あらすじ
1ヵ月後、小惑星が地球に衝突する。人類へ突き付けられた地球滅亡の報せは瞬く間に世の中を荒廃させた。いじめられっ子の友樹、自暴自棄なヤクザの信士、恋人から逃げた静香。生きることに不自由だった彼らは手を取りあい、過去を見つめ、未来を見ようとした。終わりが近づく世界で紡がれる希望の物語。
世界が終わる。ようやく僕らは自分らしく生きている。
たとえ明日世界が滅びるとしても、わたしは今日リンゴの木を植える。
“最後の日々”で出会った、この世界よりも確かなもの――。
感情タグBEST3
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いやー面白かった!
凪良ゆうさんらしさが良い意味であまりない気がした。シンプルに世界滅亡ものが面白いよ。
後書きに書いてあったが、世界滅亡ものは滅ぶまでの期間でストーリーが全く変わるらしい。
1週間しかないものもあれば、8年後のものもある。
そんな中、本作は1ヶ月という社会が壊れるには十分かつ立て直しもできない期間です
Posted by ブクログ
1ヶ月後に世界が終わるとしたら人々はどのような生き方をするのかをいい面も悪い面もリアルに想像できた。
それぞれコンプレックスを持っていた登場人物たちが世界の終わりに向けてそれぞれが本当の幸せを見つけていく物語が鮮やかに描かれていた。
自己啓発本でも「自分の死に際を想像すると他人に優しくなれる」など書いてあるが、あまり想像しきれていない部分が多かった。死ぬときのどんな自分でありたいかを考えて日々生きていけるようにしたい。
Posted by ブクログ
「世界が終わる時あなたは誰と何をする?」
あたしたちは、なんで、まっすぐ生きられないんだろう。
乱暴で甘い風に吹かれ、ぼくの心に理科の実験で使うプレパラートが舞い上がる。
一ヶ月後、小惑星が地球に衝突する。
そんな現実感のない地球滅亡の報せに、人間は瞬く間に世の中を荒廃させた。
だからこそわかる、「自分」や「自分にとって大切な物や人」を世界の最後の日までもがき苦しみながら大切にする人達の物語に、今の私なら何が大切で誰と過ごすことを望むかな…と考えさせられた一冊でした。
そして凪良ゆうさんの表現する言葉を改めて好きだと思えました!
友樹の好きな人で心が乱れる様子を舞い上がるプレパラートで表現するなんて、凪良さんしか思いつかない!
でもすんなり頭でイメージできることに凪良さんの作品をもっともっと読んでみたいと思わせてくれました。
Posted by ブクログ
世界が滅ぶからこそ、この人たちは出会えて、それぞれの幸せになれたんだろうな。これを幸せと言って良いかは分からないけど。世界が滅ばなければ、出会うこともなかったんだろうな。いつかこの小説のように世界が滅ぶとしたら、私は何を想うかな。
Posted by ブクログ
小惑星なんて降ってこなくても私たちは平等に死ぬし、それは何年後かも明日かもわからない。それなのに、人類絶滅という形で余命が与えられたらどう生きていいのかわからなくなる。普段は明日とか近いうちに死ぬかもなんて思わずに、毎日を積み重ねているわけなのに
死に限らず、成人、卒業、引退、大切な人との別れなど、人生には様々な節目、「終わり」があり、その度に私たちはある意味死んでいるのかもしれない。それ以前の日々には戻れない
一ヶ月後死ぬかもしれない、明日死ぬかもしれない、そうなった時に、それを受け入れてもいいと思えるような人生を送ることができているか
物語終盤、登場人物たちは『納得の仕方』を見つける。終わることが決まっていても、最後には全部が無駄になるとしても(だからこそ?)、自分で過程に意味を見出すしかない
それぞれが信じたいものを信じ、自分なりの方法でそのときを迎えるしかない。他人から見て納得できる、できないは関係ない。生き方も、死に方も、それぞれの胸のうちだ。(p.387)
読んで良かったです
Posted by ブクログ
一般小説では初めて凪良ゆうさんの本を読みました
「絶望」を感じさせるテーマなのに、読んでいて胸が温かくなりました
みんな世界がもうすぐ終わってしまうからこそ、正直に生きられるようになったのかな
家族の大切さ・家族の尊さを再認識する1冊でした
Posted by ブクログ
世界が滅びるという最悪の事態を前にして手に入れられる幸せがある。
これまでの人生や常識に縛れらて生きてこざるを得なかったか人たちが、この地球に私たちと暮らしいている。
