凪良ゆうのレビュー一覧
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櫂と暁海の視点の交互で描かれていく構成で、飽きずにあっという間に読んでしまった。
親やお金に縛られる子どもの不自由さの描写にはとても共感した。
ただ、都会と田舎の対比の仕方とかが古いなあと思ってしまった。確かに田舎はとても狭い世界で息苦しいけど、都会でも学生時代は同じくかなり狭い世界で、噂はすぐに広まる。田舎を悪く書きすぎ感はある。田舎は息苦しいけど景色は綺麗、っていうのはありふれた表現だけど、実際はそんなに単純に語れるものじゃないのではないか。
あと女性は地元に残って地道に生き、男性は都会に出てお金を稼ぎ女遊びにふける、というのも古い恋愛の仕方だなと。
でも暁海が抱いている社会における男女格 -
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ネタバレ事実は一つだが、真実は無数に存在する。
このことは、悪い方に作用することがあまりにも多い。
更紗と文だけの穏やかな時間は、社会によって絶たれ、専門家の意見というぼろきれを着せられ、ネットにつるし上げられる。
真実というもののなんと弱いことか。
一方で更紗と文は、互いの過去をむやみに詮索しようとしない。一緒にいると落ち着く、安心するという事実だけで十分なのだ。
そこに、私は実存主義的な在り方を見ることができると思う。事実が先にあって、本質というのは二次的なものなのだと。持っているものはそれぞれ違うはずなのだから、公約数的な概念(家族や愛など)が強い力を持つはずもない。
しかし、これを読んで -
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凪良ゆうさんが短編を書いている!ということで、発売して即購入。
本屋を愛する有名作家5名による短編集で、それぞれは繋がっていませんでしたが、本屋に行きたくなる1冊でした。
瀬尾まいこさんの『続きは書店で』は、記憶が正しければ、『強運の持ち主』のスピンオフ?的な感じなのかなーと。登場人物が同じような気がしますが、気のせいな気も。
凪良ゆうさんの『小鳥たち』は、ちょっと意外でした。これまでは社会問題やグレーな部分に焦点を当てて描かれてきたように感じていましたが、本屋を舞台にしたお話はサラッと読み終えられる感じでした。
疲れている時はこーゆーのが1番ほっこりしますね
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ネタバレ【2026年72冊目】
恋愛詐欺師である蓮が次のターゲットに定めたのは、医者の家系の長男である加賀谷だった。初邂逅からすんなりとベッドインに持ち込んだ蓮は、狙い通りに加賀谷から少しずつ金銭を巻き上げていく。だが、加賀谷に対してこれまでの詐欺とは違った感情が湧き上がり始めて――。
凪良ゆうさんの初期の頃の作品のようです。案外すぐにくっついたなぁ、まだページ半分以上あるけど、ここからどうなるのかしら、とか思ってたら、あとがきにもあったように、なかなか思い展開でした。これは、確かに書くのも大変だっただろうなぁ。感情の移り変わりで物語の展開を魅せる話なので、初期の頃からこんな難しい話を書いていたのか -
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この物語は、令和の時代に「下宿」というファンタジーのような箱庭を用意しなければ成立しない、お互いの弱さに甘え合う共依存の空間で描かれる人間ドラマであると同時に、ミステリーとして読むことができる。
ただし、その謎の核心は下宿の中の人間関係にあるのではない。本当のミステリーは、「管理人である主人公・一悟が、これまでいかに生きてきて、周囲とどう関わってきたか」という、彼自身の人生の歩みそのものに隠されている。
一見すると、登場人物たちの「平衡感覚のなさ」ばかりが目につく。
あの下宿は、一悟自身が過去から逃れるための場所だったのではないか。
一悟がこれまで「良かれ」と思って積み重ねてきた生き方、その -
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アットホームでほんわかした作品だと思っていたら全く違い、ミステリー要素もあり何度もゾワゾワとさせられた。装丁の柔らかな雰囲気とギャップがありすぎやしませんか?泣
幼い頃から身体が弱かったため、働くこともままなず母親の代わりに下宿すみれ荘の管理人を務める一悟。
家族のような入居者たちと穏やかな日々を過ごしていた一悟のもとに、生き別れの弟と思われる芥が引っ越してくる。
決して自身の正体を明かさない芥。
一方で芥の出現によって、すみれ荘での一悟の平穏な日常が少しずつ変化していく・・・
人間がもつ表の顔と裏の顔を描く本作。
次々と明らかになっていく入居者それぞれが抱える秘密。中でも強烈な裏の顔を