塞感。いろいろ筒抜けで、尾ひれのついた噂があり得ないスピードで広がるあの感じも苦しい。
この2人、こうなるのは避けられなかったんだろうな。
唯一2人に寄り添ってくれた北原先生の存在には救われるのですが、よく考えたらなんだか不思議で少し不気味。そう考えると私なんか真っ先に -
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本屋さんに纏わる話しを描いた5編のアンソロジー
本屋さんを舞台に描いたら恐らく作家さんの数だけ数々のエピソードが創作されると思いますが、本書は5人の作家さんのそれぞれの特徴がキチンと出ていましたが、想像していたのと少し違う方向の作品が多くて、強く揺さぶられることはありませんでした
まさか瀬尾作品のあのキャラクターに再会できるとは思いもしませんでしたので、本書を読んで一番のサプライズです❗️
好きな話しは、瀬尾 まいこさんの『続きは書店で』と坂木 司さんの『手に取って見てみろよ』の2編です❗️
一穂 ミチさんの作品は一番切なく、凪良 ゆうさんの『小鳥たち』は『多類婚姻譚』の1作なので、ちょ -
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本屋さんのお仕事小説っぽいのを想像していたけれど、それぞれ色んなカタチで本屋さんと関わってきた人達のお話だった。閉店間際の書店、待ち合わせに使っている生協の書店、書店をはじめる人、ブックカフェ、親から引き継いだ昔ながらの書店…人生の変換期を迎えている主人公がやや多かったけれど、作家さんそれぞれで全く違う世界を見れて楽しかった。
個人的には一穂ミチさんの「歌うように生きて」がとても好きだった。ドラマチックなのにどこか淡々としていて、ところどころで詩的な美しさを感じる独特のセンスが素晴らしいなあと思う。あまり主人公に共感を覚えないまま読み進めていたのだけれど、読み終わった後にすごく眩しいと言うか清 -
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現代らしい作品。
良くも悪くも、「個人の自由」を尊重してる。
押しつけの思いやりや、外部からのレッテルの貼り付けへの批判が題材だと思う。「好きに生きるからほっといてほしい」ということだろう。
人には知られたくないことがあって、知らない方がいいこともたくさんあって、時にそれが人の心を守る。たとえそれが「健全」とは言えなくても。
共感できる点や、納得できる点も多くあったが、他方で、「普通」と違うことを受け入れることを必要以上に迫られているようにも感じた。
私は小児性愛者を「個性」として受け入れることはやはり難しい。
本人たちにしか分からない問題があることは理解できるが、それだけを他人が口出し