最悪だけど最高な最後、そう感じれるのはこれまでの人生を諦めず向き合ってきた証だと思えた。
Posted by ブクログ
人が法とか秩序とかルールとかそういうものを守るのは「守られる」っていう前提があるからだけど、ある日その前提が完膚なきまでになくなってしまったら人はそれを守る意味を失うわけで そんな中でこそ自分の中にある矜持や欲望、守りたいものを人は真に理解するのかなと思った やっぱりこの人の本って読みやすくてそれでいてどっか救いがある
Posted by ブクログ
作家さんてすごいなぁと思った。凪良ゆうさんの小説は数冊しか読んでないけどそう感じることが多い。
追い詰められたらわたしだって人を殺すかもしれないとは思うので(常に裏と表は隣り合わせという意味で)それをリアルに文章にできるってすごい。
そんでみんなが愛おしかった。
どんな人にも、そうなっただけの理由がある。
それがネガティブなものの場合は、それらを自分で癒せない人のが大半だと思う。
だから仕方ないのだ。わたしだって自分を守るために平気で他人を見捨てるだろう。わたしはそーゆー奴だと自覚している。たぶん。土壇場ではどうなんだろうか。そこはちょっと興味ある。でもそんな場面には遭遇したくない。
世界が滅亡する日がわかっててみんな死ぬって、どんな世界だろう。ラースフォントリアー監督の映画にもこーゆーのあった気がするけど、最期のその時にその人が色濃く出るんだなと興味深く観たのを思い出した。
でも、そんなら普段から自分全開で出しとこうよわたし。とはたぶん、みんなが死ぬ時に思うことなんだろう。
一気に読んでしまった。
友樹くんがお母さんてどんな人?と聞かれて「昔カツアゲとかしてた人」って笑ったw
実物のヤンキーに触れ合ったことはないけど、頼もしんだろうなぁ。しずかさんとても好きだったし、読んでて救われたな。圧倒的母の愛♡
話の中心人物みんなほんとよかった。
気付けば読んでいる最中は、もうすぐ世界は終わるんだな、と信じていたな、と振り返る。
友樹くんのパートには美しい彼の平良くんの面白さを若干感じた。
とても良い子だなぁ。愛情って大事だな。
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本屋さんの棚で、きれいな表紙が目について
後ろのあらすじを読んで惹かれて買いました。
それに、タイトルがすごくカッコいい。
どうやら世界の終わり系の話みたい。
そうなってくると私的に、不安..というか嫌なのは、
理由がわからない妙な奇跡で助かったり
え、これって結局滅びたの?生き残ったの?って
はっきりわからないまま、あやふやな雰囲気で終わっちゃったりすること。
でも大丈夫でした!
すっごく良かったです!
私は特に信士が好きです。
飛び蹴りに痺れました。
Posted by ブクログ
それぞれの生きづらさを抱えていた登場人物たちが、人類滅亡を迎えることになった世界で、交わり小さな奇跡を起こす物語。
「あのままの世界だったら長生きできたかもしれないけど、こんな気持ちは知らないまま死んでたかも」
どんなに苦しくて辛くても、世界の前提条件や構造がちょっと変われば、或いは見方を変えれば、そこには幸せや希望があるかもしれない。たまたま通りすがった人たちそれぞれが、それまでの人生の出来事を抱えながら生きている。親として子の人生の重荷をどこまで背負えるのか。人類滅亡という大きな主題を通じて、こういう気づきを得たように思う。
最後を笑顔で迎えることができた彼らは、きっと最後の最後は、生きていた世界が辛い・そこから逃げられるから、笑ったのではない。
Posted by ブクログ
人は人生の終わりを目の前に突きつけられたらどうするんだろう、、私はどうするだろうと想像しながら読みました。凪良ゆうさんの心の描写をする文体が大好き。
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後一ヶ月で地球が終わる、終焉系の小説。
各章語り手が変わり、それぞれの視点で少しずつ終焉へ。
一ヶ月というのが、短くなく、長くもなく、何とも言えない時間ですね。地震の後を見ると、一ヶ月だと現実も本作のような世界になりそうな気がして、考えさせられる。
本書は語り手が変わるものの、3章迄と4章は大きく切替わり、どういったまとめ方にされるのか、気になって読み切りました。
Posted by ブクログ
世界の終わりを目の前にして、少年は少女のために強くなり、
父母は家族の当たり前を守るために血にまみれる。
少女は最後まで家族のことで悩み、
