凪良ゆうのレビュー一覧
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せつない幼馴染みもの。「隣の猫背」というのが表題作の前に入っていて、これはトキオとナツメが10歳で出会って隣同士に住むようになってから、高校生になって別れが来るまでの年月が描かれています。
とても詳細に二人の間の出来事が描写されているので、肌感覚でトキオとナツメの気持が理解できます。片親同士で、恵まれた環境とは言い難い子供時代を送ってきた二人だけど、良い事も嫌な事も互いの絆の一部になっていて、その積み重ねがあるからこその愛なんだなと感じさせられます。トキオのナツメに対する気持が単なる恋じゃないのが伝わってくる。なのに、ナツメには友情以上の関係がわからなくて、トキオと離別してはじめて彼の存在の大 -
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幼なじみモノ。
出会ってから、ずっとお互いがかけがえのない存在の2人。
ある事件がきっかけで、受けの側を離れて、先に夢に向かうことになる攻め。
攻めの想いを知って、受けは混乱するがそれでも離れたくない。
体をよせあうけれど、結局分かれてしまう1話目。
離れたことで、自分の恋に気付いた受けは、今度こそと上京するが
仕事先は倒産、攻めには恋人が…。
彼らが再び通じあうまでの2作目が表題作。
元々、アップダウンの激しいお話を書かれない凪良さんの
さらに緩やかに切なく進む。
当て馬、すごく良い人なんで、人によっては素直に萌えられないかも?
ぜひ彼が幸せになる続編を!
報われなくても、攻めを -
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最近、とくに意識している言葉がある。
“あわい”
となりあった、異なる時間に司られた物事の“間”を表す言葉だと解釈している。
“あわい”
夜の終わり。朝の、一日の始まり。白む、というよりは、群青色のグラデーション。青色に染まってゆく“あわい”の空。
“ブルーアワー”というのだそうだ。
“ブルーアワー”はadieuのEP『adieu5』に収められた曲名でもある。シンプルで快活な構成ながら、夜明けどきの空の様子を、その、ほんのわずかな時間と、内省の経過をadieuは歌い上げる。“あわい”の空に、心は何を描くのか、と。
物語の中に見つけた“あわい”の文字。以前なら、何も気にせず流れていった言葉だ -
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ネタバレ読んでいる最中、ずっとタイトルの意味を考え続けていた。
それが最後で、ああ、ああ、そうか、とその意味が胸に沁みて来た。
二人の男女の長い恋愛譚。狭い島から始まって歳を重ねて自由になっていく。
ただそれだけなら面白くなかったかもしれない。
最後まで読めて良かった。
一気読みしたものの、暁海と櫂のこの恋物語は読んでいてつらかった。つらかったというのは、序盤が退屈に感じたのと家庭に問題がある話が身につまされて読むのがつらかったということ。
それが中盤、挫折した櫂が心の中で暁海に語りかけながら砂浜で話し込んでいた風景を思い出して眠り込む場面で、最後まで読む気になった。
最後、その砂浜で暁海が櫂からの -
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ネタバレこの小説は、15年の時間を経て誘拐事件の被害者と加害者が出会ってしまい、新しい生活へと踏み出す過程を書いた話。
登場人物全員が普通に暮らしてはいるけれども、何か足りない状態で生きている。
主人公で被害者の家内更紗は、自分らしくいることができる時間や空間が足りない。
加害者の佐伯文は、家族や周囲から肯定されることが足りない。
その不足を補おうと彼らは行動するが失敗に終わる。そして、自分や当事者、周囲の人たちに迷惑をかけながら別の方法を探るということが繰り返されていた。
世間的にはタブーだが本人達は恋愛感情を越えた関係で結ばれているという構造は、オーソドックスで読者としても満足できるものだ