あらすじ
1ヵ月後、小惑星が地球に衝突する。人類へ突き付けられた地球滅亡の報せは瞬く間に世の中を荒廃させた。いじめられっ子の友樹、自暴自棄なヤクザの信士、恋人から逃げた静香。生きることに不自由だった彼らは手を取りあい、過去を見つめ、未来を見ようとした。終わりが近づく世界で紡がれる希望の物語。
世界が終わる。ようやく僕らは自分らしく生きている。
たとえ明日世界が滅びるとしても、わたしは今日リンゴの木を植える。
“最後の日々”で出会った、この世界よりも確かなもの――。
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Posted by ブクログ
それぞれの生きづらさを抱えていた登場人物たちが、人類滅亡を迎えることになった世界で、交わり小さな奇跡を起こす物語。
「あのままの世界だったら長生きできたかもしれないけど、こんな気持ちは知らないまま死んでたかも」
どんなに苦しくて辛くても、世界の前提条件や構造がちょっと変われば、或いは見方を変えれば、そこには幸せや希望があるかもしれない。たまたま通りすがった人たちそれぞれが、それまでの人生の出来事を抱えながら生きている。親として子の人生の重荷をどこまで背負えるのか。人類滅亡という大きな主題を通じて、こういう気づきを得たように思う。
最後を笑顔で迎えることができた彼らは、きっと最後の最後は、生きていた世界が辛い・そこから逃げられるから、笑ったのではない。
Posted by ブクログ
世界の終わりを目の前にして、少年は少女のために強くなり、
父母は家族の当たり前を守るために血にまみれる。
少女は最後まで家族のことで悩み、
歌姫はその時まで歌を歌う。
世界はーー善も悪も内包し、その時を待っている。
絶望を前に希望はきらめく。
江那家が好きです。
世界滅亡という壮大なテーマを、ここまで身近に記すことが出来るのだなあ。
Locoという非一般人を描くことで、更に身近に感じられる気がする。
読めてよかった。
Posted by ブクログ
なんだかんだで地球滅亡は嘘でハッピーエンドにならないかな、と願っていたけど全然無理だった。
地球滅亡するとしたら自分は何をするかな、こんな人生の終わり方は嫌だけど自然には抗えないから仕方ない事だな、でも仕方ないで片付けられるかな、と思いながら読んだ。
絶対に死が訪れるはずだけどいつか分からないから平和に暮らせてる。死ぬことがわかってから急いで自分の存在意義とかを見出そうとしたり性格が行動が変わって自分のこと好きになれたりするのがリアルだった。高橋優の明日から戦争が始まるみたいだが脳内BGMだった^_^
世界中々絶滅しないだろうけど動物とかの絶滅危惧種とかはこんな気持ちだったりする?この本で神様を憎む代わりに人間のこと憎んだりしてるのか?とか思ってセカオワの虹色の戦争も脳内BGMで流れてた^_^
Posted by ブクログ
人類滅亡が報じられ、残された時間は一ヶ月。捉え方によっては長くも短くもある。
それぞれの登場人物の視点から物語は進み、折り重なっていく。荒廃した世界の中、それぞれの苦しみを抱え、もがき苦しみ、変化していく。けれども、全てが好転するわけではなく、それぞれの罪や後悔を抱えていく。
決してハッピーエンドではないが、残された最後まで命を輝かせ、各々の最後を全うする。
一点、波光教が物語にもう少し絡んでくるかと思っていたが、そこまで絡まなかったことが残念。
Posted by ブクログ
普段の生活だと、素直になれない心のうちを、世界の終焉の元で、さらけ出していく。
世界の終わりをどう感じるかは人それぞれで、心のうちを行動に起こす難しさを感じた。