歌姫はその時まで歌を歌う。
世界はーー善も悪も内包し、その時を待っている。
絶望を前に希望はきらめく。
江那家が好きです。
世界滅亡という壮大なテーマを、ここまで身近に記すことが出来るのだなあ。
Locoという非一般人を描くことで、更に身近に感じられる気がする。
読めてよかった。
Posted by ブクログ
なんだかんだで地球滅亡は嘘でハッピーエンドにならないかな、と願っていたけど全然無理だった。
地球滅亡するとしたら自分は何をするかな、こんな人生の終わり方は嫌だけど自然には抗えないから仕方ない事だな、でも仕方ないで片付けられるかな、と思いながら読んだ。
絶対に死が訪れるはずだけどいつか分からないから平和に暮らせてる。死ぬことがわかってから急いで自分の存在意義とかを見出そうとしたり性格が行動が変わって自分のこと好きになれたりするのがリアルだった。高橋優の明日から戦争が始まるみたいだが脳内BGMだった^_^
世界中々絶滅しないだろうけど動物とかの絶滅危惧種とかはこんな気持ちだったりする?この本で神様を憎む代わりに人間のこと憎んだりしてるのか?とか思ってセカオワの虹色の戦争も脳内BGMで流れてた^_^
Posted by ブクログ
突然始まった地球滅亡まで1ヶ月というカウントダウン。
略奪、強姦、殺人、自殺、宗教に救いを求めるもの、、、
その日が近づくにつれて街は悲惨な状況になっていく。
もし、自分が友樹の立場だったら、残りの時間をどう過ごすか
そんなことを考えながら読んでいた。
友樹、信士、静香、雪絵、路子、この5人を中心に話が進んでいくんだけど
雪絵の存在が疑似家族の魅力を引き出していた。
友樹が雪絵を守り、静香が友樹と雪絵を守る、信士は家族全員を包み込むように守る
そして、雪絵は家族の愛を知る。
「人類滅亡」という避けられない結末が待っているのに
どこか温かい、バッドエンドとは違う後味がある。
Posted by ブクログ
凪良ゆうさんは好きだけど、1ヶ月後、小惑星が地球に衝突するなんて、想像しただけで怖いので、購入するかしないか悩みました。
怖いと感じる場面もたくさんありましたが、思っていたよりずっと温かい物語でした。
これは読んで良かったです。
Posted by ブクログ
全てがなくなる。
一人だけがこの世からいなくなるのではなく、全員が滅びる。
そんな現実を前にした時、人は今まで恥や恐れでできなかったことをするのだろうか。
この物語は病気で余命を宣告されるような「自分だけがいなくなる」状況ではない。みんながみんな滅びるとわかっている世界だ。
人は奪い合うのだろうか。作中では略奪や暴力も描かれる一方で、誰かを守ろうとする人もいる。
読んでいて思ったのは、私たちは明日があると信じているからこそ、隠していることがあり、我慢していることがあり、できないことがあるのかもしれないということだ。
世界中の誰もが「明日はない」と知った時、人はどうするのだろう。
「どうせ滅びるのだから」なのか、
「滅びるならせめて」なのか、
絶望のようで。希望のようで。
自分らしく幸せに生きるということは、無限に続くと思っている日常の中では、かえって難しいのかもしれない。
滅びないと思って過ごしている今の私にできることは何だろう。
そんなことを考えさせられた一冊だった。
私が1番好きだったのはイスパハンの話だった。
Posted by ブクログ
人類滅亡が報じられ、残された時間は一ヶ月。捉え方によっては長くも短くもある。
それぞれの登場人物の視点から物語は進み、折り重なっていく。荒廃した世界の中、それぞれの苦しみを抱え、もがき苦しみ、変化していく。けれども、全てが好転するわけではなく、それぞれの罪や後悔を抱えていく。
決してハッピーエンドではないが、残された最後まで命を輝かせ、各々の最後を全うする。
一点、波光教が物語にもう少し絡んでくるかと思っていたが、そこまで絡まなかったことが残念。
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短編だからそれぞれ別の話かと思っていたが、前後しながら、重なって話が進んでいく。
短編四つ繋ぎ合わせて1つの物語のような作品だった。
それぞれに苦悩する中で終末が迫るにつれて気持ちに変化が生まれてきて、次第に
「今を大切に生きなきゃ。」と思わされる作品
Posted by ブクログ
救いがないのにエネルギッシュな結末。
追い込まれた人間はどのように生きるのだろう
人はなんのために生きるのか?
そんな大きなこと今の私にはわからない
でもね、100%ありえないことではないから
時々考えておきたい
最期にやりたいこと、
最期に会いたい人、
最期に聴きたい歌、
最期に食べたいもの、
最期に読みたい本だって、フレーズだったっていい
そうしたら
目標という希望があったら
最期まで人間らしく生きられるかもしれない
自分のためじゃなくても
周りにいる大切な人のためにでも
夫婦、家族、恋人、ファン…
そのつながりが勇気をくれる。
そして、自分から逃げず、自分らしく生きられるのかもしれない。
Posted by ブクログ
普段の生活だと、素直になれない心のうちを、世界の終焉の元で、さらけ出していく。
世界の終わりをどう感じるかは人それぞれで、心のうちを行動に起こす難しさを感じた。
Posted by ブクログ
凪良ゆうさんの作品への勝手なイメージとして「薄暗い」「重い」があった。
これまで読んだものとは作風が異なりある意味新鮮。
地球が滅ぶとしたらその前に何をするか…誰でも一度くらいは考えたことがあるのではないだろうか。
「皮肉なことに、死を前にして、みんなが自分たちが生きる理由を探しはじめ、それは善悪に関係なく行われている」
結局のところそうなるよな…と深く同意
Posted by ブクログ
1か月後に地球に隕石が衝突し、人類の滅亡が確定している世界。極限状態で人々が何を選び、どう生きるのかが描かれた物語だった。
読んでいて印象に残ったのは、「人は生まれた瞬間から、いつか必ず終わりを迎える」という当たり前の事実だ。違うのは、その日がわからないということ。だから毎日を何となく過ごし、やりたいことや伝えたい思いを後回しにしてしまうのかもしれない。
この作品は、終末を描いた小説でありながら、「今をどう生きるか」を問いかけてくれる一冊だった。読み終えた今、後悔を残さないよう、一日一日を大切に生きていこうと思えた。
Posted by ブクログ
地球が終わると分かったら自分はどう行動するだろうと思った
同時に終わるならきっと真面目には働かないだろうし暴動が起こるのは仕方がないことだけど、わたしは暴動を起こす側なのかな?起こさないと思うけど
でも自分の身は自分で守らないと
Posted by ブクログ
凪良ゆう、こういうタッチの作品も描けるんだと新鮮。
エンタメ要素が強そう、とちょっと敬遠していた作品だけれど、一気読み。面白かった。
良い意味での人間臭さがリアリティに満ち溢れ、ところどころ、登場人物達の心情に心揺さぶられ、最後、なんだか心がじんわり温かくなる、そういう作品だった。
家族全員、キャラ立ちしていて、特に好きだったのは静香。愛情の塊って感じでいい。
P218
愛情はそんなものとは無関係に生まれることを信士はわかっていない。幼いころに親から愛情を与えてもらえなかったからだ。人は食べたことがないものの味を知ることはできない。
P358
ただ死がやってくるのを待つのは耐えられない。それくらいなら誰かに頼りにされる自分、崩れそうな世界を支えている自分、という自負心でもってくる恐怖をコーティングしたほうがいい。皮肉なことに、死を前にして、みんなが自分たちが生きる理由を探しはじめ、それは善悪に関係なく行われている。
Posted by ブクログ
本屋大賞2年連続ノミネート
⭐︎3.5
面白かった。終末の話。凪良ゆうさんの作品二つ目。全短編が思った以上につながっていた。終末、パニックホラー展開と思いきや終末の中で優しさや繋がりを改めて見つめるお話だった。一気読み。読みやすかった。最後の二つの短編も読むことができてよかった。気持ちよい。
Posted by ブクログ
気になっていた作者さんだったので、本屋で見かけた時に購入しました。
様々な人たちの世界の終わりに向かう心情の中で、悲しくても生きようとする力を感じました。終わりを機に家族が繋がるのが素敵だなと思いました。
最後の1秒で自分ならどう感じるのかをついつい考えました。